ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2016年09月21日大雪山紅葉時期のパークボランティア活動

大雪山国立公園 上川 大久保 智子

こんにちは、上川自然保護官事務所の大久保です。

上川町内にある大雪山の各登山口までの道路は、台風による大雨などの影響で長らく通行止めが続いていましたが、先日、紅葉の時期に合わせて次々に開通しました。

今年は気温がなかなか下がらなかったために、紅葉の時期が例年に比べて遅れてはいますが、徐々に色付いてきて、ようやく草木の色が派手に盛り上がってきました。

草木それぞれ違った色づきを見せてくれます。

写真は今年以外のものもあります。

マイカー規制が行われている期間は、紅葉を見に来る利用者がとても多くなるので、パークボランティアさんと一緒にパトロールを強化しています。

パトロール中には、ゴミを拾ったり、遠望の山の名前や、紅葉している植物の名前を教えてあげたり、登山コースの所要時間や状況、最終バスの時刻などを案内したり、記念写真の撮影のお手伝いもしています。時には、登山道外を歩いている人もいるので注意したりしています。

期間中、緑の腕章をしているパークボランティアや、黄色や緑色制服のレンジャーやアクティブレンジャーを見かけたら、気軽にお声がけください。

多くの人が、自然に配慮しながら紅葉ハイクを楽しめるよう、ささやかながらお手伝いしています。

マイカー規制期間

銀泉台線:2016911日から22日まで

高原温泉線:2016922日から25日まで

***先日の18日赤岳では雪が舞いました。山頂や稜線は気温も低く風も強いので、ニット帽、厚手の手袋、フリースやダウンなどの防寒対策は必須です。***

9月21日の赤岳第一花園の紅葉

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2016年09月21日久しぶりの山仕事

大雪山国立公園 岩城大洋

みなさま、こんにちは。

上川自然保護官事務所の岩城です。日に日に秋めいてきましたが、

いかがお過ごしでしょうか。

 

8月は度重なる台風の上陸により、大雪山の各所でも被害が出ました。

特に各地の登山口までのアクセスは8月下旬から9月中旬までできない状況でしたが、

関係者の方々の懸命の復旧により徐々にアクセスは正常化しつつあります。

 

8月中旬以降は台風の影響で大雪山への巡視もできない状態でしたが、9月に入り

ようやっと山へと行く仕事も順次できるようになってきました。

 

今回は9月12日に上川総合振興局、上川中部森林管理署、上川自然保護官事務所が

合同で行った登山道補修の様子をお伝えします。

 

 

久しぶりの山仕事で気合い入りまくりです。

 

もちろん現場へは、まずは登山しないと着きません。

この日は薄曇りの中、黒岳7合目より背負子に補修に使う道具を取付け出発しました。

 

紅葉はまだ始まって間もない感じで、今年は例年より1週間くらい遅いようです。

 

山頂までせっせと登ると、雲はすっかり抜けきって青空が現れました。

その青空には、筆で薄く描いたような雲が連なっていて、その光景は秋を感じさせてくれます。

 

 

山頂をあとにして、黒岳石室まで進みます。石室の分岐まで来ると現場はもうすぐです。

 

 

当初は登山道の石組みが外れている箇所や、大雨の影響で壊れてしまったところを

補修する予定でしたが、赤石川の少し手前まで来てみると、昨年度に水が流れる区間の浸食を防止する

ために設置したワラムシロが大雨の影響で1箇所に集積してしまっている状況でした。

 

 

 

これはほうっておけません。

 

集積してしまったワラムシロを分け、大きめの石をワラムシロに包んで設置し、

土砂を堆積させ浸食を防止することとしました。

 

 

石を包んだワラムシロを真ん中に配置し、両サイドには石をしっかりと設置し雨水のせき止め土砂などが

堆積する効果を狙います。

おおよそ2m間隔でワラムシロを包んだ石を設置しました。

 

 

すっかりきれいになった現場。

 

この写真ではわかりにくいかもしれませんが、ワラムシロで補修を行った左側には

昔もう一本の登山道がありました。

見た目では自然に戻っているように見えますが、底の方は今現在も掘れた状態のままです。

自然が元の姿に戻るまでには、とてつもなく長い時間が必要になります。

 

今回、補修した箇所も元の様に戻るには長い時間が必要でしょう。

しかしゆっくりでもいいので、少しずつ確実に本来の自然の姿に回帰してくれたらと願っています。

 

今回のAR日記はここまでです。

また次回をお楽しみに・・・・・

 

 

 

 

 

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2016年09月13日洞爺湖地区 四十三山遊歩道閉鎖のお知らせ

支笏洞爺国立公園 洞爺湖 高橋祐子

みなさんこんにちは、洞爺湖自然保護官事務所の高橋です。

今年の北海道は台風の上陸が続き、いろいろな場所で大きな被害をもたらしました。

私たちの管轄地区では特に台風10号が猛威を振るい、建物が破損されたり、ライフラインが途絶えてしまったりと、いろいろなところで被害が出ていました。

有珠火山の一つ四十三山も今回被害が大きく、誠に残念ですが、今期は遊歩道を閉鎖することになりました。

四十三山は1910年の火山活動により隆起してできた場所です。

噴火による被災のため、一度その植生は破壊されましたが、

100年以上経った今、人の手を加えずとも植物たちは見事に再生し豊かな自然林へと成長していました。

今回、火口周遊コース周辺の樹木が特にたくさん倒され、

のどかだった遊歩道は、文字通り「嵐の後の静けさ」とともに自然の猛威や生き様が色濃く残る場所に変貌しました。

破壊されてしまったこの場所ですが、土が露出しているので小さな植物でも芽吹きやすく、

春には新たな命をさらにたくさん育んでくれることと思います。

嵐にはやられるし、噴火もあるので、きっと極相の森には到達できないのだろうけれど、

いろいろなことが起こるからこそ、混交林としてたくさんの種を育むことができるのかと思えば、

それも四十三山の性格(植生)の一つなのかと思います。

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2016年09月09日利尻山トイレデ-イベント

利尻礼文サロベツ国立公園 今泉潤

楽しい登山のはずがトイレの問題でイヤな思いをしたこと、ありませんか? 

● トイレに行きたいがないのでヤブに入って用を足した

● トイレのことがあるので水を控えてから山に入ったら熱中症になりかけた

● 登山道で例の臭気が漂っていた

● ティッシュが散乱していた・・・等々。


北海道の利尻山には登山道沿いに全くトイレがなかったこともあり、かつてはそのような悩みを多く抱え先人たちはその解決のために先駆的に尽力されました。その結果、今では登山道沿いにトイレブースが設けられ、携帯トイレを持参した登山者が気持ちよく利用しています。必要な水をしっかり飲み、しっかし出し、健康で快適な登山を楽しんでいます。臭気も散乱ティッシュもほとんどなくなり全国でもトップレベルのマナーの良い登山者の比率が高くなっています。


毎年9月の第一日曜日に北海道山のトイレを考える会が主催する「山のトイレデ-」は今ある仕組みが有効に機能しているかの監査と改善の機会を得るものです。どんな問題があるか、仕組みを変更する必要があるかなどの情報を得ます。初めて利尻登山をされる方への啓蒙活動や山の清掃活動も行いました。山のトイレを考える会が中心となって、地元企業や住民、利尻礼文サロベツ国立公園パークボランティア、観光ガイド、関係行政機関ら総勢16名が参加しました。活動は参加者の特技や好みによって大きく3つのグループに分かれて行う計画でした。①登山道の麓で「携帯トイレアンケート」と啓蒙活動 ②6.5合目までの登山道清掃とティッシュ痕調査  ③2ヶ所の麓から6.5合目から山頂までの登山道清掃とティッシュ痕調査。 今泉は6.5合目までのグループリーダーとして参加しました。山頂まで行くためには島に前泊して朝5時からの登山開始が必要ですが、6.5合目までなら朝の稚内からのフェリーで来島すれば日帰りでの参加も可能です。


残念ながら当日は天気予報が外れて朝から時々雨模様。開催可否判断が非常に難しい状態でしたが5時時点で大丈夫だったので催行が決まりました。総勢15名のうち、今泉のグループの5人は11時集合でしたがスタート前から結構な雨降り。無事故で効果的な活動を行うため予定変更しました。アンケートは中止し6.5合目まで行かずに4合目で折り返すことにしました。山頂付近は幸い雨も小降りで予定通りの活動が行われました。


まずはゴミ探し、ゴミ拾いです。乗船券・プリントアウトした地図・日程表などの紙ゴミ、ポリ袋や飲み物のペットボトル、金属棒など結構多くのゴミを回収下山しました。また未だにトイレブース以外の場所で用を足す人がおりその跡が散見されました。今泉は何度も利尻山に登っていますがこのようなゴミを見つけることはできず、飴の小袋くらいでした。登山者の心理をよく考えると捨てそうな場所、用を足しそうな場所が想定できるそうです。十数回もこの活動に参加されている方々はさすがです。


悪天候のため体力消耗を自覚し山頂まで行かずに途中で引き返す好判断をされた参加者も何名からっしゃいました。そのお陰で全員ケガなく活動を終えることができました。そのようなことが気軽に言えて下山できる雰囲気であることもこの活動が長年継続され参加者が絶えない理由のひとつかもしれません。

 

(ティッシュ痕跡を見つけて記録・回収する参加者。赤丸がティッシュ痕)


(作業終了後の一枚:左/山頂グループ、右/6.5合目グループ)

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