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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

宮島沼 今年の初雁はいつ?

2022年09月14日
苫小牧 大久保 智子
宮島沼周辺の田んぼは稲の黄色が鮮やかになり、その上をアキアカネの集団が飛び交っていて秋真っ盛りです。


トラロープに一列に並んだアキアカネ


 
稲が黄色く染まり、稲刈りがせまる頃、そろそろマガンの渡りが気になり始めます。
今夏生まれの幼鳥と一緒にきていれば、初雁と言われています。
マガンの繁殖や子育てはロシアで行うので、確実にロシアから越冬地の宮城県に行く途中で寄っているということになるそうです。
去年は9月13日、おととしは9月15日、さて今年は?


 
今日の午前中に沼に行ってきました。

沼にマガンが3羽いて興奮しましたが・・・
どうやら3羽とも成鳥のようでした。
成鳥だけだと、ロシアから渡ってきたのかはわからないので、今日の午前中は今年の初雁記録にはなりませんでした。



今日沼にいた3羽のマガンは成長でした。
 


マガンの成鳥と幼鳥に違いは・・・

成長:おでこは白く、おなかはしましま。
幼鳥:おでこは顔と同じ色で、おなかは白い。



今は、マガン以外の水鳥がくつろいでいて、カンムリカイツブリやオオバン親子は、幼鳥に餌の採り方を教えているようでした。


9月14日の宮島沼


カンムリカイツブリの親子。白黒しましま模様が幼鳥です。体は大きくなりましたがまだピヨピヨ鳴きます。



左:オオバン成鳥 右:オオバン幼鳥
今年の宮島沼では、オオバンの繁殖が多かったようです。



風が強かったのでブレブレですが、カルガモが楽しそうでした。
大きな口を開けて歌っているように見えます。



沼の周りの草地では、モズの親子も。右:モズ幼鳥


これからマガンが多く集まってくるこの時期に、センターのご協力を得てアクティブレンジャー写真展を開催しています。鳥を見た後、各地の鳥獣保護区の鳥たちや国立公園の景色などご覧になってください。宮島沼では10月3日まで開催しています!!


最新の宮島沼マガン情報はこちらからどうぞ。
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