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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

来たーーー!!

2017年02月03日
知床国立公園 笠井 憲子

 待ちに待った真冬の使者がやっと来ました。

 流氷です。

プユニ岬から望む流氷

 今年は22日に知床ウトロに接岸、遙かアムール川から長い旅をしてきた流氷が知床に到着しました。

 知床は北半球で流氷が接岸する南限になっています。知床半島が流氷をキャッチするので、知床国立公園の入口にあるウトロは、流氷が溜まりやすく陸上から見やすいのです。

港の中にもびっしりの流氷

 かつては海が覆われることから漁の期間を短くする厄介者とされてきましたが、知床の海を豊かにしてくれる、とても大事な仕組みを担っています。

 豊富な栄養分を含んだ流氷は、春に溶けることで大量の植物プランクトンを発生させ、動物プランクトンの増殖を通じて、魚類やそれを食べる海棲哺乳類や海鳥と多くの生きものを育む生態系の基点となります。そうして育まれたサケ科魚類が秋には川を遡上し、ヒグマや大型猛禽類の食料となり、糞としてその栄養は森へと運ばれて行きます。

 世界自然遺産に認められた知床の価値、流氷から育まれる命のドラマがここから始まります。

北の国から一足先にやって来ていたオオワシ「オレも待ってたぜ!」