ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2017年02月20日春はもうすぐ?

知床国立公園 高橋法人

 知床連山をはさんで西側のウトロに流氷が確認されたのは2週間ほど前 。羅臼にもやっと流氷がやってきました。

(漁港の周りも流氷に包囲されています)

 流氷が来ると気温が低下することが多いのですが、この時期にしては、暖かく0度以上の春めいた日が続いています。

 間欠泉の周りの雪はとけて、なんとふきのとうが開花しそうでした。

(フユユスリカのなかま)

 また雪虫が川の周辺に多く見られるようになりました。こうしたユスリカやセッケイカワゲラを見ると、春の気配を感じます。

 さて、昨年の2月は俳句を詠みましたが、

 今回も一句、

 ワシが来て 流氷も来て 蕗も咲く

 といったところでしょうか。今回は適当です。

 冬と春が混ざったかのようですが、これが2017年2月羅臼の一日なのでした。

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2017年02月09日シマフクロウに棲み家の森を戻そう

大雪山国立公園 上士幌 上村 哲也

大雪山国立公園の美しい景観を保全するほか、希少な野生生物を保護することも私たちの大切な仕事です。

中でもシマフクロウは、巣となる大木があった森は切り開かれ、エサの魚が住んでいた川はダムなどで分断され、生息地を奪われて一時は80羽ほどまで数を減らしてきました。

環境省では1980年代から、研究者の協力を得て保護増殖活動を続け、2016年には140羽ほどまでに回復しましたが、まだまだ危機を脱したとはいえません。

保護増殖活動の柱は、シマフクロウの大きな体に見合う巣箱の設置と、池に魚を放つ給餌です。

この日は、十勝のとある森の中にある池に30kg分の魚を運びました。背負子にコンテナを括り付け厚手のビニール袋を広げて魚を入れます。魚を活かす水も背負うのでずしりと肩に重さがかかります。数にすると100匹以上でしょうか。二人で二往復。シマフクロウたちには、お腹を満たし、寒さが厳しくとも繁殖の大切な季節を乗り切ってほしいものです。

背負子で運搬オショロコマを放流保護増殖活動のもうひとつの柱は巣箱掛けですが、こちらの写真は設置していた木が倒れて一部が壊れてしまった巣箱を、ひがし大雪自然館での展示に利用しようと加工中のものです。壊れた部分を切り取って、断熱材が施されていることなどを断面展示します。出入口に残るシマフクロウの爪痕なども感じることができます。完成間近、乞うご期待です。

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2017年02月09日アザラシ通信 冬の襟裳岬より

えりも自然保護官事務所 近藤武

「えりもの冬」......と聞くだけで寒さを感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

えりもはまさに極寒の地。。。。。。かと言うと、実はそんなことはありません。

 

平均気温

 

 

気象庁のHPで公開されているデータを基に作成した、北海道各地の1月の平均気温(2008-2017年の平均値)です。

えりも岬の1月の平均気温は「-1.9℃」。実は、函館よりも暖かいそうです。

 

えりもは海が近いからなのか、意外と暖かいのですね。

 

 

 

 

 

しかし、えりもの冬をなめてはいけません!!

気象庁HPのデータによれば、2017年1月の「えりも岬の最大瞬間風速」は、「35.5 m/s」だったそうです。

(1月の北海道の観測点の中で最大値でした。天気予報等で用いる用語では、秒速30~40mの風は「何かにつかまっていないと立っていられない。飛来物によって負傷するおそれがある。」として紹介されています。侮れない。)

 

えりもにお越しの際は、安全運転でよろしくお願いします。

 


 

さて、えりも岬のゼニガタアザラシは、この時期に何をしているのでしょうか。

気になったので、えりも岬へ見にゆきました。

 

10月のえりも岬1月のえりも岬

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(左)昨年の秋のえりも岬             (右)今年の冬のえりも岬

 

えりも岬の様子です。去年の秋と比べてみました。この時期のえりも岬は、岩は白く凍り付き、波も高く荒々しい姿です。岬の先端は特に風が集まるポイントなのですが、冬になるといっそう厳しい環境になります。

さっそく、望遠鏡で岩場の様子を観察しましたが、アザラシはなかなか見つからず。。。

 

諦めかけたその時!!

 

アザラシ1

 

 

一頭だけですが、アザラシを発見できました。

2mはあろうかという、大きなアザラシです。

 

(若くて小さな個体は、上陸できないのかもしれませんね)

 

 

 

 

 

 

アザラシ2

しかし、荒波にもまれて海に転げ落ちてしまい、別のアザラシと一緒に泳いでいきました。

 

えりも岬の厳しい海の中でも、アザラシたちは必死に生きているのでした。

 

おわり。

 

 


 

おまけ。

デジカメ

このアザラシの写真を撮るために開発した装置のご紹介。

「フィールドスコープ」に「デジカメ」を縛り付けて、超望遠カメラに改造。

 

写真が撮れるのはもちろん、デジカメが勝手にピントを合わせてくれるので使い勝手も良くなっている。

電池切れにはご用心。

 

 

 

 

 

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2017年02月06日AFTER the DAY of SHIRETOKO

知床国立公園 ウトロ 高橋 優太

 「1/30」......ついにこの日を迎えました。

 何の日かはもはや言わずもがな!いかにも「知床の日」です!!!

 「知床の日」とは!!!

 (※ 前回のAR日記をご参照ください)

 https://hokkaido.env.go.jp/blog/2017/01/the-day-of-shiretoko.html

 さて、この知床の日に、札幌近郊と道東地域で同時多発的におこなわれたイベントのうち、斜里町で開催された2つのイベントについて、写真多めでご紹介したいと思います。

「流氷物語号」のお出迎え・お見送り

知床斜里駅でおこなわれた「流氷物語号」のお出迎え・お見送り

 昨年2月、多くのファンに惜しまれつつも運行終了となった観光列車「流氷ノロッコ号」に代わり、今年1月28日から2月28日までの期間限定で運行されている「流氷物語号」を知床斜里駅にてお出迎え&お見送り!乗客の皆さんに記念品を配布し、知床の日をPRしました。

駅のホームで知床のゆるキャラ達が待ち構える

駅のホームで知床のゆるキャラ達が待ち構える

 知床のご当地ゆるキャラらも駆けつけ、知床の日PRを応援します。羅臼町から「知床らうす鮮隊ラウフィッシャー」(画像左)が、ウトロ温泉から「くま吾郎」(画像右)がやってきました。

ラウフィッシャーを警戒し、間合いを取る子ども達

ラウフィッシャーを警戒し、間合いを取る子ども達

流氷物語号流氷物語号

「流氷物語号」はオホーツク海をイメージしたブルーの車体にエゾスカシユリを配したデザイン

 なぜユリの花?とお思いかもしれませんが、6~7月頃の知床斜里駅~網走駅間は、青いオホーツク海を背景にエゾスカシユリをはじめとした野生の花々が咲き乱れる天然のお花畑になるのです!「それでこのデザインなのかー!」と納得の光景がご覧いただけますので、初夏の時期にも列車の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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 そしてその夜はお待ちかね、「知床流氷フェス」が開催されました!

会場の国設知床野営場には、煌々とかがり火が

会場の国設知床野営場には、煌々とかがり火が

 30年の長きにわたり、知床ウトロ・冬のイベントの代名詞だった「知床ファンタジア(オーロラファンタジー)」が、昨年ついにその歴史に幕を閉じました。そして今年から新たに始まったのが、この「知床流氷フェス」です!

テント内ではあたたかい飲食物が販売されています

テント内ではココアやホットワイン、知床チェプ饅等、あたたかい飲食物が販売されています。

会場内で一際異彩を放つアイスタワー

会場内で一際異彩を放つアイスタワー

横から見ると結構な奥行きがあります

横から見ると結構な奥行きがあります。内部はなんと......

内部はなんとバーになってます

バーになってま―――――す!!!!!

 このアイスバー、見た目は寒そうですが内部の気温は氷と同じ0℃程度のため、意外にあたたかく感じます。これなら万が一酔い潰れて寝てしまっても安心?です!

大型空中テントグランピングテント

大型空中テントや、グランピングテント等々、会場内には他にも色々な催しが

 まだまだ紹介しきれない「知床流氷フェス2017」の詳細についてはこちら

 https://www.facebook.com/shiretokoryuhyofes/ (知床流氷フェス実行委員会Facebookページ)

 http://blog.shiretoko.asia/2016/12/2017130228.html(知床斜里町観光協会)

 知床流氷フェスは2月28日(火)まで開催中です!

 流氷が接岸していよいよ冬真っ盛りの知床へ是非お越しを!

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