北海道のアイコン

北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
支笏洞爺国立公園 支笏湖地区(定山渓・支笏湖)の情報を、アクティブ・レンジャー奥脇が発信しています

雪灯路FINAL

2026年01月27日
支笏湖 奥脇百花
皆様こんにちは。支笏湖AR(アクティブ・レンジャー)の奥脇です。
2026年度最初の投稿では、定山渓神社を舞台に行われている冬のイベント「雪灯路(ゆきとうろ)」についてご紹介します。
「雪灯路」とは、ホテル従業員や地元関係者などが一丸となって作り上げた、
約1,000個の手作りスノーキャンドルが境内をやさしく照らす、定山渓の冬の風物詩です。
実は私自身、このイベントについては今回初めて作業に携わる機会をいただき、知ることになりました。
「雪灯路」は一般社団法人定山渓観光協会が主催しており、今回はその歴史についてもご担当者様よりお話を伺うことができました。
今回は教えていただいた雪灯路の歴史と、実際に作業へ参加させていただいた時の様子をご紹介いたします。

雪灯路の歴史

このイベントは2011年から続いており、今年で16回目を迎えます。
イベントが始まる数年前までは、定山渓温泉街の各ホテルや商店で、冬になるとそれぞれの店先にスノーキャンドルを置いていました。
スノーキャンドルには、寒い冬に少しでもお客様を暖かく迎えるという意味が込められていたそうです。
そうした習慣が自然に根付いていたというのも素敵ですね。
しかし、街灯やロードヒーティングなどの整備が進むにつれ、スノーキャンドルの灯りは次第に目立たなくなっていきました。
そこで、「定山渓全体の誘客事業として取り組んではどうか」という声が上がり、
2011年から定山渓神社の境内にて、現在の形で開催されるようになりました。
当時はホテルや旅館、商店などの2代目3代目の息子さんたちで結成された定山渓青年部が、
街の活性化の中心となって地域の方々にも協力を得ながら作り上げていたそうです。
代替テキスト
定山渓神社入口
冬に定山渓を訪れる方々を暖かく迎えようとする想いに触れ、地域の歴史を知ることで、
このイベントがより大切なものに感じられました。

運搬・設置作業

今回は、定山渓の皆様が丹精を込めて製作したスノーキャンドルの運搬と設置に携わらせていただきました。
2トントラック1台と軽トラック2台、計3台で、
三笠スキー場で作ったスノーキャンドルを定山渓神社まで運び、荷下ろしと設置を繰り返す作業でした。
スノーキャンドルは1つあたり約5kgあり、持ち上げるとしっかりと重さを感じました。
約1,000個をバケツリレー方式で会場の端から順に並べていきました。
代替テキスト
運搬後のスノーキャンドル
全て運び終わった後は、設置作業に移りました。
雪かきができるように、スコップの幅に合わせながら、スノーキャンドルを並べていきました。
代替テキスト
並べられたスノーキャンドル

今回が最後

来期より、定山渓の夏イベント「JOZANKEI NATURE LUMINARIE」が二見公園の大規模改修に伴い大幅に企画を変更することになり、
それにあわせて冬の「雪灯路」も新たな形に生まれ変わるとのことです。
そのため、15年間続けられてきた現在のスノーキャンドルの形での開催は、今年が最後です。
歴史を知ると、終わりを迎えることに少し寂しさを感じますが、
イベントを完全になくすのではなく、新たな形にリニューアルということから、
冬の定山渓をこの先も楽しんでほしいという地域の方々の想いが伝わってきますね。

終わりに

今年で現在の「雪灯路」は最後でとなります。境内に輝くスノーキャンドルの幻想的な光景を、ぜひ体験してみてください。
また、冬の定山渓は温泉や冬ならではの景色など、見どころ満載ですのでぜひ訪れてみてください。
代替テキスト
定山渓神社

イベントについて

2026年1月27日(火)から2月3日(火)の8日間、定山渓神社にて開催中
(時間は18:00~21:00まで。)
※イベントの詳細については、「雪灯路」と検索し、一般社団法人定山渓観光協会のHPをご覧ください。