アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
夏だ!! そうだ、ウトナイ湖に行こう!!
2017年07月10日お久しぶりです。
ウトナイ湖の平です。
早いもので今年もすでに折り返しですね。
今年は北海道管内では初の取り組みとなる、AR写真展も開催することとなり、諸々の準備などで、冬からずっと密にAR同士で連絡を取り合っていました。
距離にして300kmほど離れたところに居るARとも、この準備期間を経て絆がより深まったなーと感じています。
現在は、えりも風の館と礼文島のフェリーターミナルで写真展を開催していますので、お近くの方は是非お越し下さい。
会場ごとにARの個性が溢れ出ていますので、スタンプラリー感覚で開催地を巡っていただいても面白いかもしれません。
さて、夏はどこもイベントづくしですが、ウトナイ湖でも今月は2つのイベントを準備しています。
【1野生動物救護講座 ~中級編~】
日時:7月15日(土)10:00~12:00
内容:野生動物救護に重要な初期対応について学びます。
【2夏休みこどもスペシャル】
午前の部:獣医さんの野生動物救護の現場をウォッチング
日時:7月28日(金)10:00~12:00
内容:傷ついた野生動物が運び込まれてから治療・リハビリを行う現場を実際に
見て、野生動物の獣医師の役割やウトナイでの救護の現状を学びます。
午後の部:環境省のレンジャーと一緒にお仕事体験
日時:7月28日(金)13:30~15:30
内容:当センターで活動する、環境省(北海道地方環境事務所 野生生物課)の
仕事について紹介し、自然情報収集やゴミ拾い活動を行います。
私の出番はというと。
15日の救護講座では、環境省の取り組みについてお話をさせていただきます。
28日は午後の部で、子供達とウトナイ湖のゴミを拾い、野生動物へのゴミの影響を考えるワークショップを行います。
北海道の短い夏ですが、地球について考えるために1日を使うのも、素敵な休日の過ごし方ではないでしょうか。
みなさんにお会い出来ることを楽しみにしています!!
おまけ
センターに持ち込まれた巣立ちヒナですが、なんという鳥でしょうか?
正解は
満腹でおねむな、コムクドリ(大きいほう)とスズメ(小さいほう)です。
センターにはこの時期、巣立ったばかりのヒナが誤って持ち込まれることが多くなります
(巣立ったばかりのヒナはうまく飛べないため地面にいることが多いのです)。
巣立ったばかりのヒナはうまく飛べませんが、しっかりと親鳥が近くにいて見守っていますし、エサを運んでいますので、羽毛がほやほやの飛べない鳥を見つけても、近寄らずにそっとその場を立ち去ってあげてください。
このヒナ達は、センターでここまで大きくなりましたが、鳥親から教わるエサの探し方や天敵からの隠れ方など、人間の親では教える事ができません。
巣立ちビナは、ぐっとこらえて見守るというのがホントの優しさですね。