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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

着任のご挨拶と特別展「今日、シャチいるかもよ」開催中のお知らせ

2026年04月30日
羅臼 越宗菜保美
皆さま、はじめまして。
2026年4月1日より、羅臼自然保護官事務所のアクティブレンジャー(AR)として着任しました、越宗菜保美(こしむねなおみ)です。これまでは、道北で7年間過ごしており、道東での生活は今回が初めてになります。羅臼をはじめ、道東で出会える動植物や景色にとてもワクワクしています。これから知床国立公園の魅力や日々の活動の様子を定期的にお届けしていきますので、どうぞよろしくお願いします。

特別展「今日、シャチいるかもよ」開催中です!

毎年、4月下旬から5月上旬頃になると観光クルーズ船の運航が始まります。船の上からは、ダイナミックな海獣類の姿や優雅に舞う海鳥たち、そして羅臼ならではの雄大な自然を間近に感じることができます。

これから賑やかになるシーズンの幕開けに合わせ、4月24日(金)より「シャチ」にスポットを当てた特別展示が知床羅臼ビジターセンターで始まっています。

〇今日、シャチいるかもよ
展示期間:2026年4月24日(金)~5月31日(日)
会場:知床羅臼ビジターセンター
時間:9:00~17:00(4月中は10:00~16:00)
休館日:月曜日




世界中に生息するシャチ。羅臼沖は「シャチの聖地」と呼ばれるほど、多くの個体が集まる特別なエリアです。
知床半島は、北半球において流氷が運ばれてくる最南端の海域です。流氷によって運ばれてくる栄養が海の生態系を豊かにし、生態系の頂点に立つシャチへと繋がる食物連鎖を育んでいます。
 
展示では、世界自然遺産にも登録されている豊かな海域の環境とシャチとの繋がり、羅臼沖で生息するシャチの生態について紹介しています。さらに、日ごろからシャチを観察している観光船のガイドさんが撮影した貴重な写真も多数展示しています。迫力満点のショットは必見です。
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展示会場の様子です。
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迫力満点!ガイドさんが撮影した写真もぜひ、ご覧ください。
羅臼の最大の特徴は、陸地からシャチの姿が見えるほど、人間の生活と彼らとの距離が近いことです。
 
今回の展示を企画した「羅臼海域連絡協議会」では、海の野生動物の保護と持続可能な観光利用の両立を目指し、多様な立場の人々と協力をしながら活動を続けています。取組の中で、この豊かな環境を次世代へ引き継ぐため、シャチをはじめとする希少な生き物たちとの「適切な距離」を守るための観察ルールを設けています。本展示では、協議会が遵守しているルールについても紹介しています。
 
また、展示期間中には「シャチのおはなし会」も開催されます。
シャチの研究グループ「北海道シャチ研究大学連合(Uni-HORP)」の調査研究により、わかってきたシャチの生態についてお話を聞くことができます。
 
〇知床羅臼のシャチおはなし会~こんなことがわかってきました~
日時:2026年5月16日(土)14時~16時
会場:知床羅臼ビジターセンター レクチャールーム
定員:50名(超えた場合は立ち見になる可能性があります)
お問合せ:知床財団(TEL:0153-87-2828)

講演内容
・「シャチの家族の物語 -知床のシャチ長期研究で見えてきたこと-」 大泉宏(東海大学)
・「シャチの鳴音からわかること」 中原史生(常磐大学)
・「シャチの生態調査 -DNAから何が見える?-」 北夕紀(東海大学)
・総合討論 モデレーター 三谷曜子(京都大学)
 
観光クルーズでシャチに出会い、展示や講演会で生態を深く知る。まさにシャチ尽くしのこの期間にぜひ、ビジターセンターまでお立ち寄りください。
皆様のご来館を心よりお待ちしています。