支笏洞爺国立公園 洞爺湖
169件の記事があります。
2013年11月19日羊蹄山の避難小屋
支笏洞爺国立公園 洞爺湖 大塚 武
羊蹄山にも雪が降り、洞爺湖からみえる羊蹄山も白さがわかる時季となりました。
先月末、真狩の登山口から羊蹄山をのぼりました。
7合目ぐらいから徐々に白くなり、9号目付近では登山道は完全に雪が積もっていました。

<9号目の積雪の様子>
今年は新しい避難小屋が完成し、供用を開始しています。
夏のシーズンは管理人さんが常駐していますが、冬期間は不在のため毛布や寝袋のレンタル利用はできません。
また、避難小屋としては使用出来ますが、今シーズンは小屋閉めが10月14日に行われたので正面入り口は封鎖されています。
利用の際は外のはしごを使い2階からの出入りとなります。
利用方法など詳しくは倶知安町公式ホームページに掲載されていますのでご確認ください。
<倶知安町公式ホームページ URL>
http://www.town.kutchan.hokkaido.jp/town/syoukoukankouka/kankou/youtei/koya_toukiriyou.jsp

<左:新避難小屋2階入口 右上:旧避難小屋正面入口 右下:新避難小屋正面入口>
11月に入り日に日に白さを増す羊蹄山、洞爺湖自然保護官事務所でも本格的な冬に備えて公用車もタイヤ交換をし、羊蹄山の登山者カウンターを回収し、あとは雪が降るのを待つだけといった所です。

<11月14日京極側登山口からの羊蹄山>
また洞爺湖の四十三山遊歩道も冬支度として平成25年11月11日より冬季閉鎖としました。
開通の予定は雪解けの状況によりますが来年の4月末頃としています。
避難小屋の件と合わせてお知らせいたします。
これからの登山などの野外活動は冬に必要な装備を整えて安全で無理のない計画でお願いします。
先月末、真狩の登山口から羊蹄山をのぼりました。
7合目ぐらいから徐々に白くなり、9号目付近では登山道は完全に雪が積もっていました。
<9号目の積雪の様子>
今年は新しい避難小屋が完成し、供用を開始しています。
夏のシーズンは管理人さんが常駐していますが、冬期間は不在のため毛布や寝袋のレンタル利用はできません。
また、避難小屋としては使用出来ますが、今シーズンは小屋閉めが10月14日に行われたので正面入り口は封鎖されています。
利用の際は外のはしごを使い2階からの出入りとなります。
利用方法など詳しくは倶知安町公式ホームページに掲載されていますのでご確認ください。
<倶知安町公式ホームページ URL>
http://www.town.kutchan.hokkaido.jp/town/syoukoukankouka/kankou/youtei/koya_toukiriyou.jsp

<左:新避難小屋2階入口 右上:旧避難小屋正面入口 右下:新避難小屋正面入口>
11月に入り日に日に白さを増す羊蹄山、洞爺湖自然保護官事務所でも本格的な冬に備えて公用車もタイヤ交換をし、羊蹄山の登山者カウンターを回収し、あとは雪が降るのを待つだけといった所です。
<11月14日京極側登山口からの羊蹄山>
また洞爺湖の四十三山遊歩道も冬支度として平成25年11月11日より冬季閉鎖としました。
開通の予定は雪解けの状況によりますが来年の4月末頃としています。
避難小屋の件と合わせてお知らせいたします。
これからの登山などの野外活動は冬に必要な装備を整えて安全で無理のない計画でお願いします。
2013年10月25日四十三山の爬虫類
支笏洞爺国立公園 洞爺湖 大塚 武
四十三山では寒くなる度に紅葉が色鮮やかになっています。
10月中旬の晴れの日に四十三山では、暖かさを求めて出てきた爬虫類の姿を観ることが出来ます。
まずは見つけたのはニホンカナヘビ(※1)です。
体温調節のために陽の当たるところで静止している姿を撮影しました。
人影に驚くとすぐに草木の間ににげていきました。
石段で陽に当たる今年生まれた個体も発見しました。

<陽に当たるニホンカナヘビ>
山頂のベンチでは一匹のニホントカゲ(※2)が陽に当たっていました。
人の気配を感じたのか、すぐにベンチの下に逃げ隠れてしまいます。
そっとその場で静かにしていると隙間から、様子を伺いながら顔を出してくれました。

<ベンチでみつけたニホントカゲ>
最後は噴気孔の周りの草むらに中で見つけた、
とぐろを巻いてこちらを伺うシマヘビの幼体です。
幼体の模様は成体とは異なり独特の模様をしています。
一見マムシにも見えます。
発見したときもマムシに見えて逃げ腰でカメラを構えました。
数枚撮影した後、あっという間に草むらの中に逃げていきました。

<逃げるシマヘビ幼体ととぐろの状態>
日に日に寒さが増すため爬虫類などの変温動物にとって、活動が厳しくなってきます。
そろそろ冬眠の準備をして地中に潜り越冬することでしょう。
10月中旬の晴れの日に四十三山では、暖かさを求めて出てきた爬虫類の姿を観ることが出来ます。
まずは見つけたのはニホンカナヘビ(※1)です。
体温調節のために陽の当たるところで静止している姿を撮影しました。
人影に驚くとすぐに草木の間ににげていきました。
石段で陽に当たる今年生まれた個体も発見しました。

<陽に当たるニホンカナヘビ>
山頂のベンチでは一匹のニホントカゲ(※2)が陽に当たっていました。
人の気配を感じたのか、すぐにベンチの下に逃げ隠れてしまいます。
そっとその場で静かにしていると隙間から、様子を伺いながら顔を出してくれました。

<ベンチでみつけたニホントカゲ>
最後は噴気孔の周りの草むらに中で見つけた、
とぐろを巻いてこちらを伺うシマヘビの幼体です。
幼体の模様は成体とは異なり独特の模様をしています。
一見マムシにも見えます。
発見したときもマムシに見えて逃げ腰でカメラを構えました。
数枚撮影した後、あっという間に草むらの中に逃げていきました。

<逃げるシマヘビ幼体ととぐろの状態>
日に日に寒さが増すため爬虫類などの変温動物にとって、活動が厳しくなってきます。
そろそろ冬眠の準備をして地中に潜り越冬することでしょう。
2013年09月24日夏から秋へ
支笏洞爺国立公園 洞爺湖 大塚 武
暦の上ではもう秋ですが、洞爺湖にある四十三山(※1)では9月に入っても天気の良い暖かい昼間には、ミンミンゼミの「ミーンミンミンミンミミー」という鳴き声やエゾゼミの「ジィーーーーーーーーーー」という鳴き声が聞こえてきます。
オスのセミには腹の中に膜があり、それの膜を強い筋肉で引っ張り、腹の中で共鳴させて音が出る仕組みになっています。
鳴き声には「本鳴き」「メスへのプロポーズ」「敵に襲われたとき」などの種類があると言われていて、メスのセミは腹にある膜でオスの鳴き声を感じとるそうです。

<木にとまるエゾゼミ>

<鳴くミンミンゼミ>
セミたちの大合唱の中、8月末から夏が終わりに近づくと草むらから「ルルルルル~」とかわいらしいカンタン(※2)の鳴き声が聞こえてきます。
カンタンには二枚のハネがあり、右ハネの裏側がやすり状になっているため、こすり合わせることで音を出します。メスは前脚にある耳のような器官で音を感じるそうです。

<ススキの穂にとまるカンタンのメス>
夏から秋を同時に感じる事が出来る季節です。
今日もカンタンやセミたちは子孫を残そうと一生懸命に鳴いています。
※1四十三山:1910年(明治43年)の火山活動によって形成された地形をたどる散策路です。洞爺湖温泉の熱源はこのとき貫入したマグマの熱を源にしています。現在でも水蒸気が噴出し続ける噴気孔や噴火から回復しつつある森林が観察できます。
※2カンタン(Oecanthus longicauda)バッタ目 マツムシ科 カンタン亜科。
北海道~本州の草原、林縁に生息します。体長11-20mmと小さく、体は細長く、長い触角を持ち羽根を立てて鳴きます。メスはヨモギの茎に産卵管を挿入して産卵します。
オスのセミには腹の中に膜があり、それの膜を強い筋肉で引っ張り、腹の中で共鳴させて音が出る仕組みになっています。
鳴き声には「本鳴き」「メスへのプロポーズ」「敵に襲われたとき」などの種類があると言われていて、メスのセミは腹にある膜でオスの鳴き声を感じとるそうです。
<木にとまるエゾゼミ>
<鳴くミンミンゼミ>
セミたちの大合唱の中、8月末から夏が終わりに近づくと草むらから「ルルルルル~」とかわいらしいカンタン(※2)の鳴き声が聞こえてきます。
カンタンには二枚のハネがあり、右ハネの裏側がやすり状になっているため、こすり合わせることで音を出します。メスは前脚にある耳のような器官で音を感じるそうです。
<ススキの穂にとまるカンタンのメス>
夏から秋を同時に感じる事が出来る季節です。
今日もカンタンやセミたちは子孫を残そうと一生懸命に鳴いています。
※1四十三山:1910年(明治43年)の火山活動によって形成された地形をたどる散策路です。洞爺湖温泉の熱源はこのとき貫入したマグマの熱を源にしています。現在でも水蒸気が噴出し続ける噴気孔や噴火から回復しつつある森林が観察できます。
※2カンタン(Oecanthus longicauda)バッタ目 マツムシ科 カンタン亜科。
北海道~本州の草原、林縁に生息します。体長11-20mmと小さく、体は細長く、長い触角を持ち羽根を立てて鳴きます。メスはヨモギの茎に産卵管を挿入して産卵します。
2013年08月28日ウチダザリガニ防除
支笏洞爺国立公園 洞爺湖 大塚 武
1920年代に食料難解決策としてアメリカより北海道の摩周湖に持ち込まれたウチダザリガニ。洞爺湖でも2005年に発見され、2006年から調査や防除をスタートし、2013年現在もウチダザリガニ防除(※1)を継続して行っています。パークボランティアの活動の一環としてもウチダザリガニの防除作業を行っています。
防除の方法はどうと呼ばれる筒状のカゴわなにロープ結びつけ、おびき寄せるエサを入れて沈め、時間をおいてからそのカゴわなを引き上げます。
ウチダザリガニが生息しているところでは、ある程度の時間カゴを沈めると獲れる可能性が高くなります。
ただ、生息が確認されていない場所などにカゴわなを沈めるとウチダザリガニを誘引してしまう恐れがあり、逆に生息範囲を拡げてしまう可能性があるので長い時間沈めておくことが出来ません。
今回は生息範囲の確認のためにカゴわなを仕掛けて一日で引き上げました。

<カゴわなの投げ入れ>(撮影:原保護官)

<カゴわなの引き上げ>
獲れたウチダザリガニは殺処分しますが、ウグイ(※2)、スジエビなどウチダザリガニ以外の生き物が混獲された場合はその場で湖に返します。今回、ウチダザリガニは確認されませんでしたがウチダザリガニの生息範囲は毎年広がり変化しているので今後も続けていきたいと思います。

<混獲したウグイ>
ウチダザリガニは「特定外来生物」に指定され、生きたまま運んだり飼ったりすることが法律で規制されています。もし見つけても捕獲せず、自然保護官事務所等に情報をお寄せください。
※1ウチダザリガニを防除する場合には、原則として、外来生物法に基づく防除の確認又は認定が必要です。また、その際、捕獲にカゴわな等を使用する場合には、北海道内水面漁業調整規則に基づく採捕の許可が必要となります。
※2ウグイ(学名:Tribolodon hakonensis)コイ目コイ科ウグイ亜科に分類される魚。
北海道、本州、四国、九州まで広く分布し河川や湖沼で一生を終える陸封型と海に下って回遊し成長後、産卵時に川を遡上する降海型の種類がいます。
雑食性で体長は30cmほどになります。
北海道の河川、湖沼には近縁種のエゾウグイ (Tribolodon ezoe)も生息すします。
防除の方法はどうと呼ばれる筒状のカゴわなにロープ結びつけ、おびき寄せるエサを入れて沈め、時間をおいてからそのカゴわなを引き上げます。
ウチダザリガニが生息しているところでは、ある程度の時間カゴを沈めると獲れる可能性が高くなります。
ただ、生息が確認されていない場所などにカゴわなを沈めるとウチダザリガニを誘引してしまう恐れがあり、逆に生息範囲を拡げてしまう可能性があるので長い時間沈めておくことが出来ません。
今回は生息範囲の確認のためにカゴわなを仕掛けて一日で引き上げました。

<カゴわなの投げ入れ>(撮影:原保護官)
<カゴわなの引き上げ>
獲れたウチダザリガニは殺処分しますが、ウグイ(※2)、スジエビなどウチダザリガニ以外の生き物が混獲された場合はその場で湖に返します。今回、ウチダザリガニは確認されませんでしたがウチダザリガニの生息範囲は毎年広がり変化しているので今後も続けていきたいと思います。
<混獲したウグイ>
ウチダザリガニは「特定外来生物」に指定され、生きたまま運んだり飼ったりすることが法律で規制されています。もし見つけても捕獲せず、自然保護官事務所等に情報をお寄せください。
※1ウチダザリガニを防除する場合には、原則として、外来生物法に基づく防除の確認又は認定が必要です。また、その際、捕獲にカゴわな等を使用する場合には、北海道内水面漁業調整規則に基づく採捕の許可が必要となります。
※2ウグイ(学名:Tribolodon hakonensis)コイ目コイ科ウグイ亜科に分類される魚。
北海道、本州、四国、九州まで広く分布し河川や湖沼で一生を終える陸封型と海に下って回遊し成長後、産卵時に川を遡上する降海型の種類がいます。
雑食性で体長は30cmほどになります。
北海道の河川、湖沼には近縁種のエゾウグイ (Tribolodon ezoe)も生息すします。
2013年08月12日夏休み特別企画
支笏洞爺国立公園 洞爺湖 大塚 武
暦の上ではもう秋を迎えましたが、洞爺湖はやっと夏らしい気候となりました。
ここ最近、洞爺湖や洞爺湖ビジターセンターなど、夏休みを迎えた人々で賑わっています。
洞爺湖にはもう一つ、ビジターセンターがあります。
2004年7月、財田地区にオープンした、洞爺財田自然体験ハウスです。

<案内看板と体験ハウスの外観>
ここでは、洞爺湖の自然の案内や体験プログラムを提供しています。
また、洞爺の自然や地域の環境を知る活動や手作りの展示を行っています。

<エゾシカの手作り展示とエゾシカ角ヘルメット>
体験ハウスでは夏休み特別企画を7月22日(月)から8月18日(日)まで開催しています!
涼しさ楽しむ工作のてぬぐいづくりや自然の素材を好きに組み合わせて作るいきものキーホルダーづくりなどなど様々な体験ができます。

<完成したキーホルダーと体験の様子>
特別企画の期間以外でも様々な体験が出来ますので洞爺湖にお越しの際は是非お立ち寄りください。
また、詳しくは下記の連絡先までお問い合わせください。
<洞爺財田自然体験ハウス>
北海道虻田郡洞爺湖町財田2-2
tel 0142-82-5999
E-mail takarada@violin.ocn.ne.jp
※8月の休館日: 19日、26日
ここ最近、洞爺湖や洞爺湖ビジターセンターなど、夏休みを迎えた人々で賑わっています。
洞爺湖にはもう一つ、ビジターセンターがあります。
2004年7月、財田地区にオープンした、洞爺財田自然体験ハウスです。

<案内看板と体験ハウスの外観>
ここでは、洞爺湖の自然の案内や体験プログラムを提供しています。
また、洞爺の自然や地域の環境を知る活動や手作りの展示を行っています。

<エゾシカの手作り展示とエゾシカ角ヘルメット>
体験ハウスでは夏休み特別企画を7月22日(月)から8月18日(日)まで開催しています!
涼しさ楽しむ工作のてぬぐいづくりや自然の素材を好きに組み合わせて作るいきものキーホルダーづくりなどなど様々な体験ができます。

<完成したキーホルダーと体験の様子>
特別企画の期間以外でも様々な体験が出来ますので洞爺湖にお越しの際は是非お立ち寄りください。
また、詳しくは下記の連絡先までお問い合わせください。
<洞爺財田自然体験ハウス>
北海道虻田郡洞爺湖町財田2-2
tel 0142-82-5999
E-mail takarada@violin.ocn.ne.jp
※8月の休館日: 19日、26日
2013年07月18日シャッターチャンス
支笏洞爺国立公園 洞爺湖 大塚 武
先日、財田自然体験ハウスに隣接するキャンプ場の備品を確認しに道路を歩いているときの事です。
遠くの方から聞こえてくる、聞き覚えのある個性的な鳴き声・・・
「キョーン・・・キョーン・・・」
歩くにつれて鳴き声がどんどん近づいてきます。
「キョーン・・・キョーン・・・」
もしかしてこの鳴き声は・・・とワクワクしながら歩いていると、
「キョーン・・・キョーン・・・」
ものすごく大きく近くで鳴き声が聞こえました。
まさかと思い周りを見渡すと私と数メートルの距離の木に1羽のクマゲラ(※)がいるではないですか!!
一瞬見とれてしまいましたがシャッターチャンスと思いカメラを探しました・・・
焦ったのかなかなか見つからないカメラ・・・
あっ!!体験ハウスにカメラをおいてきてしまった・・・
そう思った瞬間、とっさに携帯電話で撮影を試みました。
携帯電話のシャッター音とともに「ヒィヒィヒィヒィ・・・」となきながらクマゲラはどこかに飛んでいってしまいました。
下の画像がその時に撮影したものです。

<携帯電話で撮影したクマゲラ>
やはり携帯電話ではこれが限界でした。
次出会うときはしっかりとカメラで撮影してこの感動をお伝えしたいと思います。
クマゲラ以外の野鳥も財田自然体験ハウスの周辺では観察することが出来ます。
今時季は下記の画像の野鳥等が見られます。

<左上:アオサギ、左下:ハクセキレイ(幼鳥)、右上:アオジ、右下:ヤマゲラ(雄)>
財田自然体験ハウスでは一年を通して様々な野鳥を観察することが出来ますので、
もし機会があれば野鳥たちに会いに来てみてください。
※クマゲラ(学名:Dryocopus martius )
キツツキ科クマゲラ属に分類されるキツツキの一種。
全長45-57cmで日本に分布するキツツキの中では最大種です。
体と脚は黒く、クチバシは黄白色で、オスは額から後頭部かけては赤く、メスは後頭部だけ赤くなっています。国の天然記念物に指定されており、絶滅危惧II類(VU)されています。
営巣に必要な大木やアリなどの餌を採るための木が多く必要とされています。
遠くの方から聞こえてくる、聞き覚えのある個性的な鳴き声・・・
「キョーン・・・キョーン・・・」
歩くにつれて鳴き声がどんどん近づいてきます。
「キョーン・・・キョーン・・・」
もしかしてこの鳴き声は・・・とワクワクしながら歩いていると、
「キョーン・・・キョーン・・・」
ものすごく大きく近くで鳴き声が聞こえました。
まさかと思い周りを見渡すと私と数メートルの距離の木に1羽のクマゲラ(※)がいるではないですか!!
一瞬見とれてしまいましたがシャッターチャンスと思いカメラを探しました・・・
焦ったのかなかなか見つからないカメラ・・・
あっ!!体験ハウスにカメラをおいてきてしまった・・・
そう思った瞬間、とっさに携帯電話で撮影を試みました。
携帯電話のシャッター音とともに「ヒィヒィヒィヒィ・・・」となきながらクマゲラはどこかに飛んでいってしまいました。
下の画像がその時に撮影したものです。

<携帯電話で撮影したクマゲラ>
やはり携帯電話ではこれが限界でした。
次出会うときはしっかりとカメラで撮影してこの感動をお伝えしたいと思います。
クマゲラ以外の野鳥も財田自然体験ハウスの周辺では観察することが出来ます。
今時季は下記の画像の野鳥等が見られます。

<左上:アオサギ、左下:ハクセキレイ(幼鳥)、右上:アオジ、右下:ヤマゲラ(雄)>
財田自然体験ハウスでは一年を通して様々な野鳥を観察することが出来ますので、
もし機会があれば野鳥たちに会いに来てみてください。
※クマゲラ(学名:Dryocopus martius )
キツツキ科クマゲラ属に分類されるキツツキの一種。
全長45-57cmで日本に分布するキツツキの中では最大種です。
体と脚は黒く、クチバシは黄白色で、オスは額から後頭部かけては赤く、メスは後頭部だけ赤くなっています。国の天然記念物に指定されており、絶滅危惧II類(VU)されています。
営巣に必要な大木やアリなどの餌を採るための木が多く必要とされています。
2013年07月04日パークボランティア活動 平成25年4・5・6月
支笏洞爺国立公園 洞爺湖 大塚 武
国立公園では、パークボランティアによる自然観察会等の解説活動や美化清掃、利用施設の簡単な維持管理などの取り組みを行っています。
今年も支笏洞爺国立公園洞爺湖地区パークボランティアの皆さんと様々な活動をしています。
主な活動は四十三山では清掃や草刈りなどの遊歩道の維持管理、有珠山の登山道清掃、洞爺湖湖畔1周清掃、財田自然体験ハウスでの自然観察、洞爺湖中島での清掃活動、オロフレ山の登山道清掃や植物の盗掘調査等を行っています。
今年度も4月20日の総会から始まり、四十三山(4/20、5/22、6/13)、洞爺湖湖畔清掃(4/26)、財田自然体験ハウス(5/10)、中島(5/25)、有珠山(5/28、6/26)、オロフレ山(6/23)、ビジターセンターふれあい行事(4/14)合計11回の活動を実施しました。

<活動の様子①>
左上:四十三山 倒木の除去作業
右上:洞爺湖湖畔清掃中の様子
左下:財田自然体験ハウスで行った環境教育の様子
右下:中島で拾い集めたゴミ

<活動の様子②>
左上:四十三山で見つけたニホンカナヘビ
右上:オロフレ山の様子
左下:有珠山で見た雲海の様子
右下:オロフレ山で花を観察するボランティアさん
これからのシーズン、洞爺湖周辺や中島でバーベキューをしたり、レジャー帰りのゴミをそのまま湖畔に捨てていく利用者がみられます。ゴミの持ち帰りのマナーを徹底してほしいとおもいます。
ゴミのない洞爺湖になってほしいと願いながら7月も活動していきます。
今年も支笏洞爺国立公園洞爺湖地区パークボランティアの皆さんと様々な活動をしています。
主な活動は四十三山では清掃や草刈りなどの遊歩道の維持管理、有珠山の登山道清掃、洞爺湖湖畔1周清掃、財田自然体験ハウスでの自然観察、洞爺湖中島での清掃活動、オロフレ山の登山道清掃や植物の盗掘調査等を行っています。
今年度も4月20日の総会から始まり、四十三山(4/20、5/22、6/13)、洞爺湖湖畔清掃(4/26)、財田自然体験ハウス(5/10)、中島(5/25)、有珠山(5/28、6/26)、オロフレ山(6/23)、ビジターセンターふれあい行事(4/14)合計11回の活動を実施しました。

<活動の様子①>
左上:四十三山 倒木の除去作業
右上:洞爺湖湖畔清掃中の様子
左下:財田自然体験ハウスで行った環境教育の様子
右下:中島で拾い集めたゴミ

<活動の様子②>
左上:四十三山で見つけたニホンカナヘビ
右上:オロフレ山の様子
左下:有珠山で見た雲海の様子
右下:オロフレ山で花を観察するボランティアさん
これからのシーズン、洞爺湖周辺や中島でバーベキューをしたり、レジャー帰りのゴミをそのまま湖畔に捨てていく利用者がみられます。ゴミの持ち帰りのマナーを徹底してほしいとおもいます。
ゴミのない洞爺湖になってほしいと願いながら7月も活動していきます。
2013年03月11日春の予感
支笏洞爺国立公園 洞爺湖 大塚 武
3月になり久しぶりに気温がプラスになった洞爺湖では、
春を感じたためか、気の早い一匹のトンボが姿を現しました。

<姿を現した一匹のトンボ>
陽気に誘われて日光を浴びていたのでしょうか?
ちなみにこのトンボはオツネントンボ(※)です。
一般的にトンボの多くが夏から秋に産卵し孵化しヤゴとして越冬しますが、
オツネントンボは樹皮の裂け目や木のくぼみ、
建物のドアや窓や外壁の隙間などでも体を入れて冬をしのぎます。
冬を越すことから越年するトンボ・・・オツネントンボとなったそうです。

<手に乗せて>
捕まえて手の上に乗せてよく見ると脚には太い毛がたくさん生えています。
トンボは肉食でカ、ハエなどの昆虫を空中で捕まえて6本の脚で獲物を抱えて食べます。
そのため、この脚の太い毛は捕えた獲物を逃さない役割を果たすと考えられています。
気温が上がるとともに厳しい冬を乗り越えた生き物たちの活動がより活発になることでしょう。
※オツネントンボ(学名:Sympecma paedisca)
アオイトトンボ科に属する体長約3-4cmのイトトンボの一種。
トンボの多くがヤゴで越冬するが、本種は成虫のまま越冬することが知られています。
北海道から九州まで広く生息していて、挺水植物が繁茂する池・沼・湿原などに生息しています。
春を感じたためか、気の早い一匹のトンボが姿を現しました。
<姿を現した一匹のトンボ>
陽気に誘われて日光を浴びていたのでしょうか?
ちなみにこのトンボはオツネントンボ(※)です。
一般的にトンボの多くが夏から秋に産卵し孵化しヤゴとして越冬しますが、
オツネントンボは樹皮の裂け目や木のくぼみ、
建物のドアや窓や外壁の隙間などでも体を入れて冬をしのぎます。
冬を越すことから越年するトンボ・・・オツネントンボとなったそうです。
<手に乗せて>
捕まえて手の上に乗せてよく見ると脚には太い毛がたくさん生えています。
トンボは肉食でカ、ハエなどの昆虫を空中で捕まえて6本の脚で獲物を抱えて食べます。
そのため、この脚の太い毛は捕えた獲物を逃さない役割を果たすと考えられています。
気温が上がるとともに厳しい冬を乗り越えた生き物たちの活動がより活発になることでしょう。
※オツネントンボ(学名:Sympecma paedisca)
アオイトトンボ科に属する体長約3-4cmのイトトンボの一種。
トンボの多くがヤゴで越冬するが、本種は成虫のまま越冬することが知られています。
北海道から九州まで広く生息していて、挺水植物が繁茂する池・沼・湿原などに生息しています。
2013年01月30日The world wetlands day 2013.Feb.2
支笏洞爺国立公園 洞爺湖 大塚 武
2月2日は、ラムサール条約が締結された日として「世界湿地の日(The world wetlands day)」に定められています。そのため世界各地では、2月2日の前後に湿地にちなんだ様々なイベントが開催されています。
そこで、ウトナイ湖・支笏湖・洞爺湖・サロベツ原野など、日本の代表的な湿地を含む国立公園等を所管する北海道地方環境事務所では、平成24年9月24日に北海道の新たなラムサール条約登録湿地に函館の大沼が登録されたことを記念して、ウトナイ湖・支笏湖・洞爺湖・利尻礼文サロベツのアクティブレンジャーで、AR日記のリレー企画を行うことにしました。
「サロベツ原野」つづいての第二弾、今回はラムサール条約に指定されていませんが北海道の国立公園の中で水鳥の生息地になっている洞爺湖をご紹介します。
洞爺湖は、壮瞥町と洞爺湖町にまたがる、直径約11km~8kmの約11万年前の巨大な噴火により誕生したほぼ円形の湖です。面積70.2㎢の日本で9番目、カルデラ湖としては屈斜路湖、支笏湖に次いで3番目の大きさです。
湖の中央付近には約5万年前の火山活動で出来た4つ(大島・弁天島・観音島・饅頭島)の島があり、中島と呼ばれています。

<洞爺湖中島>
洞爺湖の北側には田畑が広がり、米や豆などが収穫されます。
南側には有珠山があり数十年に一度噴火を繰り返しています。
湖畔には火山の恵みでもある温泉があり、毎年多くの観光客が訪れています。
湖ではヒメマスやワカサギの漁も行われています。
洞爺湖を利用するのは人間ばかりではありません。
越冬や繁殖などのために様々な水鳥ももちろん利用してします。

<洞爺湖を利用する水鳥>
(上段ホオジロガモ、サギsp、アオサギ、中段オオバン、カワアイサ、下段マガモ)
ラムサール条約におけるウェットランドの保護としては「ウェットランドのワイズユース(賢明な利用)」を基本原則としています。
適正に管理された利用を行うことで、すばらしい自然を楽しむことや環境教育が出来る場所など、人の利益のために自然を持続的に利用することができます。
特に観光地などではごみのポイ捨て、野生生物への餌付けなど、生態系のバランスを崩さないように考えていかなければなりません。
ワイズユースという言葉は自然のすばらしさと温泉など観光地としての魅力が備わる洞爺湖の今後に必要な言葉なのかもと思います。
次回は支笏湖です、支笏湖自然保護官事務所の福家さんよろしくお願いいたします。
そこで、ウトナイ湖・支笏湖・洞爺湖・サロベツ原野など、日本の代表的な湿地を含む国立公園等を所管する北海道地方環境事務所では、平成24年9月24日に北海道の新たなラムサール条約登録湿地に函館の大沼が登録されたことを記念して、ウトナイ湖・支笏湖・洞爺湖・利尻礼文サロベツのアクティブレンジャーで、AR日記のリレー企画を行うことにしました。
「サロベツ原野」つづいての第二弾、今回はラムサール条約に指定されていませんが北海道の国立公園の中で水鳥の生息地になっている洞爺湖をご紹介します。
洞爺湖は、壮瞥町と洞爺湖町にまたがる、直径約11km~8kmの約11万年前の巨大な噴火により誕生したほぼ円形の湖です。面積70.2㎢の日本で9番目、カルデラ湖としては屈斜路湖、支笏湖に次いで3番目の大きさです。
湖の中央付近には約5万年前の火山活動で出来た4つ(大島・弁天島・観音島・饅頭島)の島があり、中島と呼ばれています。
<洞爺湖中島>
洞爺湖の北側には田畑が広がり、米や豆などが収穫されます。
南側には有珠山があり数十年に一度噴火を繰り返しています。
湖畔には火山の恵みでもある温泉があり、毎年多くの観光客が訪れています。
湖ではヒメマスやワカサギの漁も行われています。
洞爺湖を利用するのは人間ばかりではありません。
越冬や繁殖などのために様々な水鳥ももちろん利用してします。

<洞爺湖を利用する水鳥>
(上段ホオジロガモ、サギsp、アオサギ、中段オオバン、カワアイサ、下段マガモ)
ラムサール条約におけるウェットランドの保護としては「ウェットランドのワイズユース(賢明な利用)」を基本原則としています。
適正に管理された利用を行うことで、すばらしい自然を楽しむことや環境教育が出来る場所など、人の利益のために自然を持続的に利用することができます。
特に観光地などではごみのポイ捨て、野生生物への餌付けなど、生態系のバランスを崩さないように考えていかなければなりません。
ワイズユースという言葉は自然のすばらしさと温泉など観光地としての魅力が備わる洞爺湖の今後に必要な言葉なのかもと思います。
次回は支笏湖です、支笏湖自然保護官事務所の福家さんよろしくお願いいたします。
さて、洞爺湖ビジターセンター(以下VCと記載)内の2階展望コーナーで洞爺湖アクティレンジャー写真展を開催しています。
<2階展望コーナー写真展の様子>
私がアクティブレンジャーとして平成22年から平成25年までの間に撮りためた写真の中から数点選び、展示しています。
洞爺湖や羊蹄山、登別など国立公園の四季やそこに住むいきものの表情が感じられる写真だと思います。
VCご来館の際に観ていただけたらと思います。
またVCでは紙すき体験やスタンプラリーなど、財田自然体験ハウスでは落ち葉のランプシェードづくりやうどんづくりなど冬休み企画として様々なイベントを実施しています。
<左上:うどんづくりの様子、右上:ランプシェード、
左下:VCイベント、右下:紙すきの様子>
冬休み期間限定のイベントとなっています。
詳しくは、下記のHP又は連絡先にお問合せの上ご確認ください。
皆様のご来館をお待ちしております。
―― 財田自然体験ハウスの年末年始の休館・開館時間のお知らせ ――
・休館日
2013年12月30日~1月6日
財田自然体験ハウス
TEL:0142-82-5999
H P<http://www18.ocn.ne.jp/~toya/top/index.html>
―― 洞爺湖VCの年末年始の休館・開館時間のお知らせ ――
・2013年12月30日まで 通常営業(9:00~15:00)
・2013年12月31日 休館
・2014年 1月1日 休館
・2014年1月2日~5日 10:00~15:00
・2014年1月6日以降 通常営業(9:00~17:00)
洞爺湖VC
TEL:0142-75-2555
H P<http://www.toyako-vc.jp/>