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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

2023年夏休みこどもスペシャル ~野生動物を守る!環境省と獣医さんのお仕事体験~

2023年08月24日
苫小牧 大久保 智子
こんにちは、大久保です。

ウトナイ湖野生鳥獣保護センターの夏休み企画として、次世代を担う子どもたちが将来にわたり、人と野生動物の共生づくりをどのように作り上げることができるかを考える場として、環境省と獣医さんのお仕事体験イベントを開催しました。
 
参加者は小学生1年生から6年生までの12人。
 
前半は獣医さんのお仕事体験として、ウトナイ湖野生鳥獣保護センターで保護収容している鳥を見ながら、収容状況や傷病の原因について山田獣医師よりお話しがあり、実際に獣医さんが日々行なっている給餌や治療の様子を見学し、傷病鳥獣を飼養する箱を1人1つ組み立てました。

  

後半は環境省のお仕事体験です。環境省の仕事内容と国指定鳥獣保護区や国立公園などの保護区について草留係員より説明がありました。業務の一つとして保護区内の野生生物を保全するために、生息状況の情報収集・把握の調査を行なうので、今回はレンジャー体験として、国指定ウトナイ湖鳥獣保護区内の遊歩道を歩いて、観察した動植物をマップに落とし込む作業を行なってもらいました。


草留係員から環境省のお仕事紹介


  
遊歩道の散策では、参加者が植物や虫、フンや食痕などを熱心に観察するとともに、コブハクチョウの親子やオジロワシなどを見つけていました。観察にノートの記録にと忙しく、遊歩道の散策の時間もあっという間に過ぎていきました。


 
観察、記録した植物や動物をマップに落とし込んで調査終了です。


 

国指定ウトナイ湖鳥獣保護区の野生生物の生息状況などの調査を体験してもらって、国指定鳥獣保護区を管理する業務の理解を深めてもらいました。
 
傷病鳥獣のお世話を間近でみたり、散策路で虫や植物を探したり、記録したりしている時の参加者の笑顔はひときわ輝いていました。
十数年後レンジャー服や白衣を着て活躍しているかも知れませんね。


完成したマップは、ウトナイ湖野生鳥獣保護センターで展示しています。