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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

環境省アクティブ・レンジャー写真展~北の自然の舞台裏~

2023年06月01日
苫小牧 大久保 智子

北海道地方環境事務所 野生生物課(ウトナイ湖・宮島沼)

アクティブ・レンジャー 大久保智子

旅の途中


ウトナイ湖 10月
 
 ウトナイ湖には春と秋に、渡り鳥がやってきて羽を休めます。子育ては夏に大陸で行い、伊豆沼などで越冬します。大陸から伊豆沼までの移動距離はおよそ4,000㎞もあり、その旅の途中で、エネルギー補給と休息のためウトナイ湖に立ち寄ります。旅の間いろいろな出来事があるかも知れませんが、ウトナイ湖ではその物語の一片をみることができます。写真は湖に集まっていたマガンがくつろいでいる時になにかに驚いてざわついてるひとこまです。

飛翔


宮島沼 9月

 宮島沼に渡り鳥が集まり始める少し前、静かな沼の対岸上空をチュウヒが綺麗なV字翼で飛翔する勇姿を見せてくれました。チュウヒは、草原や湿地、ヨシなどに生息し、狩りの際には草原の上を低く飛び、主にネズミ類を捕らえて食べます。霧が立ちこめる沼の上を静かに飛んでいる姿は一瞬時が止まったかのように、チュウヒの放つ空気感が宮島沼を支配していました。