
アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
ゼニガタアザラシがおたる水族館へ
2025年02月13日
えりも自然保護官事務所
こんにちは えりも自然保護官事務所の吉沢です。
7年ぶりにアザラシの譲渡が行われました。おたる水族館で一般公開されるまでの様子を皆さんにお伝えしたいと思います。
襟裳岬で春に回収されたゼニガタアザラシ2頭(幼獣のオス1頭、メス1頭)が、網走市にある東京農業大学北海道オホーツクキャンパスを通じて、おたる水族館へと引っ越しました。
東京農業大学北海道オホーツクキャンパスで1ヵ月ほど飼育されていました。学生さん達が、オスは「トトロ」 メスは「エム」と名前をつけてくれました。
学生さん達の教育のもと、おとなしくして体重測定をしているお利口さんなアザラシ。
7年ぶりにアザラシの譲渡が行われました。おたる水族館で一般公開されるまでの様子を皆さんにお伝えしたいと思います。
襟裳岬で春に回収されたゼニガタアザラシ2頭(幼獣のオス1頭、メス1頭)が、網走市にある東京農業大学北海道オホーツクキャンパスを通じて、おたる水族館へと引っ越しました。
東京農業大学北海道オホーツクキャンパスで1ヵ月ほど飼育されていました。学生さん達が、オスは「トトロ」 メスは「エム」と名前をつけてくれました。
学生さん達の教育のもと、おとなしくして体重測定をしているお利口さんなアザラシ。

親子では、鼻と鼻を突き合わせて、匂いでお互いを確かめ合います。このしぐさを「Nose to Nose」といいます。
子ども同士では、なにをしているのかな。にらめっこ?挨拶?皆さんは、何をしていると思いますか。
子ども同士では、なにをしているのかな。にらめっこ?挨拶?皆さんは、何をしていると思いますか。



2024年7月4日、いよいよ網走からおたる水族館へ6時間半かけての大移動です。
おたる水族館の飼育員さん達が、網走に迎えに来て、輸送ゲージに日差し対策を行い、水を必要とするアザラシのために1時間おきに停車し水をかけ、様子をみながら移動されたそうです。
おたる水族館の飼育員さん達が、網走に迎えに来て、輸送ゲージに日差し対策を行い、水を必要とするアザラシのために1時間おきに停車し水をかけ、様子をみながら移動されたそうです。




水槽に慣れることや、人から餌をもらって食べることに慣れるための馴致を行い、展示水槽へと移動します。



トトロとエムは、5月に回収されてから、おたる水族館で公開されるまでの約6ヵ月間、東京農業大学北海道オホーツクキャンパスの生徒さん達、おたる水族館の飼育員さん達に大切に育ててもらい、2024年10月28日から一般公開されました。えりもから、おたる水族館に引っ越ししたトトロ、エムに会いに行ってみてください。
環境省では普及活動の一環として、回収されたアザラシを国内施設へと譲渡できるよう努めています。
※今回の日記に使用した写真は、それぞれ各機関にご提供いただきました。
大学での飼育の様子:東京農業大学海洋生物学研究室
搬送中や搬入後の様子:おたる水族館
環境省では普及活動の一環として、回収されたアザラシを国内施設へと譲渡できるよう努めています。
※今回の日記に使用した写真は、それぞれ各機関にご提供いただきました。
大学での飼育の様子:東京農業大学海洋生物学研究室
搬送中や搬入後の様子:おたる水族館