ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2019年4月

11件の記事があります。

2019年04月26日春山登山にむけて

大雪山国立公園 大久保 智子

こんにちは、上川自然保護官事務所の大久保です。

明日から大型連休になる方やそうではない方も、

春山登山を計画されている方や、ちょっと山にでも・・・と考えている方もいると思います。

大雪山はまだ雪が多く、登山道は雪に覆われて、冬山の装備が必要です。

2019425日の黒岳スキー場情報によると、

積雪は、リフト乗場で250㎝、リフト降場で375㎝あるそうです。

入山される方、雪崩や滑落、また踏み抜きなどに気をつけてください。

連休中の天気予報では久々の雪マークもあります。

十分に情報収集してから、準備や装備を万全にして、山を楽しまれますようお願いします。

2019年4月26日の上川町内からシカと大雪山。今日はこれから雪予報です。

春山登山注意喚起報道発表(H310412発表)_確定版.pdf

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2019年04月25日四十三山開通しました!

支笏洞爺国立公園 洞爺湖 増田 多美

皆様こんにちは。

洞爺湖担当の増田です。

北海道も暖かくなり、洞爺湖では様々な花が顔を見せ始めています。

左:フクジュソウ 右:キクザキイチゲ

雪も解け、お外に出かけるのが楽しい時期となりましたので、冬季閉鎖している四十三山遊歩道の開通準備を418日にパークボランティアさんと行いました。

看板を水拭きし、綺麗にしたり・・・


遊歩道上に倒れ、歩行の妨げになっている木や枝を撤去していきます。

冬の間にゴミを捨てにくる人もいるようで、たくさんのゴミも拾いました。

↓の写真は70Lの燃えるゴミ3袋、燃えないゴミ1袋です。

この山、「明治43年の噴火によってできた山だから」との理由で「四十三山」と命名されました。

噴火から109年経っていますが、噴気孔では今もモクモクと水蒸気が出ています。

遊歩道には解説看板や誘導標があり、火山のことも学べ、道に迷うこともなく散策することが出来ますので、ぜひ散策してみてください。

※全長約3km、高低差約130mあるので歩きなれた靴の方がよいです。

また、トイレがないのでトイレも事前に済ませておくようにしてくださいね(^^)

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2019年04月24日十勝三股で植生復元活動

大雪山国立公園 北海道地方環境事務所

 十勝地方、上士幌町の三股は、かつて林業で賑わい千人以上が暮らす集落でした。帯広から国鉄士幌線が延び、小中学校が置かれ、神社には土俵も造られたと聞きます。広大な三股のカルデラは黒々とした針葉樹の森に満ちていたそうです。三股を起点に林道や森林鉄道、馬車による鉄道も敷かれ、風倒木をはじめ大量の木材が搬出され生産されました。

 しかし、やがて林業は衰退し、現在は二世帯が暮らすのみです。

 その三股で、環境省は跡地を森に帰そうと植生復元活動を続けています。ひがし大雪自然館と共催で植樹イベントを開き、鹿の食害を防ぐため、柵で四角く囲んだり、網で丸く囲んだりしながら植樹を増やしてきました。大雪山国立公園パークボランティアのみなさんの力を借りながら手入れもしています。

 雪解けが進む4月のある日、設備の点検に訪れました。

 設えてから年月が経った柵は、老朽して変形し、錆びて弱くなった金網は鹿に突き破られるようになりました。幸いにも柵の中に植樹した多くの木々は2メートル以上に生長し、鹿の食害を受けにくくなっています。倒れた柵は、これから順に解体していきます。

 数年前から、一本一本の木を支柱と網で囲む対策に変わりました。初めは、支柱の数を節約したり、固定の方法を試行錯誤したりしたものの、雪の重さに堪えられず変形してしまいました。今では、囲む網の径や支柱の数、そのほか設置のコツをつかみ安定するようになりました。植える木は、周辺の道路脇などから、放っておけば安全管理などのため刈り払われてしまう稚樹を掘り取っています。

 小さな小学校の跡地でも、かつての森に帰すには何十本も木を植え、長い年月をかけて見守っていかなくてはなりません。

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2019年04月23日パークボランティア募集中!

釧路湿原国立公園 渡辺欣正

只今、釧路湿原国立公園では、2年ぶりにパークボランティアを募集しております。私たちと一緒にパトロールに出かけたり、自然ガイドや清掃活動などをしませんか?詳細は、下記URLをご覧ください。

http://hokkaido.env.go.jp/kushiro/pre_2019/post_69.html

さて先日、パークボランティアの皆さんにもご同行いただき、釧路湿原を見渡せるキラコタン岬へ巡視に行ってきました。

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今回は、既存の散策道や林道をつなげた16kmのルート。普段、ハイキングを楽しまれている散策道は5km程なので、それに比べるとかなり長い設定をしました。

というのも、私たちの任務は、国立公園での異常や違反行為、些細な変化を見つけること。可能な限り、定期的に、隅々までパトロールをしています。

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結果、問題は見当たらず平和な日でした。湿原名物「谷地坊主(やちぼうず)」の間でミソサザイがさえずり、夏鳥のオオジシギ、オオジュリン、ノビタキ、ベニマシコとも久しぶりに再会。

別日には、こちらもパークボランティアの方々にご協力いただき、キラコタン岬の入り口に外来植物の種子除去マットを設置しました。ここから先は、国立公園の特別地域、そして国の天然記念物のエリア。良い環境、良い景色を守っていきたいです。

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2019年04月19日知床五湖開園します!

知床国立公園 白石海弥

こんにちは。ようやく春の香りがし始め、シカより早くギョウジャニンニクを手に入れんと意気込んでいる白石です。山菜はシカとの競争です。去年は敗北したので今年こそは...!

さて、4/20に開園予定の知床五湖では着々と開園の準備が進められています。

駐車場や施設周りの除雪も大方終わり、あとは細かい作業だけという時に雪が降りました。

こちら4月16日現在の高架木道です。10㎝ほどでしたが積雪しました。翌日気温が上がってくれたので溶けましたが、まさかまだ雪が降るとは...。4月、5月に知床五湖を訪れる予定の方は長靴と防寒着を忘れずに持ってきてくださいね。

自然公園財団スタッフと協力して遊歩道上にロープを張り、看板のブルーシートを剥がしお披露目です。無事冬を越せたみたいですね。良かった。

そして、毎年恒例小ループの除雪作業です。こちらは毎年すべて手作業で雪かきをしていて、関係機関とガイドさんがボランティアで行っているものです。今年は総勢30名ほどが参加しました。

4/18現在の積雪状況です。深いところで80㎝ほどありました。道産子魂が燃えます。

 

ザックザック掘っていって30分でこの通り。人数が多いのであっという間ですね。

木道の両サイドはくぼみになっており、踏み抜くのでご注意ください。

4月20日11:00 いよいよ知床五湖開園です!一般の方は高架木道と小ループのみ利用可能です。大ループは雪が解けるまでもう少しお待ちくださいね。

ヒグマも冬眠から目覚め活動を始めているので、知床に来る方はクマ鈴などを携帯して遭遇しないように注意し、見かけても決して近づいたり車から降りないようにしてください。

自然いっぱいの知床をぜひ満喫していってください!

雪化粧した知床連山 美しいです

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2019年04月16日ペンケ沼は、鳥もいっぱい、ゴミもいっぱい!

利尻礼文サロベツ国立公園 青山留美子

パークボランティアの今年度最初の集まりである「パークボランティア総会」が終わり、新年度が本格的に始まった気がしている、稚内の青山です。

先日、今年度一番最初のパークボランティア活動で、利尻礼文サロベツ国立公園内にある「ペンケ沼」へ行ってきました。

ペンケ沼は道路が通じていないため、気軽に行ける所ではありません。

私も過去に2回しかペンケ沼へは行った事がありません。

過去2回はカヌーで行き、おしりが痛くなるほど漕いでやっと到着した、とても大変だったイメージしかない場所です。

人の出入りがないからこそ、野鳥たちの憩いの場所となっており、

鳥獣保護区やラムサール条約湿地に指定され、守られている場所です。


今回は、特別に牧草地を通らせてもらい、ササを越えて、ペンケ沼を眺めることができました。ハクチョウがいたり、マガンが飛び交ったりしていて、正に、野鳥の楽園でした!


その光景を楽しめたのはつかの間で、この日の目的は足下にたくさんありました。


前日の雪で見えていなくても、歩くとベコベコ音がするのでわかります。

ペットボトルや空き缶、空き瓶がとても多かったです。

道路は通じていませんが、ペンケ沼には川が流れ込んでいます。

この川を通じて運ばれてきたゴミたち。

それらが、大雨や雪解け水などで増水し、ここまで運ばれてきた物と考えられます。

回収できない大きさのタイヤやボンベのようなものまでありました。

雪で大部分は見えていないにもかかわらず、大人31時間足らずで、40リットルのゴミ袋8つ分、50kgを回収しました。


回収したペットボトルをつぶしていれる時にキャップをとる事が大変だったり、ゴミ袋より大きいものを入れる事が大変だったりで、

ゴミ拾いには、強力な切る道具が必要だと知りました。

そして、一番大変だったのは、牧草地を通り運ぶ事でした。

運んだ後、車にのせてもパンパンで、ゴミ拾いをした後の大変さを痛感した、ゴミ清掃でした。

雪が溶けたらどれだけのゴミが見えるのか、とても心配になりましたが、

雪が溶けると寝ていたササが立ち上がり、ただ行くだけでも大変になるため、ゴミの全体を見ることは容易ではありません。


人の手が入っていない地域のハズが、人の影響は及んでいました。

どこかでうっかり落としてしまったゴミが、回り回って、どこかの地域の何かの生き物に影響を与えているかもしれないと、考えさせられました。

皆さんも1度、自分の視界に入る周りだけではなく、そこからつながる森や川、沼、湖、海などがあることを想像してみてください。

そこには、多くの生き物が生きています。

多くの生き物が当たり前に暮らせる環境があり続けるために、

まずはうっかり落としてしまうゴミが減るように意識することなど、自分ができることから始めてみませんか?

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【参考】

ポイ捨てなどにより、回収されずに河川などを通じて海に流れ込む「海洋プラスチックごみ」が日々発生しています。

世界全体で日々大量に発生する「海洋プラスチックごみ」は長期にわたり海に残存し、このままでは2050年までに魚の重量を上回ることが予測されるなど、地球規模での環境汚染が懸念されています。 こうした問題の解決に向けては、個人・企業・団体・行政などのあらゆる主体が、それぞれの立場でできる取組を行い、プラスチックと賢く付き合っていくことが重要です。

環境省では、そうした取組を応援し、さらに広げていくため「プラスチック・スマート」キャンペーンを実施しています。

#プラスチックスマート

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2019年04月16日「山の神現る!」

阿寒摩周国立公園 川湯 岡西 大助

啓蟄から随分経過したように感じますが、阿寒摩周国立公園、摩周地域でも鮮やかなフクジュソウが咲き、フキノトウも芽をだし、少しずつ自然の息吹を感じる季節がやってきました。

 先日、摩周湖の氷上でヒグマ現る!の情報が入りました。アイヌの人達が昔からキムンカムイ(山の神)と、畏敬の念を抱いてそう呼んだヒグマもいよいよお目覚めです。

目撃されたヒグマは摩周岳登山道方面へ姿を消したとの情報なので、安全確認のため巡視に行ってまいりました。

当日は風も無く、登山道も日が当たるところは地面が出てきており、春の日差しにつつまれた巡視になりました。

太平洋方面もスッキリ...。

しかし山開きまで1月半ほどあるので、登山道の大半はこのような状況。スキー、スノーシュー等は必携。

摩周湖も全面結氷。カムイシュ周辺も不思議な模様が現れている。

今日の巡視の最終目的地の摩周岳、西別岳分岐点

時間と体力に余裕が有れば摩周岳登頂も考えていましたが、どちらもない!

最近、運動不足だったので予想以上に時間がかかりました 反省!