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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

秘蔵のキノコシリーズ公開

2023年12月01日
ウトロ 佐野加奈子
こんにちは
ウトロ自然保護官事務所の佐野です。
今回は少しマニアックな内容でお届けいたします。
私が着任してから、撮り溜めていたキノコ写真を公開したいと思います。
 
見た目がツルツルからボコボコ、大きい物から小さい物まで巡視中に出会うキノコはいつも違う表情で、見ていて飽きることがありません。今年に入ってからは見るにとどまらず、触り心地が気になり見つけるたびにしゃがんでキノコを突いて回る日々。
あるときはカチカチ、あるときはスベスベ、ガサガサ…指の沈み込むフワフワな物もあり、最高の一本に出会えるその日まで!
キノコは毒キノコとの見分けが難しい物も多いため、判別の際には詳しい方に聞くなど、十分に注意して下さい。
 
さてさて、余談が長くなりましたが知床で撮影したキノコたちをご覧ください。


きれいな赤い傘に黄色い軸。まだ開ききっていないタマゴタケです。
割って出てきたのでしょう、地面付近には卵の殻のようなもの。まさしく名前の通り。


地面からニョキニョキと黄色いキノコが生えていました。こちらはニカワホウキタケ。箒をひっくり返したような見た目で、近くで見るとツヤツヤしていてよりかわいさが引き立ちます。


お次はヌメリスギタケです。一見ナメコのようにも見えますが、表面にブツブツとした突起がいくつもあり、名前通り傘はヌメヌメしていました。苔の中に生えていてとてもおしゃれ。


プリっとした見た目。実はこちらもキノコです。名前はハナビラダクリオキン。サイズは1㎝にも満たず、群生すると脳みそ状になるのだとか。ちょっと見てみたいですね。


こちらは番外編!
写真では伝わりにくいかもしれませんが、実はキノコ・オン・ザ・キノコです。腐ったキノコを養分に別のキノコが生えていました。生態系の中では分解者であるキノコもまた、分解され土に戻っていく…。生命の循環を感じました。

 
 

他にも沢山のキノコが知床には生育しています。
キノコと言えば秋のイメージですが、夏に生育しているキノコも沢山あります。
知床に来た際にはぜひ、足下にも注意して散策して見てください。
 
※散策の際はヒグマなど、周囲には十分注意して楽しんでください。