ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

RSS

大雪山国立公園 東川

170件の記事があります。

2010年02月03日静かな森 白金

大雪山国立公園 東川 宮崎 浩

2月に入り冬もそろそろ寒さの折り返し地点と言ったところでしょか、そうはいってもまだまだ厳しい冬が続くここ大雪ではこれからが冬本番と言えます。連日大雪の山々には極上のパウダースノーを求めて日本国内だけでなく海外からも滑りにやってくるスキーヤー、スノーボーダーが多く見受けられますが、大雪の冬の魅力はそこだけではありません。森の中をゆっくりスノーシューなどで散策し、その後は温泉でリラックスいうのも温泉天国大雪ならではでしょう。
 今日は白金温泉周辺の情報です。大雪のクロスカントリースキーコースといえば旭岳温泉が有名ですが、ここ白金周辺にも同様のコースがあるのです。圧雪されている場所なのでラッセルはしたくないという人でも気軽に歩ける場所としておススメの場所です。12月のシーズン初めはクロスカントリースキー選手でにぎわう場所ですが、この時期は訪れる人もまばらでまさに静かな森を一人占めできる場所ではないかと思います。そこで見られたいくつかの風景を紹介します。

いきなり雪を食べているクマゲラ発見?と思ったら道路脇のオブジェでした・・・。

この時期の川沿いに良く見られる風景。マシュマロがたくさん。

注)クロスカントリースキーコースに入る際守って頂きたいこと。

1、あくまでもここはクロスカントリースキーコースですので歩く際は隅の方を歩いてください。また歩く際スキーの跡をつぶさないように。
2、入口に入林ポストがありますので入る前に記帳を
3、コースから一歩外れるとそこは目印もない森の中です、くれぐれもコースからは外れてあまり深く入っていかないようにしてください。


なかなか晴れることのないこの時期、つかの間の晴れ間が貴重な時間です。思わずフカフカの雪の上に映った自分の姿をパチリ。足跡の付いていない雪の上に自分だけの足跡を付けるのは何とも嬉しいものです。その分息が切れますが・・・。

 道路からほんの1時間ほどの森歩きでしたが、この日は天候も穏やかでアカゲラやエゾシカ(この深い雪の中お疲れ様です)に出会う事が出来ました。気温は-10℃以下と冷え込んでいましたが、歩いている中では寒さを感じさせない魅力がここにはあるような気がしました。温泉に入るだけで帰るのではあまりにもったいない、どうぞ白金にお越しの際は森歩きも楽しんでみたらいかがでしょうか?もちろん防寒と日焼け対策(曇りの日でも)はお忘れなく。

ページ先頭へ↑

2010年01月22日大雪の冬のもう一つの顔

大雪山国立公園 東川 宮崎 浩


    
 のっけからこの画像・・・、なんだか分かりますか?実はこれ、旭岳の姿見駅周辺の様子です。季節の話題をお送りしているこのアクティブレンジャー日記では毎回きれいな画像を掲載している中でこのような写真で恐縮です。冬型が強まる12月、1月はなかなか旭岳の雄姿を拝むことが難しい時期、ふもとでは天気が良くても山の方は・・・ご覧の通りという日が少なくありません。特に高い樹木のない旭岳姿見駅周辺ではしばしばこのような状況に当たることがあります。このような時はあせらずしばらく駅舎の中で待機することでしょうか?この日もこの後しばらくして視界が開けたためこれ幸いでした。これも(これが?)大雪の冬の姿だともいえます。天候の悪い日は行動を控えるなど十分注意が必要ですね
 ちなみにこのようなホワイトアウトの状況の感覚・・・何も見えない状況の中でふわふわと何かゆられている感じ、また乗り物酔いをした時のような気持ち・・・。個人的にはそのような気分になります。こんな状況にはあまり出くわしたくないですね。

 夏なら散策路として気軽に歩ける姿見周辺も冬の積雪期は全く別の顔、雪がない時期は15分もあれば到着出来た旭岳石室がホントに遠く感じます。

現在の旭岳石室の様子です。雪が吹きだまっていて、2階からの出入りにはちょうどいいくらいの雪の高さでした。注)ここは緊急避難小屋ですので宿泊目的の利用は不可です。

 もちろんこのような何も見えない日ばかりではありません。天気が良ければ夏とは違う冬の素晴らしい景色が拝める日もあるので、そのような日に当たればスノーシューなどで姿見駅周辺を散策するのも楽しいと思います(初めての方はガイドさんなどと歩くことをお勧めしますが)。ただ今年は強風の日が多く、雪が飛ばされてハイマツなどが出ている所もあります。植物を傷つけないように歩いてください、もちろんスキーをする方も。気温は間違いなく低いので(この日の気温は石室の周辺で-15度、風があれば体感的にはもちろんそれ以下)防寒対策は(紫外線対策も)念入りに。それでも暑がりの私は汗が出ましたが・・・。
 
 最後にお知らせです。現在天人峡温泉羽衣の滝遊歩道は雪崩の恐れがあるため、完全通行止めとなっております。危険ですので、冬の積雪時は立ち入らないようにしてください。


ページ先頭へ↑

2009年12月18日待ちに待った・・・

大雪山国立公園 東川 宮崎 浩

 どうした事でしょう、天候が悪いのが当り前な12月の旭岳ですが、ここ3週連続で金曜日が素晴らしい天候に恵まれています。という事はたまたま私も金曜日に旭岳に行っていることになりますが・・・。そしてはかったように週末が悪天。昨年と同じパターンが今年も続かなければよいのですが。

 上川地方も今週に入りようやく積雪が増えてきたため、続々とスキー場がオープンしているようです。知らない方もひょっとしたらいるかもしれませんが、実はここ旭岳もスキーコースとしても利用され、冬でもロープウェイが営業しているのです。積雪量でいえば他のスキー場にひけを取らない場所ですが、何といってもここは国立公園の特別地域。植物の保護などの理由で、スキーコースオープンには積雪量の規定があり、本日18日にその調査が行われました。
 積雪量をはかるためのゾンデ棒(雪崩に際に埋まった人間を見つけるための棒)を何箇所かに刺して調査します。が、冬の旭岳は風の特に強い場所。降る雪も軽いため、まとまった雪が降らなかった今年はなかなか積雪が一定量に達しておらず、雪の早かった昨年に比べて10日ほど遅い積雪量調査となりました。


場所によっては積雪計があるので、そこで積雪量を確認。写真は旧天女ヶ原駅付近。ここが一番深く、積雪計は2mを指していました。

今日もきれいに見えました、旭岳。このような日に当たれば多少雪が悪くても大満足ですね。看板も立てられコース準備は万全といったところでした。

 調査の結果、積雪量は問題なし。めでたく翌日(19日)からコースオープンとなります。雪の質はさらさらパウダーで文句なしの素晴らしい雪です。心待ちにしていた方、真冬の旭岳を楽しんでください。
 ただ、ロープウェイのアナウンスでも触れていますが、スキーコース以外の滑走は雪崩の危険性があるため、滑走が禁止されておりますので必ず守ってください。また、コース外にはハイマツなどの高山植物がこの時期は出ている場所も多いので滑走により植物を傷つけないためにも、コース外滑走はしないようお願いします。


スキーコース全景(中級者向けBコース)。このような視界の良い日はなかなかありません。視界不良時はコースを外れると遭難の可能性も高いため、十分に注意してください。

ページ先頭へ↑

2009年12月15日冬の旭岳自然観察会

大雪山国立公園 東川 宮崎 浩

12月13日(日)に旭岳温泉にて、地元山岳ガイド佐久間氏を迎えての今年度第3回目の自然観察会が行われました。
今回の目的は「フカフカの深雪を体験しよう」との目的で、大雪山が一番大雪山らしくなる冬の時期、観察会参加者20名とともにクロスカントリーコース周辺をスノーシューにて歩きました。
 先週前半までは、旭岳周辺も近年にない少雪でスノーシュー観察会にならないのではと心配をしていたのですが・・・。
 ようやく観察会直前になり、降ってきてくれました!この時期にしては若干湿った雪でしたが、先週末から降り始めた雪はどんどん辺りを冬の世界に引き込んでいき、ひと安心。ようやく冬の旭岳らしくなってきたようです。
時折激しく降りしきる中での観察会となりましたが、参加者の皆さんこの大雪にも大感動、やはり山で降る雪には町で見るものと違ったものがあるのかもしれません。

出発前に佐久間講師からこの周辺の動物などについての説明を受ける参加者の皆さん。

歩き始めて30分ほどでカモ沼に到着。かなりの積雪に見えますが、これでも例年に比べればかなり少ないのです。大人数にびっくりして休んでいた3羽のカモも飛び立っていってしまいました。

今回の観察会で一番感じたのは、スノーシューで普段から歩いているという方が本当に最近は増えたな、という事です。夏に山や森を歩くだけでは物足りなくなり、冬の森も歩きたいという方が増えたのでしょうか?運動不足になりがちな冬の時期、家に閉じこもりがちな方はまた違った冬の楽しみ方も体験してみるのも面白いかもしれません。
ただ、冬の森は夏と違って道もはっきりしておらず、危険も伴いますので初めての方は必ずビジターセンターなどで情報収集の上、ガイドなどの案内を受けながら散策することをお勧めします。また、クロスカントリーコースは冬の時期、選手たちがかなりのスピードで駆け抜けていきます。コースを通る際には十分に注意してください。

最後はお決まりの記念撮影。関係者も含めて27名となりました。クロスカントリー選手の方、びっくりさせてしまいスミマセン…。


ページ先頭へ↑

2009年12月03日雪の白さと紺碧の空

大雪山国立公園 東川 宮崎 浩

 クロスカントリー選手たちでにぎわう旭岳温泉街とうって変わって、ロープウェイが運休中の現在は山に訪れる人はほとんどなく、たまに出会う登山者の方も「静かですねぇ・・・」の一言。
 紅葉のピーク時には一日に5000人以上の人が訪れるここ旭岳。人のいないこの時期こそ、本来の大自然の姿なのかもしれません。
 夏には気軽に行ける姿見の池も今は登るとすれば自分の足で登るのみ、ふもとは晴天でも、高山帯に出たとたんにホワイトアウト(吹雪で視界がゼロの状態)・・・ということが多い冬の時期、夏山登山においてはメジャーな旭岳も簡単に登れる山ではないことを実感させてくれます。
 特にこの時期は気象条件が厳しい大雪山、とりわけここ旭岳はその雄姿を我々に見せてくれることはなかなかありません。だからこそ、その姿が拝めたときは感動が生まれるような気がします。

 現在の旭岳の様子です。ちらほらと登山者が入っているときには踏み跡が付いていることもありますが、過信は禁物。必ず地図で位置の確認をしながら山に入るようにしてください。

1合目の天女ヶ原湿原から見た旭岳(正面の山)。夏にはここまで30分もあれば着く場所ですが、トレースのない状態ではその倍はかかることもあるので注意が必要と思われます。現在の積雪は90cmくらいでした。


姿見の池周辺の様子。積雪は深い所でも80~90cmくらいとこの時期としては少ないようです。手前のくぼんでいる所が姿見の池がある場所、雪に隠れてすでにその面影はありません。今日は雪の白さとこの紺碧の空が見事でした。
標高が高くなる程、空気が澄んで空が青く見えるようになるといいますが、雪の白さと相まると更にこの青さが深まるように思います。


ふもとの忠別ダムより見た旭岳(右の山)。紺碧の空ではありませんが、天気が良ければふもとからでもこんなにきれいです。

 最後にお知らせです。

 東川自然保護官事務所では12月13日(日)に旭岳温泉にて自然観察会を行います。
「わさび沼の冬とフカフカの深雪を体験しよう」と題して、講師に地元山岳ガイドの佐久間弘先生(山楽舎BEAR代表)を迎え、旭岳温泉周辺をスノーシューで散策します。

 参加料 大人¥200 子供¥100 
参加希望の方は東川町役場産業振興課 商工観光室 
 0166-82-2111まで。

ページ先頭へ↑

2009年11月13日ウインターシーズン到来

大雪山国立公園 東川 宮崎 浩

全国のトップを切って、11日に小樽のスキー場もオープンし、そろそろウインターシーズン到来という季節になってきました。そしてここ旭岳温泉街もスキー選手たちでにぎわっています。といってもこちらは同じスキーでもクロスカントリースキーで、日本で一番早く雪が積もるここ旭岳や白金温泉周辺には全国からいち早く選手が集まってくる場所なのです。もちろんこちらは人工雪ではなく天然の雪ですが、現在の旭岳温泉の積雪はせいぜい30cm程度と少なく、選手たちにとっては早くまとまった積雪になって欲しいいったところでしょうか?

雪のあるところを見つけて練習する選手の皆さん。雪がまだ少ないので、練習にも一苦労のようです。



本格的な積雪前に行っている現在の作業がこれです、スノーモービル乗り入れ禁止の看板取り付け。
 大雪山国立公園では自然環境や動植物の生息・生育環境に悪影響を与えることから乗り入れ禁止・規制区域が指定されています。このエリア内では自動車、飛行機などはもちろんのこと、スノーモービルに関しても規制対象になりますので、公園保全の為ご協力お願いします。詳細は大雪山国立公園ホームページの乗り入れ規制区域http://c-hokkaido.env.go.jp/nature/mat/m_1_7.htmlをご覧ください。


なお、現在旭岳ロープウェイは定期点検の為運休中です。旭岳スキー場としては12月10日より積雪状態を見てオープンの予定です。
 そして道路はすっかり冬道ですので旭岳、白金方面お越しの際は車の運転には十分気を付けていらしてください。また、12月中旬あたりまでは周辺の宿はクロカン選手の合宿で満室のところも多いようなので、飛び込みでの宿泊は避けたほうが良いようです。


白金温泉周辺から十勝岳連峰美瑛富士(一番右)方面。すっかり冬景色となり、雪化粧した山と木々が綺麗でした(11月12日撮影)。



ページ先頭へ↑

2009年10月30日白金の魅力

大雪山国立公園 東川 宮崎 浩

 早いもので、10月も今週で終わり。11月が始まると同時に、今年はどうやら平地でも雪の便りが聞こえてくるようです。旭岳方面に比べて比較的雪の降り始めが遅い白金方面でも、どうやら雪のない探勝路は今週が最後のようです。

 これからの時期、気軽に自然を楽しみたい方には白金温泉周辺をお勧めします。ここまでのアプローチは美瑛町内からも近く、峠越え等もないため比較的冬でも訪れる人が多い場所。最近、口コミである場所がとくに人気を呼んでいるようです。


それがここです、通称「青い池」(見たとおりそのままですが・・・)白金街道沿いに車がたくさん止まっているので、入り口は分かりやすいと思います。そこから歩いて10分ほど、あまりの色の綺麗さに吸い込まれてしまうようですよ。

 
 さて、白金といえばこの青い池に代表されるように、ブルーリバーと呼ばれるいわゆる水の「青色」が特徴ですが、ここの青色は何故このような色になるのでしょうか?
 単純に考えると、ここの温泉の成分ではないかと考える方が多いようですが、ここ白金の温泉を利用された方は分かると思います、ここの温泉の色は薬用効果のありそうな薄緑色です。ということは、この成分とは関係ないようです。
 調査によると、どうやらこの川に流れ込んでいる「地下水」にその原因があるようです。この地下水には、非常にたくさんの鉱物成分が含まれており、とくにアルミニウムが豊富。川に溶け込み、水酸化アルミニウムになったアルミは、コロイド状という粒子になり、それが、光をまんべんなく散乱させる結果、青色が強く見えるようになるようです(海の色が青く見えるのと同じ現象)。それに加えて、白金の温泉水の成分には、光の散乱を助けるイオウや石灰成分などが川底の石や岩を白くし、水の青さをより一層引き立ててくれるようです。
 残念ながら、厳冬期にはこの「青い池」は凍結して見ることは出来なくなってしまいますが、川のほうは冬でも凍ることはありませんので、一年中この「ブルーリバー」を楽しむことができます。
 まさにここは大自然が作り出したものの中に、人によって流失した温泉水が生み出した「偶然の一品」と呼べるのはないでしょか?


青い池の近く、こちらは冬でも凍らないブルーリバー(美瑛川)。川が青くなる所というのは、非常に貴重な場所。


こちらは地元ではすっかりおなじみになった「就実の丘」から見た大雪山(旭岳方面)。このようにすっきり晴れ渡る日、次はいつになるでしょうか?山はもうすでに真っ白、今週末からさらに積もりそうです。
この日はまだ残るキガラシの花の黄色と、山の白が見事でした。

 残念ながら、訪れる人が増えてくるとそれにつれて増えてくるのがゴミです。いつまでもこの綺麗な場所を残していくために、ゴミは必ず持ちかえるようにしてもらいたいものです。また、山火事防止の為にも特に空気の乾燥するこれからの時期、森の中での歩きたばこなどは慎むようにしてください。 

ページ先頭へ↑

2009年10月22日静寂の森

大雪山国立公園 東川 宮崎 浩

秋の紅葉シーズンにはあれだけ賑わった旭岳周辺も、すっかり雪景色となり、訪れる人もほとんどいなくなり、徐々に山は冬支度を始めています。
22日現在はすでに旭岳温泉街まで積雪が下りてきており、道路にはシャーベットの雪が日中でも残っている状態。夜間、早朝は凍結しているようです。ここまで上がってくるにはもうスタットレスタイヤでないと危険でしょう。週末に山を予定している方は注意してください。

さて、今時期の温泉街の探勝路はこの時期は歩く人もほとんどいないので、ありのままの森を体験することができます。雪の中では音もかき消され、まさに静寂という言葉がぴったり当てはまるのではないでしょうか?森の中を歩いているとまさに大自然の中に吸い込まれてしまうような、そんな今の自然探勝路です。 


今の旭岳温泉周辺の様子はこんな感じです。雪はこれから積もったり、解けたりを繰り返していきます。木道の上は特に滑るので要注意です。


新雪の中にエゾシカの足跡が見られました、これから雪が深くなっていくとだんだん下のほうに降りて行くのでしょう。彼らにはこれから厳しい冬が待っているのでしょうね


探勝路入口から30分ほど歩くと、冬でも凍らないワサビ沼に到着。
気温が低くなると白い蒸気が立ち上って幻想的。神様でも出てきそうな感じ。

この時期は見るもの少なくなり、温泉に入るだけで帰る人も多いと思いますが、「せっかくここまで来たのだからちょっと歩いてみたい…」と考えている人はビジターセンターなどで情報収集の上、初冬の旭岳散策を楽しんでください。ただ、かなり寒いですからしっかり着こんで出発してください。さすがに雪の上は歩けないという方は周辺の広場などで雪遊びなどを楽しんでください。

旭岳温泉街では雪遊びがもう楽しめますよ!

10月22日 曇り 気温 +1℃ (旭岳温泉12:00)

ページ先頭へ↑

2009年10月07日徐々に白い世界が・・・

大雪山国立公園 東川 宮崎 浩

10月に入り、雪の便りが山の上からだんだんと中腹のほうに降りてくる時期となり、町でもそろそろ雪虫が飛ぶ季節となりました。(注、私の周りにも雪を待ちわびているちょっと違った「雪虫」と呼ばれる人達たちがこの時期になると集まってきますが・・・)
 ついこの間、紅葉が始まったとお伝えしたばかりのような気がしますが、山ではもうすっかり季節は冬に向かっているようです。
 標高の高い旭岳や十勝岳方面に行かれる方は、そろそろタイヤも冬タイヤが必要な時期となりましたので、くれぐれもご注意を。


現在の東川周辺の紅葉前線はかなり下まで来ました(10月6日撮影)。写真は忠別ダム周辺の様子。週末の台風が心配です…。そろそろ見ごろを迎えるころですが・・・。

こちらはおなじみの中岳温泉。まさにここでは今、日本一早い雪見の露天風呂というところでしょうか。すでに登山道は積雪状態になってしまっているので、行くとすれば旭岳周辺を熟知している方でないとおススメ出来ませんが。

 新雪の上で珍しいものを発見しました、氷河期の落とし子といわれるダイセツタカネフキバッタです。バッタ目イナゴ科の一種で日本では北海道の高山帯にのみに分布しており、国外ではロシアのバイカル湖周辺から極東地方に分布しており、羽根がないというのが特徴の“あの”バッタです。秋に産み付けられた卵の中で冬を越し7月上旬に孵化して、成虫として見られるのは8月上旬から9月下旬くらいといわれているようですが、「こんな寒い中、よう頑張った」と言ってあげたいです!が、いよいよ雪が降ってきてしまい凍えて動けなくなっていたようです…(合掌)。また、来年元気な姿を見せてください。

寒い中、良く頑張っていましたタカネフキバッタ


ページ先頭へ↑

2009年09月26日十勝岳方面紅葉情報

大雪山国立公園 東川 宮崎 浩

ここしばらくは旭岳方面の情報ばかりとなってしまっていましたが、本日は十勝岳方面の情報です。
 
9月26日はいよいよ終盤を迎えたPV活動が十勝岳~上富良野岳方面にて行われました。
本日の作業内容は、登山道のロープ外しおよび避難小屋・登山道の清掃活動。予報では昼前から天気回復でしたが、山のほうではあっさり予想は外れ、登山開始から下山まで強風とガスの中での作業となりました。
 
 さっ、寒い…。覚悟はしていましたが、やっぱり・・・寒い。場所によっては15mくらいの強風が吹く稜線に出るとあっという間に手はかじかみ、顔がこわばってしまいボランティア活動とは思えない過酷な作業となってしまいましたが、寒い中黙々と作業をする姿は、パークボランティアさんたちの意識の高さを見た感じがしました。 
 ちなみに十勝岳山頂での本日の気温は1℃(10:00頃)でした。風が絶えず10m以上吹きつけていたので体感的には-5℃以下でしょうか?紅葉見物のついでに、と十勝岳登山を考えている方、防寒(夏から聞き飽きたかもしれませんが)しっかりしてきてください。たまに本日はあられも舞ってました。

過酷な状況の中、黙々と作業するボランティアの皆さん。ホントにお疲れさまでした。

 現在の紅葉はかなり下まで降りてきています。相変わらずイマイチな写真ですが参考にしてください。(下2枚とも9月26日撮影)

これは凌雲閣横からの風景です(標高1,200m付近)。本日は紅葉祭りが行われていて、かなりの人出があったようです。

こちらはちょっと下ったカミホロ荘付近からの風景(標高1,000m付近)。赤と黄色がかなり良くなってきていました。

 ちょっと車から降りて、紅葉見物・・・。とはいえ、標高1,000mともなると薄着では寒いと思いますので、山を歩かない方でも一枚余計に服は持ってきた方がよいかと思います。大雪は今紅葉真っ盛りですよ!


ページ先頭へ↑

ページ先頭へ