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北海道環境局

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

きれいだな、と思ったけれど… ―外来植物除去活動―

2026年08月25日
稚内 工藤愛加

外来植物除去活動

こんにちは。
礼文島・クッチャロ湖担当のアクティブ・レンジャー、工藤愛加です。
今回は、8月に実施したパークボランティア活動「外来植物除去活動」についてご紹介します。
 
活動場所は礼文島内北部にある環境省所管地周辺です。
この活動は、外来植物が所管地内へ侵入するのを防ぐために行われています。
 
パークボランティアの皆さまをはじめ、環境省職員や礼文町で活動を行っている方々と一緒に、外来植物の除去を行いました。

ノラニンジン

今回の主な対象は、セリ科の植物であるノラニンジンです。名前の通り、ニンジンの仲間で、ヨーロッパ原産の外来植物です。
 
ニンジンの野生化説やニンジンの原種説、他の植物の種子に混ざって日本に持ち込まれたという説などもあり、調べてみるとなかなか興味深い植物です。
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ノラニンジン(白い花)
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ノラニンジンの根
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ノラニンジンの花(撮影地:稚内)
しかし、北海道内ではかなり分布域を広げており、道路脇などを埋め尽くしているところもあります。
 
ノラニンジンは繁殖力が強く、一度広がるとまとまった群落を作ることがあります。
その結果、本来その場所に生育している植物が育つための場所や光を奪ってしまうため、在来植物の生育環境へ影響を与える恐れがあります。
 
礼文島には多くの希少な植物が生育しているため、ノラニンジンが広がる前に除去することが重要です。

活動開始!

活動場所は広場のように開けた場所で、一部にはノラニンジンがまとまって生育していました。
そのため、植物を探し回るというよりも、まとまって生えているノラニンジンを手分けして除去していく作業となりました。
 
花が咲いている個体は目につきやすい一方で、周囲をよく見ると、まだ花を咲かせていない個体も数多く見られました。
今は目立たない草のように見えても、来年には成長して花を咲かせる可能性があります。
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活動前
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活動後
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活動前
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活動後
活動中にはアメリカオニアザミも見られました。
アメリカオニアザミもヨーロッパ原産の外来植物です。

▲アメリカオニアザミ(撮影地:稚内)
 
鋭いトゲを持つ植物で、軍手をしていても刺さるほどです。しかし、根元の方など比較的トゲが少ない部分があり、その部分を探して持つと抜きやすいことも教えていただきました。
 
そして喜ばしいことに、昨年度と比べるとアメリカオニアザミはかなり減っているとのことでした。

活動を終えて

活動の中で、礼文町で調査を行っている方から「継続して取り組むことが大切」というお話がありました。
 
今回確認したノラニンジンの中には、来年以降に成長してくると考えられる個体も多くみ見られました。
 
一方で、昨年より減少したアメリカオニアザミのように、継続した活動の成果が見られる植物もあります。
 
外来植物対策は、一度実施して終わりではありません。毎年続けることで、少しずつ成果につながっていくことを実感しました。

最後に

活動場所では、ノラニンジンの花が一面に咲き、まるでお花畑のような景色が広がっていました。
 
正直なところ、きれいだなと思いました。
 
しかし、そのお花は人の活動によって持ち込まれた外来植物です。
 
礼文島には、この島ならではの貴重な在来植物が数多く生育しています。
そうした植物がこれからも咲き続けられるように、外来植物を持ち込まない、広げないという行動の大切さを改めて感じた一日でした。
 
これからもパークボランティアの皆さんや関係機関の皆さまと協力しながら、礼文島の豊かな自然を守る活動に取り組んでいきたいと思います。
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2026/07/04の礼文のお花たち
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2026/07/04の礼文のお花たち

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