北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、利尻礼文サロベツ、知床、阿寒摩周、釧路湿原、大雪山、支笏洞爺国立公園があります。
みなさんが住んでいる場所ではどんな季節変化が見られているのでしょう。
知床羅臼では、一歩ずつ冬に足を踏み込んでいるな、という印象を
日々受けます。
9月25日、羅臼側から羅臼岳の初冠雪を確認しました。
羅臼岳山頂(9月25日撮影)
山頂の冠雪とはいっても、その頃はまだ日差しも暖かく感じる日が
多かったのです。
紅葉もこれからが見頃、という感じでしたので、これから秋満喫といったところでした。それから2週間くらいかけ紅葉の最盛期が麓に降りてきました。
ツタウルシやヤマウルシ、ヤマブドウの際立って真っ赤な葉に、負けじと
カエデ類やミズナラ、ダケカンバなど次々に赤や黄色に染まっていきます。
が、その紅葉もいつまでも私たちの目を楽しませてはくれませんでした。
あんなに綺麗だった葉が散っていくのと肩を並べるように、寒さが歩みよってきたように感じます。
そして今日は、朝からちらついていた小雨があられに変わりました。
降りだしはゴマ粒ほどだったあられが、勢いを増し小豆ほどの雪の固まりになり、落ちてきます。とうとう、冬が近づいてきたようです。
すぐそこまでやってきている冬。
これからやってくる長い長い知床の冬。
知床の森に棲むヒグマを始め動物たちも、訪れる長い冬を覚悟し始めている
ころでしょうか。
野付半島から望む知床連山(10月27日撮影)