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北海道環境局

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

環境省アクティブ・レンジャー写真展 ~北の自然の舞台裏~

2026年07月17日
稚内 工藤愛加

利尻礼文サロベツ国立公園

利尻礼文サロベツ国立公園 アクティブ・レンジャー 後澤宏文(現任:工藤愛加)

狙いを定めて~オジロワシ~


浜頓別クッチャロ湖 10月
 
  10月のクッチャロ湖は、秋の渡りの最盛期を迎え、湖面は数千羽を超えるハクチョウ類・ガンカモ類で大賑わいとなります。それを狙って現れるのが猛禽類。中でもオジロワシは、複数でやってきて、湖面のカモたちに襲いかかります。カモたちは、猛禽が上空に現れたとたんに、一斉に湖面から飛び立ちます。数千羽が飛び立つその大きな羽音とともに、のどかなクッチャロ湖の景色は一変し、殺伐とした壮大なドラマが繰り広げられます。そんな静と動の繰り返しが1日の中で何度も見られます。
 写真は、湖畔の木から様子を 覗っていたオジロワシが、チャンス到来とばかりに湖面に向かって降下しようとするところを捉えました。オジロワシは成鳥になるまで6年かかるそうです。この個体は、頭部がまだ褐色で、尾羽の先端に黒い部分が少し残っていることから5年目の亜成鳥だと思われますが、王者の風格を十分に備えていると感じました。

花の浮島礼文島


利尻山から見た礼文島 9月
 
 私は礼文島担当のアクティブ・レンジャーですので、いつも礼文島から雄大な利尻山を望むだけでした。しかし、3年目にして初めて利尻山に登る機会が訪れました。8合目の業務でしたので山頂までは行きませんでしたが、そこからの礼文島の姿に大きな感動を覚えました。
 稚内やフェリーから見慣れた礼文島が、利尻山の登山道を進むにつれて、少しずつ姿を変えていきます。徐々に島を見下ろす角度になり、水平線が礼文島を包み込むように上がっていきます。8合目の長官山で、ついに水平線は礼文島を越えて一直線に繋がりました。すると、礼文島がまるで海に浮かんでいるような錯覚に陥り、深い感慨が湧き起こってきました。というのも、礼文島は「花の浮島」と呼ばれていますが、なぜ「島」でなく「浮島」なのか、不思議に思っていたからです。その答えがようやく分かったように感じました。この浮島に、美しく希少な植物たちが綿々と花を咲かせ続けています。