ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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知床国立公園 ウトロ

213件の記事があります。

2019年09月04日どうか気を付けて

知床国立公園 ウトロ 白石海弥

先日、こんな連絡が入りました。

「シマフクロウの死体が運ばれたので回収をお願いします」

またか、、、と悲しい気持ちを抱えながら電話を受けました。

シマフクロウは、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律にて国内希少野生動植物種に指定されていることに加え、環境省レッドリストにて絶滅危惧種ⅠA類(ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの)に分類されています。現在確認されているのはわずか165羽。その少なさから環境省では保護増殖事業という取り組みを行い保護を図っています。

この保護増殖事業とは、自然状態で安定的に存続できるような状態を目指し、給餌や巣箱の設置、標識調査等により個体数を増やそうという取り組みです。

翼を失ってしまった等の理由で野生復帰が難しい個体に関しても、動物園での飼育下繁殖に協力してもらったりと、様々な努力をしている矢先の悲しい連絡でした。

一時保管して頂いていた施設に到着し、死亡個体を見ればまだ若そう。脚も両翼もきれいで一見、あまり怪我をしているような印象は受けませんでしたが、その個体は息絶えていました。

 

左翼                   右翼

尾羽

頭部を見ると出血の跡、交通事故によるものだと推測できました。

後にわかりましたが、今年生まれたばかりの幼鳥でした。

毎年のように起こる野生動物との交通事故。彼らはいつどこから飛び出してくるか分からず、気を付けてほしいと言われたところで気を付けようがないかもしれません。ですが、車のスピードを出し過ぎない等、運転には気を付けてほしいです。道東の道は広く、車も少ないためか、もの凄いスピードで走っている車をよく見かけます。道東は北海道内でもシカなどの飛び出しが多い地域。

どうかそのことを念頭に置いて運転してください。

国交省ではヒヤリハットマップというものを作成し、動物の飛び出しが多い地域などを掲載しています。

犠牲になる野生動物をこれ以上増やさないために、是非、ご参考ください。

https://www.hkd.mlit.go.jp/ks/douro_keikaku/qgmend0000000420.html

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2019年08月23日2泊3日南岳登山道整備作業

知床国立公園 ウトロ 小泉尚也

 はじめまして。6月からウトロ自然保護官事務所に着任致しました、小泉尚也と申します。

 サケ・マスが大好きで、秋に一生懸命遡上する姿が今から楽しみで仕方ありません。知床のウトロ側の自然を皆様に発信できるよう努めていきたいと思います。よろしくお願い致します。

 さて、去る728日から30日の間、23日の行程で南岳の登山道整備を行いました。南岳とは知床連山にある標高1,459mの山になります。私はほとんど登山経験がありません。そこへキャンプ泊を伴う登山ですので、右も左もわからぬままのスタートでした。

 今回の作業は、登山道を歩く妨げになるようなハイマツの枝やササなどを刈り払い、安全を確保するためのもので、地元の山岳ガイドの方を始め、林野庁職員、環境省職員が作業にあたりました。

 登山道幅は限りがあり、荷物を背負ったままでの作業ということもあって、数メートル進むのも一苦労でした。

南岳のコル手前

南岳から風衝地地点

 しっかり足下が見え、ザックへの引っかかりが気にならなくなる程度まで整備することが出来ました。

上から見てもくっきりと登山道が見えます。関係者の皆様、本当にお疲れ様でした。

 今回の作業中に見つけた山の植物のたちです。

 登山道沿いにたくさん見られたので、登山道から足を踏み外さないように気をつけて歩きました。

とてもきれいに咲いていていました。

 他にも、山で気をつけてほしいことがあります。

 ヒグマです。

 最近、北海道でヒグマ目撃のニュースをよく耳にしますが、知床連山でも多くの目撃情報があります。

ヒグマも人間と同じように歩きやすい登山道を利用しているようです。

 登山道では視界が悪いところもあるので、ヒグマとばったり出会わないように、クマ鈴や声を出して歩くなど事前に自分の存在を知らせてあげることが重要です。

                    

 ハードな巡視でしたが、疲労よりもここまで登ったという達成感の方が上回り、山の魅力にはまりつつあります。私はまだ羅臼岳・硫黄山ともに頂上を踏んでいないので、いつ踏みに行くか模索しております。

 是非皆さんも知床の山に挑戦してみてはいかがでしょうか?

尾根に立ち喜ぶ小泉です。

それではまた!

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2019年04月19日知床五湖開園します!

知床国立公園 白石海弥

こんにちは。ようやく春の香りがし始め、シカより早くギョウジャニンニクを手に入れんと意気込んでいる白石です。山菜はシカとの競争です。去年は敗北したので今年こそは...!

さて、4/20に開園予定の知床五湖では着々と開園の準備が進められています。

駐車場や施設周りの除雪も大方終わり、あとは細かい作業だけという時に雪が降りました。

こちら4月16日現在の高架木道です。10㎝ほどでしたが積雪しました。翌日気温が上がってくれたので溶けましたが、まさかまだ雪が降るとは...。4月、5月に知床五湖を訪れる予定の方は長靴と防寒着を忘れずに持ってきてくださいね。

自然公園財団スタッフと協力して遊歩道上にロープを張り、看板のブルーシートを剥がしお披露目です。無事冬を越せたみたいですね。良かった。

そして、毎年恒例小ループの除雪作業です。こちらは毎年すべて手作業で雪かきをしていて、関係機関とガイドさんがボランティアで行っているものです。今年は総勢30名ほどが参加しました。

4/18現在の積雪状況です。深いところで80㎝ほどありました。道産子魂が燃えます。

 

ザックザック掘っていって30分でこの通り。人数が多いのであっという間ですね。

木道の両サイドはくぼみになっており、踏み抜くのでご注意ください。

4月20日11:00 いよいよ知床五湖開園です!一般の方は高架木道と小ループのみ利用可能です。大ループは雪が解けるまでもう少しお待ちくださいね。

ヒグマも冬眠から目覚め活動を始めているので、知床に来る方はクマ鈴などを携帯して遭遇しないように注意し、見かけても決して近づいたり車から降りないようにしてください。

自然いっぱいの知床をぜひ満喫していってください!

雪化粧した知床連山 美しいです

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2019年02月19日流氷きてます!

知床国立公園 ウトロ 白石海弥

こんにちは。知床国立公園ウトロの白石です。

1/14にウトロで流氷を初確認してからしばらく、、、大海原は見渡す限り真っ白な流氷で覆われました!

雪原のようにみえるオホーツク海

流氷は毎年1月下旬頃から2月上旬にかけて接岸します。実は流氷が近づいている前兆として海が"シーンッ"となることがあげられます。これは、流氷により海に蓋がされたようになり、波が起きなくなる、または起きても伝わりにくくなることで起きる現象です。嵐の前の静けさのようで個人的には少し怖くもあります。

そんなこんなでやって来た流氷は、波によっては沖へ行ったり接岸したりと行ったり来たりをしながら、段々と海を覆っていきます。

さっそく流氷上にはオオワシや、オジロワシが多く見られました。先日の調査では合わせて100羽以上を確認!大人気です。流氷の割れ目から魚を探しているようです。

 

     オジロワシ(まだ若そう)               オオワシ(幼鳥)

 

 カラスのエサを横取りできたオジロワシの幼鳥    エサを横取りできなかったシロカモメの幼鳥

さて、知床が世界自然遺産に登録された2005年に流氷が初着岸した日が1月30日。この日を北海道は「知床の日」と定めました。ウトロ側ではその「知床の日」に合わせさまざまなイベントを行っています。

 

こちらは1/30~2/28まで開催されている【流氷フェス】。氷のドームや造形物があり、お酒も飲むことが出来ます。去年に比べ今年は規模が大きく作品もかなり手が込んでいますのでぜひお立ち寄りください。

詳しくは☞こちら

知床世界遺産センターでは海ワシ展を開催中です。

 

知床を訪れる皆さんが海ワシを見分けられるよう、生態や特徴などを写真を交えながら解説しています。ちなみに「海ワシ」とは魚を主食とするワシの総称で、この場合はオオワシ・オジロワシ双方を指します。まずは遺産センターに立ち寄って学んでから観察を楽しんでみてはいかがでしょうか。

玄関には流氷が登場です!オオワシのぬいぐるみ2m40㎝とほぼ同じサイズ!厚さは80㎝ほど。これからまだ厚くなっていき、最終的には背丈ほどまでになるそうです。これだけ大きくても極々一部、自然のスケールの大きさにただただ驚くばかりです。

舐めることはお勧めしませんが触ることはできるので、ぜひ流氷を体感してみてください。(上手くいけば4月頃までありますよ!)

流氷が春になり溶けると海水が大きく循環し、流氷にくっついてきた植物プランクトン(アイスアルジー)がそれに伴い爆発的に増えます。このプランクトン達こそが知床の海の豊かさを生み出す縁の下の力持ちであり、とても大切な生き物です。これらを運んできてくれる流氷は世界自然遺産に選ばれた大きな理由の一つとなっています。

溶けてしまうのは寂しいですが春が待ち遠しいですね。流氷は3月頃まで見られます。

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2018年12月18日冬将軍がやってきました

知床国立公園 ウトロ 白石海弥

全道的に暖冬な今冬、まだかなぁ、まだかなぁと思っていた矢先、ドカ雪が降りました。

知床もついに冬です。一度降ってからは毎日のように雪が降り続いています。

こちらはフレペの滝遊歩道。新雪でまっさらな景色になりました。

この時期の雪は柔らかくズボズボと足がはまります。普通に歩いていても足首、深いところで膝下まで埋まってしまいますので観光にいらっしゃる方は長靴が必須です。

フレペの滝も凍り始めました。自然の織りなす景色に目を奪われます。

知床連山も美しい雪化粧をしました。

この時期に楽しめるのが動物たちの痕跡です。

 

大変可愛らしい肉球をお持ちのこちらの方。キタキツネです。肉球をみるとキツネも立派なイヌ科なんだなぁと感じます。痕跡の特徴として「足跡が一本」というのがあります。見事な一本線です。

 

こちらは狩りを行った跡です。雪の下を動く小動物の音を聞き分け、ズボっと頭から入り獲物を捕まえます。そうあの雪に突き刺さっているアレです。

冬になるとやってくる動物もいます。

 

左がオオワシで右がオジロワシです。どちらも立派な成鳥です。

11月頃からワシたちがロシアなどから渡りを行い、知床にやってきます。ピークは2月頃、流氷の上にいる姿をそこかしこで見ることが出来るそうです。

毎週行っているワシ類調査でも回を重ねるごとにその数が増えてきました。

まだまだ冬になったばかり。本格的な冬はこれからです。道外からいらっしゃる方はコートと手袋とマフラーと長靴、中は長袖インナーにシャツ、その上にフリースなんかを着れば寒さをしのぐには十分かと思います。

今の時期は観光客がグッと減るため、静まり返った自然を堪能できるかもしれません。冬の知床楽しんでみてください。

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2018年11月28日エゾシカ料理教室

知床国立公園 ウトロ 笠井 憲子

しれとこ住民講座第2回として「エゾシカ料理教室」を開催しました。

「エゾシカ肉をもっと身近に!」をテーマに釧路のフレンチレストラン「イオマンテ」の舟﨑シェフを講師にお迎えしました。

エゾシカの挽肉を持ち、説明をするシェフ。

メニューは「エゾシカ肉のメンチカツバーガー」と斜里産にんじんを使用した「にんじんケーキ」です。17名の参加者の皆さんと楽しく料理をしました。

メンチカツの材料

メンチカツの作り方

左上 / タマネギを炒め

右上 / エゾシカの挽肉と炒めたタマネギ、生クリームや香辛料を入れ混ぜます。

     生クリームは脂肪分の少ないシカ肉をジューシーにするために加えます。

左下 / 成形して冷やします。

右下 / 小麦粉、卵液、パン粉を付け油で揚げます。

にんじんケーキの作り方

左上 / 卵を角が立つまで泡立てる。同時ににんじんをすり下ろす。

右上 / 泡立てた卵と小麦粉、にんじん、香辛料を混ぜる。

左下 / 型に入れる。

右下 / オーブンで焼いて、できあがり。

メンチカツバーガーになり、おいしくできあがりました。

知床の生態系の一部であるエゾシカですが、増えすぎたことで様々な影響を森の生態系に与えています。

環境省や関係行政機関ではエゾシカの捕獲事業を行っておりますが、そのエゾシカを有効活用し、皆さんにおいしく食べて頂くために料理教室を開催しました。ただ取るだけでなく、その先を目指した講座です。

今回使用したシカ肉はエゾシカの捕獲事業で捕獲されたエゾシカを受け入れ、養鹿し、食肉にしている業者さんから購入したものを使用しています。

おいしく調理するコツをシェフからたくさん聞くことができ、参加者の皆さんも大満足でした。

「エゾシカ肉をもっと身近に!」なったでしょうか。

今回使用したエゾシカ肉の購入先はこちら↓

知床エゾシカファーム

 https://shiretokomomiji.com/

家庭でもエゾシカ肉のメンチカツを作ってみようと思います。

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2018年08月06日たまには夕方に

知床国立公園 白石海弥

青い空、白い雲、蝉の声が絶えず聞こえうちわを仰ぐ日々。そんな夏の風物詩は好きだけれど暑いのは嫌いな白石です。こんにちは。

さて、知床・ウトロ側では7月16日の海の日から7月31日まで「海鳥WEEK」が開催されていました。

海鳥について知ってほしいと知床ウトロ海域環境保全協議会という組織が中心となって行っているものです。

知床にはケイマフリをはじめ多くの海鳥が生息し、重要な繁殖地となっています。それらを守り持続的に海鳥や海の環境を保全していくために、知床の海や観光に関わる様々な関係者が一丸となって取り組んでいます。

 

海鳥WEEK中は様々なイベントがウトロ全体で行われており、なかでも専門家による海鳥の解説を聞きながら海鳥を観察する【海鳥トーク】はとても面白いです。ホテルや観光船で行われていますので今年聞けてない!という方はぜひ来年聞いてみてください。

さて、今回は海鳥WEEKイベントの一つである「海鳥サンセットクルーズ」に参加してきました。

日暮れの時間帯に小型船で出港し、夕日を背に海鳥を観察するというイベントです。専門家の解説もあります。前田一歩園財団様からの補助を受け、高校生以下無料という破格のクルーズです。大人の方も3000円で乗れますよ!

夕方の5時半に船に乗り込み、いざ海へゆかん!

船が出てすぐにケイマフリが姿を見せてくれました。意外にも港のすぐ近くにいます。彼らが主食とするイカナゴがいるからです。イカナゴが好むとされる砂地の海底が港付近にあり、イカナゴが集まっているのです。

ケイマフリの赤い足を見ると幸福が訪れると言われています

☆ケイマフリとは☆

良く目立つ赤い足に黒い身体、目の周りの白い模様が特徴の海鳥。名前の由来はアイヌ語の「ケマ=足、フレ=赤い」から。エサは海に潜り、ペンギンのように泳いで獲ります。大きさはハトぐらいで、国RDB絶滅危惧Ⅱ類に指定されている、希少な鳥類です。岩の割れ目や隙間を利用して繁殖し、知床でも繁殖が確認されていますがごく僅かです。実は謎多き海鳥の一種で生態がよく分かっていません。

しばらく船を進めるとオジロワシの姿が!親子でしょうか。希少なオジロワシを見ることが出来てラッキーですが、海鳥たちにとってはアンラッキーです。繁殖シーズンを終え、雛が次々と孵化しこれからという時にオジロワシが雛を捕食してしまうのです。海鳥にとってヒグマとワシ類は天敵。その天敵たちが近づかない市街に海鳥たちが押し寄せ糞被害などが出ている、そう解説するのは海鳥専門家の福田さん。

こうしたイベントを通し、海鳥にふれる機会を増やして関心を持ってもらうことが大切だと、普及・啓発運動に力を入れています。

獲物を狙うオジロワシたち

そうこうしているうちに日が傾いてきました。雲がまた良い雰囲気を作っています。

海鳥が夕日を背に飛ぶ姿は絵になりますね。クルーズに乗っていた方々も一斉にカメラのシャッターを切ります。

いやぁ良いものを見ました。お客さんも大満足です。海鳥WEEK限定のイベントですので逃した方はぜひ来年参加してみてください。きっといい思い出になりますよ。

知床ウトロ海域環境保全協議会のホームページは以下のURLからアクセスできます。

https://www.facebook.com/shiretoko.keimafuri

協議会では「海のハンドブック」を販売し、その売り上げを海鳥の普及・啓発活動や、ケイマフリの保全活動に活用しています。

 

知床遺産センターや観光船で購入できます。スタンプラリーを集めるとプレゼントがもらえますよ!

来年も同じく海の日から7月末まで海鳥WEEKが開催されますのでその時期に知床に来てみてはいかがでしょうか。

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2018年07月06日シレトコスミレの調査に行ってきました

知床国立公園 ウトロ 白石海弥

じめっとした暑さが続き、果たして夏を越すことが出来るのか不安な知床国立公園ウトロ側の白石です。

夏がやってきましたね。

さて、今回はエゾシカによるシレトコスミレの食害調査についてです。6月28,29日の一泊二日で調査に行って参りました。人生二回目の登山です。

展望台まで上がり、採掘跡地までくると硫黄の香りがツンとしてきました。いつ嗅いでも硫黄の香りは慣れないものです。途中、ガレている道や滑落注意のロープの張られている箇所がありますので十分お気を付けください。

そして岩登り。岩登りは楽しくできました。硫黄山好きです。

新噴火口のあたりから地熱の関係か、温度が高くなることが多いのでこまめな水分補給を!

沢出合いから雪渓がありました。それでも例年に比べると雪渓は少ないそうです(笠井AR談)

そしてでました、雪渓。羅臼岳の大沢よりなだらかですが、これまた長い長い。

どうにも雪渓は苦手です。ひぃひぃ言いながらなんとか登りました。これで少ないほうだというから驚きです。

硫黄山頂上に向かう途中でかなり急な雪渓をトラバースすることになりますのでアイゼン・ピッケルを装備していくと良いかもしれません。

ようやくたどり着いた頂上からは濃霧により何も見えませんでした。現場からは以上です。

一日目は第一火口でお泊りです。第一火口は9月まで雪渓が残ります。今回も一面真っ白でした。

夜ご飯は大定番カレーライスです。山の上で食べるご飯は格別においしいですね!!

さて二日目は調査に出かけます。テントを置いていざ調査地へ。知円別分岐まで大変良い尾根でした。落ちたらどうなるんだろうと考えると非常にワクワク感が増してとても楽しかったです。

お目当てのシレトコスミレは硫黄山の尾根大岩から少しずつですが咲き始めていました。

登山者の皆さんもぜひご覧になってください。

小雨のためか少ししょんぼり気味です。

道中エゾシカの足跡が確認されました。やはり食べに来ているようです。

調査地ではコドラート法を用いシレトコスミレの調査を行います。

今年もわずかですが被食株が確認されました。

硫黄山ではシレトコスミレ以外にも羅臼岳とはまたちょっと違った花々も見られます。ただ、くれぐれも植生を壊さないよう登山道を外れて歩かないようお願い致します。

展望台まではヒグマ出没の可能性が高いので十分注意してくださいね!

         ミネカエデ               カラフトイソツツジ


おまけ

今回は余裕を持って頂上にたどり着けました。硫黄山制覇です!

下りの際、新噴火口から晴れ、きれいな青を見せてくれました。

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2018年06月25日目指せ!羅臼岳頂上!!

知床国立公園 ウトロ 白石海弥

【目指せ!羅臼岳頂上!!】

登るぞ羅臼岳、待ってろ羅臼岳。そう意気込めたのは束の間でした...。

申し遅れました、わたくし知床国立公園(ウトロ側)に新しく着任しました白石 海弥と申します。よろしくお願い致します。

さて、6月19日羅臼岳の巡視に行ってきました。この巡視では道標の確認や、銀冷水のトイレブースの確認、登山道の状況などを確認します。実は登山は初めてな私、最初は意気込んでおりました。

オホーツク展望台、岩峰を超え弥三吉水に着くと湧水を汲むことが出来ます。蒸し暑く火照った身体に冷たい水が染みわたります。美味しい!

※湧水ですので腹痛等を起こす可能性があります。飲む際は煮沸等自己責任でお願い致します。

さて、次は極楽平です。ここは登山道が崩落している箇所の確認を行いました。

地点によってはかなり段差が出来ていましたので、利用者の方は十分にご注意ください。

  

仙人坂から雪渓が残っている箇所があります。アイゼン・ピッケルがあると安全に歩くことが出来るかと思います。

溶けかけの雪渓。足を滑らせないよう注意してください。

銀冷水では携帯トイレブースが使えます。使用される方は必ず携帯トイレを使用するようお願い致します。使い方はパウチにてわかりやすく説明していますので、そちらをご覧になりながらご使用ください。登山の際は携帯トイレを必ず持参してくださいね!

 

 

中と外にそれぞれありますので、ご活用ください。

疲れが見え始めたころに立ちはだかるは大沢の雪渓の壁。絶望しました。

  

遠くに知床五湖が見え絶景なのですが景色を見る余裕はありませんでした...。

大沢の雪渓は8月まで残ります。滑落に十分気を付けてください。

羅臼平でテント泊をされる方はヒグマ対策にフードロッカーをご活用ください。頂上に登るためザックデポ(ザックの仮置)される方がいますがお止めください。ここはザックではなく食料を入れる場所です。
















道中さまざまなは花を見かけました。キバナシャクナゲも咲き始めています。

彼らを踏まないよう登山道を外れて歩かないようにしてくださいね。

今回の巡視はここまで。来週はシレトコスミレの食害調査のため、硫黄山へ向かいます。

8月まで雪渓は残っていますが羅臼岳も登山シーズンを迎えます。山開きは7月1日です。

装備をしっかりと整えて登山を楽しんでください。入山前に入山届の記入と掲示板のチェックを忘れずに!

















おまけ


 

大沢の雪渓は尻滑りで帰りました。(一番楽しかった)

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2018年05月07日目覚めし知床

知床国立公園 笠井 憲子

4月27日に知床横断道路が開通しました。

知床の半島を横断し斜里町ウトロ地区と羅臼町を繋ぐ、重要な道路が開通すると、知床観光の本格的スタートとなります。

道路の開通に併せて、知床観光の安全を祈願し安全祈願祭が開催されました。

知床観光の安全を祈願して、玉串奉奠する竹原レンジャー。

知床峠開通を祝してテープカットも行われました。

開通と共に多くの車が知床峠に向かいます。

夕方から朝にかけては路面凍結や雪崩のおそれがあるため、段階的な夜間通行規制がおこなわれるとのことです。

しばらくの間は10:00~15:30の通行になります。

詳しくは網走開発建設部のwebサイト〈https://www.hkd.mlit.go.jp/ab/〉をご覧ください。

そして、知床峠には残雪を求めてスキーヤーが集います。

春の残雪の時期にだけ訪れることができる火口湖。

羅臼湖はまだ凍結していました。

業務ではありませんが、知床の春を満喫しております。

皆さまも安全に知床を楽しんでください。

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