
アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
阿寒摩周 2025春夏
2025年10月14日
川湯
こんにちは。阿寒摩周国立公園管理事務所(通称:川湯事務所)の樋熊です。
2025年、阿寒摩周国立公園の春と夏の様子をまとめてご紹介いたします!
2025年、阿寒摩周国立公園の春と夏の様子をまとめてご紹介いたします!
春
ゴゼンタチバナ
川湯温泉のそばにあるアカエゾマツの森の花といえば、ゴゼンタチバナ。太陽の下の明るく開けた場所ではなく、針葉樹の森の中に広がる白い花畑は、やわらかく可愛いらしい印象です。夏には、くっきりとした赤色の実がなります。
個人的には、この後の紅葉したゴゼンタチバナがお気に入りなので、ぜひ秋も足を運んでみてください。
個人的には、この後の紅葉したゴゼンタチバナがお気に入りなので、ぜひ秋も足を運んでみてください。


イソツツジ
6月上旬には、硫黄山の麓でイソツツジが満開に。心なしか、昨年より満開時の迫力がすごく感じました。
イソツツジは白い小さな花が集まって丸い形を作っていますが、近づいてよく見ると蕾がピンク色を帯びているものもありました。
イソツツジは白い小さな花が集まって丸い形を作っていますが、近づいてよく見ると蕾がピンク色を帯びているものもありました。


夏
摩周湖
7月、摩周湖外輪山を車で走っていると摩周湖に雲海のようなものが見えたので、車を停めて摩周湖第三展望台へ。白い霧が湖面に滝のように流れ込んでいました!
摩周湖は“霧の摩周湖”として有名です。霧ができる要因はいくつかありますが、その一つが釧路の沖から湿原を通ってやってきて、湖に流れ込むというもの。霧の摩周湖はこうやってできているのか…!と実感できた時間でした
摩周湖は“霧の摩周湖”として有名です。霧ができる要因はいくつかありますが、その一つが釧路の沖から湿原を通ってやってきて、湖に流れ込むというもの。霧の摩周湖はこうやってできているのか…!と実感できた時間でした

雌阿寒岳
8月上旬、同じ国立公園内にある阿寒湖管理官事務所の巡視に同行させてもらい、雌阿寒岳へ。昨年登った時は霧で何も、本当に何も見えなかったので、青沼や立ち昇る噴気も見られて、わが川湯事務所のそばの硫黄山以外にもこんなに火山を感じられる場所があるのか!と驚きました。と、火山を感じていたところ、9月に噴火警戒レベルが2に引き上げられ、現在は入山規制中となっています(令和7年10月初旬)。最新の情報は気象庁や関係市町村のHPで確認していただくようお願いします。


個人的には、ガンコウランの実の多さに驚きました。
日記を書きながら振り返っていると、改めて貴重な景観のそばで生活しているのだと実感しました。すっかり涼しくなった北海道ですが、引き続き巡視を実施して安全に国立公園を利用できるように努めていきます!
日記を書きながら振り返っていると、改めて貴重な景観のそばで生活しているのだと実感しました。すっかり涼しくなった北海道ですが、引き続き巡視を実施して安全に国立公園を利用できるように努めていきます!