
アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
環境省アクティブ・レンジャー写真展 ~北の自然の舞台裏~
2025年06月01日
帯広自然保護官事務所
日高山脈襟裳十勝国立公園 北海道地方環境事務所 帯広自然保護官事務所
帯広自然保護官事務所 アクティブ・レンジャー 谷水 亨
萌ゆる朝焼け

十勝平野から眺める日高山脈は、各市町村によってその様相を変え、それぞれの代表的な山が中心となって左右に日高山脈が連なって美しい山脈を映し出しています。中札内村からは、十勝幌尻岳が一番高く見られ、日高山脈で2番目に高いカムイエクウチカウシ山は十勝幌尻岳の長くなだらかな稜線の左隣に静かに佇んでいました。実際には、十勝幌尻岳は日高山脈主稜線から東に張り出しており、カムイエクウチカウシ山とは主稜線では繋がっていませんが、まるで繋がっているかのように寄り添い十勝幌尻岳と並んで美しい山並みを見せてくれています。
秋にしてはとても冷え込んだ朝、初雪をかぶった山と地上の紅葉に真っ赤な朝陽が差し込んだ瞬間は、紅葉が燃えあがり、その赤光が山肌を赤く染めているようでした。
山紫水明(さんしすいめい)

日高山脈最高峰の幌尻岳には4方向から登るルートがあります。その一つ、最も人気の額平川コースは沙流川支流の額平川を遡行して登ります。
幌尻岳の登山道と利用調査で、この川を遡っている最中に水中カメラで撮影を試みたところ、澄んだ水はどこまでも透き通っており、冷水域を好み清流にしか生息しない魚・エゾイワナが数匹写っていました。エゾイワナはサケ科で体長は14cm~70cm、2~3年河川に残留し一般的にアメマスと呼ばれ、釣り人達からも親しまれています。海まで下って成長するものもいますが、澄んだ水に生息しているエゾイワナを見ると、大自然が育んだ森が生きている証であり、森と川の生態系が生きている証拠でもあり、まさしく美しい山水の形態を表している1枚だと思います
幌尻岳の登山道と利用調査で、この川を遡っている最中に水中カメラで撮影を試みたところ、澄んだ水はどこまでも透き通っており、冷水域を好み清流にしか生息しない魚・エゾイワナが数匹写っていました。エゾイワナはサケ科で体長は14cm~70cm、2~3年河川に残留し一般的にアメマスと呼ばれ、釣り人達からも親しまれています。海まで下って成長するものもいますが、澄んだ水に生息しているエゾイワナを見ると、大自然が育んだ森が生きている証であり、森と川の生態系が生きている証拠でもあり、まさしく美しい山水の形態を表している1枚だと思います
