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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

和琴半島はカヌーやSUPなど水遊びができることが特徴です。今回は、和琴の水辺利用のルールについて紹介します。

和琴半島ルールの紹介 ~水辺利用について~

2023年08月08日
川湯 伊藤柚里

こんにちは。
今年から阿寒摩周国立公園管理事務所に着任しました、伊藤です。
どうぞよろしくお願いします。
 
今回は、屈斜路湖にある和琴半島とその水辺の利用のルールについて紹介したいと思います。
 
和琴半島は、屈斜路湖南部に位置する半島です。
探勝路では、カツラやミズナラの巨木が多くあり、和琴半島の歴史を感じることができます。
また火山活動が未だに残るボッケでは、1年中白い煙が上がっており、展望台からはその様子を観察することができます。
自然に湧いた露天風呂も魅力の一つで、屈斜路湖を眺めながら、温泉を楽しむことができます。
 
和琴半島は水辺にアクセスしやすく、水深も浅い場所が多いことに加えて、火山性の粒子が大きい土砂により透き通っているため、水辺で遊ぶには絶好の場所です。
そのため、カヌー・SUP(Stand Up Paddleboard)を楽しむ方、水辺で遊ぶ子どもなど、夏場は多くの利用者で賑わいます。
【利用者で賑わう様子】



他にも探勝路を散歩される方やピクニックや釣りをされる方、キャンプ場でキャンプをする方などもいます。
和琴半島は、多様な目的を持って遊ばれる方が多いことが特徴だと思います。
 
いろいろな方に和琴半島を利用していただくのはとても嬉しいことですが、中にはゴミを持ち帰らない方や、露天風呂やカヌー等を利用している間、半島の基部にあるロータリーに車を長時間おいてしまう方などがいます。
【路駐している多くの車】
【ゴミを散らかしている利用者】



また、水辺で遊ぶ方とカヌー・SUPが危うく接触しそうになったこともあるそうです。
このような状況が続けば、他の利用者が快適に利用できなかったり、大きな事故につながったりしてしまうこともあります。
そこで、環境省では今年の4月から「和琴ルール」を決めて、ルールを守った利用をお願いしています。
ルールはパンフレットとして和琴フィールドハウスなどで配布しています。
 
【和琴ルールのパンフレット】



和琴ルールでは主に、水辺の利用に関して守っていただきたいことを記載しています。
例えば、浅瀬で子どもが遊ぶための親水エリアや、カヌーやSUPの出艇エリアを決め、利用箇所を分けています。
また、ロータリーでは一時停車用の駐車場を設けるなど、通行に支障がないようにしています。
(※ 7/1-8/31は利用者が多くなるため、ロータリーへの車の進入禁止です。)
 
他には、ペットの散歩はリードをつけて行うこと、カセットコンロなど熱源の利用はキャンプ場内で行うこと、喫煙は禁止であることなどがあります。
利用者の多い8月は、環境省職員が巡回するなどして普及啓発に取り組んでいるので、もし声をかけられたら、耳を貸していただくようにお願いします。
 
今後も状況に応じてルール内容を変更しつつ、和琴半島を安全・警笛に利用できるようにしたいと考えております。
どうぞ和琴ルールを守り、楽しくご利用していただくよう、ご協力をよろしくお願いします。
 
話が堅くなってしまったので、最後は私が和琴で撮影したお気に入りの写真で締めようかと思います。
皆さん、ぜひ和琴半島に遊びに来てください!

・オヤコツ展望台から撮影した噴気と屈斜路湖です。湖面と映った空のグラデーションがお気に入りです。


・黒化型のシマヘビです。和琴半島は黒い子が多い気がします。