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アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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釧路湿原国立公園

56件の記事があります。

2019年03月22日パークボランティア研修会を開催しました

釧路湿原国立公園 渡辺欣正

釧路湿原国立公園パークボランティア研修会「標茶町博物館へ行こう」を開催しました。

この博物館は、昨年7月オープンしたばかり。

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標茶町(しべちゃちょう)は、釧路湿原国立公園のおよそ半分を占め、さらに町の北側は阿寒摩周国立公園にもかかっており、自然と歴史の宝庫です。

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そして私が一番驚いたのは、膨大な昆虫標本。どうしてこんなに充実しているのでしょうか?

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標茶町には、「釧路湿原を開発一辺倒でなく、国立公園にして守ろう」と舵を切ったキーマンたちがいました。そのひとりが昆虫博士の飯島一雄さんで、このコレクションはすべて寄贈されたものだそうです。再現された研究部屋の中で、スタッフの金子さんに解説いただきました。

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イイジマルリボシヤンマは、飯島さんが釧路湿原で発見した新種のトンボ。生涯をかけて取り組まれた地道な研究のおかげで、この国立公園があることを実感しました。

つづいて、学芸員の坪岡さんに「文化財」をテーマにした講話を開いていただきました。

有形文化財の出雲大社に平等院、無形文化財の人間国宝、そして天然記念物の釧路湿原。文化財の種類や保護の歴史をご紹介いただきました。

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国立公園でもあり天然記念物でもある釧路湿原も、唯一無二の宝。その価値を再確認する、貴重な機会になりました。どうもありがとうございました。

↓おまけ↓

今回の研修会は、釧路駅からJR釧網本線に乗って行きました。車窓からは特別天然記念物タンチョウ。

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塘路駅を出たら天然記念物オジロワシ&オオワシがお出迎え。お宝いっぱいです。

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2019年03月08日本日のお客様

釧路湿原国立公園 渡辺欣正

今日は巡視に行かず、内勤の日。年度末なので、書類を作ったり、来年度の準備をしたりと、事務に徹することも多い季節です。

事務所の外で、声が聞こえました。(ん?)

誰か来たようなので、窓の外を見ると...

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びっくり!釧路湿原大臣*タンチョウが表敬訪問をしに来てくれました。

「湿原をしっかり守ってくださいね。」と言われたようで気が引き締まりました。

3月は、タンチョウ夫婦にとって引越しの季節。湿原のどこにマイホームを建てようか、子育てには良い環境か、いろいろ悩みながら回っているようです。

私の職場も、国立公園の中にあって良い所ですよ。候補地として選んでもらえるよう、静かに見守ろうと思います。

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2019年02月19日わくわく楽しい野外学習へ

釧路湿原国立公園 釧路湿原 渡辺欣正

2/7()12()に釧路市内の小学校が、総合学習の時間を使って釧路湿原を訪れてくれました。今日の日記は、その楽しい時間のレポートです。

事前に矢部レンジャーが出前授業をおこなったので、子どもたちは日本最大の湿原に色々な生きものが暮らしていることを予習済み。

まずは、湿原を見渡せる北斗展望地を訪れました。みんな(寒いな...)という表情でしたが、「冬でも生きものは暮らしているのかな?」「対岸の丘までがぜんぶ湿原だよ。今からこの中へ探検しに行こう!」と伝えると、ワクワクした顔に変わっていました。

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その後、温根内ビジターセンターへ移動。矢部レンジャー率いるスノーシュー班と、私が担当する歩くスキー班に分かれて、最後にお互いの発見を報告しあうことにしました。

「いってきまーす!」

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少し歩くだけで、色々な形の足跡を見つけることができました。寒い冬でも、姿は見えなくても、動物たちは元気にたくましく暮らしているようです。

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左)エゾユキウサギと天敵のキタキツネが交差。もしも鉢合わせしていたら...!?

右)大きなエゾシカの隣を小さなネズミが歩いています。童話に出てきそうな世界です。

そして開けたところに出ると、遠くのほうにキタキツネがいました!観察してみると「下を向いている」、「しのび足で歩いている」などの声が。きっと餌となるネズミやウサギを探しているのでしょう。

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その頃、スノーシュー班はというと、ありとあらゆるものが凍りついた湿原に湧く、""を探していました。これが、タンチョウを絶滅から救ったと言われる、冬でも凍らない水なのです。飲み水になるだけでなく、中には小魚やザリガニがたくさんいそうです。

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スキー班の最後は、お楽しみゲーム「ウサギとキツネのかくれんぼ」をしました。真っ白な冬毛のウサギ役は、白いシーツをかぶって林の中へ隠れに。鬼役のおなかをすかせたキツネは、耳を澄まし、足跡をたどり、目をこらしてウサギを探しに行きました。

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パークボランティアの小川さん&藪本さんは、本物のウサギ同様"とめ足"を使って隠れたので、キツネたちは惑わされたようです。

ビジターセンターに戻ってからは、お互いに見つけたことを報告しあいました。目を輝かせて「湿原最高!」、「ここに住みたい!」、「レンジャーになってみたい!」と嬉しい反応がかえってきました。

残りの2月は、鶴居村内の小学校も2校来てくれることになっています。釧路湿原を大好きになってもらえるよう、私もサポートしにいきます!

<学校の先生方へ>

私たち釧路湿原自然保護官事務所とその関連施設では、総合学習や遠足などの時間を使った環境教育、湿原学習のサポートをしています。ご希望ありましたら、遠慮なくご相談ください(釧路湿原自然保護官事務所 0154-56-2345)

過去の事例→http://www.kushiro-ee.jp/scl/scl.html#aoba

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2019年02月12日冬の釧路湿原

釧路湿原国立公園 釧路湿原 佐野 綾音

 みなさまこんにちは。

 釧路湿原自然保護官事務所の佐野です。

 北海道では、大雪が各地で度々降り、公共機関が大幅に乱れるなど生活に影響が出ている地域もあります。

 そんななか、釧路湿原では快晴の日が続き、今年に入り一時は積雪もほとんどなくなり、道路はもちろん、畑などでも地面が顔を覗かせていました。

 昨年も、積雪量が少なく歩くスキーで巡視をする事が出来なかったので、今年こそは!っと張り切っていたのですが、まさかの積雪量が少なく、先月の巡視では秋頃と変わらぬ装備でした。

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1月に巡視した場所の様子(雪がほとんどありません)

 すっかり私の中で、寒さは厳しいものの、雪はもう降らないかもと、2月5日の釧路湿原鳥獣保護区内の巡視もスノーブーツで大丈夫かなと気を抜いていると...

 前日2月4日に珍しくまとまった雪が降り、朝からあせあせと釧路湿原野生生物保護センターの除雪を行い、明日の巡視に向けてスノーシューを準備!(今回は歩くスキーではなくスノーシューをチョイス)

5W1Hスノーシューは深雪でも埋もれず歩ける万能アイテム

 翌日、天候に恵まれ快晴と最高の巡視日和。この日は、釧路自然環境事務所野生生物課の若手のホープ2名と釧路湿原鳥獣保護区内の巡視を行いました。普段は、釧路湿原ボランティアレンジャーの皆さんや先輩アクティブレンジャーと行なっていて、いつも先導してもらっていました。

 今回初めて、自分自身が先導する事となり、極度の不安と緊張を胸に秘めながら、スタートしました。するとスタート早々にアクシデントが発生。スノーシューが、まさかの破損で使用できず、途中膝上まで雪に埋れながら進む事態も...

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巡視の様子

 いつもであれば1時間半もあれば目的地点にたどり着くところ、2時間半近くかかってしまいました。

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登り終えた所で一休憩

 巡視中、普段はあまりオオワシやオジロワシを観ない地点に複数羽おり、なんだろうと思っていると、ほどなくカラスがたくさん群がっている場所を発見しました。双眼鏡で覗くと、エゾシカの死体に集まっていました。

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赤丸:カラスの群れ 黄色丸:オオワシ

上記写真拡大図(赤丸部分)

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 上記写真拡大図(黄色丸部分)

 これに誘引されてワシ達もいつも以上にいるのだと納得しました。動物の行動が変化に気づかせくれました。

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私たちをみつめるオオワシ

 また、丘陵地の根元付近や湿原内には湧水が流れている場所がいくつもありました。この湧き水は一年を通してほぼ同じ水温なため、冬も凍りません。極寒のなか、野生動物達にとってこの湧き水は貴重な生命源!

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湿原へ流れる涌き水

 巡視終了目前、一羽のカラスが私たちの横を通過し、通り過ぎた後、鳴きました。

 全員立ち止まり、なんだ、あの鳴き声は!と耳を傾けました。それは、鳴き声が特徴的なワタリガラスでした。ワタリガラスはカラス類の中では最大の大きさですが、単体を一瞬見ただけでは、馴染み深いハシブトガラス・ハシボソガラスとほぼ変わらない鳥です(ハシボソガラスとワタリガラスが一緒にいると一目瞭然です!)。このワタリガラスはユーラシア大陸全域や北米大陸に生息しているのですが、北海道では主に道東を中心に冬鳥として渡ってきています。

 今年もワタリガラスの声を聞くことができ、嬉しい気持ちになりました。

 巡視は無事?終了し、鳥獣保護区内での異常は特にありませんでした。

 今回は、天候も荒れず怪我も無く終える事ができましたが、道具の不備などは、怪我や事故に繋がる危険があり、日頃より道具の確認、メンテナンスをしなければと深く反省しました。

 みなさまも冬山に限らず、自然界に遊びに行く際は、油断せず、道具や装備、服装など万全に、大自然を満喫しましょう!

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2019年01月18日冬の風物詩・御神渡り

釧路湿原国立公園 渡辺欣正

ただいま、釧路湿原の東側にある塘路湖で、「御神渡り(おみわたり)」を見ることができます。

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見頃は、次にドカ雪が降って埋もれてしまうまで。晴れ予報が続いているので、しばらく楽しむことができそうです。

実際に足を運んで体感してほしいのが、湖から聞こえてくる不思議な音。ドン...ドン...と巨神が氷の上を歩いているような重低音がとどろき、氷の下からは神々の鳴く声が反響して聞こえてくるのです。

塘路湖エコミュージアムセンター】御神渡りや周辺の自然情報を提供しています。スノーシューと双眼鏡を無料レンタル中。ここを拠点にオジロワシやオオワシの野鳥観察をしに出かけるのもいいでしょう。センター内には薪ストーブがあるので、観察後は冷えた体を温めにお立ち寄りください。

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元村ハウスぱる レイクサイドとうろ】御神渡りにあわせて、氷上ワカサギ釣りを楽しむのもオススメです。テント含め道具を一式レンタルでき、釣れたやつをその場でアツアツの唐揚げにしてもらえます。受付は、エコミュージアムセンター隣にある黒い建物です。

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寒くなればなるほど美しい、雪と氷の釧路湿原。皆様のお越しをお待ちしております!

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2018年11月21日秋の釧路川へ

釧路湿原国立公園 渡辺欣正

今回は、茅沼カヌーポート~細岡カヌーポートまでの約15kmを巡視してきました。

隣の国立公園レンジャーたちが山を登って巡視するのと同じように、私たちはカヌーに乗って釧路湿原を見回っています。

10:00 ゴール地点の細岡に回送用の車を置いてから茅沼へ。双眼鏡にカメラ、温かい飲み物、お昼ごはんをカヌーに積んで、いざ出発です

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10:30 早速、オジロワシが出迎えてくれました。大人らしさと子どもらしさが混ざっている、人間で言うと高校生くらいのワシでしょうか。

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11:00 次のカヌーポート・スガワラまでの間は、コッタロ湿原と呼ばれる場所。川岸の木々が葉を落としたので、地面の際まで青い空が広がっています。

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12:00 二本松の崖にさしかかる手前のカーブは少し注意が必要でした。流れの向かう先には流木と杭があるので、インコースをとって早めに回避すると安心です。

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ここから先の右岸側は、国立公園の特別保護地区(地図)。釣りを含めて上陸や立入りを控えていただいています。マナーを守りながら素晴らしい湿原を楽しみましょう。

13:30 ゴールの予定時間でしたが、残り5km。雨による増水後だったのでいつもよりゴミが多く、回収に時間がかかっていました。「このパドル、ピザ窯にも使えそう!」と冗談を言いながらゴミをたぐり寄せていきます。木に引っかかったルアーもありました。

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14:00 ワンドで一休憩。ワンドとは本流の脇にある静かな入り江のことで、まだ泳ぎが上手ではない魚や水鳥の子どもたちにとってゆりかごのような場所。そして...腕が疲れてきた私にとっても...なくてはならない天然の休憩所です。

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15:00 無事、細岡カヌーポートに到着!

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左から私、前々任アクティブ・レンジャー日吉さん、ネイチャーガイド菅野さん、パークボランティアの小泉さんと加藤さん、そして撮影をされている温根内ビジターセンター本藤さん。巡視にご協力いただきありがとうございました!

確認した野生動物たち

(ほ乳類1種)エゾシカ

(鳥類22種)アオサギ、カワウ、カワアイサ、ホオジロガモ、アカゲラ、コゲラ、オジロワシ、オオワシ、ノスリ、トビ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、スズメ、ヒヨドリ、セグロセキレイ、エナガ、ハシブトガラ、コガラ、シジュウカラ、ツグミ、マヒワ、カワラヒワ

釧路川標茶観測所 水位:19.02 m

それでは、また!

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2018年10月25日温根内ビジターセンターよりこんにちは

釧路湿原国立公園 渡辺欣正

まず、来月から温根内ビジターセンターは冬時間・冬仕様になりますのでお知らせいたします。

(冬)11月~3月:開館時間9:00~16:00 トイレは開館中のみ利用可

(夏)4月~10月:開館時間9:00~17:00 トイレは休館日含め24時間利用可

休館:毎週火曜 12月29日~1月3日

センターの開館に関わらずいつでも散策できる温根内木道の旬マップはコチラから。小さな常緑樹のイソツツジは、葉を小さく畳んで厳しい冬に備えていました。また、空からは懐かしい声が...冬の使者・オオハクチョウが繁殖地のシベリアから帰ってきました。そろそろオオワシも到着する頃ですね。

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日の入りが早くなったので足早に巡視していると、ヨシ原の中から突然「キャーーー!」という悲鳴が!正体はエゾシカの雄で、雌にアピールをしている声です。1年ぶりに聞いて思わずびっくりしてしまいました...。

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寒い日にハイキングから帰ってきたら、薪ストーブでぜひ温まっていってくださいね。パークボランティアの皆さんが、センターや散策道に倒れかかりそうだった危険な木を薪にしてくれたおかげで、センターも冬を迎える準備ができました。

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日本の北東に位置する釧路湿原は、日の入りが1630分を切るようになりました。東京より30分、沖縄より1時間30分も早く太陽が沈むので、釧路での1日は短く感じられるかもしれません。計画と時間に余裕をもってお越しください。お待ちしております!

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2018年08月30日熊に化けた狸

釧路湿原国立公園 渡辺欣正

この夏、釧路湿原でハイキングを楽しめる温根内木道を巡視すると必ずと言って良いほど、あたりをキョロキョロ見回して不安そうな方たちに遭遇しました。

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きっと自分の居場所が分からなくなってしまったのだろう。そう思って「道、大丈夫ですか?」と声をかけると、皆さん口を揃えてこう言うのです。

「クマの糞を見つけたんです...」と。

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いない訳ではないけれど、ずっとビクビクしながら歩くのも楽しくないだろうと思い、すぐ温根内ビジターセンターで看板をつくってもらい、パークボランティアの小川さんと手分けをして貼りに行きました。特大サイズの糞が計6箇所も。

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正体は、ヒグマに化けたエゾタヌキでした。

何かに化けたり、いたずら好きという言い伝えは、ここからきているのでしょうか。

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時々、歩道や車道にでてくるので、餌を与える、車でひいてしまう、などないようくれぐれもご注意ください。「まぬけでどんくさい」というイメージ通り、俊敏には動かない生きものです。

短い夏も終わりに近づき、温根内木道ではウメバチソウや秋の花が見ごろを迎えます。

↓旬マップはコチラ↓

http://www.kushiro-shitsugen-np.jp/book/onnemap/

9月のオススメイベント↓

①9月9日(日)10:00~12:00「アイヌ民族が利用した植物を観察しよう」

湿原を歩きながらアイヌの人たちが生活に使った植物を観察し、知恵と歴史を学びます。

| 定員15名 | 要予約 | 温根内ビジターセンター 0154-65-2323

それに併せてミニ企画展「アイヌ民族と植物」もこの日から9月末日までやっています。

②9月15日(土)9:00~12:30最終受付「温根内木道スポットガイド」

毎回、大好評をいただいているこのイベントも今年はこれで最後。パークボランティアたちが木道の各スポットでおもしろ話や旬の花について解説をしています。話を聞きながらぐるっと歩いて1時間30分。開催時間中いつでも受付しています。

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2018年08月13日夏の釧路川へ 2日目

釧路湿原国立公園 渡辺欣正

釧路川のカヌー巡視1日目につづき、2日目の報告。今回は、塘路湖(とうろこ)~細岡カヌーポート~岩保木(いわぼっき)水門までの約15kmで、ガイド付きカヌーツアーの中で最も人気のある区間です。

10:00 1日目のゴール地点だった塘路湖キャンプ場を出発し、まずは昨日遡ってきたアレキナイ川を目指します。アイヌ語でアレキナイとは「来る川」、昔から船や人が往来する交通の要所だったそうです。

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10:15 アレキナイ川にかかる鉄橋を3本くぐると水鳥たちがお出迎え。左のカルガモはうたた寝。右のオシドリは、育児をお母さんに任せてお父さんはどこかへ(これが「おしどり夫婦」本来の姿...)。

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10:45 釧網本線の護岸が見えたら、いよいよ釧路川と合流です。見た目以上にパワーがあるので、いったん上流を向いてから本流に入るとうまく乗り換えられます。

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もちろん今日も川の清掃をしながら。「3時方向に発見!下流から近付いて!」、「前漕ぎ!アップ!アップ!」と前後で息を合わせながらゴミ回収。上流からお客さんを乗せて下ってきたカヌーガイドさんに、「綺麗にしてくれてありがとう。でもゴミ拾いなのに楽しそうなのはなぜ?」と声をかけられましたね(笑)。

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川にコンブ?!と思いきや、畑に敷くマルチ。不法投棄はなく、強風や増水で流れてきたゴミがほとんどでした。

12:30 細岡カヌーポート着。ここから徒歩5分の細岡駅でお手洗いを借りました。この先、トイレや上陸できる場所はないので寄っておいたほうが良いでしょう。

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ちなみに、個人で公共交通を使いながら川下りを楽しむ方は、細岡駅で釧網本線に乗って、上流の塘路駅や茅沼駅に戻る方法もあります。五十石(ごじっこく)駅は昨年廃止になったのでご注意ください。

13:30 細岡カヌーポートから3kmほど下った右岸にある久著呂(くちょろ)川のワンドで昼休憩。特別保護地区のため上陸はせず、船の上で食事をしました。地平線まで見える広大な湿原と青空の真ん中で、ぷかぷか浮かびながら食べるごはんは至福の時でした。

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14:00 岩保木水門まで残り5km、タンチョウのつがいと出会いました。そして右カーブを直角に曲がると、今まであった河畔林が消え、遠くまで見渡せる湿原がドラマチックに現れます。

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15:00 岩保木水門ゴール!ゆったり流れる湿原の時間や雰囲気、伝わりましたか?釧路湿原国立公園へお越しの際は、展望台からの眺めや木道散策に加えて、カヌーも体験してみてはいかがでしょう?さらに大満喫の旅になると思いますよ!

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今回ご同行いただいたのは、パークボランティア小椋さん、加藤さん、村上さん、ネイチャーガイド菅野さん、温根内ビジターセンター本藤さん、私の前々任アクティブ・レンジャー日吉さん。貴重な休日にも関わらず、皆さまにはボランティアで巡視のご協力いただきました。どうもありがとうございました!

川の最新情報→ http://www.hkd.mlit.go.jp/ks/tisui/qgmend0000006h3p.html#s0

※源流から海までのカヌーツーリングをご検討の方は、必ずお読みください。通行できない区間があります。

2日間で確認したたくさんの野生動物たち。

(ほ乳類2種)エゾシカ、アメリカミンク

(鳥類31種)オジロワシ、トビ、チュウヒ、キジバト、ドバト、カワセミ、ヤマセミ、コゲラ、アカゲラ、ハリオアマツバメ、ハクセキレイ、キセキレイ、ウグイス、コヨシキリ、センダイムシクイ、エゾムシクイ、ノゴマ、ノビタキ、ハシブトガラ、キバシリ、オオジュリン、カワラヒワ、ベニマシコ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、オシドリ、マガモ、カルガモ、アオサギ、タンチョウ、イソシギ

以上、報告でした!

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2018年08月08日夏の釧路川へ 1日目

釧路湿原国立公園 渡辺欣正

こんにちは、釧路湿原国立公園の渡辺欣正です。

今日の日記は、カヌーに乗って釧路川を2日間かけて巡視してきた報告。この夏、道内外からカヌーを積んで遊びに来られる方や、ガイド付きカヌーツアーを検討されている方雰囲気が伝わったら嬉しいです。

さて、1日目は国立公園の最上流に位置する五十石カヌーポートから塘路湖キャンプ場までの約20km。景色の変化に富んだ私の一番好きな区間です。

10:00 五十石カヌーポートを出発。スタート地点へは、五十石橋の左岸側にある「カヌー乗り場」という看板に従って河川敷に下りると、ここに辿り着きます。出艇をして、しばらく川を下ると、釧路川の中では珍しい中州がいくつか現れ、どちらを進むか冒険心をくすぐられます。

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11:00 さらに進んでいくと、茅沼の蛇行復元区間へ。私たちが立っている場所は、いったん直線化された河道を釧路湿原自然再生協議会による自然再生事業によって8年前の2010に再びうねうねした川に戻した場所です。途中、川の上を渡るタンチョウやヤマセミ、カワセミにも出会いました。

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12:30 茅沼カヌーポートで昼休憩を済ませ再出艇。釧路湿原の北側に位置するコッタロ湿原へと入っていきます。コッタロとはアイヌ語で「湧き水のある場所」。川の水に触れてみると、確かに冷たく(ここで沈はしたくないな...)と気を引き締めて流倒木をかわしていきます。

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ところで途中のゴミ拾いは、巡視中の大事な任務のひとつ。これから下る方たちに「さすが国立公園の中を流れる川だな!」と思っていただけるよう川を綺麗にしました。

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14:00  コッタロ-塘路を結ぶ車道1060号線と並走し始めるとスガワラカヌーポートに到着。少しストレッチをして休憩した後、直角に折れる左カーブを曲がると二本松の切り立った崖が現れます。ここから先の右岸側は、国立公園の特別保護地区。上陸は控えると共に、動物たちとの距離を保ちつつ観察を楽しんでください。

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14:30 塘路湖へ行くためにはJR釧網本線の護岸が見えたら左から流れてくるアレキナイ川へ入ります。川を遡上できるのも、標高差のない湿原だからこその遊び方ですね。ここは水鳥の横断優先でカヌーは一時停止。

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15:00 約1.5kmのアレキナイ川を漕ぎ上がると、いよいよ今日の目的地。

塘路湖に出ました!!

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釧路川標茶観測所 水位:18.97m

(2日目につづく)

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