支笏洞爺国立公園
96件の記事があります。
2021年02月12日千歳・支笏湖氷濤まつり~氷の野外美術館~
支笏洞爺国立公園 當山真貴子
千歳市内から支笏湖へ向かうルート(道道16号線)。
2月初旬、朝日に照らされて輝く樹氷たちに出会い、早きは三文の徳だと感じた當山です。
さて、現在、支笏湖では、新型コロナウイルス感染症対策を徹底し(売店・花火・滑り台等を中止)、「氷の野外美術館」というテーマで「千歳・支笏湖氷濤まつり」が開催されています。
入場して最初に目につくのは、巨大な5本のタワー!
例年は2本のタワーが立っていますが、やはり複数のタワーがあると迫力満点です。
他にも、「アイスフォール」や、支笏湖ブルーが際立つ「アイスウォール」、屋根を無くし、森や林の中を登って行くイメージで作られた「展望台」からの眺めも新しい景色で新鮮でした♪
夜も綺麗です♪
ちなみに、展望台から見える景色で、本公園に関する「あるもの」が表現されているので、探してみると楽しいですよ(^^) ※ヒント:「あるもの」を上空から見た形
また、所々に三密を回避するための工夫が施されており、製作スタッフの皆さんのアイディアが結集された内容であるということも感じました。
※詳細情報↓↓
●千歳観光連盟 氷濤まつり情報
http://www.1000sai-chitose.or.jp/icefes.html
●支笏湖氷濤まつり Facebookページ
2020年12月25日空の広さを実感
支笏洞爺国立公園 當山真貴子
みなさん、こんにちは。支笏湖アクティブ・レンジャーの當山です。
さて、支笏湖商店街周辺の「電線の地中化」の工事が完了しましたので、その様子をご報告します。
電線が埋設されたことにより、今まで遮られていた景色が一気に開き「空はこんなにも広かったのか!」と実感しました。
今年の支笏湖園地は、電線の地中化を含めて、展望デッキの新設やアスファルト舗装、街路灯のLED化、側溝の整備などなど・・・大規模な整備の一年でした。
来年以降も一部の整備は続きますが、地元の方々や来訪者が快適に利用できるように取り組んでいきたいと思います。
2020年12月23日身近に暮らす動物たち
支笏洞爺国立公園 當山真貴子
気温の低い日や雪の降る日が多くなり、一面銀世界となっている支笏湖。アパートの水道管が凍結してしまい、冬の洗礼を受けている當山です。
さて、環境省では今年9月に、利用者のみなさんが、より快適に滞在できるよう、支笏湖ビジターセンターの南側に展望デッキを整備しました。冬になって落葉が進んだことから、展望デッキからの景観を良くするために、危険木伐採に合わせて一部の木の伐採や枝払いを行いました。
危険木(きけんぼく)とは、基本的に枯れ木や腐った木等のことです。
倒木の恐れがあるため、定期的に専門業者と一緒に園地内の樹木の診断をする危険木調査を行い、未然に園地利用者への危険を防ぐ取り組みを実施しています。
作業の様子
その作業中に、業者さんから「伐採した木に巣穴があり、そこからエゾモモンガが出てきた」という連絡があり、現場に行ってみると・・・
伐採した危険木の側面に巣穴を発見!
倒木する前に対応ができて良かったとホッとしつつ、エゾモモンガは、すでに別の木の巣穴に移動していたようで、姿を見ることはできませんでした。しかし、毛玉のような痕跡から彼らのぬくもりを感じました。
ビジターセンタースタッフの情報によると、巣穴は他にもたくさんあり、移動しながら暮らしているそうです。
お休みのところを邪魔してしまい申し訳ない気持ちもありましたが、人通りが多い身近な場所に、彼らが生息していることに感動しました(^^)
展望デッキからの眺望は、10月と比べ、風不死岳と支笏湖が綺麗に見られ、とても良くなりました。
単純に「綺麗だな~」と思うだけではなく、エゾモモンガや様々な野生動物たちが暮らしていることを思い浮かべてみてはいかがでしょうか。
私たちが気付いていないだけで、この周辺には多数の動物たちが暮らしており、彼らの存在を感じながら過ごしてみるのもオススメです(^^)
※展望デッキの利用について
冬季期間中は閉鎖となっていますので、来年、是非ご利用ください☆
ちなみに、展望デッキの工事から完成までの様子を下記の支笏洞爺国立公園公式SNSで公開中です。ご興味のある方は、ご覧下さい♪
Instagram→https://www.instagram.com/shikotsutoya_nationalpark/
Facebook→https://www.facebook.com/ShikotsuToya/
2020年12月17日アクティブ・レンジャー写真展in支笏湖~北の自然の舞台裏~開催中!
支笏洞爺国立公園 當山真貴子
こんにちは。支笏湖アクティブ・レンジャーの當山です。
さて、現在、12/2(水)より支笏湖ビジターセンターで「アクティブ・レンジャー写真展~北の自然の舞台裏~」を開催中です!
※開催期間:12/2(水)~12/27(日)
本写真展では、国立公園や国指定鳥獣保護区、野生生物保護センターなどで、アクティブ・レンジャー達が、現地巡視や自然ふれあい活動、野生生物の保護活動など日頃の業務を通じて撮影した写真と業務を紹介するポスターを展示し、北海道各地の自然が持つ素晴らしさと環境保全活動について紹介しています。
写真展を通して、自然環境への関心と理解を深め、私たちの活動を知っていただけると幸いです。
※アンケートに回答するとオリジナルのしおりをプレゼント!
支笏洞爺国立公園公式SNSでも動画を配信していますので、是非、ご覧いただき、フォローもお願いします(*^^*)
☆Facebook:https://m.facebook.com/ShikotsuToya
☆Instagram:https://www.instagram.com/shikotsutoya_nationalpark/
また、令和3年1月に札幌駅前通地下歩行空間(チカホ)で開催を予定していたアクティブ・レンジャー写真展inチカホは、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、札幌第一合同庁舎1階に変更し、開催することとなりました。
オンラインでも写真を掲載していますので、こちらもどうぞご覧ください(*^^*)
※詳細はこちら↓↓
2020年12月14日アクティブ・レンジャー写真展(オンライン)明日からスタート!☆
支笏洞爺国立公園 小松瑠菜
こんにちは!洞爺湖アクティブ・レンジャーの小松 瑠菜です!
いよいよ洞爺湖にも雪が降り積もりました♪ 一面真っ白な雪景色にワクワクします!^^
さて、今回は「AR写真展」についてお知らせします!
令和3年1月20日(水)に札幌駅前通地下歩行空間(チカホ)での開催を予定していた
「アクティブ・レンジャー写真展inチカホ」の中止と、
「北海道アクティブ・レンジャー写真展~北の自然の舞台裏~」オンライン写真展を
環境省北海道地方環境事務所ホームページ と インスタグラム で
開催することを皆様にお伝えいたしました。
オンライン写真展の期間は、
2020年12月15日(火)~2021年1月12日(火)までとなっており、
いよいよ明日からスタートとなります☆
北海道地方環境事務所HP
URL: http://hokkaido.env.go.jp/post_92.html
インスタグラム
URL:https://www.instagram.com/hokkaido_active/
私、小松ARは インスタグラム を担当しておりますので、
みなさま、是非フォロー&いいね よろしくお願いいたします!^^b
また、札幌第一合同庁舎でも道内12箇所を巡回した写真展の最終回として、
2021年1月13日(水)~1月20日(水)13時まで、
自然風景や野生生物の写真展示を予定しています☆
札幌第一合同庁舎に足を運ぶ際は、是非写真展をご覧ください^^
合庁写真展、オンライン写真展に関する情報は北海道地方環境事務所のホームページ
でもお知らせしておりますので、ご確認ください♪
ではみなさま、お楽しみに ☆ミ
2020年12月01日小学生への環境教育授業を実施!
支笏洞爺国立公園 小松瑠菜
こんにちは!洞爺湖アクティブ・レンジャーの小松 瑠菜です!
いよいよ雪の季節がやってきますね♪
今回は、先日実施した洞爺湖町の小学生への環境教育授業の様子を紹介いたします☆
【第1回目】 10月に実施
第1回目の環境教育授業は、洞爺湖中島で実施いたしました。
「中島で生き延びるための戦術!!!」 をテーマにお話しました。
・・・とはいえ、私たち人間がいかに生き延びるか?! ではなく、
エゾシカによる食害が顕著に見られる中島で、
どのような植物たちが生き延びることが出来ているのか をお話しました。
中島の歴史の話を簡単に交えながら散策し、
子ども達には、ワークシートを記入してもらいながら、
エゾシカによる中島の不思議な植生について学んでもらいました。
他にも、秋の中島で見られる動物の食痕や果実などを探したり、
シカの痕跡を見つけたり、樹皮や果実に触れてみたりなど、様々な体験をしてもらいました^^
【第2回目】 11月に実施
第2回目の環境教育授業は、小学校でスライドを用いて実施いたしました。
1.国立公園/2.外来生物/3.エゾシカ/4.ゴミ問題 をテーマにお話しました。
授業の前半、早速
「洞爺湖って国立公園なんだ!」
「国立公園ってなぁに?」
「北海道以外から連れてきたカブトムシも外来種なの?!」 という声が聞こえてきました^^
メインテーマでもあった、「エゾシカ」に関する授業では、
関連する動物も交えながら、実際に 毛皮・頭骨・角などを
"見て"、"触って"学んでもらいました。
中でもシカ角の重さを感じられる「シカ角ヘルメット」や、
「シカ新生児体重標本(ぬいぐるみ)」が子ども達には人気でした^^
最後に、ゴミ問題が引き起こす環境への影響をお話しました。
何気なく人間が捨てるゴミによって、自然に分解されず、そのまま残ってしまう事はもちろん、
野生動物への影響を、実際の例を紹介しながらお話しました。
被害に遭った鳥類の写真を見た子ども達は、
「かわいそう・・・」 と、心を痛めながら、真剣な眼差しで話を聞いてくれました。
これらのことが他人事ではなく、自分事として、
私の授業を受けた子ども達や、この投稿を見ている皆様方1人1人が、
自然のために出来ることを考えてくれたり、行動してくれたりしたら、
とっても嬉しいなぁ~と思っています・・・☆
2020年11月13日11月ならではの観察会♪in支笏湖
支笏洞爺国立公園 當山真貴子
支笏湖周辺の山々に積もった真っ白な雪が美しいと感じる今日この頃。
イチャンコッペ山からの眺め
さて、陽の光が暖かくお天気に恵まれた11/7(土)に「野鳥と冬芽の観察会」を開催しました。
※参加者:15名(40代~70代:11名、子ども:4名)
観察会が始まり、パークボランティアさんが地面に落ちていた「あるモノ」を拾い、上に向かって飛ばし始めました!
「あるモノ」の正体は、「アカイタヤ」でした。
アカイタヤとは、イタヤカエデの変種で山地に生える落葉樹です。
子供たちは、クルクルとブーメランのように落ちていくアカイタヤの種飛ばしに、喜んでいました(^^)
なかなか写真では伝わりにくいので・・・是非、皆さんも種を見つけた際は、飛ばしてみてはいかがでしょうか♪
他には、バナナに似ているカツラの冬芽や赤色のナナカマドの実、花のようなハナゴケ、トビ、アカゲラ等を観察することができました。
※写真をクリックすると大きくなります。
今回は、解説者4名で、二班に分けて実施しましたが、参加者の方々は野鳥や冬芽を観察しやすくなった今の時期ならではの支笏湖を楽しんでいました(^^)
2020年11月10日環境月間の清掃!
支笏洞爺国立公園 當山真貴子
紅葉シーズンが終わり、ちらほらと雪が舞う季節となった支笏湖。早くスキーがしたくてたまらない當山です。
さて、先月(10/30)、6月から延期となっていた「環境月間の清掃」を開催しました。
開会式の様子
8月の「自然公園クリーンデー」と同様に、規模を縮小し、企業様・団体様・地域の皆様に少人数でのご協力を依頼したところ・・7団体約50名の方々が参加なさいました。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました(^^)
今回の清掃場所は、「ポロピナイ」・「休暇村支笏湖付近の側溝(人数多め)」・「中モラップ」の計3カ所に設定し、清掃Start!
「自然公園クリーンデー」のゴミの総重量は約52kgでしたが、今回はなんと134.1kg!
一番ゴミが多かった場所は「中モラップ」。
残念なことに、また新たに冷蔵庫(不法投棄)が道路沿いに捨てられていました・・・
そもそも、不法投棄とは、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)」に反して違法に廃棄物を投棄する行為で、罰則が設けられており、「誰も見てないから良いだろう」という訳にはいきません。
「どうかこれ以上、綺麗な支笏湖にゴミを捨てて欲しくない」と願わずにはいられませんでした。
2020年10月29日延長決定!!! アクティブ・レンジャー写真展2020~北の自然の舞台裏~ in洞爺湖
支笏洞爺国立公園 小松瑠菜
こんにちは!洞爺湖アクティブ・レンジャーの小松 瑠菜です!
紅葉が美しい季節になりましたね♪
観光などで洞爺湖にお越しの際には、是非洞爺湖ビジターセンター・火山科学館にお立ち寄りください!☆
ビジターセンター2階では、10月1日(木)から、
「アクティブ・レンジャー写真展2020~北の自然の舞台裏~」を開催しています!^^
展示している写真は、私たちアクティブ・レンジャー、希少種保護増殖等専門員12名が
国立公園や鳥獣保護区等で撮影した、風景と生きもののとっておきの写真たちを展示しています☆
こちらの写真展、予定では10月29日(木)までの開催予定でしたが、
大好評のため、延期が決定いたしました!
計12枚の写真達とともに、各アクティブ・レンジャーの自己紹介や業務内容を記載したポスターの展示のほか、
写真展を開催している期間限定で、業務紹介冊子もご用意しております♪
閲覧用のほか、ご興味を持っていただけた方にお持ち帰り可能な冊子もご用意しておりますので、
是非お手にとってご覧ください☆ミ
会場にお越しいただけた方には、簡単なアンケートにご記入していただくだけで、
洞爺湖会場限定の「しおり」をプレゼントしています^^
アンケートにご協力の上、洞爺湖の思い出の1つとしてお持ち帰りください☆
他にも、数量限定で各種パンフレットも充実して取りそろえています。
これであなたも国立公園マニアになれるかも・・・?☆ミ
では、続きは会場で!☆ミ
北海道の景色や動植物の写真をみて、次の旅先の候補にしていただけると幸いです^^
こんにちは!洞爺湖アクティブ・レンジャーの小松 瑠菜です!
先日、酪農学園大学環境共生学類と洞爺湖町の共催で
『洞爺湖生物多様性シンポジウム「いま、洞爺湖の生命と環境を考える」』 が開催されました!
大変興味深い内容だったのですがその前に...
●洞爺湖町と酪農学園大学が2009年7月に締結した地域総合交流協定に基づいて、これまで多くの学生が、地元 NPO、環境省洞爺湖管理官事務所、洞爺湖町等と連携して洞爺湖周辺の自然環境保全に関する調査研究を行なってきました。
このシンポジウムは、生物多様性保全や外来種問題に関する最近の研究によって得られた知見を地域の皆様に広く周知し、洞爺湖が抱える環境問題について考えることを目的としています。
今回のシンポジウムは、会場にお越し頂く場合は定員人数を設け、事前申し込みとし、会場と大学をオンラインで中継し、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底して開催されました。
第1部 学生等による調査研究発表では、下記のテーマで発表していただきました。
・洞爺湖中島におけるエゾシカの食性変化
・自動撮影カメラでシカの密度を推定する-手法検討と捕獲の影響評価-
・シカの減少によって中島の下層植生は回復したのか
・シカによる下層植生採食が樹皮剥ぎされない樹種の成長と繁殖に及ぼす影響
・洞爺湖中島におけるエゾシカの高密度化に伴う生態系地下部への影響
・侵略的外来種ウチダザリガニの水銀蓄積特性
第2部 関連調査報告では、下記のテーマで発表していただきました。
・洞爺湖における特定外来生物ウチダザリガニ捕獲調査報告(洞爺湖生物多様性保全協議会)
・洞爺湖中島におけるエゾシカ生息数調査等の報告(酪農学園大学環境共生学類)
どれも非常に興味深い内容ばかりで、非常に勉強にもなりました。m(_ _)m
来年の発表も期待したいと思います^^