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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

凍った港はごろ寝にうってつけ

2013年01月10日
ウトロ
 新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。


 年が明け、久々に雲一つない快晴の1月8日。外出から戻ってきた知床世界遺産センタースタッフが開口一番、「港にアザラシがいたぞ。」

 これは!

 知床連山を挟んで半島の向こう側にある羅臼町では、この時期トドをはじめとした海獣のウォッチングツアーが盛況ですが、一方ウトロ側ではなかなかお目にかかれるものではありません。


 ウトロ港内に浮かんだ蓮氷の上に、ゴロリと寝転がる塊……


(カメラ目線でウインク)


 アザラシ!暖かい日差しに誘われて、波の無い港内へ日向ぼっこをしにきたのか、白い毛を見るにまだ子供のアザラシのようです。


 ところで「アザラシの子供」と聞くと、漫画『少年アシベ』に出てくる「ゴマちゃん」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。もちろん私もアザラシの幼獣のイメージは、白い毛をしたゴマちゃんです。

 実はアザラシの幼獣は、おおむねどの種類のアザラシも、白い毛で覆われています。氷上で天敵から身を守る保護色です。そのため一見して何アザラシの子供なのか、判別するのが難しい……では果たして、ウトロ港でくつろぐこのアザラシは何アザラシなのか?

 ゴマちゃん(ゴマフアザラシ)なのか、クラちゃん(クラカケアザラシ)なのか。私個人としては、白い毛が抜けてのぞく頭部の黒さから、ワモさん(ワモンアザラシ)ではないかと思うのですが……。



伸びてくつろぐワモさん(仮)