2007年8月27日
2件の記事があります。
2007年08月27日「山のルールの前に、人としてのルール」
支笏洞爺国立公園 洞爺湖 加藤 康大
8月14日(火)・15日(水)1泊2日で、後志管内羊蹄山にて巡視・清掃登山を行った。「蝦夷富士」として親しまれ、北海道を代表する名山として日本百名山のひとつにも数えられる。夏場は多くの登山者が訪れ、また冬季には、極上のパウダースノーを味わえる山として、最近はスキーヤー、スノーボーダーの姿もよく見かけるようになった。
各地区のアクティブレンジャー日記でも頻繁に書かれているけれど、ここ羊蹄山もゴミが多い(洞爺湖畔よりマシだけど…)。前回7月末に真狩コースを往復した際のあまりのゴミの多さに、今回は徹底的にゴミを拾うつもりで来た。
真狩コースに車1台をデポし、倶知安(比羅夫)コースより登山開始。真狩コースに比べ、利用者が少ないせいか、ゴミもそれほど多くはないが、空き瓶、空き缶に始まり、ペットボトルやティッシュペーパー、おにぎりやアメの包み紙…、気づくとゴミ袋がいっぱいに。景色を見ながら、風の心地よさを感じながら、ボーっと休憩している時、ふと横を見ると怪しげなティッシュペーパーが…。こんなトコでやらかして誰か来たらどうするつもりなんだろう…? と不思議に思いつつ、心底ガッカリする。自分の紙ぐらい自分で持って帰って欲しい。残しておくほうが恥ずかしいと思うけど。そもそも我慢する自信がないなら、携帯トイレを持参するべき。
下りは、真狩コース。人気ルートだけにゴミも多い。結局往復でゴミ袋×3を収拾。後半はなかなか重たかった。かなりレトロな空き缶の発掘にも成功し、綺麗に洗って雑貨屋に売りに行こうかと思ったくらい。
さらにゴミ以外の問題も。避難小屋監視員の話によると、来年洞爺湖にて開催のサミットブーム(?)の影響か、登山者と呼べないような軽装者の入山が増え、プチ遭難が多発しているそう。8月13日夜も警察・消防のお世話になったパーティーが立て続けに2組。私たちが小屋に宿泊した14日夜にも、日没後19時を過ぎてから小屋に到着したパーティーに驚いていると、さらに上には上がいて、21時を過ぎてから小屋に着いた登山者がいた。かなり危険。
自分の体力をわきまえ、また仲間の様子にも気を配り、時には途中下山する勇気も必要。各ガイドブックやパンフレットを見てみると、登山口から山頂まで4時間?4時間半くらいの記載が多い。しかしこれはかなりのハイペースだ。まして夏場の高気温時は、背負う水の量も多くなるし(途中に水場はなく、避難小屋の雨水は緊急用)、さらにペースも落ちる。山に慣れていない人・体力に自信のない人は、休憩時間・下山及び緊急時の体力をセーブすることを考慮すると、山頂まで6?7時間、もっとかかる人もいるだろう。
警告看板を設置する等、私たちを含めた関係機関によるなんらかの対策が必要かも知れないが、結局は登山者一人一人のモラルの問題。ゴミ問題も然り。「ゴミは持ち帰って下さいね」なんて優しく諭す気はない。そんなこと、山以外の場所でも当たり前だし。
山には山のルール。国立公園には国立公園のルール。人には人のルール。守る気のない人は入山するべきでない。訪れた人すべてが癒されるような、そんな国立公園であって欲しい。
各地区のアクティブレンジャー日記でも頻繁に書かれているけれど、ここ羊蹄山もゴミが多い(洞爺湖畔よりマシだけど…)。前回7月末に真狩コースを往復した際のあまりのゴミの多さに、今回は徹底的にゴミを拾うつもりで来た。
真狩コースに車1台をデポし、倶知安(比羅夫)コースより登山開始。真狩コースに比べ、利用者が少ないせいか、ゴミもそれほど多くはないが、空き瓶、空き缶に始まり、ペットボトルやティッシュペーパー、おにぎりやアメの包み紙…、気づくとゴミ袋がいっぱいに。景色を見ながら、風の心地よさを感じながら、ボーっと休憩している時、ふと横を見ると怪しげなティッシュペーパーが…。こんなトコでやらかして誰か来たらどうするつもりなんだろう…? と不思議に思いつつ、心底ガッカリする。自分の紙ぐらい自分で持って帰って欲しい。残しておくほうが恥ずかしいと思うけど。そもそも我慢する自信がないなら、携帯トイレを持参するべき。
下りは、真狩コース。人気ルートだけにゴミも多い。結局往復でゴミ袋×3を収拾。後半はなかなか重たかった。かなりレトロな空き缶の発掘にも成功し、綺麗に洗って雑貨屋に売りに行こうかと思ったくらい。
さらにゴミ以外の問題も。避難小屋監視員の話によると、来年洞爺湖にて開催のサミットブーム(?)の影響か、登山者と呼べないような軽装者の入山が増え、プチ遭難が多発しているそう。8月13日夜も警察・消防のお世話になったパーティーが立て続けに2組。私たちが小屋に宿泊した14日夜にも、日没後19時を過ぎてから小屋に到着したパーティーに驚いていると、さらに上には上がいて、21時を過ぎてから小屋に着いた登山者がいた。かなり危険。
自分の体力をわきまえ、また仲間の様子にも気を配り、時には途中下山する勇気も必要。各ガイドブックやパンフレットを見てみると、登山口から山頂まで4時間?4時間半くらいの記載が多い。しかしこれはかなりのハイペースだ。まして夏場の高気温時は、背負う水の量も多くなるし(途中に水場はなく、避難小屋の雨水は緊急用)、さらにペースも落ちる。山に慣れていない人・体力に自信のない人は、休憩時間・下山及び緊急時の体力をセーブすることを考慮すると、山頂まで6?7時間、もっとかかる人もいるだろう。
警告看板を設置する等、私たちを含めた関係機関によるなんらかの対策が必要かも知れないが、結局は登山者一人一人のモラルの問題。ゴミ問題も然り。「ゴミは持ち帰って下さいね」なんて優しく諭す気はない。そんなこと、山以外の場所でも当たり前だし。
山には山のルール。国立公園には国立公園のルール。人には人のルール。守る気のない人は入山するべきでない。訪れた人すべてが癒されるような、そんな国立公園であって欲しい。
以前にこのアクティブレンジャー日記で紹介していますように(06/7/20 磯野AR)、7月中旬から8月末まで(概ね本州の夏休み期間)、温根内VC・塘路湖エコミュージアムセンターを無休で開館しています。
その対応で週一回ずつ、アクティブレンジャーとボランティアレンジャーが各センターを開館しています。
さすがに本州ではまだまだ夏休み中とあって、たくさんの観光バスがたくさんのお客さんを運んできました。時折、センター内が人でごった返すこともあります。
昼頃に来られたお客さんは、木道の奥(高層湿原)でタンチョウを観たと教えてくれました。センターで借りた双眼鏡が大活躍だったようです。
そんな中、珍客もありました。
オニクワガタです。
体長2.5cmと小型ですが、これでオスです。
よく見ると意外と立派なアゴを持っています。
僕は長野で生まれ育ったので、夏休みは毎日カブトムシやクワガタを採りに行きました。
ラジオ体操を終えてから。夕食後の暗くなってから。
一日二回、近所の友達と共に自分達で見付けた秘密の場所へ通っていました。他の人が採りに来ることのない、まさに秘密の場所。知っているのは見付けた僕達の仲間数人だけ。
レジャーシートと、夜は懐中電灯を持って集合し、自転車で向かいました。木の下にレジャーシートを敷き、思いっきり木を蹴って揺らすと、ボトッボトッと音を立てて、シートの上にたくさんのカブトムシ、クワガタが落ちてきました。
懐かしい思い出です。
話が逸れましたが、当時は見たことが無いばかりか、その存在すら知らなかったオニクワガタ。
初めて見付けたのは、昨夏でした。
調べてみると、全国に分布しているようです。
樹液に集まらないらしく、それ故、僕らのような採集方法では捕まらなかったのかもしれません。
灯火に集まり、朽ち木などで見られる種類で、あまり生きた樹木では見られないようですが、今回は撮影のために樹木に掴まってもらいました(不勉強でした・・・)。
撮影の後は、もちろん元の場所に戻しておきました。
※温根内木道を訪れる方へ一言アドバイス
木道をまわる前に、センターに寄っていきましょう!!
今咲いている花情報、タンチョウやシマリス、シマヘビなどの目撃場所などが、自然伝言板や職員から得られます。
また、双眼鏡を貸し出ししている他、木道の地図もあります。
もっと詳しく知りたい方には、温根内木道のガイドブックも販売しています。
ビジターセンターで準備を整えてから、短い夏の終わりを惜しむように賑わう木道へ出発しましょう。