ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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支笏洞爺国立公園 洞爺湖

169件の記事があります。

2016年07月27日7月30日開催!THEキャンプフェス ~山の日制定記念~

支笏洞爺国立公園 高橋祐子

みなさま、こんにちは。今日はイベントの告知です。

いよいよ今週の土曜日に迫ってまいりました

羊蹄山のふもとで行われる『THEキャンプフェス ~山の日制定記念~』!!

私たち洞爺湖自然保護官事務所で企画したのは

トークライブ!!

完成するまで長い長い道のりがありました。

今年から休日に指定された『山の日』

そのコンセプトは

「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝すること」

自然やその恩恵・そこを選んで生きている人々・動物・植物

いろいろなことがつながり、絡み合って成り立っている世の中

羊蹄山を通して、そういう自然のいろいろを

みなさまともに体感し、共に歩み、後世につなげていけたら...

そんな思いを胸に

地元の方・各関係機関の皆様・登壇してくださるゲストのみなさまと一緒に創り上げてきました。

トークライブ登壇者

四角友里氏 (アウトドアスタイル・クリエイター)

古市竜太 氏 (マウンテンガイド・コヨーテ代表)
近藤英輝 氏 (蝦夷富士避難小屋・小屋番)
吉田亜希子 氏 (後志総合振興局 保健環境部環境生活課 自然環境係専門員)

当日、お近くにいらっしゃる方はぜひ!いらしてください!!

場所:羊蹄山自然公園(羊蹄山真狩登山口)

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2016年07月10日日本景観生態学会エクスカーション

支笏洞爺国立公園 高橋祐子

日本景観生態学会 第26回 北海道大会のエクスカーションが、先日ここ洞爺湖で行われました。

景観生態学の研究者や学生さんなどのスペシャリストたちが大集結した濃い一日。参加者のみなさんは、朝8:00に札幌駅に集合し、バスで洞爺湖まで...

バスガイドは、な、な、なんと、岡田弘北大名誉教授!!

有珠山の第一人者にて主治医といわれている先生で、2000年の有珠山噴火において住民を事前避難成功に導いた立役者の一人です。バスの中では、定山渓などの火山地形の成り立ちやそこから得られる恩威などについて、地質のいろいろな解説を聴きながらいらしたそうです。う、うらやましすぎます...

洞爺湖ビジターセンターも利用してくださるとのことで、今回は私もお手伝い。小雨が心配でしたが、天気はなんとか保ち一安心。金比羅噴火遺構と有くん珠ちゃん火口を見学しました。メインガイドはもちろん岡田先生です。

お昼は屋根のあるところでBBQ、テーマは『火山がはぐくんだ大地の恵み』だったそうです。

別件で動いていたため、残念ながら写真はありません(>_<)

地元でとれた野菜や果物と、肉は農業被害で駆除されたエゾシカを使用したそうです。これらは全部「ジオの恵み」です。

そして午後一、ウチダザリガニの駆除・調査見学、実際にどう(籠)を湖から引き上げました。

酪農大吉田教授が洞爺湖の現状や課題などを説明し、ポスドク上原さんがウチダザリガニの生態を使って計測方法等を説明しました。たまたま居合わした方たちも一緒に参加です。

ここ洞爺湖地域は20~30年に一度、火山が活動する時期を迎えます。その短いスパンで被災し続けるリスクがある反面、火山の恵みに大きく助けられていることもしっかりと見つめていきたい。また、今抱えている外来種の問題も忘れてはいけません...そんな思いから、今回のエクスカーションは企画されたそうです。一方向の視点からでは到底語りつくせない、いろいろな想い。

火山の歴史とそこに住まう人々、そこに関係する様々な生物たち。

詳しく知りたい方は、ぜひ洞爺湖へ!!

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2016年04月26日昭和新山学習登山会

支笏洞爺国立公園 洞爺湖 高橋祐子

みなさま、はじめまして。

4月より洞爺湖自然保護官事務所にアクティブレンジャーとして赴任いたしました、高橋祐子と申します。

これから支笏洞爺国立公園(羊蹄山・登別・洞爺湖地域)のことをいろいろ紹介して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

5月に入り、ようやく暖かい風がやさしく吹く日が増えてきた今日この頃です。春の陽気に誘われて、外での活動が楽しくなってきました。そんな中、先日昭和新山学習登山会に参加してきましたのでお伝えします。

洞爺湖のすぐそばにある昭和新山は、1944年ごろの有珠火山の活動によって隆起してできました。齢73歳と少し、場所によってはまだまだホットな山です。

もとは平らな麦畑だった場所が、1年少しの間に大きく盛り上がってできた山。今では木々も大きく育ち、山麓付近は緑がだいぶ回復してきました。普段は立入禁止区域となっているこの山も、この日だけは会参加者のために開放し、地球の息吹を存分に感じることができます。

火山は「生きてる地球」の内部とつながることができる窓のような場所。活動が始まると大変なこともたくさんあるけれど、山が与えてくれる「恵み」は、私たちの当たり前の中に実はたくさん存在します。おいしい水・良質な土壌・温泉・きれいな景色... 火山列島だからこその「恵み」に感謝しつつ、地球の活動様式をしっかり学んで、酸いも甘いもうまく付き合っていける未来につなげられたら、最高だなと思います(^^)

火山性地形の一般公開エリアは例年通り4月20日から一斉に開通しておりますので、ぜひ「地球の生き様」を体感しにいらしてください!

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2015年07月08日~羊蹄山~

支笏洞爺国立公園 洞爺湖 松沢 智子

気がつけばもう7月に入り、夏山シーズンまっただ中の北海道です。

洞爺湖の奥にそびえ立つ独立峰、羊蹄山(1898m)。

富士山に形がよく似ていることから、蝦夷富士とも呼ばれています。


先日、京極町主催の「羊蹄山に登ろう会」に参加してきました。

小学生から大人まで、総勢70名の方達が山頂を目指して登りました!

ブーブー言いながらもすっごく元気に登る子ども達の体力には驚かされました・・・

 

4合目付近では、茶色い地面にひときは目立つギンリョウソウが。

火口には、まだ少し雪が残っていました。

これからの季節、100種類以上の高山植物が花を咲かせます。


この日はずーっと雲がかかっていたため、山頂からの景色を望むことができなかったのが残念でしたが、

羊蹄山が地元の方々にとても親しまれている山だということを実感した登山会でした。

 

羊蹄山には、真狩・京極・比羅夫・喜茂別の4つのルートがあり、山頂までは4~6時間くらいになります。

本格的な登山になりますので、入山の際は余裕を持った計画・しっかりとした装備をおねがいします。

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2015年02月12日World Wetlands Day ~February 2, 2015~

支笏洞爺国立公園 洞爺湖 松沢 智子

世界湿地の日企画、第3弾!

バトンは支笏湖から洞爺湖へ・・・

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世界湿地の日とは、1971年2月2日にイランのラムサールという街で締結された「ラムサール条約」を記念して、毎年2月2日を「世界湿地の日 World Wetlands Day (WWD)」とした記念日です。ラムサール条約の目的である、湿地の恩恵や価値に目を向け、その維持と賢明な利用を達成するため、世界中で啓発イベントが行われています。

 

そこで一昨年に引き続き、ウトナイ湖、支笏湖、洞爺湖、クッチャロ湖、サロベツ原野など、北海道の代表的な湿地を含む国立公園等を所管するアクティブレンジャーで、AR日記のリレー企画を行います。

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 洞爺湖は今から11万年前の巨大噴火によってできたカルデラ湖です。周囲52キロと、カルデラ湖としては日本で3番目に大きく、最大深度が180メートルあり支笏湖とともに北限の不凍湖として知られています。


 

 洞爺湖の中央には、4~5万年前の噴火でできた4つの島々(総称:中島)があり、針葉樹・広葉樹が交じりあった森が広がっています。そこでは、エゾシカやエゾリス、天然記念物のクマゲラ、ノビタキ、カワセミなどが生息しています。


 洞爺湖周辺は、北側では農業が行われ、南側には温泉街、そして今もなお生きている火山・有珠山があり、年間多くの観光客が訪れます。大自然、そして観光資源にとても恵まれた場所です。

 もちろん、越冬や繁殖のために様々な水鳥も飛んできます。

 

 では洞爺湖の水の中に目を向けてみましょう!



さすが、水質第2位とあってとてもきれいです。

ここには多数の魚、水生生物が生息しています。

そんな中に、ある時、天敵が現れました・・・

その名は、ウチダザリガニ。

 アメリカから昭和初期に食用として摩周湖に持ち込まれ、洞爺湖では2005年に初めて発見されました。雑食で環境への適応力が強く、水草を切断し他の魚の産卵場所が減ってしまったり、病気をうつされたり、、、と元々いた生物にとっては、とても住みにくい環境になってしまうんです。

 このままでは洞爺湖の水の中が変わってしまう!・・・ということで、地元NPO団体や学生等が積極的に駆除活動を行っています。


 ラムサール条約の基本理念である「ウェットランドのワイズユース」=「生物多様性に富んだ重要な湿地を世界各国が保全し、湿地の恵みを賢明に利用していく。」

 洞爺湖の恵みを利用していくには、洞爺湖の保全を1番に考えなくてはなりません。その一つが、ウチダザリガニ撲滅!

 でも決して、ウチダザリガニが悪者なわけでもないんです。ウチダザリガニにはウチダザリガニの棲むべき場所がちゃんとある。人間の身勝手な行動こそが、洞爺湖の生態系を壊し、ウチダザリガニを悪者にしてしまったんだと思います。

 持ち込むのは簡単でも、一度入ったものをゼロにするのはとても大変なことです。生き物を悪者にしないためにも、持ち込まない・放さない・持ち出さない。

 その場所独自の豊かな自然をいつまでも大切にしていきたいですね!



 さて、ウトナイ湖、支笏湖、洞爺湖と北海道南側を回っていた湿地リレーのバトンですが、次回は一気に400キロ、利尻礼文サロベツ国立公園まで北上します!

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2015年01月29日はじめまして。

支笏洞爺国立公園 洞爺湖 松沢 智子

昨年12月に支笏洞爺国立公園 洞爺湖地域にアクティブレンジャーとして着任いたしました、

松沢智子(さとこ)と申します。

これから、洞爺湖の魅力やいろいろな姿をお伝えしていきたいと思います。

ご挨拶が遅くなってしまいましたが、これからよろしくお願いいたします!

―――

さて、洞爺湖周辺にはフットパスや散策路がいくつもあり、

洞爺湖北側に位置する財田遊歩道は、スノーシューを履いて冬でも簡単に散策を楽しむことができます。

先日おこなわれたふれあい行事では、冬芽や動物の足跡、虫の冬越しなど

お天気にも恵まれゆっくり観察することができました。

湖畔に落ちていた貝殻。夏はここ、湖の中なのです。

冬は水位が下がるため、夏には歩くことのできない場所を歩くこともできるのです。

財田は噴火の影響が少なく、歴史ある自然を四季を通して体感することができる地域です。

また財田体験ハウス*では、冬期間毎日無料でスノーシューガイドウォークを開催しています。

冬ならではの自然の楽しみを、ぜひ!

―――

*財田体験ハウス

http://www.toyako-vc.jp/takarada/top/index.html

TEL:0142-82-5999

MAIL:takarada@violin.ocn.ne.jp

住所:虻田郡洞爺湖町財田2-2

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2014年07月10日オロフレ山パトロールと花便り

支笏洞爺国立公園 洞爺湖 長友 泰樹

みなさんこんにちは!洞爺湖アクティブレンジャーの長友です。
7月に入り、気温もぐっと上がりアウトドアシーズンがやって来ました。6月29日(日)にパークボランティア活動でオロフレ山パトロールを実施した際の活動と確認できた花の情報を載せたいと思います。
 
このオロフレ山は多くの登山客が訪れますが、盗掘や写真を撮るために登山道から外れて入っていく人がおり、シラネアオイの群落地にはいくつもの脇道ができてしまっています。そこで毎年、「洞爺湖周辺の自然環境を守る会」として関係機関の協力のもとロープ張りを行い、それらを防止する努力をしています。また、パークボランティアの方々と一緒にパトロールを行い、一般登山客へのリーフレット配布やマナーの周知により普及啓発を行っております。
パトロール当日はあいにくの雨模様でしたが、なんとか山頂に辿り着きました。山頂までの道のりには様々な花が咲いており、見るのに忙しいくらいでした。盗掘跡もなく元気な花を見ることができ、とても充実し楽しいパトロールとなりました。




左上:ハイオトギリ 右上:ハクサンチドリ
左下:エゾカンゾウ 右下:ヨツバシオガマ

先日、花や鳥の名前を覚える方法としてその由来等を覚えると頭に入りやすいと聞いたので上記に乗せている花の名前の由来を書きたいと思います。

ハイオトギリ:オトギリソウの高山型で漢字では弟切草(オトギリソウ)と書きます。名前の由来はこの花を原料とした薬の秘伝の作り方を弟が他人に漏らしてしまい、薬師である兄が弟を切り捨ててしまうという平安時代の伝説からきているといわれています。

ハクサンチドリ:漢字で白山千鳥と書きます。花の形が千鳥に似ていて白山(岐阜、石川)で最初に見つかったことからこの名前がつけられたといわれています。

エゾカンゾウ:漢字で蝦夷甘草と書きます。花をかじると甘みがあるといわれているのでこの名前がついたと思われます。この花は朝に開花し、夕方には萎んで落ちてしまいます。一日一花の興味深い花で、また次の蕾が朝に開花するので継続して咲いていると勘違いしてしまします。

ヨツバシオガマ:名前の由来を調べたのですが、その由来を覚える方が難しいと感じたのでこれだけはがんばって覚えてください!ちなみに漢字では四葉塩竃と書きます。塩竃とは海水を煮て塩を作る釜のことです。




山頂で皆さんと写真撮影。いい顔していました!




これ以上中に入らないようにロープを張っています。

オロフレ山は標高1230.8メートルながら様々な高山植物を観察することができ、これからの季節もまだまだ多種類の植物を楽しむことができます。登山道も比較的歩きやすく、4時間あれば往復できる距離だと思います。ただ、山の上はあらゆる危険があるのでしっかりとした計画、準備をしてルールを守って登山を楽しみましょう。

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2014年06月30日羊蹄山避難小屋について

支笏洞爺国立公園 洞爺湖 長友 泰樹

6月19日に今シーズン1回目の羊蹄山パトロールを実施しました。登山口は真狩から登りました。真狩コースは6月15日に山開きが行われ、本格的な登山シーズンに入っています。
今回のパトロールの目的は、昨年10月に完成した新避難小屋の現状確認と登山道の状況確認です。
新避難小屋は旧避難小屋のすぐ隣に建てられました。羊蹄山は日帰り登山が基本の山ですが、天候悪化や怪我など思わぬアクシデントが起こった場合に避難できるよう、避難小屋は設置されています。もちろん、避難だけでなく頂上へ行く前の一時的な休憩立ち寄りもできますが、宿泊前提の山小屋ではありません。
新避難小屋は収容人数が約100人だった旧避難小屋に比べ、約40人と規模をかなり縮小しています。そのため宿泊目的で避難小屋に着いても中に入れない可能性や、急な避難が必要なときに宿泊者が多数いると収容できなくなることが考えられます。また、羊蹄山は国立公園のため、麓のキャンプ場以外でのテント設営は原則禁止されており、特に避難小屋周辺や頂上を含む特別保護地区の区域では貴重な自然を保護するため厳しく制限されています。前述の通り、羊蹄山は日帰り登山が基本の山です。ぜひ、早朝出発して日帰りで帰るという登山計画を立ててみてください。
また、北海道の山では初めてTSS(土壌処理)方式という環境配慮型のトイレが採用されています。消化槽に蓄積される汚泥発生量軽減のため、使用済みトイレットペーパーは投下せず、他のごみとともに持ち帰っていただきますようご協力をお願いします。
利用方法など詳しくは倶知安町公式ホームページに掲載されていますのでご確認ください。
http://www.town.kutchan.hokkaido.jp/tourism/yoteizan/tozansya/lodge_info/

<新避難小屋>



羊蹄山にはまだ雪渓が残っていますが、真狩の登山コースは、登山道上に雪はなく比較的歩きやすい状態でした。花は咲き始めのものが多いですが、シラネアオイ、イワウメ、エゾノツガザクラ、メアカンキンバイ、コケモモなど多くの種類が咲き始めていました。



登山道は残雪もなく歩きやすいですが、羊蹄山の標高は1898mあり、体力的にかなり厳しい山です。余裕を持った登山計画をして、安全に楽しんで登りましょう。

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2014年04月30日2014年4月パークボランティア活動

支笏洞爺国立公園 洞爺湖 長友 泰樹

2014年4月1日より、洞爺湖自然保護官事務所に着任した、アクティブレンジャーの長友泰樹(ながともたいき)と申します。これから洞爺湖での活動や、自然などの情報を発信していきたいと思います。これからよろしくお願いします。
さて、アクティブレンジャーの活動の一つとして、支笏洞爺国立公園パークボランティアの方々と自然観察会等の解説活動や美化清掃、利用施設の簡単な維持管理等の活動があります。今回はその活動の様子をご紹介させていただきたいと思います。
今年度は4月12日(土)の総会から始まり、総会後に四十三山開通前の看板清掃や遊歩道の整備を行いました。4月23日(水)は財田自然体験ハウスにあるビオトープの整備、4月25日(金)は洞爺湖1週パトロールを行い、美化清掃を行いました。4時間ほどの活動で42㎏のゴミを拾いました。

写真①

  
写真①
(左上:四十三山看板清掃)
(右上:四十三山で拾ったゴミ)
(左下:ビオトープ内の泥かき)
(右下:ビオトープに暮らすヤマメ)

写真②


写真②
(左上:ビオトープ泥かき作業前)
(右上:ビオトープ泥かき作業後)
※川の幅に注目!作業後、広くなりました。
(左下:湖畔清掃中)
(右下:拾った42㎏のゴミ)

            写真③

   写真③
上の写真は洞爺湖1週パトロール時に撮った写真です。青紫の花がエゾエンゴサク、白い花がキクザキイチゲです。洞爺湖周辺には、春の訪れを告げるエゾエンゴサク、キクザキイチゲの他、アズマイチゲ、ナニワズ、エンレイソウ等の花々が咲いていました。

4月の中旬から気温も一気に上がり、春らしくなってきました。洞爺湖周辺では、写真のような花々を観察することができます。また、四十三山が4月21日(月)より開通しております。お花を観察しながら、火山の歴史を学ぶことができますのでぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。



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2014年03月05日四十三山自然観察会

支笏洞爺国立公園 洞爺湖 大塚 武

2月23日(日)に自然ふれあい事業「四十三山自然観察会」を実施しました。
例年は秋に実施している観察会ですが、今年度はとうやBINOCOLO代表の福島豪さんを講師に迎え、冬に開催しました。
福島さんは、カヌー、ラフティング、スノーモービル等のガイディングや火山マイスターの資格も持つプロのガイドです。

午前の部では洞爺湖ビジターセンター(VC)で冬の自然の楽しみ方、野鳥について、洞爺湖付近の火山活動や四十三山の成り立ちについてのお話をしていただきました。


<左上:自然の楽しみ方について 右上:VC航空写真での四十三山の説明>
<左下:双眼鏡で野鳥の観察   右下:見上げて木の観察>

午後の部ではスノーシューを履いて四十三山を歩き自然観察をしました。
途中、洞爺湖温泉利用協同組合のご協力をいただき、職員の石畑さんより洞爺湖溫泉の話と溫泉の源泉を見学し、実際にお湯に触れることが出来ました。洞爺湖溫泉のお湯は一般的な化粧水と同じpHで美肌効果があるようです。


<左上:源泉に触れる保護官  右上:地熱が高くフキノトウが早く顔を出す>
<左下:洞爺湖溫泉の解説  右下:噴気孔の温度を確かめる>


<左上:火口を見ながら歩く 右上:深雪をラッセルする福島さん>
<左下:息を切らすのぼり   右下:楽しいくだり>

冬は木の葉が落ち、四十三山の火口や野鳥がみえやすく、雪上には哺乳類の足跡などの痕跡が多く見られる季節です。参加者の皆さんは息を切らしながらも火口の周りを歩いたり登ったりし、下りでは童心に戻り声を上げてお尻で滑り雪まみれになって楽しんでいただけました。また、午前お話ししていただいた内容が実際に体感でき冬の自然に対する知識が高まったと思います。

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