
アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
上士幌管理官事務所は、大雪山国立公園東大雪地域内の国道、道道脇でオオハンゴンソウの掘り取り防除を続けています。オオハンゴンソウ掘り取り防除
2026年10月27日
上士幌
オオハンゴンソウ その性質
オオハンゴンソウは、特定外来生物に指定されています。多年生草本で、地下に根塊を充実させます。根塊が大きくなるほど茎丈が高くなり3メートルにも及びます。一つの花に多くの種を実らせますが、風に飛ばす仕組みはなく、生育域を広げるには時間がかかりそうです。平野部の生育地から自動車のタイヤに付着して運ばれたのでしょうか。張芝に混じって持ち込まれたのでしょうか。
オオハンゴンソウの生育が進むと、地面に日光が届かなくなり、ほかの草丈の低い植物は育たなくなります。アレロパシーといって、植物の生育を阻害する物質を根から分泌することが疑われています。
オオハンゴンソウの生育が進むと、地面に日光が届かなくなり、ほかの草丈の低い植物は育たなくなります。アレロパシーといって、植物の生育を阻害する物質を根から分泌することが疑われています。
東大雪地域のオオハンゴンソウたち
オオハンゴンソウ、ヤエザキハンゴンソウは、糠平国道の大雪山国立公園入口から標高950m付近まで、道道忠別清水線や然別峡線の道路脇にも点在して生育しています。
2019年に国道、道道脇から掘り取ったオオハンゴンソウは1,026本でした。この数は、毎年に数日を割いて掘り取り切れる数であろうと考えられました。
翌年にはヤエザキハンゴンソウ379本の生育域を対象に加え、掘り取り続けること8年。これらの対象区域に生育するオオハンゴンソウたちを78本までに抑え込みました。作業時間など労力が減ったので、あきらめかけていた、あるいは、新たに見つけた生育地を加えました。
あきらめかけていた…とは、糠平国道起点から19㎞地点、道路から低い傾斜地にあり、イラクサと混生している場所で、生育数が多く手が付けられずにいました。この数年、ひがし大雪自然館友の会のみなさんが掘り取りに協力してくれることとなり、昨年からこの場所をお願いすることにしました。昨年は914本、今年は728本。人数が揃うと短時間で終わり、とても助かります。
新たに見つけた…とは、道道然別峡線の傍らでした。これまで花の咲くころに通りかかったことがなかったのか、気付きませんでした。今年、1時間30分ほどかけて321本を掘り取りました。
2019年に国道、道道脇から掘り取ったオオハンゴンソウは1,026本でした。この数は、毎年に数日を割いて掘り取り切れる数であろうと考えられました。
翌年にはヤエザキハンゴンソウ379本の生育域を対象に加え、掘り取り続けること8年。これらの対象区域に生育するオオハンゴンソウたちを78本までに抑え込みました。作業時間など労力が減ったので、あきらめかけていた、あるいは、新たに見つけた生育地を加えました。
あきらめかけていた…とは、糠平国道起点から19㎞地点、道路から低い傾斜地にあり、イラクサと混生している場所で、生育数が多く手が付けられずにいました。この数年、ひがし大雪自然館友の会のみなさんが掘り取りに協力してくれることとなり、昨年からこの場所をお願いすることにしました。昨年は914本、今年は728本。人数が揃うと短時間で終わり、とても助かります。
新たに見つけた…とは、道道然別峡線の傍らでした。これまで花の咲くころに通りかかったことがなかったのか、気付きませんでした。今年、1時間30分ほどかけて321本を掘り取りました。
長い戦いが続きます。
オオハンゴンソウの防除には掘り取りが効果的です。小指ほどの根塊を残しても高い確率で再生するので、残さず掘り取ることが大切です。最近は、三本爪の手鍬を使い効率よく掘り取れるようになりました。掘り取りを続けると徐々に生育数が減っていきます。ただし、地中にはこれまでに落ちた種子が埋まっていて、オオハンゴンソウ自身のアレロパシーによって休眠しているようです。埋土種子(シードバンク)と呼ばれます。これらの寿命は少なくとも3年といわれ正確には分かっていません。糠平国道51km地点では、3年目と4年目に生育が見つからなかったのに、5年目には開花する株が見つかりました。生育数が減ってくると、発芽したばかりの株はほかの植物に隠れて見逃すこともありそうです。
オオハンゴンソウの防除は、一度の作業で終わるものではありません。地中に残された埋土種子や見逃された小さな株によって、数年後に再び姿を現すことがあります。けれど、花が咲けば黄色く目立って見逃すことはありません。地域の皆さんと協力しながら、防除活動を続けていきます。
オオハンゴンソウの防除は、一度の作業で終わるものではありません。地中に残された埋土種子や見逃された小さな株によって、数年後に再び姿を現すことがあります。けれど、花が咲けば黄色く目立って見逃すことはありません。地域の皆さんと協力しながら、防除活動を続けていきます。