
アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
摩周岳の近況(2025年5月)
2025年06月05日
川湯
こんにちは。川湯事務所の樋熊です。
今回は、阿寒摩周国立公園摩周屈斜路地域を代表する山、「摩周岳」の登山の様子と近況をお伝えいたします。
アクティブレンジャーの主要な仕事の一つである巡視では、国立公園の利用状況や安全性の確認、自然情報の収集のため、登山道や散策路の安全確認や植物の開花状況、景観などの記録を行います。摩周岳は、5月から10月の間に月に1回の巡視を基本とし、登山道の状況やクマ出没の情報などに応じてパトロールに行くこともあります。
今回は、阿寒摩周国立公園摩周屈斜路地域を代表する山、「摩周岳」の登山の様子と近況をお伝えいたします。
アクティブレンジャーの主要な仕事の一つである巡視では、国立公園の利用状況や安全性の確認、自然情報の収集のため、登山道や散策路の安全確認や植物の開花状況、景観などの記録を行います。摩周岳は、5月から10月の間に月に1回の巡視を基本とし、登山道の状況やクマ出没の情報などに応じてパトロールに行くこともあります。
摩周岳巡視
摩周岳の巡視は、摩周第一展望台からスタートし、摩周岳に登頂、つづけて西別岳にも登頂し、西別小屋に抜ける縦走ルートで行っています。昨年1年間巡視を行って特に印象に残った景色などをご紹介します。
【摩周岳】
摩周第一展望台から摩周岳分岐までは、外輪山を時々見える摩周湖を眺めながら歩くことができます。「登山は少しハードルが高いな…」という方も、登山口から4.2㎞地点の風衝草原まで行かれてみてはいかがでしょうか。ベンチがあり、一休みすることもできます。
【摩周岳】
摩周第一展望台から摩周岳分岐までは、外輪山を時々見える摩周湖を眺めながら歩くことができます。「登山は少しハードルが高いな…」という方も、登山口から4.2㎞地点の風衝草原まで行かれてみてはいかがでしょうか。ベンチがあり、一休みすることもできます。


また、登山道沿いでは春から秋にかけて、様々な花を楽しむことができます
それぞれの季節の花をいくつかご紹介↓
それぞれの季節の花をいくつかご紹介↓




摩周岳分岐を超えると少しきつい登りが続きますが、登り切った先の山頂から見える景色は圧巻です。昨年の9月の巡視の際は快晴で、雌阿寒岳、雄阿寒岳、阿寒富士、斜里岳が一望できました。摩周湖や周りの山々はもちろんですが、山頂から見ることができる爆裂火口もお気に入りの景色の一つです。

また昨年度秋より、登山道の標柱が新しくなりました!ぜひピカピカの山頂標柱を目指して歩いてみてください。

摩周岳から西別岳の間は比較的緩やかで歩きやすい区間です。この区間には、実はもう一つの分岐があります。

摩周第一展望台からこの分岐までは、昨年度開通した北海道東トレイル(HET)のルートと一致しており、西別岳に向かわずにこの分岐を曲がると、北海道東トレイル(裏摩周外輪山神の子池トレイル)が裏摩周展望台へつながっています。
北海道東トレイルについてはこちら↓
北海道東トレイル(HET) | 北海道地方環境事務所 | 環境省
北海道東トレイルについてはこちら↓
北海道東トレイル(HET) | 北海道地方環境事務所 | 環境省
【西別岳】
ヌ牛別岳を超えてたどり着いた山頂からは、摩周岳と合わせて広がる台地を見渡すことができます。
ヌ牛別岳を超えてたどり着いた山頂からは、摩周岳と合わせて広がる台地を見渡すことができます。


西別岳には通称「がまん坂」という急勾配があり、登るのが大変なのはもちろん、下りもなかなか足腰を使います。個人的に、摩周岳と西別岳の登山道の特徴の違いも見どころの一つだと思っています。


摩周岳の近況
(※令和7年5月時点の情報です。登山の際は最新の情報をご確認ください。)
摩周岳の登山を予定している方の中には、昨年度の通行止めの情報を受けて登山道の様子が気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
摩周岳は令和6年度4月末より、登山道流出により摩周岳分岐から山頂に至るルートを通行止めにしていましたが、令和6年8月9日より通行止めを解除しました。現在通行は可能となっていますが、令和7年の5月時点でも足場が悪い箇所や、頭上に注意が必要な箇所があるので、雨の日の登山は中止する、危険を感じたらすぐ引き返すなど、各自で身を守る判断をお願いいたします。
摩周岳の登山を予定している方の中には、昨年度の通行止めの情報を受けて登山道の様子が気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
摩周岳は令和6年度4月末より、登山道流出により摩周岳分岐から山頂に至るルートを通行止めにしていましたが、令和6年8月9日より通行止めを解除しました。現在通行は可能となっていますが、令和7年の5月時点でも足場が悪い箇所や、頭上に注意が必要な箇所があるので、雨の日の登山は中止する、危険を感じたらすぐ引き返すなど、各自で身を守る判断をお願いいたします。



足元は安定しているものの、頭上に根や幹があるのでご注意ください。
摩周岳については、環境省のホームページだけでなく、川湯ビジターセンターでも情報収集できますので、ぜひ登山の前はお立ち寄りください。
【川湯ビジターセンター】
北海道川上郡弟子屈町川湯温泉2-2-6
TEL:015-483-4100
HP:https://www.kawayu-eco-museum.com/
引き続き阿寒摩周国立公園の情報を発信していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします!
摩周岳については、環境省のホームページだけでなく、川湯ビジターセンターでも情報収集できますので、ぜひ登山の前はお立ち寄りください。
【川湯ビジターセンター】
北海道川上郡弟子屈町川湯温泉2-2-6
TEL:015-483-4100
HP:https://www.kawayu-eco-museum.com/
引き続き阿寒摩周国立公園の情報を発信していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします!