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北海道環境局

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

環境省アクティブ・レンジャー写真展 ~北の自然の舞台裏~

2026年07月17日
帯広 村上真盛

日高山脈襟裳十勝国立公園

帯広自然保護官事務所 アクティブ・レンジャー 谷水亨(現任:村上真盛)

ねぐら


十勝川(音更町) 12月
 
十勝平野において、特別天然記念物であるタンチョウが冬のねぐら(休息場所)として十勝川を選ぶのは、日中に周辺の農地へ移動し落ち穂やデントコーン収穫後の畑に残された食べ物が求めやすいからだと言われています。また十勝川は冬でも水流があって完全に凍結しにくく、水に浸かる場所で立ったまま眠ることができる安全な環境であるため、天敵であるキツネやクロテンなどから身を守ることもできるのです。日中は採食場に移動してしまうので、明け方のマイナス20度にもなる川岸で十勝の厳しい冬と日高山脈(芽室岳)を背景に、幻想的な川霧の中で佇むタンチョウの姿を写そうとやってきました。白鳥と仲良く安息の地を分け合う姿も豊かな自然の象徴とも言えますね。

寂寥


カムイエクウチカウシ山(中札内村) 9月
 
日高山脈の2番目に高い山・カムイエクウチカウシ山。アイヌ語で「クマの転げ落ちるところ」の名に相応しく八の沢カールとコイボクカールに挟まれた山頂は鋭く尖っています。
日高山脈主稜線は南北に伸びており、北の稜線の先にはエサオマントッタベツ岳と幌尻岳が見え、南の稜線の先には八の沢カールと1839峰が見えます。どちらの方向も日高山脈を代表するような山岳風景です。一方西側に延びる稜線はコイボクユシビチャリ川沿いで消えていきますが、それまでの荒々しい稜線とあまり名も知られていないコイボクカールは隠れた絶景を持ち合わせています。