
アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
登山道利用・状況調査(日高山脈・豊似岳)いよいよ夏山シーズンですが、雪がいっぱい残っていました
2025年04月22日
帯広自然保護官事務所
こんにちは、帯広自然保護官事務所アクティブ・レンジャーの谷水です。今日は、えりも山岳会の「豊似岳登山」に参加するとともに登山道利用調査を行ってきました。

日高山脈襟裳十勝国立公園に位置する豊似岳(標高1104.6m)は、日高山脈主稜線上最南のえりも岬に近い場所に位置しています。登山口は国道336号線、通称黄金道路の追分峠からえりも町有上歌別牧野(=町営肉牛牧場)に入ったところにあり、猿留山道(江戸幕府が公金で開削された蝦夷地最初の山道)の起点にもなっています。本国立公園の中としては数少ない初級者向けの山で、標高340mにある登山口からの標高差は約765mほどです。



登山口は町営の牧場内にあるため牧場入り口ゲートを通過しなければなりませんが、施錠鍵は町役場から借用することが出来ます。登山道は尾根頭にある米軍通信所跡までは明瞭ですが、その先からは登山道はなく稜線に沿って灌木のブッシュの中を進んで山頂へと進みます。今回は時期的にも稜線に残雪がある季節のため、十勝側に残っていた雪の上を歩き、進むことが出来ました。



山頂は生憎の天候で360°の大パノラマは真っ白で何も見ることはできませんでしたが、



途中ではえりも岬や広大な牧場など眼下に見ることができ、景色を楽しめる山である事や登山道の様相、ルートの確認など間近に体験することが出来ました。

