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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

地元を知ろう!地域探求学習①

2019年08月09日
えりも自然保護官事務所 熊谷 文絵

えりも自然保護官事務所の熊谷です。

前回の日記に、「次回はドローンでの個体数調査お楽しみに!」としていたのですが...

最近のえりもは濃霧が続いていて、思うようにドローンを飛ばせていません。。

季節を問わず行っている調査です、よき画像が撮れましたらこちらでお伝えします!

今回は、地元高校生の地域探求学習のご報告です。

夏から秋にかけて数回行われるこの課外学習。

いくつも種類がある中で、地元の自然に関わることに興味を持った6名の生徒さんが選んでくれました。

その授業の担当をすることになった私。

第1回目は、えりもの"今"を知ってもらうための講義です。

・えりもに生息するゼニガタアザラシとはどんな生きものか

・ゼニガタアザラシと人との関わり

・ゼニガタアザラシによる漁業被害

・漁業被害軽減を目指した取り組み(アザラシ対策)とは?

などなど...

皆さん沢山メモをとりながら聞いてくれました。

高校生のみなさんは、これまでえりもに棲むゼニガタアザラシを近くに見たことはなかったようです。

近隣にお住まいのみなさんも、ゼニガタアザラシがどんな顔か分からなかったり、どのくらいの大きさか分からないという方が多いです。

それもそのはず。ゼニガタアザラシは普段、海で泳ぐ他は岬の先に連なる岩礁にいることが多く、その様子を陸から肉眼で見ることは出来ません。

日頃から海に出る漁師さん以外、アザラシを見たことがないという方が多いのも当然です。

ここ数年でドローンでの空撮が可能になり、アザラシの様子を身近なものとして感じていただけるようになりました◎

事務所に置いているアザラシの剥製を恐る恐る触って、思いのほかフカフカの毛並みに驚いたようでした。

また、その剥製は、生後約2か月の個体(0歳)です。体長100㎝を超えるアザラシがまだ0歳ということも驚きだったようです。

地域探求学習の第2回目は、秋の定置網漁の時期。

漁から戻ったばかりの漁師さんにインタビューを予定しています!

えりもでは若い世代の漁師さんも多く、将来漁業関係を目指している生徒さんもいるかもしれません。

どんな質問が飛び出すでしょうか。今から楽しみです!