
アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
北海道地方事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。支笏洞爺国立公園 支笏湖地区(定山渓・支笏湖)の情報を、アクティブ・レンジャー奥脇が発信しています
楽しみながら自然を知る! 支笏湖ネイチャーポジティブアクション
2026年09月18日
支笏湖
皆様こんにちは。
今年の夏も終わりを迎え、支笏湖周辺では少しずつ秋の気配が感じられるようになりました。
今回は、8月19日に千歳市の新千歳空港開港100年を記念して、
休暇村支笏湖が主催した「支笏湖ネイチャーポジティブアクション」に協力しましたので、その様子をご紹介します。
このイベントでは、1日を通してさまざまな催しが行われ、新千歳空港の歴史や「ネイチャーポジティブ」について、
楽しみながら知っていただく機会となりました。
環境省では、「オオアワダチソウ除去活動」と「自然観察会」を担当しました。
参加者の皆さんに外来植物の除去や自然観察を体験していただきながら、ネイチャーポジティブについて知っていただけるよう取り組みました。
今年の夏も終わりを迎え、支笏湖周辺では少しずつ秋の気配が感じられるようになりました。
今回は、8月19日に千歳市の新千歳空港開港100年を記念して、
休暇村支笏湖が主催した「支笏湖ネイチャーポジティブアクション」に協力しましたので、その様子をご紹介します。
このイベントでは、1日を通してさまざまな催しが行われ、新千歳空港の歴史や「ネイチャーポジティブ」について、
楽しみながら知っていただく機会となりました。
環境省では、「オオアワダチソウ除去活動」と「自然観察会」を担当しました。
参加者の皆さんに外来植物の除去や自然観察を体験していただきながら、ネイチャーポジティブについて知っていただけるよう取り組みました。
ネイチャーポジティブとは?
ネイチャーポジティブとは、「自然や生物多様性の損失を止め、自然を回復軌道に乗せること」を指し、
私たちの暮らしや社会経済を持続可能としていくためにも重要な考え方です。
私たちの暮らしは、きれいな水や空気、食料など、自然から得られるさまざまな恵みに支えられています。
また、地球上に存在するさまざまな生きものや、それらの違い、関わり合いによって成り立つ「生物多様性」も、私たちの暮らしを支える大切な基盤です。
一方で、現在、生物多様性はさまざまな要因によって損失が続いています。
北海道でも、オジロワシやシマフクロウをはじめ、さまざまな生きものが絶滅の危機にさらされています。
こうした状況を改善し、2030年までに「ネイチャーポジティブ」を実現するため、国内外でさまざまな取り組みが進められています。
また、2050年には「自然と共生する世界」の実現を目指しています。
今回のイベントでは、実際の活動を通して生物多様性の大切さを感じていただき、
ネイチャーポジティブについて知っていただくことを目的として実施しました。
ネイチャーポジティブについて、さらに詳しく知りたい方は、下記リンクをご覧ください。
ネイチャーポジティブポータル | 環境省
それでは、今回実施した2つのイベントについて、当日の様子をご紹介します。
私たちの暮らしや社会経済を持続可能としていくためにも重要な考え方です。
私たちの暮らしは、きれいな水や空気、食料など、自然から得られるさまざまな恵みに支えられています。
また、地球上に存在するさまざまな生きものや、それらの違い、関わり合いによって成り立つ「生物多様性」も、私たちの暮らしを支える大切な基盤です。
一方で、現在、生物多様性はさまざまな要因によって損失が続いています。
北海道でも、オジロワシやシマフクロウをはじめ、さまざまな生きものが絶滅の危機にさらされています。
こうした状況を改善し、2030年までに「ネイチャーポジティブ」を実現するため、国内外でさまざまな取り組みが進められています。
また、2050年には「自然と共生する世界」の実現を目指しています。
今回のイベントでは、実際の活動を通して生物多様性の大切さを感じていただき、
ネイチャーポジティブについて知っていただくことを目的として実施しました。
ネイチャーポジティブについて、さらに詳しく知りたい方は、下記リンクをご覧ください。
ネイチャーポジティブポータル | 環境省
それでは、今回実施した2つのイベントについて、当日の様子をご紹介します。
オオアワダチソウ除去活動
はじめにオオアワダチソウについて簡単にご紹介します。
オオアワダチソウは北アメリカ原産の植物で、日本には明治時代に観賞用として持ち込まれました。
その後、野生化して今では各地で見られるようになった外来植物です。
非常に繁殖力が強く、地下茎で繋がって生育しているため、他の在来種の根を伸ばせる場所が無くなってしまい、生育場所を奪ってしまいます。
国立公園の外でもよく見られる植物なので、完全に根絶することは容易ではありません。
しかし、継続的に除去することで、キャンプ場内での生育を抑えることにつながります。
今回のイベント会場となったモラップキャンプ場では、
これまでも毎年、支笏湖地区パークボランティアの皆さんと一緒に除去作業を行ってきました。
その成果もあり、以前と比較すると、オオアワダチソウの株数はかなり少なくなっています。
そこで今年度からは、キャンプ場内に「オオアワダチソウ回収ボックス」を設置し、キャンプ場を利用する皆さんにも、
イベント感覚で気軽に除去活動に参加していただける取り組みを始めることにしました。
今回のイベントは、ちょうどその回収ボックスをお披露目する日でもありました。
参加者の皆さんには、まずオオアワダチソウという植物について説明し、除去方法を解説した後、キャンプ場内で除去作業を体験していただきました。
当日はあいにくの天候でしたが、皆さんとても前向きに参加してくださり、楽しみながら作業している様子が印象的でした。
この日の参加者の最年少はなんと2歳。小さな手でオオアワダチソウの株を一生懸命引き抜く姿が、とても印象に残りました。
オオアワダチソウは北アメリカ原産の植物で、日本には明治時代に観賞用として持ち込まれました。
その後、野生化して今では各地で見られるようになった外来植物です。
非常に繁殖力が強く、地下茎で繋がって生育しているため、他の在来種の根を伸ばせる場所が無くなってしまい、生育場所を奪ってしまいます。
国立公園の外でもよく見られる植物なので、完全に根絶することは容易ではありません。
しかし、継続的に除去することで、キャンプ場内での生育を抑えることにつながります。
今回のイベント会場となったモラップキャンプ場では、
これまでも毎年、支笏湖地区パークボランティアの皆さんと一緒に除去作業を行ってきました。
その成果もあり、以前と比較すると、オオアワダチソウの株数はかなり少なくなっています。
そこで今年度からは、キャンプ場内に「オオアワダチソウ回収ボックス」を設置し、キャンプ場を利用する皆さんにも、
イベント感覚で気軽に除去活動に参加していただける取り組みを始めることにしました。
今回のイベントは、ちょうどその回収ボックスをお披露目する日でもありました。
参加者の皆さんには、まずオオアワダチソウという植物について説明し、除去方法を解説した後、キャンプ場内で除去作業を体験していただきました。
当日はあいにくの天候でしたが、皆さんとても前向きに参加してくださり、楽しみながら作業している様子が印象的でした。
この日の参加者の最年少はなんと2歳。小さな手でオオアワダチソウの株を一生懸命引き抜く姿が、とても印象に残りました。
作業時間は約30分と短い時間でしたが、参加者の皆さんの頑張りによって、
回収ボックスがいっぱいになるほどのオオアワダチソウを除去することができました。
回収ボックスがいっぱいになるほどのオオアワダチソウを除去することができました。
外来植物を除去することは、単にその植物を減らすだけではありません。
その場所で本来生育している在来植物が生育できる環境を取り戻し、生物多様性を保全することにもつながります。
今回の活動がネイチャーポジティブに向けた一歩に繋がっていることをお伝えしました。
「オオアワダチソウ回収ボックス」とネイチャーポジティブについてのポスターは今後もモラップキャンプ場のサービスセンター内に設置しています。
モラップキャンプ場を利用される際はぜひご覧ください。
その場所で本来生育している在来植物が生育できる環境を取り戻し、生物多様性を保全することにもつながります。
今回の活動がネイチャーポジティブに向けた一歩に繋がっていることをお伝えしました。
「オオアワダチソウ回収ボックス」とネイチャーポジティブについてのポスターは今後もモラップキャンプ場のサービスセンター内に設置しています。
モラップキャンプ場を利用される際はぜひご覧ください。
除去した植物を楽しく活用
今回除去したオオアワダチソウの花や葉は、その後、別団体が実施したイベントで、ポプリ作りやたたき染めにも活用されました。
これまで、除去したオオアワダチソウは作業後に廃棄していました。
しかし、今回のように別の形で活用することで、楽しみながら外来植物について知ってもらう機会にもなります。
オオアワダチソウの花の香りを私自身も今回初めて嗅ぎましたが、優しく甘い、お花らしい香りがしました。
たたき染めでは、花や葉を使って布を染めていました。
除去作業に参加した大人の皆さんは、作業に参加した記念としてオオアワダチソウをデザインに取り入れていました。
一方、子どもたちには、赤や紫など鮮やかな色が出る花が人気だったようです。
しかし、今回のように別の形で活用することで、楽しみながら外来植物について知ってもらう機会にもなります。
オオアワダチソウの花の香りを私自身も今回初めて嗅ぎましたが、優しく甘い、お花らしい香りがしました。
たたき染めでは、花や葉を使って布を染めていました。
除去作業に参加した大人の皆さんは、作業に参加した記念としてオオアワダチソウをデザインに取り入れていました。
一方、子どもたちには、赤や紫など鮮やかな色が出る花が人気だったようです。
「除去するだけ」ではなく、除去した植物を別の形で楽しむ。
そんな新しい活用方法を知ることができたのも、今回のイベントの面白いところでした。
ちなみに、同じように黄色い花を咲かせる外来種で、オオハンゴンソウという植物がありますが、こちらは特定外来生物に指定されています。
特定外来生物は、生きたままの運搬や栽培、植栽等が規制されているため、取り扱いには注意が必要です。
今回除去作業を実施したオオアワダチソウは、特定外来生物ではないですが、
繁殖力が強く、生態系被害防止外来種リストに指定されているので、生育地を広げないように注意が必要です。
生態系被害防止外来種リストはこちら↓
生態系被害防止外来種リスト | 日本の外来種対策 | 外来生物法
オオハンゴンソウについては下記アクティブ・レンジャー日記でご紹介していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
オオハンゴンソウ除去 | 北海道環境局 | 環境省
そんな新しい活用方法を知ることができたのも、今回のイベントの面白いところでした。
ちなみに、同じように黄色い花を咲かせる外来種で、オオハンゴンソウという植物がありますが、こちらは特定外来生物に指定されています。
特定外来生物は、生きたままの運搬や栽培、植栽等が規制されているため、取り扱いには注意が必要です。
今回除去作業を実施したオオアワダチソウは、特定外来生物ではないですが、
繁殖力が強く、生態系被害防止外来種リストに指定されているので、生育地を広げないように注意が必要です。
生態系被害防止外来種リストはこちら↓
生態系被害防止外来種リスト | 日本の外来種対策 | 外来生物法
オオハンゴンソウについては下記アクティブ・レンジャー日記でご紹介していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
オオハンゴンソウ除去 | 北海道環境局 | 環境省
自然観察会
自然観察会では、休暇村支笏湖の前に広がる広場を会場に、フィールドビンゴを行いました。
7月のアクティブ・レンジャー日記で紹介した樹名板を探しながら広場内を歩き、ビンゴを目指してもらうという内容です。
設置している樹名板については、下記の記事で詳しく紹介しています。
手作りの樹名板を設置しました! | 北海道環境局 | 環境省
参加者の皆さんは全員、北海道外から来られた方だったため、北海道の自然については、まだあまり馴染みがないという方が多かったようです。
今回は3グループに分かれ、広場の中を自由に散策しながら、ビンゴに挑戦していただきました。
7月のアクティブ・レンジャー日記で紹介した樹名板を探しながら広場内を歩き、ビンゴを目指してもらうという内容です。
設置している樹名板については、下記の記事で詳しく紹介しています。
手作りの樹名板を設置しました! | 北海道環境局 | 環境省
参加者の皆さんは全員、北海道外から来られた方だったため、北海道の自然については、まだあまり馴染みがないという方が多かったようです。
今回は3グループに分かれ、広場の中を自由に散策しながら、ビンゴに挑戦していただきました。
ビンゴ実施中には、エゾシカの群れを間近で見ることもできました。
支笏湖周辺では身近な存在であるエゾシカですが、参加者の皆さんにとっては、こんなに近くでシカを見ることができることが驚きだったようです。
ビンゴ終了後、皆さんがいくつの項目を見つけられたのか確認してみると、なんと全員「リーチ」まで!
あと一歩でビンゴというところでした。惜しかったですね。
今回はエゾシカの姿を見ることができたほか、樹木に止まっていた虫など、樹木以外の生きものの様子も観察することができました。
普段何気なく見ている自然の中にも、さまざまな生きものが関わり合って暮らしています。
今回の観察会を通して、参加者の皆さんにも、身近な場所にある生物多様性を感じていただけたのではないでしょうか。
支笏湖周辺では身近な存在であるエゾシカですが、参加者の皆さんにとっては、こんなに近くでシカを見ることができることが驚きだったようです。
ビンゴ終了後、皆さんがいくつの項目を見つけられたのか確認してみると、なんと全員「リーチ」まで!
あと一歩でビンゴというところでした。惜しかったですね。
今回はエゾシカの姿を見ることができたほか、樹木に止まっていた虫など、樹木以外の生きものの様子も観察することができました。
普段何気なく見ている自然の中にも、さまざまな生きものが関わり合って暮らしています。
今回の観察会を通して、参加者の皆さんにも、身近な場所にある生物多様性を感じていただけたのではないでしょうか。
終わりに
私自身、今回のイベントに関わるまで、ネイチャーポジティブという考え方について、ほとんど知りませんでした。
しかし、今回イベントを通して学ぶ中で、ネイチャーポジティブは、
私たち自身の生活や、その先の未来をつないでいくためにも、とても重要な考え方だと感じました。
また、今回のように、国立公園を利用される皆さんにとって、
ホテルなどの身近な場所でネイチャーポジティブという言葉を広める取り組みが行われることは、
多くの方に自然環境について知っていただくきっかけとして、とても重要だと感じました。
身近な自然に目を向けること、地域の自然を知ること、外来種について知ることなど、
小さなことから誰でもネイチャーポジティブに向けた取り組みを始めることができます。
まずは、雄大な自然を実際に見て、知ることもその第一歩です。
今回のイベントをきっかけに、参加者の皆さんが少しでも自然や生物多様性について考える機会となっていればうれしく思います。
また、この日記を読んでくださっている皆さんも、できることから少しずつ、
日々の生活にネイチャーポジティブに向けた行動を取り入れてみてはいかがでしょうか。
そして、ぜひ一度、支笏湖の雄大な自然を感じに遊びに来てください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
しかし、今回イベントを通して学ぶ中で、ネイチャーポジティブは、
私たち自身の生活や、その先の未来をつないでいくためにも、とても重要な考え方だと感じました。
また、今回のように、国立公園を利用される皆さんにとって、
ホテルなどの身近な場所でネイチャーポジティブという言葉を広める取り組みが行われることは、
多くの方に自然環境について知っていただくきっかけとして、とても重要だと感じました。
身近な自然に目を向けること、地域の自然を知ること、外来種について知ることなど、
小さなことから誰でもネイチャーポジティブに向けた取り組みを始めることができます。
まずは、雄大な自然を実際に見て、知ることもその第一歩です。
今回のイベントをきっかけに、参加者の皆さんが少しでも自然や生物多様性について考える機会となっていればうれしく思います。
また、この日記を読んでくださっている皆さんも、できることから少しずつ、
日々の生活にネイチャーポジティブに向けた行動を取り入れてみてはいかがでしょうか。
そして、ぜひ一度、支笏湖の雄大な自然を感じに遊びに来てください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
「環境省アクティブ・レンジャー写真展 ~北の自然の舞台裏~」

支笏湖会場では9/2~9/23まで開催中!
場所:支笏湖ビジターセンターの多目的室
(9月の開館時間 9:30~17:30 期間中無休)
皆様のご来場、お待ちしております。
