アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
日本百名山、日高山脈最高峰・幌尻岳の登山道利用状況調査を行ってきました
2024年09月02日
帯広自然保護官事務所
こんにちは、帯広自然保護官事務所のアクティブレンジャーの谷水です。今日は、平取町民登山・幌尻岳(額平川コース)に参加するとともに登山道利用調査を行ってきました
日本百名山の一つである幌尻岳は「難関の山」として有名です。登山コースは今回登った「額平川から幌尻山荘経由コース」をはじめ「チロロ林道からの北戸蔦別岳を経由するチロロ林道コース」「新冠川から幌尻湖からの新冠コース」、「伏美岳・ピパイロ岳を経由して登る十勝側ルート」等がありますが、いずれのコースも登山口までのアプローチが長いことや登山道の難易度が高いことなどがあげられ、体力・登山技術・徒渉技術・山泊経験などが求められる山です。
今回は幌尻岳の利用状況と山荘や登山道の現状把握、衛星電話の通信状態を調べるため、平取町民登山に参加させていただきました。
まず、登山口に向かう前に、平取ダム管理棟広場でアイヌ文化式の山の神に「安全祈願」のお祈りを捧げ、その後、管理棟内にあるビジターセンター展示場で日高山脈やアイヌ文化についての展示物を見学し、登山口に向かいました。
今回は幌尻岳の利用状況と山荘や登山道の現状把握、衛星電話の通信状態を調べるため、平取町民登山に参加させていただきました。
まず、登山口に向かう前に、平取ダム管理棟広場でアイヌ文化式の山の神に「安全祈願」のお祈りを捧げ、その後、管理棟内にあるビジターセンター展示場で日高山脈やアイヌ文化についての展示物を見学し、登山口に向かいました。
「額平川コース」は沢登りの装備と経験が必要で、送迎バスや山小屋は完全予約制のため、登山者のオーバーユースは感じられず、登山道の荒廃やトイレ問題、自然保護の観点からも非常に管理されたコースだと感じました。
昨年度は登山道の先にヒグマ2頭が現れ、20分ほど停滞した場面もありましたが、今年は、問題なく進むことができました。額平川の遡行も水量が少なく危なげなく歩けましたが、水量が多いと危険な場所も数カ所あり、天候と雨量の情報をしっかりとつかんでおくことが必要であるとも感じました。また、高山植物の季節でもあり、幌尻岳に咲く高山植物の名前を調べておくとより一層楽しめるのではないかと思います
幌尻山荘は、管理人がいるため、管理がゆき届いている上、バイオトイレも導入されていることから、ここにおけるトイレ問題はクリアしていると感じました。
昨年度は登山道の先にヒグマ2頭が現れ、20分ほど停滞した場面もありましたが、今年は、問題なく進むことができました。額平川の遡行も水量が少なく危なげなく歩けましたが、水量が多いと危険な場所も数カ所あり、天候と雨量の情報をしっかりとつかんでおくことが必要であるとも感じました。また、高山植物の季節でもあり、幌尻岳に咲く高山植物の名前を調べておくとより一層楽しめるのではないかと思います
幌尻山荘は、管理人がいるため、管理がゆき届いている上、バイオトイレも導入されていることから、ここにおけるトイレ問題はクリアしていると感じました。
翌日、早朝4時から登山開始、水場の「命の水」では水量が少なく、残雪と雨量が少なかったことが原因かとも思いました。しかし、高山植物は豊富でミヤマダイコンソウ、エゾノハクサンイチゲ、ナガバツガザクラ、ハクサンチドリやウズラバハクサンチドリ、アズマギクなどがたくさん咲いていました。