支笏洞爺国立公園 洞爺湖
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2011年12月07日平成23年度洞爺湖地区パークボランティア研修会
支笏洞爺国立公園 洞爺湖 大塚 武
平成23年10月22日(土)に洞爺湖地区パークボランティア研修会を洞爺湖ビジターセンターで行いました。
研修会では、パークボランティアの意識向上を図り、今後の活動に役立てる事を目的にしています。
午前の部は生き物について、野生生物が生きるために必要な要素を考え、中島のエゾシカになりきってゲームを行い個体数の変化や生存競争を疑似体験しました。

シカの帽子をかぶってゲーム開始(撮影:支笏湖AR春口洋貴)
午後からは特定非営利活動法人環境防災総合政策研究機構の宇井忠英先生を講師にお招きして、有珠山の成り立ちや2000年噴火などについてのお話をしていただきました。

泥流で一階が埋まり国道の橋がぶつかった公共住宅の説明(撮影:支笏湖AR春口洋貴)
当初は金比羅山麓火口も見学に行く予定でしたが、荒天のため2000年噴火遺構を見学しました。
土砂降りの中どんどん進む宇井先生とボランティアの皆さんに野生生物のようなたくましさを感じました。
今後も研修の機会を設けて、パークボランティア活動に役立てていただけたらと思います。
研修会では、パークボランティアの意識向上を図り、今後の活動に役立てる事を目的にしています。
午前の部は生き物について、野生生物が生きるために必要な要素を考え、中島のエゾシカになりきってゲームを行い個体数の変化や生存競争を疑似体験しました。
シカの帽子をかぶってゲーム開始(撮影:支笏湖AR春口洋貴)
午後からは特定非営利活動法人環境防災総合政策研究機構の宇井忠英先生を講師にお招きして、有珠山の成り立ちや2000年噴火などについてのお話をしていただきました。
泥流で一階が埋まり国道の橋がぶつかった公共住宅の説明(撮影:支笏湖AR春口洋貴)
当初は金比羅山麓火口も見学に行く予定でしたが、荒天のため2000年噴火遺構を見学しました。
土砂降りの中どんどん進む宇井先生とボランティアの皆さんに野生生物のようなたくましさを感じました。
今後も研修の機会を設けて、パークボランティア活動に役立てていただけたらと思います。
2011年08月12日パークボランティア 4月~7月
支笏洞爺国立公園 洞爺湖 大塚 武
国立公園では、パークボランティアによる自然観察会等の解説活動や美化清掃、利用施設の簡単な維持修理などの取り組みを行っています。
洞爺湖自然保護管事務所ではこれまでに、四十三山の遊歩道の清掃と草刈りが4回、オロフレ山の植物盗掘と登山道調査が3回、中島の湖畔清掃が2回、計9回の活動を行いました

オロフレ山の頂上に到着(7月23日)
色々な方がそれぞれの視点や感覚で自然とふれあい、季節の変化を感じるので、毎回新しい発見の連続で、一人では見つけられない事がたくさん見つかります。

四十三山でセミの羽化を発見(5月25日)
最近の活動ではパークボランティアの方がかぶる、緑色の帽子が汗で色が変わるぐらい本当にみなさん一所懸命活動に参加してくれます。

洞爺湖の中島で拾ったゴミの分別(5月29日)
ただ、どの活動でも残念なのがゴミを拾わない日が一度もありません。
近い将来、ゴミを拾わなくてもよいパークボランティアの活動ができるように、
これからもしっかりと取り組んでいこうと思います。
洞爺湖自然保護管事務所ではこれまでに、四十三山の遊歩道の清掃と草刈りが4回、オロフレ山の植物盗掘と登山道調査が3回、中島の湖畔清掃が2回、計9回の活動を行いました

オロフレ山の頂上に到着(7月23日)
色々な方がそれぞれの視点や感覚で自然とふれあい、季節の変化を感じるので、毎回新しい発見の連続で、一人では見つけられない事がたくさん見つかります。
四十三山でセミの羽化を発見(5月25日)
最近の活動ではパークボランティアの方がかぶる、緑色の帽子が汗で色が変わるぐらい本当にみなさん一所懸命活動に参加してくれます。
洞爺湖の中島で拾ったゴミの分別(5月29日)
ただ、どの活動でも残念なのがゴミを拾わない日が一度もありません。
近い将来、ゴミを拾わなくてもよいパークボランティアの活動ができるように、
これからもしっかりと取り組んでいこうと思います。
2011年07月21日カタツムリ
支笏洞爺国立公園 洞爺湖 大塚 武
7月15日(金)四十三山の巡視中、エゾゼミが一瞬鳴いたと思った瞬間、雨が降ってきました。
町中で雨に降られると憂鬱ですが、森の中で雨に降られるとワクワクします。
道を進むと活発に動くたくさんのカタツムリに出会えました。
まず、茶色い殻のエゾマイマイ(※1)、
うす茶色に茶色のたてじまの殻もエゾマイマイです。
そして、乳白色に茶色い3㎜~4㎜のたてじまの殻で,
体に茶色いたてじまがあるのがサッポロマイマイ(※2)です。

茶色い殻のエゾマイマイ

たてじまの殻のエゾマイマイ

体にも茶色のたてじまがあるサッポロマイマイ
カタツムリの仲間は晴れの日が続くと殻の中に体を引っ込めて、殻の入口に粘液の膜を張り乾燥から身を守ります。
雨の日や雨上がりの日の四十三山は石段が滑りやすいので十分に注意してください。
※1エゾマイマイ(学名:Ezohelix gainesi)
軟体動物門 マキガイ綱 マイマイ(柄眼)目 オナジマイマイ科
北海道に生息し殻の大きさは約4㎝に成長する。外敵には強い粘着力のある泡を分泌し抵抗する。
※2サッポロマイマイ(学名:Euhadra brandtii Sapporo)
軟体動物門 マキガイ綱 マイマイ(柄眼)目 オナジマイマイ科
北海道中部から南西部に生息する。湿度の高い山林の木の上など見かける。
準絶滅危惧種に指定されている。
町中で雨に降られると憂鬱ですが、森の中で雨に降られるとワクワクします。
道を進むと活発に動くたくさんのカタツムリに出会えました。
まず、茶色い殻のエゾマイマイ(※1)、
うす茶色に茶色のたてじまの殻もエゾマイマイです。
そして、乳白色に茶色い3㎜~4㎜のたてじまの殻で,
体に茶色いたてじまがあるのがサッポロマイマイ(※2)です。
茶色い殻のエゾマイマイ
たてじまの殻のエゾマイマイ
体にも茶色のたてじまがあるサッポロマイマイ
カタツムリの仲間は晴れの日が続くと殻の中に体を引っ込めて、殻の入口に粘液の膜を張り乾燥から身を守ります。
雨の日や雨上がりの日の四十三山は石段が滑りやすいので十分に注意してください。
※1エゾマイマイ(学名:Ezohelix gainesi)
軟体動物門 マキガイ綱 マイマイ(柄眼)目 オナジマイマイ科
北海道に生息し殻の大きさは約4㎝に成長する。外敵には強い粘着力のある泡を分泌し抵抗する。
※2サッポロマイマイ(学名:Euhadra brandtii Sapporo)
軟体動物門 マキガイ綱 マイマイ(柄眼)目 オナジマイマイ科
北海道中部から南西部に生息する。湿度の高い山林の木の上など見かける。
準絶滅危惧種に指定されている。
2011年06月14日オロフレ山のロープ張り
支笏洞爺国立公園 洞爺湖 大塚 武
6月8日(水)洞爺湖周辺の自然環境を守る会の方々とオロフレ山(※)のロープ張りと登山道の補修を行ってきました。
ロープ張りは、シラネアオイ等の植物の写真撮影や、花を見るために、登山道から外れて入っていく人がおり、シラネアオイの群落地には、脇道がいくつも作られています。また、盗掘も過去に行われており、その防止策として行っています。今後はマナーの啓発とパトロールを行っていきます。

シラネアオイ群落地と看板
登山道の補修は、登山道が雨水や雪解け等により、深く掘れたり、広がるなどの浸食を防ぐために行っています。また、登山者が使用するストックにより不用意に登山道や、崩れやすい箇所をついてしまうことで登山道が荒れ、そうした荒れた所を避けるための新たな道が作られていき浸食が進行することもあり、ストックにはキャップを着用するなど、自然に対してのインパクト(衝撃)をミニマム(最小限)に活動することを心がけなくてはなりません。

補修した登山道とロープ

シラネアオイとその蜜を吸うハチ
※オロフレ山:標高1230.8m。支笏洞爺国立公園にある洞爺湖と登別を結ぶ道道洞爺登別線の中華地点に登山口のオロフレ峠(標高930m)がある。登山口から頂上へは、往復約3時間30分ほど。峠ではガスがかかっていることが多い。多くの高山植物を見ることが出来る。
ロープ張りは、シラネアオイ等の植物の写真撮影や、花を見るために、登山道から外れて入っていく人がおり、シラネアオイの群落地には、脇道がいくつも作られています。また、盗掘も過去に行われており、その防止策として行っています。今後はマナーの啓発とパトロールを行っていきます。
シラネアオイ群落地と看板
登山道の補修は、登山道が雨水や雪解け等により、深く掘れたり、広がるなどの浸食を防ぐために行っています。また、登山者が使用するストックにより不用意に登山道や、崩れやすい箇所をついてしまうことで登山道が荒れ、そうした荒れた所を避けるための新たな道が作られていき浸食が進行することもあり、ストックにはキャップを着用するなど、自然に対してのインパクト(衝撃)をミニマム(最小限)に活動することを心がけなくてはなりません。
補修した登山道とロープ
シラネアオイとその蜜を吸うハチ
※オロフレ山:標高1230.8m。支笏洞爺国立公園にある洞爺湖と登別を結ぶ道道洞爺登別線の中華地点に登山口のオロフレ峠(標高930m)がある。登山口から頂上へは、往復約3時間30分ほど。峠ではガスがかかっていることが多い。多くの高山植物を見ることが出来る。
2011年06月14日幼虫
支笏洞爺国立公園 洞爺湖 大塚 武
6月2日(木)の四十三山巡視中、エゾハルゼミ(※)の幼虫に出会いました。
土の中から羽化するためには出てきたところでした。
つぶらな瞳でいそいそと木を登る姿がとてもかわいかったです。

土の中から出てきたエゾハルゼミの幼虫
少し歩くと他の木では羽化の真っ最中のエゾハルゼミを発見!!
羽化の最中の顔をよーく見てみると○○○○星人みたいです。

羽化している様子
今日も四十三山の至る所で「ミョーキン、ミョーキン、ミョーケケケケケケケ…」と鳴いています。
土中で木の根から樹液を吸って数年間ゆっくり過ごし、
地上に出ると子孫を残すための数週間を駆け足で生きる、
なんとも不思議な生き物です。
※エゾハルゼミ(学名:Terpnosia nigricosta)
カメムシ目(半翅目)・セミ科に分類されるセミの一種。幼虫も成虫もエサは樹液。
土の中から羽化するためには出てきたところでした。
つぶらな瞳でいそいそと木を登る姿がとてもかわいかったです。
土の中から出てきたエゾハルゼミの幼虫
少し歩くと他の木では羽化の真っ最中のエゾハルゼミを発見!!
羽化の最中の顔をよーく見てみると○○○○星人みたいです。
羽化している様子
今日も四十三山の至る所で「ミョーキン、ミョーキン、ミョーケケケケケケケ…」と鳴いています。
土中で木の根から樹液を吸って数年間ゆっくり過ごし、
地上に出ると子孫を残すための数週間を駆け足で生きる、
なんとも不思議な生き物です。
※エゾハルゼミ(学名:Terpnosia nigricosta)
カメムシ目(半翅目)・セミ科に分類されるセミの一種。幼虫も成虫もエサは樹液。
2011年06月03日猩猩(ショウジョウ)
支笏洞爺国立公園 洞爺湖 大塚 武
オロフレ山の積雪を確認するために巡視へ。
残雪に足を取られながら道を進むと、道の脇には、紫色の花が咲いていました。
その花は、ショウジョウバカマ(Heloniopsis orientalis)というユリ科の常緑多年草(じょうりょくたねんそう)です。

道の脇に咲くショウジョウバカマ
名前の由来は、花がショウジョウ(※)の赤い顔、葉が着ている袴(はかま)にみたてたとされています。
ショウジョウが春の陽気に誘われて、お酒を飲み、浮かれて飲み過ぎて顔を赤くする様子を想像したのかもしれません。
家に帰り鏡をみると、日に焼けたためか顔が赤くなっており、
自分の顔がショウジョウ状態でした。
オロフレ山の雪解けはもうまもなくです。
※ショウジョウ(猩猩):赤い顔をした人間に似た伝説上の生物。
酒を好むとされており、妖怪ともいわれている。
オランウータンの漢名としても使われている。
残雪に足を取られながら道を進むと、道の脇には、紫色の花が咲いていました。
その花は、ショウジョウバカマ(Heloniopsis orientalis)というユリ科の常緑多年草(じょうりょくたねんそう)です。
道の脇に咲くショウジョウバカマ
名前の由来は、花がショウジョウ(※)の赤い顔、葉が着ている袴(はかま)にみたてたとされています。
ショウジョウが春の陽気に誘われて、お酒を飲み、浮かれて飲み過ぎて顔を赤くする様子を想像したのかもしれません。
家に帰り鏡をみると、日に焼けたためか顔が赤くなっており、
自分の顔がショウジョウ状態でした。
オロフレ山の雪解けはもうまもなくです。
※ショウジョウ(猩猩):赤い顔をした人間に似た伝説上の生物。
酒を好むとされており、妖怪ともいわれている。
オランウータンの漢名としても使われている。
2011年05月13日音
支笏洞爺国立公園 洞爺湖 大塚 武
自然の中で目を閉じ、音を聞くのが好きです。
目を閉じるとすぐに耳をかすめる風の音や鳥の鳴き声、
アカゲラのドラミング(※)が聞こえてきます。
カナヘビが落ち葉の上を歩く音、ハチの羽音、
風が木々を揺らし近づいてくる様子など、
目では見えないものも感じられてきます。
次第に音に敏感になり虫の歩く音なども聞こえてきます。
それと同時に恐怖心から目を閉じるのが怖くなり、
空を見上げて目を開けてしまいます。

木々の間に広がる空、ものすごい開放感。
ただ、やり過ぎると普通に歩いているだけでも、
チョットした音にも反応してしまい、
そのたびに体がビクッとなってしまいます。
その結果、四十三山の巡視中に突然、
草陰から飛び立ったキジバトに驚いて大声を上げてしまったのは私です。
※ドラミング:キツツキが巣を掘る時やエサを探す時に樹幹をつつくこと。
ゴリラが威嚇の時に両腕で胸をたたくこともドラミングといいます。
私はアカゲラのドラミングがトゥラララと聞こえます。
目を閉じるとすぐに耳をかすめる風の音や鳥の鳴き声、
アカゲラのドラミング(※)が聞こえてきます。
カナヘビが落ち葉の上を歩く音、ハチの羽音、
風が木々を揺らし近づいてくる様子など、
目では見えないものも感じられてきます。
次第に音に敏感になり虫の歩く音なども聞こえてきます。
それと同時に恐怖心から目を閉じるのが怖くなり、
空を見上げて目を開けてしまいます。
木々の間に広がる空、ものすごい開放感。
ただ、やり過ぎると普通に歩いているだけでも、
チョットした音にも反応してしまい、
そのたびに体がビクッとなってしまいます。
その結果、四十三山の巡視中に突然、
草陰から飛び立ったキジバトに驚いて大声を上げてしまったのは私です。
※ドラミング:キツツキが巣を掘る時やエサを探す時に樹幹をつつくこと。
ゴリラが威嚇の時に両腕で胸をたたくこともドラミングといいます。
私はアカゲラのドラミングがトゥラララと聞こえます。
2011年04月25日春といえば・・・
支笏洞爺国立公園 洞爺湖 大塚 武
今年度より支笏洞爺国立公園 洞爺湖地区アクティブレンジャーに
着任いたしました大塚武(オオツカタケル)です。
アクティブレンジャーの日常や担当地区の自然をお伝えしていければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
さて、洞爺湖畔にも色々な春が訪れています。
みなさんは、春といえば何を思い浮かべますか?
フキノトウ、ツクシ、入学式・・・
私の春といえばやっぱりこれです!エゾサンショウウオ(※)の卵!!

水際の枝に産み付けられるエゾサンショウウオのタマゴ
洞爺湖畔で発見しました!!
卵といってもニワトリの様なかたいカラのたまごを1個ずつ産むのではなく、
プルプルしたゼリー状の卵のかたまりをうずまき状に水の中に産みます。
エゾサンショウウオを漢字にすると「蝦夷山椒魚」ですかね?
卵からかえるのが楽しみです。
※エゾサンショウウオ(学名:Hynobius retardatus)
両生綱 有尾目 サンショウウオ亜目 サンショウウオ科 カスミサンショウウオ属
成体の体長は約14~19cm、日本固有のサンショウウオで北海道のみに生息。
着任いたしました大塚武(オオツカタケル)です。
アクティブレンジャーの日常や担当地区の自然をお伝えしていければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
さて、洞爺湖畔にも色々な春が訪れています。
みなさんは、春といえば何を思い浮かべますか?
フキノトウ、ツクシ、入学式・・・
私の春といえばやっぱりこれです!エゾサンショウウオ(※)の卵!!
水際の枝に産み付けられるエゾサンショウウオのタマゴ
洞爺湖畔で発見しました!!
卵といってもニワトリの様なかたいカラのたまごを1個ずつ産むのではなく、
プルプルしたゼリー状の卵のかたまりをうずまき状に水の中に産みます。
エゾサンショウウオを漢字にすると「蝦夷山椒魚」ですかね?
卵からかえるのが楽しみです。
※エゾサンショウウオ(学名:Hynobius retardatus)
両生綱 有尾目 サンショウウオ亜目 サンショウウオ科 カスミサンショウウオ属
成体の体長は約14~19cm、日本固有のサンショウウオで北海道のみに生息。
2010年12月24日ゴミの先に見えるもの
支笏洞爺国立公園 洞爺湖 浅田 唯衣
洞爺湖地区パークボランティアでは洞爺湖周辺地域でゴミ清掃を行っています。特に洞爺湖湖畔や中島でのゴミ清掃ではアクティブレンジャー日記でも何度か取り上げたとおり、毎回40L容量のゴミが何袋も回収されます。そんな中、洞爺湖町より地域小学校5年生に、日頃行っている清掃活動について話してもらえないかというお話があり早速、虻田小学校5年生へゴミ問題についてお話することとなりました。

10月21日(木)パークボランティアによる洞爺湖畔の清掃活動によって回収されたゴミ。燃えるゴミ40L×10、燃えないゴミ40L×4回収されました。燃えないゴミはほとんどペットボトルや缶、瓶でした。湖畔にこんなに捨てられていると思うとぞっとします。
まずは、事前に洞爺湖湖畔で回収したゴミ40L容量のゴミを12袋ほど用意しました。ゴミの中身といえば、テレビ、キャンプで使用する椅子の骨組み、ラジカセ、漂白剤・洗剤のボトル、タイヤ、ガススプレー缶、電球、発砲スチロール、そして飲料用のペットボトルや缶、タバコの吸い殻、そして食品用袋などたくさんの人間によって出されたゴミです。それらのゴミをゴミ分類チェックシート(パークボランティア活動によって過去に回収したゴミの種類が記載してあるシート)を使ってどんなゴミがあるのかを調べシートに記録し、その後、燃えるゴミ燃えないゴミ、資源ゴミといった種類に分別を行いました。子ども達は大きなゴミから小さなゴミまで、泥や悪臭のするゴミをひとつひとつ火ばさみで取り上げ苦労しながらチェックしました。

分類チェックシートを元に記録する子どもたち。
分類した後のみんなの感想は「大変だった」「臭かった」「こんなものも入っていた」とあまりいい気持ちではないようです。その後、ゴミの分類チェックシートのゴミを見ながらどんなゴミが一番多いのかを全員で確認しました。一番多かったのは、やはり飲料水用のペットボトルや缶、瓶とお菓子やお弁当の容器や袋といったゴミでした。さらには分別し、資源にできるゴミの袋を見ると、資源ゴミとして回収できるようなペットボトルや缶、瓶のゴミ量が多かったのにも関わらず、泥や錆びで資源ゴミとして分別できず、燃えるゴミ燃えないゴミとなっている現状も知りました。
そのゴミ分類チェックシートからわかることは、キャンプ、祭りなどで出たゴミ、漁業や農業によって出たゴミ、喫煙によって出たゴミ、投棄されたゴミ、飲食によって(日頃の生活で)出たゴミなど、その土地に住む人や洞爺湖を訪れた人つまり人間によってゴミが捨てられるという普段は意識しない、そして動物が捨てたわけではなく人間が捨てたという当たり前の話をしました。
その後、ゴミによって死亡した海鳥の写真(北海道海鳥センター、ウトナイ湖野生鳥獣保護センターのご協力による)、近隣の川でゴミが捨てられたことによりサクラマスの遡上に影響が出ているといった新聞記事を元に、私たち人間によって捨てられたゴミが人間以外の生きものにたくさんの影響を与えているのだということについてお話しました。嘴に釣り針が引っかかったオオハクチョウや、釣り糸を足につけたまま飛ぶシロカモメ、またゴミでお腹がいっぱいになり餓死したコアホウドリなどを見た子どもたちは衝撃的だったようで、真剣にその写真に見入っていました。

ゴミを減らすためにできることを模造紙に書いてもらいました。
その地域に住む、動物や植物がたくさんの危険にさらされているというだけでなく、今回分類したゴミの中にあった油の缶や洗剤や漂白剤のボトルがもし、洞爺湖へ流れ込み、洞爺湖へ生息する生きものに影響が出て、私たちがその魚を食べることもあったら?私たちにも影響があるかもしれない。また、私たちの飲み水は洞爺湖からも引かれているため、私たちの飲み水が無くなるかもしれない。といったたくさんの「かもしれない」といったことが私たちの身の回りに起きていて、私たち人間にも関係する深刻な問題であることを伝えました。
ゴミの先に見えるもの・・・大人になってもこのことを常に考えられるような大人になってほしいと思いました。
■参考HP■
※こども環境白書
http://www.env.go.jp/policy/hakusyo/kodomo/h21/index.html
※3Rまなびあいブック
http://www.env.go.jp/recycle/yoki/campaign/

10月21日(木)パークボランティアによる洞爺湖畔の清掃活動によって回収されたゴミ。燃えるゴミ40L×10、燃えないゴミ40L×4回収されました。燃えないゴミはほとんどペットボトルや缶、瓶でした。湖畔にこんなに捨てられていると思うとぞっとします。
まずは、事前に洞爺湖湖畔で回収したゴミ40L容量のゴミを12袋ほど用意しました。ゴミの中身といえば、テレビ、キャンプで使用する椅子の骨組み、ラジカセ、漂白剤・洗剤のボトル、タイヤ、ガススプレー缶、電球、発砲スチロール、そして飲料用のペットボトルや缶、タバコの吸い殻、そして食品用袋などたくさんの人間によって出されたゴミです。それらのゴミをゴミ分類チェックシート(パークボランティア活動によって過去に回収したゴミの種類が記載してあるシート)を使ってどんなゴミがあるのかを調べシートに記録し、その後、燃えるゴミ燃えないゴミ、資源ゴミといった種類に分別を行いました。子ども達は大きなゴミから小さなゴミまで、泥や悪臭のするゴミをひとつひとつ火ばさみで取り上げ苦労しながらチェックしました。

分類チェックシートを元に記録する子どもたち。
分類した後のみんなの感想は「大変だった」「臭かった」「こんなものも入っていた」とあまりいい気持ちではないようです。その後、ゴミの分類チェックシートのゴミを見ながらどんなゴミが一番多いのかを全員で確認しました。一番多かったのは、やはり飲料水用のペットボトルや缶、瓶とお菓子やお弁当の容器や袋といったゴミでした。さらには分別し、資源にできるゴミの袋を見ると、資源ゴミとして回収できるようなペットボトルや缶、瓶のゴミ量が多かったのにも関わらず、泥や錆びで資源ゴミとして分別できず、燃えるゴミ燃えないゴミとなっている現状も知りました。
そのゴミ分類チェックシートからわかることは、キャンプ、祭りなどで出たゴミ、漁業や農業によって出たゴミ、喫煙によって出たゴミ、投棄されたゴミ、飲食によって(日頃の生活で)出たゴミなど、その土地に住む人や洞爺湖を訪れた人つまり人間によってゴミが捨てられるという普段は意識しない、そして動物が捨てたわけではなく人間が捨てたという当たり前の話をしました。
その後、ゴミによって死亡した海鳥の写真(北海道海鳥センター、ウトナイ湖野生鳥獣保護センターのご協力による)、近隣の川でゴミが捨てられたことによりサクラマスの遡上に影響が出ているといった新聞記事を元に、私たち人間によって捨てられたゴミが人間以外の生きものにたくさんの影響を与えているのだということについてお話しました。嘴に釣り針が引っかかったオオハクチョウや、釣り糸を足につけたまま飛ぶシロカモメ、またゴミでお腹がいっぱいになり餓死したコアホウドリなどを見た子どもたちは衝撃的だったようで、真剣にその写真に見入っていました。

ゴミを減らすためにできることを模造紙に書いてもらいました。
その地域に住む、動物や植物がたくさんの危険にさらされているというだけでなく、今回分類したゴミの中にあった油の缶や洗剤や漂白剤のボトルがもし、洞爺湖へ流れ込み、洞爺湖へ生息する生きものに影響が出て、私たちがその魚を食べることもあったら?私たちにも影響があるかもしれない。また、私たちの飲み水は洞爺湖からも引かれているため、私たちの飲み水が無くなるかもしれない。といったたくさんの「かもしれない」といったことが私たちの身の回りに起きていて、私たち人間にも関係する深刻な問題であることを伝えました。
ゴミの先に見えるもの・・・大人になってもこのことを常に考えられるような大人になってほしいと思いました。
■参考HP■
※こども環境白書
http://www.env.go.jp/policy/hakusyo/kodomo/h21/index.html
※3Rまなびあいブック
http://www.env.go.jp/recycle/yoki/campaign/
夢中に草を食べる2羽のコブハクチョウ
食べる事に夢中になっている隙に写真を撮ろうとしゃがみじりじり近づくと、1羽のコブハクチョウが食べるのを止め私の方をにらみ、
カメラのレンズにくちばしを向け「シャー」と大きい鳴き声で威嚇(※2)をしてきました。
威嚇するコブハクチョウ
洞爺湖では夏も冬も、年間を通してコブハクチョウを見かけ、湖畔で営巣もしています。
また、多くの人がよくエサをあげているのをみかけます。
コブハクチョウが、人からエサをもらうことにより、
人を恐れなくなったり、生存率が高まることから数が増える可能性もあります。
人間との距離が近づくと、威嚇が攻撃にかわり思わぬ事故が起きるかもしれません。
コブハクチョウは人間が洞爺湖に持ち込んだ正真正銘の外来生物です。
野生の生き物にエサをあげてしまうと、
生き物が自然の中でエサを捕って生きるという本能をうばってしまいます。
また、特定の生き物だけが増えてしまい、自然界のバランスをくずしてしまいます。
野生の生き物にはエサをあたえないでください。
※1コブハクチョウ(学名:Cygnus olor)
カモ目カモ科ハクチョウ属に分類される鳥類。
日本には本来分布していない外来種。
ヨーロッパ 、中央アジアなどに生息。
※2威嚇(いかく):自らの身を守るためや、縄張り争いなどで命に関わる攻撃のやりとりは避けるため、鳴き声や体の色を変えたり、体を大きく見せたりし、相手に自らの力を見せつける行為。