ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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大雪山国立公園 上士幌

75件の記事があります。

2009年07月01日白雲山-天望山-東雲湖

大雪山国立公園 上士幌 三浦 武

 いまだ怒り冷めやらぬ三浦です(笑)。

 気を取り直して23日と25日に歩いてきた白雲山-天望山経由で東雲湖へ至る天望山周回線の開花状況を伝えたいと思います。
 白雲山南側中腹から岩石山周辺ではミヤマオダマキが開花し始め、白雲山北側のミヤマハンショウヅルはつぼみの状態でしたのでそろそろ見頃を迎えたでしょう。白雲山8合目あたりでチシマフウロが開花していました。
 天望山から東雲湖へ向かう道ではギンリョウソウ(銀竜草)が出始めており、真っ白で不思議な魅力の姿に初めて見る人は驚くことでしょう。このギンリョウソウは葉緑素を持ちません。光合成をせずにある種のキノコから栄養をもらって成長すると考えられています。毎年同じ場所に現れるわけではないそうです。
 これから次々に開花する高山花もあるので夏にかけて楽しめると思います。

左上:ミヤマオダマキ 右上:チシマフウロ 左下ギンリョウソウ 右下:ミヤマハンショウヅル

 天望山から1.2kmほど下って行くと東雲湖に到達します。誰が決めたのか北海道三大秘湖の一つといわれる湖ですが、年月とともに湿地化が進み、やがて陸地になってしまう運命で、数十年後にはまさに幻の湖となっているのです。然別湖畔から直接東雲湖へ向かう3.7kmのルートは標高差もなく危険箇所も少ないので約1時間30分~2時間で到達できます。とはいえくれぐれも油断は禁物です。

幻となる運命の東雲湖

 白雲山と天望山の山頂からは天気が良ければ遠くに大雪山系、近くにウペペサンケ山、眼下に然別湖を眺めることができます。次回はそのウペペサンケ山からのレポートです。

左奥がウペペサンケ山(白雲山頂上から)

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2009年06月26日誰が?なんのため?

大雪山国立公園 上士幌 三浦 武

 然別湖の南、白雲山登山道の士幌高原ルート脇に、等間隔に謎のプラスチックコップが埋め込まれていることがこれまでに分かった。単なる廃棄なのかいたずらなのか、はたまた壮大な実験計画なのか、その目的は謎に包まれている。
 発見したのは環境省上士幌自然保護官事務所の三浦アクティブレンジャー(以下AR)。三浦ARによると、発見したのは6月23日。登山口からまもなく最初のプラスチックコップを発見し、下山時に回収するつもりであったが進んでいくと同じ物が等間隔に100m近く続いて数も尋常ではないため不審に思い、事務所ならびに森林管理署と協議することにしたという。
 上士幌自然保護官事務所によると「そのような申請は出ていないしどのような目的であろうと撤去されるべきもの」といい十勝西部森林管理署東大雪支所でも「まったく意味不明で置いた意図がわからない」と困惑している様子。
 気になるコップの中身はというと、三浦ARによれば、前日までの大雨で雨水が溜まっていた物がほとんどで、ハンミョウやコガネムシなどの昆虫が溺れているのがいくつか見られたという。
 三浦ARによれば「たとえ将来ノーベル賞を受賞するような壮大な実験であっても、無許可で実験することはルール違反です」とのこと。
 誰が何のために埋め込んだコップなのか、謎に包まれたまま撤去されることになりそうだ。


目的は?

延々と続く光景


 謎のプラスチックコップ発見から2日後の25日、三浦ARは再びおかしなものと遭遇したそうだ。
 場所は然別湖南岸の遊歩道でうぐいす湾のあたりだという。そこで発見した物は、男物のパンツ。三浦ARによれば、白雲山から天望山、東雲湖を巡る天望山周回線をすべて巡視して湖畔沿いの道を通って登山口に戻るところだったという。
「最初はなんだこれ?と思ったが環境省として見過ごすこともできずどうしようかなと思っていたが、よく見ると茶色い染みが・・・。見なきゃ良かったと思いました。回収することにしたが前週の曇天からようやく晴れて気分の良い湖畔で、男物の下着を持って歩く気分は良いわけないですね。まあ持ち主はどうしてもここでデポしなければならない理由があったんでしょうけど」と冷静に語る三浦ARだが、その目は怒りに満ちていた。
「落とし物として登山口にさらしておこうかなと思いましたが他の利用客もいることだし物が物だけにそれはやめておきました。しかし、誰かが回収してくれると思ったら大間違い。次からは登山者名簿やDNA鑑定の手段を使ってでも持ち主を洗い出す」とも。


おいおい・・・

 三浦ARによれば東雲湖の状況や周辺の開花情報を後日AR日記にアップするという。

※お見苦しい画像で申し訳ありません。次回は花も湖もありの日記にいたしますのでご容赦を。

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2009年06月24日ウチダザリガニ春防除in然別湖

大雪山国立公園 上士幌 三浦 武

前回の続きです。

 ウチダザリガニ春の捕獲大作戦を鹿追町および北海道ネイチャーセンターとともに先週行いました。6月16日から19日までかご罠を使った捕獲を行い、20日はダイバーによる捕獲でした。
 防除活動には大雪山パークボランティアの方々や十勝支庁、帯広百年記念館、上川自然保護官事務所などから援軍が駆けつけてくれたおかげで作業を円滑に進めることができました。この場を借りてお礼申し上げます。20日のダイバーさんも寒い中水中での作業お疲れ様でした。

 さて、この然別湖でウチダザリガニを捕まえなければいけない理由はただ一つ。他の場所では二ホンザリガニを守るためであるとか水草の被害を食い止めるためであるとかなのですが、然別湖ではミヤベイワナ(オショロコマ亜種)の繁殖地域に入らせないためであります。然別湖の二ホンザリガニはすでに絶滅したと考えられ、守るべきものはミヤベイワナということになります。
 ウチダザリガニの食性は食えるものならなんでも、時には共食いもします。魚も植物も食べてしまうので逃げることができないミヤベイワナの卵が狙われるとひとたまりもないわけです。そのようなわけで捕獲作戦は続けて行かなくてはならない状況です。

 今回の作戦では合計2000超のウチダザリガニを捕獲できました。それでも昨年実績の8割程度の成果。これが数年来の防除効果で絶対数が減ってきた、と考えるのは早計で、実はかご上げ三日目の19日に一日あたりの個体数では今までにない約900匹のザリガニが捕獲されてしまったのです。前半二日間は水温の低さもあってザリガニが活発に行動していなかった可能性もあるので、秋の防除作戦に向けた作戦を鹿追町と北海道ネイチャーセンターのスタッフとともに練っていかなければならないでしょう。

 さて捕獲されたウチダザリガニですが、特定外来生物であるので生きたままの移動は禁じられています。したがって、計測が終われば塩茹での刑です。


茹でます

完成です

食べます

 試食した感想を皆さんに聞いてみたところ、「思いのほかおいしい」とのこと。しかし「個体によって当たり外れがある」とも。
 このウチダザリガニなんですが、阿寒湖などで食材として利用されている事例はあります。何とか利用できないものかという声も聞かれます。しかし、駆除した個体を利用するのは良いとしても、需要ありきで商業ベースに乗せようとするのには反対です。もともと居てはならない生き物ですし、然別湖の場合はミヤベイワナを保護するという至上命題がありますので安定供給の道を開いてはならないと思っています。

 秋の大作戦は10月です。

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2009年06月23日蝲蛄

大雪山国立公園 上士幌 三浦 武

 183年ほど昔の1826年2月23日、シーボルトが長崎から江戸へ参府の途中の下関で蝦夷地産のザリガニの標本を手に入れました。当時、このザリガニの胃石が高価な漢方薬として売買されていたんですね。1841年にハーンによりCambaroides Japonicusと命名され世界に発表されたわけですが、これがニホンザリガニが世界に知られる初めであったのです。
 このニホンザリガニは北海道の他に青森岩手秋田の北東北3県にわずかに生息しているのですが、道教育大の矢沢洋一名誉教授によるとこれはもともと、漠方薬用に東北の藩によって蝦夷地から輸人・移植されたものであるそうです。それが事実とすれば二ホンザリガニは北海道固有種といえるわけです。
 
 さて、タイトルをみて何だ?と思った方も多いはず。
ここまでくれば読みは「ザリガニ」と勘の良い方はお察しのはず。

 今から94年前の1915年、大正天皇の即位式の式典の一つ「御大典」において大饗二日目に蝲蛄濁羹という料理が供されているのです。
蝲蛄濁羹とはおそらくザリガニのポタージュとのこと。
 大正時代には何度も北海道から当時の宮内省向けにザリガニが運ばれている記録があるのですが、研究者によれば大正以前から天皇家にとってザリガニが食材として用いられてきたというのです。産地は支笏湖。一度に4000匹運んだという記録も残っていて今から考えると驚きの数字です。それだけザリガニの生育環境が良かったということなんでしょう。

 そして1926年、北米コロンビア川原産のSignal crayfishが当時の農林省水産局により優良水族として移植されたのです。
 いまや北海道の有名湖沼の多くに生息が広がってしまったのです。

 然別湖です。 


水の中です。


 かつては土産屋で売るほど二ホンザリガニが生息していました。
 それがいまでは然別湖原産は絶滅したともいわれます。
 替わって幅をきかせているのがこいつです。

 英名:Signal crayfish 日本名:ウチダザリガニ


 画像下に爪がえぐられたウチダザリガニが見えますが上の大きい個体にやられたのです。非常に力が強い。難敵です。春の防除作戦スタートです。
                               つづく

※日本に生息するザリガニ
・ウチダザリガニ:北海道へは1930年に摩周湖に導入され、その後、道内各地に持ち出されたと考えられている。近年になり、在来種であるニホンザリガニに対する捕食(直接的被害)やザリガニペストの感染による致死(間接的被害)の危険性が非常に高いことから、2006年2月、外来生物法に基づく特定外来生物に指定され、新たな放流や生きた個体の運搬などが規制。秋に交尾した後産卵し、翌年の初夏に卵が孵化するまで母親が抱卵する。卵数は数百(最大抱卵数500を超える雌が確認された)。全長は10センチを超え日本に生息するザリガニ類ではもっとも大型。

・アメリカザリガニ:道内では音更町、羽幌町、東川町・白老町。その他にも函館付近における生息の情報がある。約80年前に食用カエルの餌として全国に導入された。全長約8センチ。道内の生息環境は温泉水の排水域。雑食性で生後2年で成熟。抱卵数は個体の大きさにより、600前後の卵を産む雌もいる。

・二ホンザリガニ:環境省レッドデータブック(RDB)で絶滅危惧II類(危急種)に指定されている日本固有のザリガニ。広葉樹林帯を流れる冷たい小河川や湧き水に生息する。落ち葉を主食とし、成熟まで5~6年を要する。抱卵数は30~80と、ザリガニ3種のうち最も少ない。

ザ・リガニーズ:1967年夏、早稲田大学フォークソングクラブのメンバー5人が結成。デビュー曲「海は恋してる」は10万枚を超えるヒットとなった。

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2009年06月17日出迎えた奴は

大雪山国立公園 上士幌 三浦 武

さて、前回予告した出迎えの生き物とはいったい何なのかという問い合わせが殺到しているようで(大嘘)、あまり引き延ばすと次の日記が詰まってしまうのでばらしてしまいましょう。


それは、、、

こいつです。



体長(頭胴長)90センチくらいの子熊です。


拡大。




林道脇の笹藪からにょきっと顔を出して車を運転していた私と目が合いました(笑)。
そのあと林道を小走りに下っていったのですが、親とはぐれたんでしょうか、母熊は現れませんでした。

東大雪荘の関係者によると6月あたまにも温泉宿の近くに出没していたようで、好奇心のまま恐れを知らない年頃でしょうかね。

幸い人的被害は出ていなかったようで、今後も人と鉢合わせることなく山に帰ってくれることを祈るのみです。


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2009年06月16日残雪状況@トムラウシ登山道

大雪山国立公園 上士幌 三浦 武

梅雨のない(と言われている)北海道で連日雨の空模様ですが皆さんいかがお過ごしでしょうか。
雨になる直前の10日にトムラウシ登山道の残雪状況を確認してきましたので報告します。
この日はコマドリ沢の手前まで行きました。

出発してカムイ天上までは後半に所々に雪が残っていましたが残雪の距離は短く問題なく進むことができます。
カムイ天上分岐へ到達すると一面に雪が残り、気温も一気に下がります。


カムイ天上から見たトムラウシ山


カムイ天上から先は8割が雪面でした。登山道は雪の下。
さらに進むと時折雪の消えた登山道も出現しますがほぼ残雪ルートでコマドリ沢の急坂手前に向かいます。
これだけ残雪があれば春スキーでもしたくなりますね。


雪は残っていましたが鳥たちにとってはもう春なのでしょう。
この日は鳴き声がとても近く、非常に賑やかなトレッキングでした。
鳥にとっては春でしょうが、雪の上で風が吹けば人間にとっては冬そのもの。たとえ夏でも防寒対策には念を入れなければならない山です。フリースがとても重宝しました。
カムイ天上分岐から1時間30分ほど歩いてコマドリ沢へ下る急坂へさしかかり、ここで引き返しました。

前トム山とトムラウシ山

トムラウシ山開きは16日です。まだまだ気温の低い日もありますので軽装備での登山は厳に慎むようお願いします。



※実は登山口へ向かっている途中である生き物の出迎えを受けたのですがそれについては次回。


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2009年06月08日職業病?

大雪山国立公園 上士幌 三浦 武

皆さんこんにちは。
大相撲夏場所で優勝した大関日馬富士(伊勢ヶ浜部屋)の親方と同郷の三浦です。

先日、然別湖からの帰りにエゾムラサキツツジが咲いている場所へ寄ってみました。標高は870mほどあります。

エゾムラサキツツジは大雪山などで国立公園の指定植物となっています。
平地では花が終わりましたが高地では見頃になっていました。


別名トキワゲンカイ 大雪山国立公園などでは指定植物となっています


そこへ、私を殺気立たせる音が聞こえてきたのです。
「ブーン」というより「ジーッ」という音に近く、花から花へ移動するため周期が短いあの音が。

悪名高きセイヨウオオマルハナバチか!?


小さくて見え辛いですが真ん中にいます

戦闘モード突入です。アドレナリン出てきたよー。
しかし、虫網もなにも持ってきていません。持っているのはカメラだけ。
なあに、武器がなければ拳があるさ。元卓球部の動体視力とパンチスピードをなめてもらっては困るね。外来バチよ、覚悟。
・・・でも、女王蜂の針が怖い。

急に怖じ気づいた私はとりあえず撮影して記録しておこうとカメラを手に。

あれ?

こいつは。

エゾオオマルハナバチでした。危うく在来種を退治してしまうところでありました。腹が先端にかけて白いのがセイヨウです。これはオレンジ色でエゾオオマルハナバチでした。
考えてみたらある程度標高の高い場所にはセイヨウはまだ分布拡大していないんでした(汗)。


エゾオオの特徴として尻が黄色です(拡大するとピント合ってないですね 修行が足りない)

それにしても音に反応して殺気立つのはもはや職業病なんでしょうか。
おそらくそうに違いない。

※来週からはもう一つの外来生物ウチダザリガニの防除捕獲作戦が始まります。

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2009年05月27日初めての・・・

大雪山国立公園 上士幌 三浦 武

 5月からアクティブレンジャーとして上士幌へ赴任してきました三浦です。15年ほど札幌に住んでいました。生まれは青森県です。
 青森県と言えば、十勝に先に移り住んでいる花畑牧場の田中義剛さんも青森県出身ですが、義剛さんの故郷八戸と私の生地はかなり離れています。離れていると言っても上士幌からおびひろ空港へ行く程度の距離ですが、本州では近いなどと言えない距離なのです。
 十勝と言えば、やはりばんえい競馬でしょうか(笑)。私はギャンブルはやりません念のため。そのばんえい競馬で歴代2位の勝利数をあげて引退した坂本東一・元騎手と同じ町の生まれです。お会いしたことはありませんが、会ったら津軽弁全開で周りが聞き取れない事間違いないでしょう。津軽弁が外国語に聞こえても外国人扱いしないで下さい。そんなわけで十勝の皆さんよろしくお願いします。


 さて、5月から業務を始めたわけですが、虫網を持って外来バチを追いかけたり外来ザリガニ対策や登山道清掃、ロープ張りなどあらかじめ予定が決まっている仕事の他に、突発的に舞い込む仕事もあります。
 それが、これです。


とあるダム直下で発見されました


 タンチョウです。天然記念物です。保護官と二人で回収に行って参りました。


体半分が水に浸かっています

 鳥インフルエンザの簡易測定キットでテストをして、釧路にある野生生物センターへ送ります。希少生物の死と向き合わなければならない作業はは全く気が進みません。おまえら天然記念物は簡単に死ぬんじゃねー、と叫びたくなります。しかし、やらなければならない。我々は野生生物のおくりびとでもあるわけです。
 このタンチョウの場合は、キツネにもカラスにもハゲタカ(いるんかい)にも囓られておらず、ひどい状態ではなかったのが救いです。もしも何か他の動物に食われていたら死因が有害物質の場合(最近は水銀中毒というのもあるそうで)、有害物質の連鎖という可能性もありますから不幸中の幸いです。

 
死後硬直で脚がはみ出ています 成鳥はずっしりと重い。


 今回は情報提供者のNさんから現地地図と写真までいただいたおかげでスムーズに回収作業をすることができました。この場を借りてお礼申し上げます。
 それにしても、生まれて初めて見るタンチョウが死亡個体とはなんということだ。

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2008年09月12日秋晴れ

大雪山国立公園 上士幌 石村 梨紗

先日ユニ石狩岳からブヨ沼まで行ってきました。
気持ちの良い秋晴れの日。紅葉にはまだちょっと早いですが、ウラシマツツジなどの高山植物は赤く染まり空は高く青く澄み、遠く知床岳までうっすらと望むことができます。
辺りではシマリスがこれから来る厳しい冬に備えて食糧を貯め込むのに大忙しです。かわいらしいシマリス君はこちらの様子なんてあまり気にしないかのようにせっせと働いていました。
大雪山国立公園の大半が火山で占められているのに対し、この石狩連峰は構造山地で日高山脈と同じです。私は今年の夏に日高縦走に行きましたが、石狩岳を見ているとまるで日高山脈にいるようなきがしてなんだか懐かしいです。
東大雪地域の山のほとんどがそうであるように石狩連峰もまた、人の少ない山で秋の静寂な気分を味わうには最適です。ここでは時間はゆるやかに流れています。そして間近に迫るニペソツの雄大な姿・・なんだか何時間でも居たいような気分になります。
また足下には広大な三股盆地が広がっています。山に囲まれた三股盆地を眺めると昔カルデラ湖の底であったということがわかります。樹海の中には音更川がゆったりと流れており、人工物がほとんど見られないここからの眺めは雄大です。
そしてここ一帯はヒグマやナキウサギ、シマリスなどの野生動物も多い場所で今日もヒグマの糞を林道の上に発見しました。やはり人のあまり来ない場所は熊も多いのでしょうか。
この石狩連峰がいつまでも美しく静かな場所であることを願わずにはいられませんでした。









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2008年08月21日士幌サタデースクール1泊2日サマーキャンプ

大雪山国立公園 上士幌 石村 梨紗

7月29~30日に士幌町教育委員会主催、上士幌自然保護官事務所協賛で、ひがし大雪自然ガイドセンター指導のもと毎年恒例の士幌町の小学生を対象としたサマーキャンプを士幌町東居辺の朝暘キャンプ場で行いました。
まず河原で十勝石探しを行いました。十勝石は石器時代に矢じりとして使われていた黒曜石のことです。みんな熱心に探して、たくさんの十勝石を見つけることができました。また、粘土石を削って水に溶かして粘土を作って遊んだりもして好評でした。
昼食後、今度は火おこしをおこないました。ガイドセンターお手製の火おこしの道具と麻紐をほどいて丸めた着火材を使います。なかなか火がつかないのでみんな悪戦苦闘でしたが、がんばってみんな火をおこすことができました。昔の人は大変だったんだなあとしみじみ感じました。
そして夕食のハンバーグカレー作りが始まりました。自分たちでおこした火を使ってのダッチオーブンで炊いたご飯もうまく炊けていたし美味しくできて良かったです。
ご飯の後、石村が環境についての紙芝居をしました。みんなに国立公園について知っているかたずねたところ、残念なことに知っているのは一人だけでした。そこで自分の町にも国立公園があることを伝えました。あまりエコや自然について知らない子が多かったのでこれを機に関心をもってもらえればと思いました。
それから蛍の池に行って観察しました。北海道にいるのはゲンジボタルより小さいヘイケボタルのみです。毎日見られるわけではないのですが今日は風もなく暖かく晴れていたのでたくさん飛んでいました。星もきれいだしみんな幻想的な淡い蛍の光を見ることができて喜んでいました。水がきれいな場所にしか住めない蛍。みんなこういった体験によって将来このような生き物たちを大切に思う人間になってくれればといいなと思います。
次の日は近くの川へ向かって出発。ライフジャケットとヘルメットを着用しての川流れや箱めがねを使っての魚採りを楽しんだり、カエルを捕まえて穴を掘って作ったプールに入れて遊んでいました。魚はヤツメウナギ・ハナカジカ・アメマスの稚魚が捕れました。
その後昼食を食べ、温泉に入って冷えた体を温めて解散となりました。
カエルや虫を嫌がらない子が多かったし、仲良く自然の中で楽しんでいて良かったです。こういった地元の自然の中での生活体験は生きる能力を高め、地元の自然に対する理解や親しみ、共同生活により協調性を高めるので子ども達にとってとてもいい経験になったのではないでしょうか。
また、私自身も子ども達から学ぶことが多く自然を素直な目線で見ることができて楽しかったです。







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