ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2020年5月

7件の記事があります。

2020年05月29日「アクティブ・レンジャー写真展2020-2021」を開催します。

大雪山国立公園 上士幌 上村 哲也

 今年も「アクティブ・レンジャー写真展2020-2021~北の自然の舞台裏~」を開催します。

 北海道地方環境事務所に所属するアクティブ・レンジャー(自然保護官補佐)11名とアクティング・レンジャー(希少種保護増殖等専門員)1名が、国立公園や国指定鳥獣保護区、野生生物保護センターなどにおいて、業務を通じて撮影した写真を展示し、お気に入りの風景や美しい花畑、愛らしい動物たちを紹介します。

6月2日(火)から北海道海鳥センター(羽幌町)を皮切りに、ビジターセンターなど全14会場で開催します。お近くの会場の開催期間、開館日をお確かめの上、ぜひ足をお運びください。

開催地 会場名称 会場電話番号 初日 最終日
利尻 海の駅おしどまり 2階 0163-82-1114

7月1日(水)

7月30日(木)
礼文 礼文町町民活動総合センター(ピスカ21) 0163-86-2119 8月1日(土) 8月28日(金)
サロベツ サロベツ湿原センター 0162-82-3232 9月1日(火) 9月30日(水)
浜頓別町 浜頓別水鳥観察館 01634-2-2534 10月2日(金) 11月13日(金)
上川 層雲峡ビジターセンター 01658-9-4400 10月1日(木) 10月29日(木)
東川 モンベル大雪ひがしかわ店 2階 0166-82-6120 12月2日(水) 12月24日(木)
上士幌 ひがし大雪自然館 01564-4-2323 10月31日(土) 11月29日(日)
札幌 札幌市地下歩行空間 憩いの空間 011-299-1954 1月20日(水) 1月20日(水)
支笏 支笏湖ビジターセンター 0123-252404 12月2日(水)

12月27日(日)

洞爺 洞爺湖ビジターセンター 0142-75-2555 10月1日(木) 10月29日(木)
苫小牧 ウトナイ湖野生鳥獣保護センター 011-299-1954 8月3日(月) 2月28日(金)
えりも 襟裳岬「風の館」 01466-3-1133 7月1日(水) 7月20日(月)
羽幌 北海道海鳥センター 0164-69-2080 6月2日(火) 6月30日(火)
宮島 宮島沼水鳥・湿地センター 0126-66-5066 9月1日(火) 9月29日(火)

 この写真展では、アクティブ・レンジャー、アクティング・レンジャーの業務、取組みについても知っていただきたいと考えています。

 会場には、写真の解説や業務を紹介する冊子を用意します。北海道の自然の素晴らしさと私たちが取り組む業務について紹介しています。お手にとってご覧いただき、お気に召しましたらどうぞお持ち帰りください。

 新型コロナウィルス感染防止のため、各会場では消毒や換気など様々な対策を講じています。

 見学の際は、マスクの着用や人と人との物理的距離の確保にもご協力ください。

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2020年05月25日支笏湖の春をお届け

支笏洞爺国立公園 當山真貴子

いつの間にか樹木の枝先から新芽が芽吹き、初夏の装いに向けて準備を始めている支笏湖。

支笏湖アクティブレンジャーの當山です。

 

遅くなりましたが、GW終盤頃、支笏湖のエゾヤマザクラが綺麗に開花しましたので、今回はその様子をお届けしたいと思います(^^)

 

本州では「ソメイヨシノ」が有名ですが、「エゾヤマザクラ」は、花の色が濃く鮮やかで、寒さに強く、花と葉がほぼ同時に開花するのが特徴です。他にも、チシマザクラという桜もありますが、こちらは花が散ったあとに、葉が生成し、根元から分かれて横や斜め上に伸びることが特徴的です。

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、時々、慣れない在宅勤務をしながら、書類の作成や巡視、Web会議、清掃等をしている日々を過ごしていますが、世の中のざわめきとは関係なく季節はしっかりと着実に流れています。

力強い春の息吹を感じつつ、前向きに過ごしていきたいですね(^^)

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2020年05月22日私の大好きな大雪山

大雪山国立公園 渡邉 あゆみ

 こんにちは、東川管理官事務所の渡邉です。

 新型コロナウィルス感染症による緊急事態宣言が発令されてから、登山を自粛し、山を見上げる生活が一ヶ月を過ぎました。

 麓から見上げる山は、日に日に雪解けが進み、沢筋の残雪と、黒い尾根のコントラストは例年通りです。

 

 夏の大雪山に思いを馳せます。

 もう数え切れないほど登って、何度も同じ景色を見ているのに飽きることがなく、「この時期なら、あの辺のお花畑が見頃」、「そろそろ、あそこからの景色が見たくなってきた」と自分にとってベストな大雪山を巡る季節が体に染み込んでいて、大雪山がない人生は考えられないほど、大雪山は私の心の中心にどっかり腰を下ろしています。

 そこで、私の担当する大雪山の管内【旭岳~十勝岳連峰 大好きな景色ベスト3】を紹介します♪

 大雪山国立公園は陸上面積では国内最大で、なんと10市町にまたがっています。本当に広いんです。

【ベスト1 三川台~ユウトムラウシカール】

 ここは大雪山の中でも山深い場所で、人気(ひとけ)はなく、カールの中には池塘が点在し、音はカールに飲み込まれるように「しーん」と静まりかえっています。

 火山によってできた地形が多い大雪山の中で、氷河によってできたカール地形は珍しく、大雪山の中でもここは少し異質な雰囲気が漂っています。このカールの中は人間の手が及ぶことがなく、時間の概念がないような、ずぅっと昔から自然界だけの同じ営みが繰り返されているんだろうな、と悠久を感じられる原始性が高い場所です。

【ベスト2 オプタテシケ山から見た景色】

 オプタテシケ山は十勝岳連峰のほぼ中心部に位置し、360℃の大展望が広がり、大雪山のケタ違いの広さを実感できる極上のビュー・スポットです。山々に目をこらすと延々と登山道が続いているのが見え、初めてこの景色を見たとき「いつかこの一本道を歩き通したい」と心が揺さぶられたのを覚えています。

 山に行っていない晴れの日は「今日はオプタテシケ山に行きたかったな~」とよく思っています。

【ベスト3 からは選べない!!】

 十勝岳から見える火星っぽいダイナミックな景色、富良野岳から見る美しいとんがりが連なる十勝岳連峰、旭岳から見る残雪の十勝岳連峰、などなど。

 大雪山の広さ、延々と続くゆるやかな山の繋がり、底地に拡がる生物の多様性。今まで大雪山が見せてくれた景色は色褪せることなく心の支えとなり、山を思い返す度に、胸の中に山の良い風が通り抜け、心をフッと軽くさせてくれる気がします。

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2020年05月16日5月10日~16日 愛鳥週間

苫小牧 大久保 智子

 こんにちは、野鳥に魅せられている大久保です。

 愛鳥週間は、1894年にアメリカで小鳥を守る「バードデー」を定めたのが始まりです。日本では1947年に「バードデー」が410日に定められましたが、北国にはまだ雪が多く残るとして、1950年から510から16日までの1週間を愛鳥週間として定められました。

 生態系の食物連鎖の頂点にいる鳥類は、鳥を取り巻く生態系の変化が人間生活に影響を及ぼす環境変化の指針になるのではないかと考えられており、愛鳥週間は、野鳥の活動が活発になるこの時期に野鳥を通してそれを取り巻く環境の自然保護の大切さを知り広めていくことを目的としています。

 近年では、地球温暖化や外来生物の侵入といった野鳥の生存を脅かす新たな問題も生じており、そのため鳥が置かれている現状や保護の必要性など幅広い情報を発信し、愛鳥思想の普及啓発を充実していくことが一層重要になっています。

 とにかく人間生活の身近にいる野生動物である野鳥は、美しい羽色、美しい鳴き声など魅力的な一方で、その生態は謎が多く、生き物としての興味は尽きません。

 四季を感じさせてくれる野鳥は、特に春は季節移動や繁殖の時期でもあり、身近なところで鳴き声を奏でているので、外の空気を吸うタイミングで、鳥の声に耳を傾けてはいかがでしょうか。

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2020年05月16日春、マガンが集まる季節

苫小牧 大久保 智子

 こんにちは。野生生物課の大久保です。

 新型コロナ・ウイルスの爆発的な感染拡大によって、世界中の人々が活動の停止を余儀なくされ、出口の見えない落ち着かない日々が続いています。一日も早く終息して、平和な日常が戻ることを願うばかりです。

 そんな人間界の大騒ぎを知ってか知らずか、渡り鳥たちの生活はこれまでと変わりなく、宮島沼周辺の上空は例年通り、キャハハン、キャハハンと賑やかです。

マガンが繁殖地のロシアへ向かう途中で宮島沼に集まる季節になったのです。

 季節ごとに生活する場所を移動する鳥を渡り鳥といいますが、その渡り鳥であるマガンは、移動ためのエネルギー補給と安全な休息の場として、春と秋に宮島沼に立ち寄ります。

 

 宮島沼に立ち寄るマガンの1年の暮らしをご紹介します。

 

 春の移動では、宮島沼には4月頃、不思議なことに沼の氷が融ける(沼開け)と同時にやってきます。

今年は、3月26日の沼開けのその日に25,000羽が集まってきたそうです。沼の氷が融ける数日前から、沼に入れるかどうかを偵察に来ているとか来ていないとかで、前日の25日は600羽だったそうなので、宮島沼周辺にいるマガンの間ではそういった情報交換が行われているのかもしれません。

 

 宮島沼にたどり着いてからは、昼間は周辺農地で主に落ち穂を食べて、休憩をしています。

 

 夢中で採餌

 口元にはたくさんお弁当つけて

 夜は敵に襲われないように沼の中央に集まって(ねぐら入り)休み、

夜が明けるころ、餌を食べる場所へ移動するために一斉に飛び立ちます(ねぐらだち)。

 たまに夕方早めにねぐら入りしたみんなで、ガァガァクワクワおしゃべりしてるところに、猛禽類が近づくと驚いて一斉に飛び立ったりすることもあります。

 飛び立つときの地響きのような羽音と空を埋め尽くす様子は迫力があります。

 そうやって約40日ほど、宮島沼及び周辺でエネルギー補給と休息を繰り返し過ごしたあと、繁殖地であるロシアに旅立っていきます。

 私は、毎年、マガンが集まるこの時期を楽しみにしています。

今は、ぜひ宮島沼に来てほしいとは言えない状況ですが、秋になったら、子供を連れたマガンが集まってきた様子を見に来てもらえるようにお知らせができるようになっていればいいなと思うばかりです。

※現在、宮島沼水鳥・湿地センターは新型コロナウィルス感染拡大防止のため休館しています。

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2020年05月01日知床国立公園(ウトロ地区)の施設休館状況

知床国立公園 ウトロ 小泉尚也

こんにちは、ウトロ自然保護官事務所の小泉です。

全国各地で春の訪れを告げるニュースが聞こえる中、知床の状況を気にしていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

今回は、4/28現在の知床(ウトロ地区)の情報をお知らせいたします。

新型コロナウイルス感染症の拡大防止に伴う緊急事態宣言が、全国に発令されている状況を考慮して、

ビジターセンターや知床五湖歩道・園地等のすべての施設は閉館・閉鎖しております。

利用者の皆様にはご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。

この他、道の駅うとろ・シリエトク、知床自然センターも休館。

道の駅うとろ・シリエトク、オシンコシンの滝、知床峠の各駐車場も閉鎖となっております。

皆様にはこのような状況をご理解いただき、知床国立公園の利用をお控えいただきますようお願いいたします。

詳細な情報は各ホームページをご参照いただけたら、幸いです。

◆知床五湖のホームページ

https://www.goko.go.jp/

◆知床世界遺産センターホームページ

http://shiretoko-whc.jp/whc/

◆知床の観光情報|知床斜里町観光協会

https://www.shiretoko.asia/

 

        フクジュソウ               ギョウジャニンニク

  

        エゾイラクサ                エゾエンゴサク

知床では、ついこの間まで一面雪景色であったところから、力強く、鮮やかに、春を告げる植物たちが顔を出すようになってきました。世の中はこのようなご時世ですが、自然界では着々と命が芽吹き始めています。

早く事態が収束し、みなさんに知床国立公園に安心して訪れていただける日が来ることを願ってやみません。

これからは家にいても知床国立公園を少しでも楽しんでいただけるように、できる限り自然情報をアップしていけたらと思っておりますので、よろしくお願いいたます。

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2020年05月01日えりもに"春"がやってきた!

えりも自然保護官事務所 熊谷 文絵

みなさんこんにちは。えりも自然保護官事務所の熊谷です。

最近、道内での桜開花のニュースを耳にして季節の移り変わりを感じたところです。

みなさんはどんなことで春を感じますか?

えりも町の桜はまだ咲いていません。けれどすでに私はアザラシの様子から、"えりもの春"を感じています。

これまでにもご紹介してきた通り、襟裳岬は国内最大のゼニガタアザラシの生息地および繁殖地です。

日本のゼニガタアザラシは、5~6月頃に岩礁(稀に海中)で出産し子育てをします。

えりも自然保護官事務所の業務の多くは、ゼニガタアザラシによる漁業被害の防除と個体群管理に係るもののため、今年はいつ頃から出産が始まったかなど把握できるよう、生息数調査を兼ね観察を行っています。

彼らは人が近づきにくい岩礁を好むことから、出産シーンを見ることは非常に難しいのですが、ドローンで撮影をしていると昨日までいなかった小さな"赤ちゃんアザラシ"を見つけることがあります。

出産直後で神経質になっているだろう母アザラシを驚かさぬよう、高度を保ち、音が響かぬようゆっくりと進めます。そして、「...産まれた~!!」と、気持ちは大きく声は小さく喜びます。

(ドローンは遠隔操作なので、私のいる場所で声を出してもアザラシには届きませんが、カメラ映像を見ながらの操作のため自分も近くまで行った気になり、ついつい声を潜めてしまいます。。)

出産前のお腹の大きなうちから観察をしているためか、生まれたときの喜びはひとしお!

生まれたての赤ちゃんの腹部はシワシワです。これから独り立ちまでの1ヵ月半から2カ月の間に、脂肪分たっぷりの母乳を飲み体重を20㎏も増やし躰はパンパンになります。同時に、母からアザラシ社会での過ごし方や餌の取り方を学んでいきます。