アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、利尻礼文サロベツ、知床、阿寒摩周、釧路湿原、大雪山、支笏洞爺、日高山脈襟裳十勝国立公園があります。
環境省アクティブ・レンジャー写真展 北の自然の舞台裏
2022年06月01日
えりも自然保護官事務所
アクティブ・レンジャー 熊谷 文絵
「春うらら」
一年を通して風が強いことで有名なえりもですが、その風が一番弱まる春はのどかな季節です。
"ゼニガタアザラシ"は日本に定住する唯一のアザラシで、その半数以上が襟裳岬周辺に生息しています。雌は、4月後半ごろから始まる出産シーズンを控え過敏な時期ですが、それでもすっかり安心した様子でひなたぼっこ。舌を出すのはご愛嬌!このアザラシは、見に行く度に舌を出した姿を披露してくれます。どうか、母子ともに無事に出産を終えられますように...
「秋への入口」
業務で出かけた"とある森"の入口は、秋への入口でもありました。
えりも町はとても強い風が吹きますが、特に秋頃からはその強さを増し厳しい季節が始まります。しかし、森へ入れば厳しさ一転、静かに進んだ深まる秋を楽しむことが出来るのです。この先ではどんな動物と出会えるだろう、どんな植物が紅葉しているだろう...そんな、高揚感を感じられる場所です。