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北海道環境局

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

環境省アクティブ・レンジャー写真展 ~北の自然の舞台裏~

2026年07月17日
上士幌 上村 哲也

大雪山国立公園

上士幌管理官事務所 アクティブ・レンジャー 上村 哲也

岩に張り付くひと文字

岩に張り付くダイモンジソウ
ぬかびら源泉郷にて 8月
 
 ダイモンジソウ(Saxifraga fortunei var. alpina) は、湿った岩肌や渓谷に咲く小さな花です。
 大の字の形をした花が咲く、そのことが名前の由来です。
 ダイモンジソウは日本中のあちらこちらにありますが、土地の気候によって開花はまちまちのようです。2~3週間、咲き続けるというお話も耳にしました。土地によって色あいや模様など変種も多いようです。
 昨年、ウペペサンケ山の菅野温泉東コースで、ダイモンジソウらしい、うちわのような形の葉が大きな岩壁にびっしりと張り付いているのを見つけました。花の時期を見定めて訪れたいものです。

雪解け水を押し出すもの

雪解け水を押し出すもの
然別峡にて 2月
 
 アイヌ語で、ウペペ・サンケ・ヌプリ(雪融け水を・出す・山)。冬、音更町など十勝平野の町から望めば、ひと際白く壁のように立つウペペサンケ山があります。
 460万年前に噴出した溶結凝灰岩が侵食されて形づくられた山だとされています。100万年前には十勝三股カルデラを形づくる大きな噴火があったとされていますが、ウペペサンケ山はその噴火に持ちこたえ、火砕流は現在の糠平湖や芽登、十勝川源流部に分かれて流れ60km以上に及び十勝平野へと達したのだと言います。鹿追町の西瓜幕や新得町の屈足にその露頭を見ることができます。
 ウペペサンケ山は、最高標高を1,848mとし、東に糠平富士1,835m、西に1,836mのピークを擁し、2km近い頂稜を結んでいます。北に流れた水は幌加川、音更川を下っていきます。南に流れた水はシイシカリベツ川に集まり、然別峡の深い谷を刻んでいます。
 かつて行き来したアイヌの人たちは、シイシカリベツ川の激しい流れを見て、ウペペサンケ山が押し出す雪解け水に春を感じたのでしょうか。
環境省アクティブ・レンジャー写真展 ~北の自然の舞台裏~