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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

退職のご挨拶

2025年03月27日
えりも自然保護官事務所 吉沢 一美
こんにちは、えりも自然保護官事務所 吉沢一美です。
3月をもって退職することになり、今回の日記が最後になります。
昨年4月に着任して1年。
昨年7月に初めて投稿させていただき、つたない文章ではありましたが、私なりに精一杯書かせていただきました。
えりもでの業務は、ゼニガタアザラシがメインでした。
アクティブ・レンジャー(AR)になり勉強していくうちにゼニガタアザラシと漁業の関係性は、とても難しいものだと実感しました。今まで生きてきた中で経験したことのないような日々を過ごしていたように思います。
想像以上の大変さで無我夢中で空回りばかり。幸い地元だったため、生活習慣には苦労しませんでしたが、環境省のみなさま、えりも漁協のみなさま、えりも町役場のみなさま、漁師のみなさまに助けてもらいながら仕事をすることができたこと、とても感謝しています。
令和7年度からは、第3期管理計画に移行し、漁網の更なる改良、ドローンで撮影された写真からアザラシを自動カウントするシステムの導入、音響忌避装置を導入する等して取り組んでいきます。
これからは、町民として応援していきたいと思います。

1年間を時系列に振り返りたいと思います。
■春に行われる「サケ、マス定置網漁」は、4月下旬から7月上旬の漁期。朝4時15分出勤、乗船調査開始。
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アザラシによる被害、水揚げされて漁獲量調査をしています。船酔いをすることがないので救われました
■定置網に設置した水中カメラの映像を見て漁師さんへ還元。魚が最終的に集まる「金庫網」の様子をうかがうアザラシ
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20㎝×20㎝の防除格子網 に突っ込むゼニガタアザラシ
■5月 えりも岬緑を守る会 えりもワクワク森林づくり体験事業植樹祭に町内の小学生、関係機関、セブンイレブン記念財団等含めて、総勢200名が参加されました。
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私もカラマツを植樹しました
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1人2本植樹
■6月 様似町アポイ岳合同監視にえりも自然保護官事務所/新ひだか自然保護官事務所の保護官と3名で参加しました。  この日は曇り。7合目と8合目の間の「馬の背お花畑」まで行ったところで下山しました。濃霧で景色が見られず、アポイ岳周辺に生息する天然記念物に指定されている蝶「ヒメチャマダラセセリ」も時季が遅いと言われ諦めていたら、6合目辺りで茶色い蝶を発見。幻の「ヒメチャマダラセセリ」を見ることができ、一人で大騒ぎしちゃいました。一瞬の出来事でカメラに収めることができず皆さんにお見せできないのが残念でした。
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ここで下山。
■6月25日 国内陸域最大となる日高山脈襟裳十勝国立公園が誕生 しました。
7月  日高山脈襟裳十勝国立公園指定記念式典が行われ、関係者として記録係を担当。一生に一度の貴重な経験をさせていた
だきました。
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北海道静内高等学校書道部によるパフォーマンス
■7月 2024年環境省アクティブ・レンジャー写真展を襟裳岬「風の館」で開催しました。
日高山脈襟裳十勝国立公園コーナーとえりも町コーナーを設けて展示しました。
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写真が趣味なので楽しむことができました
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■秋に行われる「秋サケ定置網漁」9月から11月下旬までの3ヵ月の長期戦。 春とは違う場所での調査。襟裳岬を境に東の海。11月に入ると、とても寒く手袋を2枚重ね、ネックウオーマー着用。
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漁業被害調査のため乗船。朝陽とともに網起こしをする漁師さんたち。10月撮影
■10月 第3期管理計画の内容が話し合われました。
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漁業関係者、地域関係団体、研究者、環境省が出席
■10月下旬 秋の豊似湖へ
この日は、乗船調査もなく天気も良かったので、AR日記の投稿のために保護官が豊似湖へ連れて行ってくれました。行くのは2回目の私に気を遣っていただき、行きと帰りの道を変えてくださいました。海が好きな私は、いつも海の写真を撮影していましたが、山の中の静けさに新鮮さを感じ穏やかな気持ちになりました。
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森の中の湖
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甘い香りが漂ってきてとても神秘的で癒やされました
■11月 えりも岬緑を守る会 えりもイキイキ森林づくり事業に参加。
混み合っている枝を切り落とすことで空間ができ、太陽の光を浴び成長が促され豊かな森林づくりへつながります。私たちも切り落とし作業を行いました。
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帯広のARさんと参加
■2025年1月 アクティブ・レンジャー会議が行われ参加。
「動植物撮影テクニック」の写真講習会、各ARからの共有事項、2024年度写真展の振返り、2025年度の写真展について話し合いが行われました。

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講師は、写真に詳しいARさん
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講習会終了後撮影会
ARとして経験したことを今後に活かしたいと思います。 1年間、関わってくださったみなさん、AR日記を読んでくださったみなさん、ありがとうございました。