ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

RSS

釧路湿原国立公園 釧路湿原

175件の記事があります。

2013年09月06日ヒシクイ渡来しました

釧路湿原国立公園 釧路湿原 平川 正詩

渡り鳥のヒシクイが18羽、シラルトロ湖に渡来したのを初確認しました。
昨年の秋の渡来日が9/5なので、ほぼ同じ時期での確認となります。
これからどんどんガンやカモの仲間が増え釧路東部の3湖沼(シラルトロ湖、達古武湖、塘路湖)を賑わすこととなることでしょう。

「ガハハン、ガハハン」と特徴のある大きな鳴き声を出しながら、シラルトロ湖の上空をV字型の列となり飛翔していました。この鳴き声を聞くと、夏が終わりとうとう秋が来たなと実感させられます。

ページ先頭へ↑

2013年09月06日釧路湿原国立公園 達古武夢ヶ丘歩道

釧路湿原国立公園 釧路湿原 小林 美保

釧路湿原国立公園東部にある達古武夢ヶ丘歩道に巡視に行ってきました。
ここは片道約1時間ぐらいの、ほどよいトレッキングコースとなっています。
最後に急な坂が続きますが、登りきった後には爽やかな風景が広がります。
9月に入り釧路湿原には渡り鳥がロシアからやってきています。
(もうすっかり秋ですね・・・)
夢ヶ丘展望台からはV字編隊で飛ぶ渡り鳥が間近で見られるかもしれませんよ。
散策路では、まもなく始まる木々の紅(黄)葉も目を楽しませてくれるでしょう。

また達古武キャンプ場 細岡展望台のビジターズラウンジ、でセルフガイドマップを配布していますので、散策前にぜひお立ち寄りください。

*達古武夢ヶ丘歩道セルフガイドマップ*

 <長靴での散策をオススメします>

釧路湿原の中を走るノロッコ号

   <夢ヶ丘展望台より撮影>

ページ先頭へ↑

2013年06月24日温根内木道自然情報マップ

釧路湿原国立公園 釧路湿原 小林 美保

釧路湿原国立公園にある温根内木道の自然情報マップを更新しました。
温根内木道では丘陵地から聞こえるエゾハルゼミの鳴き声がにぎやかです。
また、カキツバタやタヌキモなどの花が咲き始めましたよ!

<6月17日付 温根内木道自然情報マップ>

このマップは温根内ビジターセンターで配布しているほか
以下のHPでも随時更新しているのでダウンロードしてご利用ください。
環境省 釧路湿原国立公園HP
釧路湿原国立公園連絡協議会HP

ページ先頭へ↑

2013年05月30日温根内木道 自然情報マップ

釧路湿原国立公園 釧路湿原 小林 美保

釧路湿原国立公園 温根内ビジターセンターから延びる温根内木道の自然情報マップを更新しました(少し前になりますが・・・)。温根内木道は鮮やかな黄色の花がたくさん咲いています。今後ミツガシワやヒメカイウ、ハナタネツケバナなど白い花も見頃となりますよ。

*画像をクリックすると大きくなります

さて、その他の自然情報では・・・
釧路湿原ではあまり見かけない鳥がやって来ています。温根内ビジターセンター周辺ではクロジ、湿原東部の茅沼周辺ではアマサギが見られました。
広い釧路湿原には散策コースもいくつかあります。鳥を探しながらのんびり歩いてみるのも楽しいですね。
散策コースについては釧路湿原国立公園連絡協議会HPをご参照ください。


 *クロジ@温根内


 *アマサギ@茅沼

ページ先頭へ↑

2013年05月22日達古武夢ヶ丘歩道オープン記念 春の自然観察会

釧路湿原国立公園 釧路湿原 小林 美保

釧路湿原国立公園東部にある達古武湖畔の夢ヶ丘展望台に通じる歩道の改修工事が終わり、晴れて6年ぶりに開通となりました。
(歩道は1994年に開通、老朽化のため2007年から通行禁止となっていた)

これを記念し、5月18日(土)に春の自然観察会を実施しました。
講師に、黒澤信道氏(NPO法人トラストサルン釧路 理事長)
音成邦仁氏(タンチョウコミュニティ代表)を迎え、
野鳥や植物の解説を聞きながら、片道約2.3kmの歩道をのんびりと歩きました。

連日曇や雨だった釧路湿原ですが、何とこの日は晴れ。
暖かい陽射しに鳥たちのさえずりも絶好調でした。

*日本三鳴鳥 上:コマドリ 下:オオルリ

最後の急な坂をのぼり夢ヶ丘展望台に着くと、そこからは釧路湿原を蛇行する釧路川や、遠くには釧路市内の町並みも見られ、素晴らしい風景が広がりました。
そして、釧路川沿いを走る釧路湿原ノロッコ号も見られ、参加者のみなさんからは歓声があがりました。


観察会終了後は達古武オートキャンプ場でバーベキューを楽しみました。
たっぷり歩いた後の野外で食べるバーベキューは最高!みなさんの会話も弾みました。

散策はもちろん、カヌー、サイクリング、キャンプやバーベキューなど
いろいろな楽しみ方ができる達古武湖は、これからの季節 要チェックです!

<達古武夢ヶ丘歩道について>
釧路湿原達古武湖の北側の丘陵地を東西に走る全長約2.3kmの歩道。
湿原にあるヤチボウズの群生地や様々な生きもの、
湿原が形成される上で重要な丘陵地からのわき水などを観察することができます。
急坂を上りきった終点の夢ヶ丘展望台では釧路湿原内を大きく蛇行する
釧路川や、それに沿って走るJR釧網本線の列車を見ることができます。

☆散策マップ(春)

 (達古武キャンプ場で配布しています)



ページ先頭へ↑

2013年04月23日ウグイス初鳴きです

釧路湿原国立公園 釧路湿原 平川 正詩

長く厳しい冬が去り、ようやく春のきざしが見えてきました。まだ釧路湿原東部の湖沼ではオオハクチョウやコガモ、ヒドリガモ等のカモ類など多くの冬鳥が残っていますが、本日、釧路湿原野生生物保護センター付近の林にてウグイスの初鳴きを確認しました。ようやく春を実感した1日です。

4月10日 塘路湖です。4月に入っても、まだ湖面に氷が残っています。春は遠いですね・・・

4月22日 塘路湖です。ようやく湖面の氷がすべてなくなりました。

ふきのとうもあちらこちらの地面から出てきました。ようやく春ですね。これからの山菜が楽しみです

ページ先頭へ↑

2013年04月15日温根内木道 自然情報マップ

釧路湿原国立公園 釧路湿原 小林 美保

温根内ビジターセンターで配布している「自然情報マップ」を更新しました。
木道上の雪はすっかり解け、早春の湿原内には若葉が芽を出し、散策路沿いや丘陵地にはフキノトウが顔を出し、フクジュソウが咲きました。

<レモン色が鮮やかなフクジュソウ>

また、夏鳥のオオジュリンやベニマシコがいち早く温根内木道に到着しました!
これからノビタキやセンダイムシクイなど、どんどん夏鳥のさえずりがにぎやかになるでしょう。
木道上は太陽が顔を出している時は暖かいですが、陽が陰ると急に寒くなります。
風よけのアウターや帽子、手袋などを準備して散策をお楽しみください!

詳しくはこちらをクリック↓↓

「温根内木道 自然情報マップ」

以下のHPでも随時更新しています
 ◆環境省 釧路湿原国立公園(News&Topics)
  http://www.env.go.jp/park/kushiro/

 ◆釧路湿原連絡協議会HP内
  「温根内木道自然情報マップ」のバナーをクリック

*************
■温根内ビジターセンター  0154-65-2323
午前10:00~午後5:00(4月~10月)
休館日 火曜日

ページ先頭へ↑

2013年03月21日野鳥で感じる季節の移ろい

釧路湿原国立公園 釧路湿原 小林 美保

厳しい寒さも和らぎ、ほんの少し春めいて来た道東の釧路湿原です。

雪が降ったり、日中の気温がマイナスの日もまだありますが
季節は着実に冬から春へと移り変わり始めています。
今日は道東の鳥模様から、季節の移り変わりを感じてみましょう。

まず、オオワシです。
今シーズンは例年以上に釧路川沿い、湖周辺にたくさん見られたオオワシですが
めっきり数が少なくなりました。
いつ移動しているのだろう・・・と不思議になるくらい、
オオワシの成鳥はほとんど見られなくなりました。
移動のスタートが遅い幼鳥や若鳥が凍った湖面にちらほらと見られる程度です。
また、オジロワシも幼鳥や若鳥は多数見られますが、
湿原で営巣している数組を除いて、成鳥の数はぐっと少なくなりました。

*オオワシ(若鳥)

そして小さな鳥で目立っているのがツグミです。
越冬地から繁殖地への移動の途中に、釧路湿原にも立ち寄って
私たちの目を楽しませてくれています。
(最近は一部越冬しているものも見られます。)

*ツグミ

ここ最近の「春発見!」はオオヒシクイやヒシクイの来訪です。
ツグミ同様、いつも通りにやって来てくれました。
湖面の氷が少しずつ溶け始め、水面が顔を出したシラルトロ湖に
100羽近くが集まっているのに出会いました。

*オオヒシクイ

渡り鳥のV字編隊飛行を見るなら今からが旬です。
(北海道では春と秋にガン類の渡りが見られます)
彼らはもうしばらくの間、釧路湿原の湖沼で休憩をして、
空腹を満たしてから、さらに北へと向かいます。

野鳥の移動で季節を感じられるのもまた素敵なことですね。

ページ先頭へ↑

2013年02月21日オオワシ、オジロワシ放鳥しました。

釧路湿原国立公園 釧路湿原 平川 正詩

怪我や衰弱のため保護され、釧路湿原野生生物保護センターにて野生復帰に向けてリハビリをしていたオオワシ1羽、オジロワシ2羽を、2月18日 風蓮湖にて放鳥しました。
はたして無事に飛んでいってくれるだろうか、放鳥前はそんな思いもありましたが、狭い移動用ケージの扉を開けると、すぐに広い空に向かって力強く羽ばたいていきました。


移動用ケージから飛び立った瞬間

このあと、このオオワシは仲間がいる湖上へと降りていき無事に合流したようです

ページ先頭へ↑

2013年01月25日子どもパークレンジャー

釧路湿原国立公園 釧路湿原 小林 美保

「君も子どもパークレンジャーだ!」を合い言葉に今年も行いましたよ!
通称「JPR」(http://www.env.go.jp/kids/gokan/jpr/)
子どもたちに環境省のレンジャー(自然保護官)の仕事を知ってもらい、
地域の自然や地球環境の大切さを学び、自然を守るお手伝いしてもらう活動です。

今年は釧路湿原国立公園をフィールドに、夏と冬の2回、連続で活動を行いました。その2回目の活動、「冬の動物調査をして、君もパークレンジャーだ!」の報告です。

1月19日快晴!
釧路湿原国立公園の西側、温根内ビジターセンターを拠点にし、釧路市、釧路町の小学4年生から中学2年生まで19名が参加しました。

今回の子どもたちの使命は、動物の調査活動とその結果を地図に作成し情報を発信することです。

午前中は4グループに分かれて、温根内木道・丘陵地のわき水地帯・釧路川右岸堤防道路にスノーシューや歩くスキーで繰り出し動物や自然の調査を行いました。

午後からは調査結果をA1サイズの大きな地図に描き出す作業をしました。
クレヨン、色鉛筆、マジックを使って絵を描いたり、消しゴムで動物の足跡のハンコを作ったり、図鑑のコピーを切り取ってコラージュにしたり
グループ内で相談しながらオリジナル地図を作成し、みんなの前で発表しました。地図は温根内ビジターセンターに掲示しています!

最後に釧路湿原国立公園の竹中レンジャーに、今日楽しかったことやわかったことを報告して、JPR手帳に足跡スタンプを押してもらい、活動は無事終了しました。


             <広い雪原でごろん>


               <地図を作成>


子どもパークレンジャーの活動は7年目になります。
3年連続で参加してくれている子どもたちは、環境省が2010年から行っている「全国自然いきものめぐりスタンプラリー」のスタンプやシールを、JPRの活動だけで10個そろえて金賞をもらいました。
うれしそうに景品のボトルを見せてくれた子どもたち。
こうして連続で参加してくれることで、年ごとに子どもたちの自然に対する意識の変化や自然と関わる意欲を感じ、
「また来年!」と言って帰って行く子どもたちを見送りながら、この活動を続けていくことの大切さを改めて実感しました。


         「またね!」


ページ先頭へ↑

ページ先頭へ