
アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
公園で繋がる 公園を繋ぐ ~ パークボランティア活動交流の試み ( 阿寒湖 → 釧路湿原 ) ~
2026年05月21日
阿寒湖
相変わらず底冷えのする阿寒湖事務所で過ごす中、
屋外の周辺ではニリンソウやエゾオオサクラソウが今年も咲き始めた。
この春は“チーム阿寒湖”で活動交流の遠征を行ったので、
企画を試みた事務局として、
この日の風景を日記につけておくことにしたい。
屋外の周辺ではニリンソウやエゾオオサクラソウが今年も咲き始めた。
この春は“チーム阿寒湖”で活動交流の遠征を行ったので、
企画を試みた事務局として、
この日の風景を日記につけておくことにしたい。
公園にて
阿寒湖に限らず国立公園等では、
環境省やビジターセンターの職員だけではなく、
パークボランティアの方々が活躍している。
パークボランティア(以下PV)の活動内容は各地区の状況に応じて様々ではあるが、
国立公園の適正な保護と利用の推進に向けて、
・自然ふれあい行事の実施協力
・自然環境保全や美化清掃
・外来生物防除
などの活動を行っていたりする。
ちなみにPVは地区毎に登録される仕組みであるため、
当然ながら各々PVの活動の拠点は登録を受けた公園となるわけだ。
環境省やビジターセンターの職員だけではなく、
パークボランティアの方々が活躍している。
パークボランティア(以下PV)の活動内容は各地区の状況に応じて様々ではあるが、
国立公園の適正な保護と利用の推進に向けて、
・自然ふれあい行事の実施協力
・自然環境保全や美化清掃
・外来生物防除
などの活動を行っていたりする。
ちなみにPVは地区毎に登録される仕組みであるため、
当然ながら各々PVの活動の拠点は登録を受けた公園となるわけだ。
そんなところで、である。
各地区のPVも我々も(公園と公園は遠いけど…)、
同じ志向性を持ち合わせているのだったら、
仲間としての繋がりがもっと広がってもいいはずだし、
技術や経験を共有していけるようなきっかけがあってもいいんじゃないのか、
なんて思ったりもする。
普段は距離が離れていても、
人間関係のネットワークが将来のレジリエンスとして、
これからも自然を守っていく底力に繋がっていけば、
より守らさる力として広がったりすればより望ましいんでなかろうかと。
そういうわけで、試みてみた(やったことないことでちょっとつかれた)。
PV活動での交流機会、阿寒湖チームの有志で隣の国立公園へ活動出張してきた。
阿寒湖でも行っている、アメリカオニアザミ(外来種)防除活動のお手伝いも兼ねての遠征である。
このたびの巡視先は「釧路湿原国立公園(宮島岬エリア)」へ。
各地区のPVも我々も(公園と公園は遠いけど…)、
同じ志向性を持ち合わせているのだったら、
仲間としての繋がりがもっと広がってもいいはずだし、
技術や経験を共有していけるようなきっかけがあってもいいんじゃないのか、
なんて思ったりもする。
普段は距離が離れていても、
人間関係のネットワークが将来のレジリエンスとして、
これからも自然を守っていく底力に繋がっていけば、
より守らさる力として広がったりすればより望ましいんでなかろうかと。
そういうわけで、試みてみた(やったことないことでちょっとつかれた)。
PV活動での交流機会、阿寒湖チームの有志で隣の国立公園へ活動出張してきた。
阿寒湖でも行っている、アメリカオニアザミ(外来種)防除活動のお手伝いも兼ねての遠征である。
このたびの巡視先は「釧路湿原国立公園(宮島岬エリア)」へ。
早朝(我々は阿寒湖のビジターセンターで " おはようございます " からのドライブを経て)、
まずは湿原チームも集まる「温根内ビジターセンター」の駐車場に集合し、
参加者確認の点呼を取ってから改めて現地へと向かった。
現地に入る前の全体挨拶にて、
釧路湿原国立公園の自然保護官より宮島岬エリアについての説明を受ける。
重要なので概要をまとめておくと、
宮島岬は釧路湿原国立公園の中でも少々特殊なエリアとなる。
湿原の核心部に突き出た眺望地でありながら、
民有地と村有地・国有地、国立公園と天然記念物、と所有や所管が入り組んでいるため、
適切な利活用の在り方が課題となっていた場所である。
先日正式に関係者間の協定が結ばれ、
ルールを策定した上で 認定ガイドの同行を条件 に 適切な保護管理と持続可能な利用の好循環へ向けた体制 の構築が進められている(※)。
釧路湿原国立公園の自然保護官より宮島岬エリアについての説明を受ける。
重要なので概要をまとめておくと、
宮島岬は釧路湿原国立公園の中でも少々特殊なエリアとなる。
湿原の核心部に突き出た眺望地でありながら、
民有地と村有地・国有地、国立公園と天然記念物、と所有や所管が入り組んでいるため、
適切な利活用の在り方が課題となっていた場所である。
先日正式に関係者間の協定が結ばれ、
ルールを策定した上で 認定ガイドの同行を条件 に 適切な保護管理と持続可能な利用の好循環へ向けた体制 の構築が進められている(※)。
ブリーフィングを終え、全長7kmの行程が始まった。
もちろん入口はチェーンがかけられているが、
環境省の業務の一環で巡視を行う(ヒグマへの警戒は常時に怠らず)。
阿寒の森を普段フィールドとする身としては、
釧路湿原の樹林はやはり新鮮だ。
常緑のエゾマツやトドマツが生えていないこともあるが、
斜面のなだらかさ等も相まって、どことなく軽やかな雰囲気があり、
重厚感のある阿寒とはまた別の魅力がある。
もちろん入口はチェーンがかけられているが、
環境省の業務の一環で巡視を行う(ヒグマへの警戒は常時に怠らず)。
阿寒の森を普段フィールドとする身としては、
釧路湿原の樹林はやはり新鮮だ。
常緑のエゾマツやトドマツが生えていないこともあるが、
斜面のなだらかさ等も相まって、どことなく軽やかな雰囲気があり、
重厚感のある阿寒とはまた別の魅力がある。
そして何と言うか、
歩く脇で度々ワサワサしているヤチボウズたちが、
何度見てもKawaii …。
歩く脇で度々ワサワサしているヤチボウズたちが、
何度見てもKawaii …。
道中ではところどころ軽度な倒木もあったりしたが、
支障のあるものは協力して撤去を行った。
集まっているメンバーはみな慣れたものであり、
その都度淡々と作業が進む。
支障のあるものは協力して撤去を行った。
集まっているメンバーはみな慣れたものであり、
その都度淡々と作業が進む。
外来種であるアメリカオニアザミについては、ほいほいと見かけてはついでに防除作業を行う。
私は湿原事務所が用意してくれていた物品に見慣れない外国製の伐根道具を見つけたので、このたび嬉々として試用させてもらった。
面白い設計で、こんな道具もあるもんなんだなと思った。
(もちろん私の手に馴染んだ持参の剣先スコップも活躍してくれてました)
私は湿原事務所が用意してくれていた物品に見慣れない外国製の伐根道具を見つけたので、このたび嬉々として試用させてもらった。
面白い設計で、こんな道具もあるもんなんだなと思った。
(もちろん私の手に馴染んだ持参の剣先スコップも活躍してくれてました)
こちらの作業も手慣れたもので、刈取る人と伐根する人と、
夫々が歩きながらサクサクと作業を完了させていた
(しんがり側で歩いているとひっくり返された施術後がころころころりと目に入ってくる)。
夫々が歩きながらサクサクと作業を完了させていた
(しんがり側で歩いているとひっくり返された施術後がころころころりと目に入ってくる)。
道のりは傾斜もありそれなりに長くもあるので、
時折休憩やいろいろ観察雑談をはさんでの行程だった。
時折休憩やいろいろ観察雑談をはさんでの行程だった。
年季の入った看板たち(天然記念物や鳥獣保護区)を確認しながら、
だんだんと視界が開けてくる。
だんだんと視界が開けてくる。
個人的に印象的だったのは、バイケイソウの蕾がそこら中で確認できること。
阿寒湖周辺は大量のエゾシカの食害により、軒並み先端をぱくりと齧られているため、
この膨らみを目にすることがまるでない。
阿寒湖周辺は大量のエゾシカの食害により、軒並み先端をぱくりと齧られているため、
この膨らみを目にすることがまるでない。
そうこうしている内にようやく、
岬の先端に辿り着いた。
岬の先端に辿り着いた。
海無き岬が見せる湿原の水平景観
時の現在地をここから眺める。
広がる湿原に、
蛇行する釧路川と彼方に覗く岩保木水門、
遥か先に海と港と市街地と。
6,000年ほど前までは、
この眼下に海が広がっていた。
その世界を想像するだけで、
なんだか不思議な心地がした。
日本列島最大の湿原が見せる水平的景観は、
圧倒的な時空間的景観だった。
なんだったんだろうあの景色が持つ情報量は。
肉眼でもタンチョウの姿が遠く小さく湿原内に見え隠れしていたのもまた思い出深い。
広がる湿原に、
蛇行する釧路川と彼方に覗く岩保木水門、
遥か先に海と港と市街地と。
6,000年ほど前までは、
この眼下に海が広がっていた。
その世界を想像するだけで、
なんだか不思議な心地がした。
日本列島最大の湿原が見せる水平的景観は、
圧倒的な時空間的景観だった。
なんだったんだろうあの景色が持つ情報量は。
肉眼でもタンチョウの姿が遠く小さく湿原内に見え隠れしていたのもまた思い出深い。
折り返しまで来ましたというところで、感動の後に、お弁当タイム。
阿寒湖PVさんが自宅から手をかけられた こごみ を用意して来てくれたため、
遠く離れた地の春の恵みをいただいた。
はぁ、おいしい。
阿寒湖PVさんが自宅から手をかけられた こごみ を用意して来てくれたため、
遠く離れた地の春の恵みをいただいた。
はぁ、おいしい。
レジャーシートに集まって束の間の団欒をしていたら、
「阿寒湖のみなさんは仲がいいですね」と湿原チームの方に声をかけていただけたのは、阿寒湖チームのちょっと嬉しかったポイントだ。
同じ目的を持って一緒に何かできるっていいですよね。
「阿寒湖のみなさんは仲がいいですね」と湿原チームの方に声をかけていただけたのは、阿寒湖チームのちょっと嬉しかったポイントだ。
同じ目的を持って一緒に何かできるっていいですよね。
歩きながらお互いの活動の話をしたり、
協同で作業を進めながら親交を深めたり、
最後に揃って集合写真を撮りました。
協同で作業を進めながら親交を深めたり、
最後に揃って集合写真を撮りました。
みなのみなさま、素敵な一日をどうもありがとうございました。
(忙しい中ガイダンスの時間をつくってくださった梶谷R、色々準備と調整にあたってくれた須藤AR、交流いただいた釧路湿原PVのみなさま、そして遠征を支えてくれた阿寒湖チームのみなさまへ、感謝)。
次回はぜひ阿寒湖エリアへも。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
(忙しい中ガイダンスの時間をつくってくださった梶谷R、色々準備と調整にあたってくれた須藤AR、交流いただいた釧路湿原PVのみなさま、そして遠征を支えてくれた阿寒湖チームのみなさまへ、感謝)。
次回はぜひ阿寒湖エリアへも。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
