アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
アポイ岳高山植物盗掘防止キャンペーンに合わせてピンネシリまで縦走してきました
2024年06月20日
帯広自然保護官事務所
北海道様似町にある標高810メートルのアポイ岳は、海岸からわずかなところにあるため、夏に発生する海からの濃霧が日光を遮つて気温を低下させる一方、冬は太平洋側の気候で積雪量が少なく、低い山にしては地温が下がる厳しい気候やカンラン岩という超塩基性の特殊な土壌条件の影響によって3000m級の高山植物が見られる山です。
高山植物は4月下旬から10月頃まで、固有種も含め約80種類もの高山植物が見ることができ、アポイ岳しか見られない固有種を見に多くの登山者が訪れるところでもあります。
アポイ岳を含む「日高山脈襟裳国定公園」は、まもなく現国定公園の2,24倍となる25万2178㌶(うち陸域24万5668㌶)で日本陸域最大の「日高山脈襟裳十勝国立公園」として生まれ変わる予定です。その中にあってアポイ岳も登山者が増えることで、さらなる自然保護と高山植物の保護が重要視されていくでしょう。
高山植物は4月下旬から10月頃まで、固有種も含め約80種類もの高山植物が見ることができ、アポイ岳しか見られない固有種を見に多くの登山者が訪れるところでもあります。
アポイ岳を含む「日高山脈襟裳国定公園」は、まもなく現国定公園の2,24倍となる25万2178㌶(うち陸域24万5668㌶)で日本陸域最大の「日高山脈襟裳十勝国立公園」として生まれ変わる予定です。その中にあってアポイ岳も登山者が増えることで、さらなる自然保護と高山植物の保護が重要視されていくでしょう。
アポイ岳高山植物盗掘防止キャンペーンに参加
早朝6時からアポイ岳登山口にて登山者の方々に「高山植物盗掘防止」のご協力をお願いしてきました。多くの登山者は手渡された「お花カレンダー」に目を向け、改めてアポイ岳に咲くお花の貴重さを実感していたようでした。
キャンペーン後、実際にアポイ岳に登りました。最初に迎えてくれたのはエゾオオサクラソウの群落。五合目の避難小屋からはアポイアズマギクやアポイタチツボスミレが咲いていました。
馬の背近くからはサマニユキワリ、ヒダカイワザクラ、アポイキンバイが何株かかろうじて花を咲かせていましたが、山頂を過ぎて吉田岳に向かう途中では、まだまだ十分楽しめるほど咲いていました。
更に吉田岳山頂からピンネシリに向けて進みます。
数年前に訪れたときには、笹藪で不明瞭だった登山道も綺麗に整備され、とても歩きやすく、樹林帯のトレッキング気分で歩くことができました。ピンネシリ山頂からは日高山脈の主稜線が一望でき、特に楽古岳がとても印象的でした。
数年前に訪れたときには、笹藪で不明瞭だった登山道も綺麗に整備され、とても歩きやすく、樹林帯のトレッキング気分で歩くことができました。ピンネシリ山頂からは日高山脈の主稜線が一望でき、特に楽古岳がとても印象的でした。
ピンネシリからは折り返さず、ピンネシリ登山口に降りました。