
アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
記録から見えたこと
2026年01月27日
羅臼
こんにちは。羅臼自然保護官事務所の高林です。
今年はうま年。羅臼では「海馬(トド)」が確認できるシーズンになりました。
最近は、夏に収集した記録の確認やまとめを行っています。
少し気になったことがあったので過年度の写真を探して並べてみました。



毎年恒例の知床岬巡視の際の写真です。
決められた定点撮影地というわけではないのですが、行程に余裕のある時に、撮影していました。環境省の所管地の全景写真でもあります。
手前の植生が一部裸地化しているのは、大型猛禽類の糞による影響と思われます。

2020年、着任して初めての知床岬巡視。見るもの全てが新鮮で、市街地方面ではなかなか見ることのできない、知床の海岸らしい植生が広がっていたのが印象的でした。
20㎏近い荷物を背負って歩くことが初めてで、気持ちも体力も余裕がなく、2020年、2021年は撮影出来ていません。※2020年の写真は休日にリベンジした際に撮影。
2022年以降は、同じ位置から毎年のように撮影していました。
今一度、2025年の写真をご覧ください。

すでにお気づきの方もいらっしゃるかもしれません。

そうです。青々、トゲトゲしたこちら・・・
アメリカオニアザミ(生態系被害防止外来種リスト掲載)が侵入してきたのです。
アメリカオニアザミは知床国立公園を含む知床半島に広く分布しています。
エゾシカの不嗜好性植物であり、1990年代からエゾシカの個体数が急増したことにより、アメリカオニアザミも分布を拡大したと考えられています。
アメリカオニアザミに増加が在来の希少な植生に影響を与えることを懸念し、知床岬地区でエゾシカの個体数調整及びアメリカオニアザミの駆除作業等、一時注力して対策したこともあり、知床岬地区におけるアメリカオニアザミの個体数は減少傾向にあったようです。それから、およそ10年。
エゾシカの対策は引き続き進められており、植物のモニタリングや外来種対策も各種実施されています。
行政機関事業報告書(令和6年度)

2025年撮影。(赤枠内:アメリカオニアザミ)
第一種特別地域から特別保護地区にかけて、アメリカオニアザミが斜面に繁茂していました。
ひそかに、勢力を増しているのでしょうか・・・。

この写真も知床半島内で撮影したアメリカオニアザミです。
近年、知床新産種の植物が発見された箇所で複数株確認。とても複雑です。
在来の植物たちが衰退していないか、今後も経過を見ていきたいと思います。
外来生物についてはこちら。
侵略的な外来種 | 日本の外来種対策 | 外来生物法
〇外来種被害予防三原則
侵略的な外来種 | 日本の外来種対策 | 外来生物法

昨年の5月、羅臼高校の生徒の皆さんと知床国立公園内の他のエリアでアメリカオニアザミの防除をしました。
小さなことからこつこつとが重要です。
出来ることからしっかり取り組みつつ、今後のための情報収集や記録が大切だと、写真を見て改めて思ったのでした。
今年はうま年。羅臼では「海馬(トド)」が確認できるシーズンになりました。
最近は、夏に収集した記録の確認やまとめを行っています。
少し気になったことがあったので過年度の写真を探して並べてみました。



毎年恒例の知床岬巡視の際の写真です。
決められた定点撮影地というわけではないのですが、行程に余裕のある時に、撮影していました。環境省の所管地の全景写真でもあります。
手前の植生が一部裸地化しているのは、大型猛禽類の糞による影響と思われます。

2020年、着任して初めての知床岬巡視。見るもの全てが新鮮で、市街地方面ではなかなか見ることのできない、知床の海岸らしい植生が広がっていたのが印象的でした。
20㎏近い荷物を背負って歩くことが初めてで、気持ちも体力も余裕がなく、2020年、2021年は撮影出来ていません。※2020年の写真は休日にリベンジした際に撮影。
2022年以降は、同じ位置から毎年のように撮影していました。
今一度、2025年の写真をご覧ください。

すでにお気づきの方もいらっしゃるかもしれません。

そうです。青々、トゲトゲしたこちら・・・
アメリカオニアザミ(生態系被害防止外来種リスト掲載)が侵入してきたのです。
アメリカオニアザミは知床国立公園を含む知床半島に広く分布しています。
エゾシカの不嗜好性植物であり、1990年代からエゾシカの個体数が急増したことにより、アメリカオニアザミも分布を拡大したと考えられています。
アメリカオニアザミに増加が在来の希少な植生に影響を与えることを懸念し、知床岬地区でエゾシカの個体数調整及びアメリカオニアザミの駆除作業等、一時注力して対策したこともあり、知床岬地区におけるアメリカオニアザミの個体数は減少傾向にあったようです。それから、およそ10年。
エゾシカの対策は引き続き進められており、植物のモニタリングや外来種対策も各種実施されています。
行政機関事業報告書(令和6年度)

2025年撮影。(赤枠内:アメリカオニアザミ)
第一種特別地域から特別保護地区にかけて、アメリカオニアザミが斜面に繁茂していました。
ひそかに、勢力を増しているのでしょうか・・・。

この写真も知床半島内で撮影したアメリカオニアザミです。
近年、知床新産種の植物が発見された箇所で複数株確認。とても複雑です。
在来の植物たちが衰退していないか、今後も経過を見ていきたいと思います。
外来生物についてはこちら。
侵略的な外来種 | 日本の外来種対策 | 外来生物法
〇外来種被害予防三原則
侵略的な外来種 | 日本の外来種対策 | 外来生物法

昨年の5月、羅臼高校の生徒の皆さんと知床国立公園内の他のエリアでアメリカオニアザミの防除をしました。
小さなことからこつこつとが重要です。
出来ることからしっかり取り組みつつ、今後のための情報収集や記録が大切だと、写真を見て改めて思ったのでした。