ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2016年05月19日漁船デビュー

えりも自然保護官事務所 近藤武

えりも町東洋地区の定置網漁が始まりました。

春の定置網では、トキシラズやスケソウダラが捕れます。

 

 

実は、漁船に乗るのは初めてです。

緊張の漁船デビューでした。

 

定置網の漁船は10人程度が乗る小型船なので、

小さな波でも大きく揺れます。

網を引き上げるとその勢いでさらに揺れます。

 

 

 

この乗船調査のミッションは、魚やアザラシの行動を記録することです。

そのために、今日は水中カメラをセットしました。

うまく撮れるでしょうか。続きはまた来週。

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2016年05月16日白樺、青空、南風

知床国立公園ウトロ 高橋 優太


満開のエゾヤマザクラ

 灰褐色だった山肌に新緑が芽吹き、枯野が青々と草花で覆われ、これはまぎれもなく......春到来!!!!と思ったらゴールデンウィークは大雪でした。車の冬タイヤはGW明けまで換えない知床国立公園・ウトロの高橋です。

 

 4月20日の知床五湖開園を皮切りに、今年も知床の観光シーズンがスタートした感があります。

 

知床五湖・地上遊歩道の除雪

知床五湖の一年は除雪から始まる

 

 毎年知床五湖の開園日に先だって実施しているのが、遊歩道の除雪作業です。地元のネイチャーガイドの皆さんや、園内の運営を担う知床財団の皆さん、斜里町役場・北海道庁・環境省といった各行政機関関係者らが総出で、冬の眠りについている知床五湖を叩き起こすが如く除雪をおこなうのが慣例になっています。

 

 この冬は降雪が少なかったため、「今年は除雪が楽でいいね」などと言っていたのですが、帳尻を合わせるように連休初日から季節外れの大雪が降り、道路が閉鎖され、これに伴って五湖も連休前半は生憎の閉園続きでした。

 

白銀の知床連山

大雪のおかげで白銀の輝きを回復した知床連山

 

 知床五湖に続いて開くのが「知床横断道路」です。その名の通り、知床峠を越えて半島を横断しウトロと羅臼を繋ぐこの道路。冬の間、車で2時間半かかっていたウトロ~羅臼間をその5分の1、30分の距離に短縮してくれます。

 

知床横断道路開通式

今年も無事開通を記念して開通式がおこなわれました

 

残雪の羅臼岳

知床横断道路から知床峠に登り、残雪の羅臼岳を望む

 

 知床峠は暖かい日差しにウグイスの鳴き声が響き、なんとものどかな雰囲気。ですが残雪の上を吹き渡ってくる風は冷え冷えとして、冬の名残を感じさせます。峠から見える羅臼岳・南西ルンゼの広大な雪渓には、春のザラメ雪を楽しむバックカントリースキーヤー/ボーダー達の姿が......(うらやましい)。

 

海に向かって続くオープンバーン

山腹から海に向かってオープンバーンが続く

 

 日一日と暖かさを増していく知床はこの後、6月にカムイワッカ湯の滝への道路が開通、7月に羅臼岳の山開き、と続いていよいよ夏のハイシーズンに突入します!知床の夏はとても短いものですが、動物も植物も長い冬を堪え忍んだ分一気に燃え上がるかのような、濃密な夏......それはまるで、儚い一夏の恋にも似た――今年の夏休みは是非、知床でアバンチュールを体験してみませんか!!!!

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2016年05月12日観光と安全

利尻礼文サロベツ国立公園 今泉潤

2016年4月に利尻島のアクティブレンジャーとして着任した今泉です。
私の前職は化学工場での安全管理です。
着任早々山での遭難死亡事故が発生しました。
万全の装備・適切な登山計画をもってしても判断を誤ればすぐに重大事故につながります。山の厳しさを改めて感じました。



利尻山のふもとには風光明媚で自然密度の濃い場所が多数あります。
その一つが姫沼園地です。晴れて風がない時は逆さ富士を見ることができます。
沼にはオシドリ・カイツブリ・アカゲラなど多種類の野鳥がやってきます。
北海道しかいないクマゲラの鳴き声も初めて聴きました。いつか姿を見たいものです。

(姫沼と逆さ富士)


宗谷地方は風が強い所です。利尻島の姫沼でもこの強風によってよく木が倒れます。
地形的に利尻山(1721m)と隣接するポン山(444m)の谷に風が集中し、その先に姫沼があるのが原因のひとつのようです。
木は途中で折れることもあり、根こそぎ倒れているところもよく見ます。
姫沼の周回コースの木道が倒れた木で壊れることもあります。倒木や倒れそうな危険な木を見つけたら通行止めにして観光客の安全確保を第一に動きます。


生きている木はもちろん大切ですが、枯れた木でもキツツキにとっては大切な餌場。
国立公園の安全な利用と自然保全とのバランスをどこにとるかを今後も学びたいです。

(専門業者による倒木処理作業)

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2016年05月10日えりも岬と日高山脈

えりも自然保護官事務所 近藤武

はじめまして、4月からアクティブ・レンジャーになりました。近藤です。

趣味は登山やサイクリングなどアウトドア活動全般です。

山と海に囲まれたえりも町は、私にとっては恵まれた環境です。

 

これは、学生時代にアポイ岳に登ったときに撮影したえりも岬の写真です。

免許を取って初めてドライブに訪れたのがえりも岬とアポイ岳でした。

ここに戻ってきたということに、なんとなく運命を感じています。

 

続いてこちらは、先日えりも山岳会のみなさんと登った豊似岳からみたえりも岬です。

このように、海と山が非常に近いのが日高山脈の特徴です。

風の強い日が多く、冬は特に厳しい環境になりますが、この日は暖かでした。

 

趣味の山の写真ばかりになってしまいましたが、私が普段行っていることを紹介します。

 

これは、えりも岬のゼニガタアザラシです。

奥には、先ほど紹介した豊似岳が見えます。(以前に撮影された写真です)

 

えりも岬の波の弱い日には、このようにゼニガタが岩の上にあがってきます。

実は、このゼニガタの個体数は近年大幅に増えています。

 

えりもはサケや昆布などの海産資源が豊富です。

多くのゼニガタが生息できるのは、この豊富な海産資源のおかげなのですが、

ときには、漁業で捕獲した魚を食べてしまうこともあります。

 

環境省では漁業への被害を減らす取り組みを行ってきていますが、

そのためにはゼニガタに関する基本的なデータが必要です。

 

そのために、私は毎日岬から双眼鏡をのぞいて、

ゼニガタが何頭上陸しているかを数えています。

 

えりもはまだまだ寒いですが、アクティブ・レンジャー近藤は、日々精進してまいります。

以後よろしくお願いします。

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