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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

えりもの冬遊び

2023年02月09日
えりも自然保護官事務所 熊谷 文絵
みなさんこんにちは。えりも自然保護官事務所の熊谷です。

今冬、寒いですね~、、、
1月には、冬の北海道にしては数十年ぶりの高温だった日があったかと思えば全国的な大寒波がやってきたりとなんだか落ち着かない日々でした。
2月に入りましたが、えりもではまだまだ強い風が吹いています。

そんな冬は、アザラシ観察には中々過酷な季節。
ドローンを飛行させるにも低温でバッテリーの充電切れを起こしやすくなります。また、風も強くドローンの飛行には向きません。アザラシは見えないし、えりもは北海道の中でも雪の少ない地域。中々雪遊びも出来ません。
そんなとき、オススメなのが「野鳥観察」です。

全国で見られる鳥、北海道で見られる鳥、えりもを中継地点としている渡り鳥…
意外にもえりもで見られる鳥の種類は多いのです♪
【オジロワシ】 海を見つめ堂々たる姿はすごい存在感!
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オジロワシいた!
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あ!3羽!!

【オオワシ】
オオワシがやってくると、冬が始まったと実感します。
ゼニガタアザラシが生息する一帯の岩礁に留まっていることも。えりもでは、厳冬期前後で見られることが多いようです。
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強風の中に佇むオオワシ。なんだか勇ましい
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肩の辺りの白さが目立ち、見つけられました

【オオハクチョウ】
吐く息が白く、とっても寒そう。羽根を広げたり首を折り曲げ休んでいる姿も美しい!町内の、河口や岩場がある辺りでよく見かけます。
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遠くから見ても美しいシルエット

【クロガモ】
 嘴が黄色いほかは、真っ黒!一番探しやすいカモではないかと思います。
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まっくろくろは、クロガモ

【キンクロハジロ】
私の好きな鳥のひとつ。髪をなびかせたような立派な冠羽が格好良く、黄色い瞳に身体の白色と黒色部分は曲線を描いたような分かれ方をしています。
全国的に見られる種ですので、みなさんのすぐ近所にもいるかも?!
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冠羽を自慢しているようにも見えてきます

【スズガモ】
頭部は濃い緑色で光沢があります。黄色い瞳はキンクロハジロと同じですが、頭部が緑・冠羽がないことでスズガモと分かります。
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光沢のある緑色が映える
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急いで仲間の方へ行こうとしていました

【ホシハジロ】
頭部は赤茶色で赤い瞳をしています。それ以外のシルエットはスズガモに似ているような…
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お休み中だったようで赤い瞳を収められませんでした

【シノリガモ】
とっても特徴的な模様・配色をしています。何らか理由があってこの模様なのだと思いますが、えりもでは上記のカモ類と同じような場所にいることが多く、かえって目立っているような気がしています。。
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すごく目立つシノリガモ
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エサを探しているのかな?

いかがでしたか?お気に入りの野鳥はいましたか?
ちょっと外に出ただけでもこれだけの種類が観察できます。
同じ種類の鳥でも、幼鳥~亜成長~成鳥と成長が進むにつれ羽の色が変わったり、雌雄で違う姿をしているものが多くいます。渡り鳥など、一年のうち一定の期間内でしか観察が出来ないものもいて、鳥の世界は奥深いなと感じています。
今、すぐそこに野鳥がいるかもしれません、是非皆さんも観察してみてはいかがでしょうか。
(おまけ)
アザラシを中々見られないこの季節。でも、この日は町内中心部の港までアザラシが来ていました!
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ん?アザラシ…?
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拡大すると…やっぱりアザラシ♪
この写真は、町内にお住まいの方よりご提供いただきました。
「アザラシをこんなに近くで見られることは稀なのでビックリした!」とのこと。付近にチカという魚が集まっていたので、このチカを追ってきていたのかもしれません。近くで見れた方はラッキー、私はアザラシが元気そうで安心しました。

この他にもまだまだ沢山の種を見ることが出来ます。
今回はどちらかというと海や海沿いで見られる種が多かったので、今後は山に入った際に出会える種もご紹介したいと思います。お楽しみに!