アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
アポイ岳合同監視・盗掘防止キャンペーン
2023年07月05日
えりも自然保護官事務所
こんにちは。えりも事務所ARの竹村です。
5月18日木曜日に行われた日高振興局主催の「アポイ岳高山植物盗掘防止合同監視」に環境省から、帯広自然保護官事務所の谷水さんと二人で参加いたしました。
合同監視とは、盗掘がないかどうか、各所を見て回る啓発活動のことです。 アポイ岳は、えりも町の隣の様似町にある山で、ユネスコ世界ジオパークと定められています。ヒダカソウ(Callianthemum miyabeanum)のようなアポイ岳にしかない固有種かつ、絶滅の心配がある草花や、かんらん岩(peridotite)と呼ばれる岩が多数存在します。
5月18日木曜日に行われた日高振興局主催の「アポイ岳高山植物盗掘防止合同監視」に環境省から、帯広自然保護官事務所の谷水さんと二人で参加いたしました。
合同監視とは、盗掘がないかどうか、各所を見て回る啓発活動のことです。 アポイ岳は、えりも町の隣の様似町にある山で、ユネスコ世界ジオパークと定められています。ヒダカソウ(Callianthemum miyabeanum)のようなアポイ岳にしかない固有種かつ、絶滅の心配がある草花や、かんらん岩(peridotite)と呼ばれる岩が多数存在します。
合同監視ではアポイ岳と、そのアポイ岳に連なっている連峰の吉田岳まで登り、その道中で盗掘がなされていないか都度確認しました。途中の山道には、フデリンドウ(Gentiana zollingeri)やコフタバラン(Neottia cordata)、桜を見ることもできました。ある場所で止まると、日高振興局の方が盗掘の抑制のためカメラをしかけておりました。あえて人から見える位置にカメラを設置させることで、監視の目があるということを盗掘する人に向けてアピールさせているそうです。
頂上の近くにはダケカンバ(Betula ermanii)が生えております。他の標高800メートル級の山では、頂上近くには背丈が低い高山植物が多いため、頂上近くにダケカンバが生えているのは珍しく、これはアポイ岳の大きな特徴です。
アポイ岳は易しい山とはいえ、私にとっては難しかったです。途中で休憩できる場所があったことから、体力のない私も脱落することなく歩くことができました。嬉しいことに盗掘の痕跡はありませんでした。
また5月20日土曜日には、こちらも日高振興局主催の「アポイ岳盗掘防止合同キャンペーン」に参加しました。盗掘防止キャンペーンとは、登山客に盗掘防止を呼びかける啓発活動のことです。
朝早く登山道の入り口に並び、2時間弱の限られた時間の中で、登山客への呼びかけやパンフレットを渡しました。そこで私は、自分の足で相手の前に赴いて、盗掘をしないで登山を楽しんでいただけるように呼びかけた時、伝わったと実感できたことから、人と直接話すことの大事さを感じました。
朝早く登山道の入り口に並び、2時間弱の限られた時間の中で、登山客への呼びかけやパンフレットを渡しました。そこで私は、自分の足で相手の前に赴いて、盗掘をしないで登山を楽しんでいただけるように呼びかけた時、伝わったと実感できたことから、人と直接話すことの大事さを感じました。
今は登山のシーズン真っ只中です。皆さんも一度ぜひアポイ岳を訪れてみてはいかがでしょうか。