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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

「春を感じる日々」

2024年04月19日
阿寒湖 森竹祐
こんにちは!阿寒湖管理官事務所の森竹です。
 
先日まで冬景色だった阿寒湖周辺でも、少しずつ春を感じるようになってきました!
今回は、ここ数週間の遊歩道周辺の様子をご紹介します。

春の到来を最初に告げる花

まだ一面に雪が積もり、風が冷たい3月。
地熱の影響で温かいボッケ周辺では、阿寒湖エリアで春の到来を最初に告げる『トキワハゼ』というピンク色の花が咲き始めます。
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今季初確認したとき(3月15日撮影) 
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初確認から約2週間後の様子(4月4日撮影)
トキワハゼは花期が長いのが特徴で、春から秋までボッケの木柵近くで咲いていますが、散策者の方に気づいてもらえない場合がほとんどだと思います。
なぜなら、“花の大きさが大人の小指くらいしかない”ためです。
 
群生して咲いていますが、特に咲き始めは開花数が少ないため、群生地を何度も見回してようやく見つけられるレベルです。
 
今年は昨年よりも約2週間遅い、3月15日に初確認しました。このときはまだ4輪程度だったので、見つけるのに少し時間がかかりました。
4月4日には、およそ10倍以上の数が咲いていました。40輪程度になると、咲いている場所がわかっていれば比較的簡単に見つけられます。
 
ぜひ訪れた際は、ボッケのところで探してみてください!!

大雨がもたらす神秘的な光景

続いては、ボッケについてです。
私にとっては、いつも見馴れた光景の1つですが、先日新たな発見がありました。
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大雨が降る前の様子(3月26日撮影) 
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大雨が降った後の様子(4月1日撮影)
3月29日に終日降り続いた大雨の後、週が明けた4月1日に行ってみたところ、ボッケ全体に雨水が溜まり、泉のようになっていました。
モノクロの光景が綺麗だったので、超望遠レンズを装着した一眼レフを向けていると、火山性ガスと泥が吹き出た直後にきれいな波紋が広がりました。
その瞬間を撮影したのが下の写真です。
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吹き出た直後に広がる波紋(4月1日撮影)
風のない水面にいくつもの綺麗な波紋が現れる光景は、とても神秘的でした。
1年以上見てきたボッケですが、知られざる一面を見せてもらいました。

春の到来を2番目に告げる花

最後は、4月2日に今季初確認した『フクジュソウ』。ボッケ遊歩道から森のこみちの階段を登った地熱の丘に咲いていました。
今はボッケ遊歩道沿線でも開花し始めてきており、見頃を迎えています。
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芽吹いたフクジュソウ(4月2日撮影)
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ボッケ遊歩道沿線でも開花(4月16日撮影)
日に日に進んでいく春。冬の名残が残る色褪せた大地に、新緑が色を添えていきます。