2021年1月
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2021年01月14日アクティブ・レンジャー写真展in合庁☆開催します!
利尻礼文サロベツ国立公園 津田涼夏
こんにちは!
雪の上の生き物の足跡をどこまでも追いかけたくなるアクティブ・レンジャーの津田です。
令和3年1月20日(水)から札幌駅前通地下歩行空間(チカホ)で開催を予定していたアクティブ・レンジャー写真展inチカホは、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から中止することといたしました。ご来場を予定されていた方にはご迷惑をおかけしますが、ご理解の程、よろしくお願いいたします。
チカホ写真展に代えて、札幌第一合同庁舎1Fで道内12箇所を巡回した写真展の最終回として、自然風景や野生生物の写真等の展示を行っています。オンラインでは表現しきれない高い質感から自然の迫力を感じて下さい。
1月13日10時より札幌第一合同庁舎1Fで「環境省 アクティブ・レンジャー写真展 ~北の自然の舞台裏~」を開催します。
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、少人数で設置を行っています。
環境省アクティブ・レンジャー写真展 2020-2021 ~北の自然の舞台裏~
○期間 令和3年1月13日(水)10時~1月20日(水)13時まで
○場所 札幌市北区北8条西2丁目 札幌第一合同庁舎1F 南玄関
*昨年のチカホでは各地のアクティブ・レンジャーから(写真や業務について)説明がありましたが今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から各地のアクティブ・レンジャーの説明はありません。ご了承下さい。
是非お近くにお越しの際はお立ちより下さい(^^)/
2021年01月05日環境省アクティブ・レンジャー写真展をオンラインで開催中
大雪山国立公園 上村 哲也
2017年に始まり5年目となるアクティブ・レンジャー写真展です。国立公園や希少な野生生物を守るアクティブ・レンジャーが業務の中で触れた美しい風景や愛らしい生物たちを切り取ってきました。自然の大切さとともに私達の働きについて理解をいただきたいと、業務紹介を添えながら続けて参りました。
2020年は、新型コロナウイルスの感染拡大という災いに揺さぶられた一年でした。近年、年度の締めくくりに札幌地下歩行空間(チカホ)で写真展と野生生物の保護や携帯トイレの普及など啓発のイベントを開催し、1日限りのふれあいを楽しみにしてくださる方もいらっしゃったところですが、残念ながら今回は開催できませんでした。各地のビジターセンターで開催した写真展へも思うように足をお運びいただけなかったのではないでしょうか。
ウイルス感染に気を使うことなくご自宅からお楽しみいただけるよう、オンライン写真展を開催中です。
アクティブ・レンジャー写真展 2020~2021 ~北の自然の舞台裏~
開催場所(URL) http://hokkaido.env.go.jp/post_92.html
開催期間 令和2年12月15日(火)~令和3年1月12日(火)
会場でお配りした解説冊子も御覧いただけるようリンクしています。
アンケートにもご協力ください。
よろしくお願いします。
2021年01月05日大雪山の絶景ベスト3
大雪山国立公園 岩城大洋
突然ですが、私の日記は今回で最終回となります。
2016年4月に当事務所に配属され、4年10ヶ月が経ちました。
大雪山国立公園へはさまざまな業務のため入山し、登山道の巡視を行いました。
在職中どれくらい歩いているかをざっと計算したところ、年間約260㎞。
トータルでは1300km分の軌跡を公園内の登山道に残したことになります。
(たぶんもっと歩いていると思います)笑
その中でもっとも思い出に残っているのは2018年の10月に実施した姿見から愛山渓温泉登山口までのピストン(往復すること)。
その距離なんと21.5km。移動時間9時間。天気は時々雪。
大雪山の圧倒的なスケールに心が折れそうになった唯一の山行。でも辛い巡視であったからこそ、今では良き自慢の思い出となっています。
最後の日記では何を書こうかと悩みましたが、最後は私の1300㎞の景色の中のベスト3を紹介したいと思います。
第3位
「黒岳山頂からの展望」
黒岳7合目から約1時間半登ると大雪山の大パノラマが眼下に。
ここでのんびり雄大な大雪の山々を見ながら食べる昼食が好きでした。
黒岳から足を延ばせばお鉢平展望台があります。
そこからの景色も好きなのでおまけに載せておきますね。
第2位「大雪高原沼めぐり登山コース緑沼の紅葉」
良い紅葉の年の沼めぐりコースは格別です。
緑沼で見た青と赤と白のコントラストは最高でした。
第1位の前にいろんな大雪山。
ニセイカウシュッペから黒岳方面。
ヒサゴ沼付近。
秋の草紅葉。
大雪山の中間地点。
沼ノ原大沼。
銀泉台のナナカマド。
トムラウシ山。
10月中旬の黒岳。
次はいろんな山頂。
黒岳。
化雲岳。
トムラウシ山。
赤岳。
お待たせしましたがいよいよ第1位の発表です。
♪ダラララララ・・・・・♪ジャン♪
第1位「青い南沼」
トムラウシ温泉短縮口から天人峡までを1泊2日の日程で巡視を実施した時の夕日が沈む前の南沼はほんとに神秘的で今でも心に残っています。
以上が私の思い出の大雪山ベスト3です。
みなさんも是非訪れてみてくださいね。
最後に
僕の人生の中で大雪山はいつもそばにありました。
初夏には母と山登りをし、紅葉時期には旭岳ロープウェイで紅葉狩りをし、冬には白金温泉でスキーをするのが毎年の決まりごとでした。
そこにはいつも違う風景があり、未熟だった僕は雄大な大雪山に触れながら成長しました。
大人になり、実際に大雪山国立公園の管理運営に携われたことは僕にとって誇りでした。
今後はこの経験を生かし新たな職場でもチャレンジし成長したいと思っています。
みなさん、長い間ありがとうございました。
また、いつかどこかでお会いしましょう。
こんにちは、東川管理官事務所の渡邉です。
高気圧に覆われた1月23日(土)~24日(日)、プライベートで美瑛富士に登ってきました。
きれいな写真が撮れたので、冬の大雪山国立公園を紹介したいと思います。
美瑛町白金をスキーで出発。林道を1時間半歩き、登山口に辿り着きました。看板は雪で半分埋まっています。
これから先は夏の登山道ではなく、バックカントリー(整備された区画外のエリア)に突入。尾根伝いに登っていきます。
頑張ってラッセルをして、美しいアカエゾマツとダケカンバの森を抜けた先に待っていたのは・・・
美瑛富士と美瑛岳が正面に見える、開けた台地。
ここは一体何なんでしょう・・・夏はきっとササ原なのでしょうが、用意された舞台のセットのようなドラマチックな展開に思わず感嘆の声が漏れてしまいました。ここは夏の登山道からは離れている場所なので、積雪期しか見ることができない景色。これが冬山の楽しみの一つでもあります。
初日は森林限界1250mにテントを張り、翌朝アタックです。
この日は放射冷却現象で、美瑛町の麓は-23℃。山はもっとしばれています。おかげで美しい夕日が見られました。
星が瞬く夜を越え、しばれた朝を迎えました。意を決してテントから外に出ます。
斜面は凍っているので、スキーではなく、滑落しないで歩くための道具、アイゼンとピッケルに変え、登っていきます。テン場から頂上までの標高差は600mほど。振り返ると、美瑛富士のピラミダルな影が見えました。頂上に着くまでは日が当たらず寒いです。
歩きにくいロックガーデンを越えて、3時間ほどで、頂上に着きました。
やっと陽にあたれましたが、風が強い!よろけないよう、踏ん張って歩きます。
お楽しみの頂上からの景色は・・・
想像では、360℃見渡せる周囲の山々に感動すると思っていたのですが、それ以上に目を奪われたのが、気象の厳しさを物語る、色々な形の風紋やエビの尻尾、スノーモンスターでした。
誰に見せるためでもなく、また誰にも見られることなく消える自然が作り出した造形美は、言葉にしがたく、究極的に美しい全てが詰まっているようで、本当に忘れがたい景色でした。
大雪山のどっしりとした大きな山々は、心のふるさとのような、安心感と癒やしを与えてくれます。
そんな大雪山にも見たことない景色がまだまだたくさんあり、一生通っても知り尽くすことはできないでしょう。大雪山のことをもっと知りたい!大雪山の色んな表情を、自分の足で見に行きたい!生涯大雪山と共にありたい♡と、より愛が深まった一日でした。
*大雪山の冬山登山、特に厳冬期は、あらゆる登山知識と経験を総動員で臨まなければ、大変危険です。*