知床国立公園 ウトロ
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2017年06月08日カムイワッカ
知床国立公園 笠井 憲子
知床の観光地の一つカムイワッカ湯の滝に行けるようになりました。
カムイワッカ湯の滝へ続く唯一の道、道道93号知床公園線が6月1日に冬期通行止めが解除され開通しました。
道路が冬季閉鎖される10月下旬(予定)までカムイワッカ湯の滝まで通行できます。
知床五湖との分岐から先は未舗装のダートとなっていますので、スピードは控えめに走行します。
ダートを走ること11km。この先に本当にカムイワッカはあるのかと、不安を感じる頃に到着します。
アイヌ語で、神・魔(カムイ)の水(ワッカ)という意味があるカムイワッカ湯の滝。
硫黄山から流れてくる水は、硫黄を含み飲めないことや生物が生息できないことから魔の水とも解釈できます。
湯の滝からもわかるとおり温泉の流れる川。
強酸性のお湯なので、肌の弱い人は注意が必要。水温は30℃ほどの温水プールぐらいの温度です。
川の中は靴下やかかと固定のサンダルで歩きましょう。
川べりは滑りやすいので、流れがあるところを歩くのがおすすめです。
一の滝上部まで利用できます。落石の危険があるので、規制線の先へは立ち入らないようお願いします。
今年のマイカー規制は、8月1日~8月25日です。この期間はシャトルバスをご利用ください。(自家用車でカムイワッカまで行くことができません。)
↓詳しくは、コチラをご確認ください。
2017年05月24日夏への扉
知床国立公園 ウトロ 高橋 優太
山の新緑が暖かな陽射しに輝いて、時まさに春!たまに暑くてTシャツ短パンになる日がある知床国立公園・ウトロの高橋です。Tシャツ短パンと言えば、もはや夏と言っても過言ではないでしょう。そして夏と言えば......そう、「山」ですね!!!
羅臼岳はまだ残雪豊富ですが、四捨五入すればおおむね夏山です
というわけで夏山シーズン到来に先立ち、知床半島最高峰・羅臼岳に続く登山道の準備をしてきました。羅臼岳の登山道はウトロ側、羅臼側にそれぞれ1つずつあり、今回はそのウトロ側、岩尾別登山口での作業です。
岩尾別登山口に建つ羅臼岳登山者たちのベースキャンプ、木下小屋
登山口には、情報掲示板が設置されています。冬になると雪に埋もれてしまうため、壊れないよう毎年秋に
解体し、春を迎えて夏山シーズンが始まる今時分に組み立てる、というのが慣例になっています。
Before → After
登山道関係者(環境省、林野庁、北海道、地元山岳ガイド、山小屋管理者等々)らが集まり、協力して作業をおこないました。
掲示板は重厚かつ頑強な金属製で、屋根などは持ち上げるのに大人4、5人がかりの代物ですが、毎年多くの方々が参加してくださるおかげでサクサク組み立てられていきます。
サクサク組み立てられていく様子
ここにヒグマの出没状況や雪渓や危険箇所の状況など、登山道の最新情報が貼り出されます。羅臼岳に登られる方は入山前にぜひともチェックしてください!
2017年05月19日その時 ゲートが動いた
知床国立公園 ウトロ 桑原 靖則
こんにちは皆さん、知床国立公園・ウトロの高橋です。
毎年多くの人が開通を待ちわびる「知床横断道路」、今年2017年は4月28日に開通しました。ゴールデウィーク前の開通は、知床に住む人々の夢。様々な思いが交錯し、人間ドラマが生まれます。今回のアクティブレンジャー日記は、知床横断道路開通、その決定的瞬間に迫りたいと思います。
「知床横断道路」とは───。
その名の通り、知床峠を越えて半島を横断し、西のウトロと東の羅臼を車でわずか40分という時間でつなぐ、知床の交通の要となる道路です。峠に雪が降り出す毎年10月下旬にゲートが閉ざされ、開くのは翌年4月末頃。この横断道路の開通は、知床の春到来の象徴です。
雪解けが進む知床連山
4月に入ると、業界関係者の間では
「●●日に道路が開くらしい」
「今年は雪が少ないから▲▲日に開くと聞いた」
「道路の除雪作業は■■日には終わるそうだ」
「◆◆日に開く!!!(といいな)」
等々まことしやかに噂され、みな今か今かと待ち望んでいたわけですが......とうとう4/28(金)午前10時!開通と相成りました!
幌別ゲート前にて、関係者らが今シーズンの安全を祈り、玉串を奉納。
開通の時間が近づくにしたがい、ゲート前に車の列が伸びていきます。
人が集まるこの機会に野生動物へのえさやり禁止をPR!
ウトロ温泉公式ゆるキャラ「くま吾郎」も推参!(ちなみに中身は私です)
そして皆さん―――、いよいよ今日のその時がやって参ります。
開門ッ!開門───ッ!!!
車、バイク、バス、自転車など、続々と知床峠へのぼっていきます。
我々も知床峠へ!続け───ッ!!!
到着した峠頂上は哀しいかな、雲に覆われて真っ白でした!!!
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その後の知床峠、雪解けにともなう雪崩で道が埋まるなど色々ありましたが、5/9現在、絶賛開通中です。ただし夜間は路面凍結の恐れがあるため、しばらくの間は通行可能な時間が限られています。今後暖かくなるにしたがい通行可能時間が段階的にのびていき、例年5月中には全日通行可になります。
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(1) 通行可能時間 10:00 ~ 15:30 ...... 5/9現在
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(2) 通行可能時間 8:00 ~ 17:00
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(3) 全日通行可
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さて今回のアクティブレンジャー日記。最後は好天に恵まれたゴールデンウィーク中の知床峠~羅臼岳周辺の様子をご紹介しながら、お別れしたいと思います。今回もご覧いただき、ありがとうございました。
晴天の知床峠から羅臼岳・南西ルンゼを目指す山スキーヤーたち
振り返ると知床峠、天頂山、羅臼湖、知西別岳などが一望できる
羅臼岳山頂にて、羅臼町方面を望む
いまだ雪に覆われた稜線が、知床岬へ向かって続いている
2017年04月21日目覚めし知床五湖
知床国立公園 ウトロ 高橋 優太
さて先日からおこなっている知床五湖の開園準備。まだまだ続いています。
この日は毎年恒例、関係者総出で遊歩道の除雪作業です。気温も上がり絶好の肉体労働日和で、朝から士気最高潮の知床国立公園・ウトロの高橋です。やってやる......やってやるぞッ......!!!
知床五湖に関わるネイチャーガイドの皆さんや行政関係者ら、総勢三十余名が集結!
いざ知床五湖、地上遊歩道へ出発!もちろん何もかも雪の下です!
全長1.6kmの遊歩道、一心不乱に掘りまくる!
雪の深いところでは腰~胸の高さまであります。悲鳴をあげる二の腕!
昼食を挟んで一日がかりの作業となりましたが、無事開通しました。
いよいよ4/20、知床五湖
開 園 で す !
いまだ雪化粧フルメイクの知床連山が、あなたのお越しをお待ちしています!
2017年04月11日目覚めよ、知床五湖
知床国立公園 ウトロ 高橋 優太
今年も4月20日が近づいてきました。知床五湖、開園の日です。
開園準備のため知床五湖に向かう途中、カーラジオから「春まっさかり」「暖かい一日」「全道的に晴れ模様に」といった言葉が繰り返し流れてきましたが、知床五湖に着いてみればまだまだ余裕で冬でした。「全道」とはいったい......ここは地の果て、知床国立公園・ウトロの高橋です。
一湖です。まだ完全に雪の下です。
寒風吹きすさぶ高架木道。看板は一部雪に埋もれています。
掘り起こして、冬期養生用のシートを取り外すと......
無事でした。
この頑丈な鉄の箱の中身は......
衛星ブロードバンド用のアンテナです。
知床国立公園の奥地にある知床五湖にはインターネット回線が通じていないため、人工衛星を介してインターネットにアクセスしています。誰もが「原生的な自然」を安全・便利に楽しめるように、縁の下でハイテク機器が支えているという......ありがとう、人類の叡智!!!
知床五湖の開園準備はまだまだ続きます。
2017年03月30日春うらら
知床国立公園 笠井 憲子
春山シーズンに突入して、浮かれています。知床国立公園ウトロの笠井です。
穏やかな天候が続き、雪国知床も春めいてきました。
根室海峡に浮かぶ流氷と国後島
山にはまだ雪がありますが、低地は雪解けが進んでいます。
暖かい陽気に生きものたちが動きはじめる気配を感じます。
知床では早くもヒグマが活動を始めています。
先日、現地調査にて、 流氷を背に崖を登るヒグマを見かけたのですが、別の日には、爪痕もしっかりとしたヒグマの足跡と出会いました。
このヒグマの足跡は大きく、雄成獣サイズです。
糞も発見しましたが、中にシカの毛が混じり、どうやらシカを食べている様子。
知床で散策する際には、事前に情報収集を行うと共に、ヒグマに出会わないために声を出したり、音の出るもの(クマ鈴など)を身に付けたりしてヒグマに人の存在を知らせながら歩きましょう。
私たちも巡視の際は、クマスプレーを持ち歩いています。
ヒグマ対策情報
知床半島先端部地区利用の心得 シレココ
<http://www.env.go.jp/park/shiretoko/guide/sirecoco/bear02/index.html>
公益財団法人知床財団 ヒグマ対処法
<http://www.shiretoko.or.jp/library/bear/>
ヒグマの出没に春の訪れを感じる知床国立公園です。
2017年02月06日AFTER the DAY of SHIRETOKO
知床国立公園 ウトロ 高橋 優太
「1/30」......ついにこの日を迎えました。
何の日かはもはや言わずもがな!いかにも「知床の日」です!!!
「知床の日」とは!!!
(※ 前回のAR日記をご参照ください)
https://hokkaido.env.go.jp/blog/2017/01/the-day-of-shiretoko.html
さて、この知床の日に、札幌近郊と道東地域で同時多発的におこなわれたイベントのうち、斜里町で開催された2つのイベントについて、写真多めでご紹介したいと思います。
知床斜里駅でおこなわれた「流氷物語号」のお出迎え・お見送り
昨年2月、多くのファンに惜しまれつつも運行終了となった観光列車「流氷ノロッコ号」に代わり、今年1月28日から2月28日までの期間限定で運行されている「流氷物語号」を知床斜里駅にてお出迎え&お見送り!乗客の皆さんに記念品を配布し、知床の日をPRしました。
駅のホームで知床のゆるキャラ達が待ち構える
知床のご当地ゆるキャラらも駆けつけ、知床の日PRを応援します。羅臼町から「知床らうす鮮隊ラウフィッシャー」(画像左)が、ウトロ温泉から「くま吾郎」(画像右)がやってきました。
ラウフィッシャーを警戒し、間合いを取る子ども達
「流氷物語号」はオホーツク海をイメージしたブルーの車体にエゾスカシユリを配したデザイン
なぜユリの花?とお思いかもしれませんが、6~7月頃の知床斜里駅~網走駅間は、青いオホーツク海を背景にエゾスカシユリをはじめとした野生の花々が咲き乱れる天然のお花畑になるのです!「それでこのデザインなのかー!」と納得の光景がご覧いただけますので、初夏の時期にも列車の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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そしてその夜はお待ちかね、「知床流氷フェス」が開催されました!
会場の国設知床野営場には、煌々とかがり火が
30年の長きにわたり、知床ウトロ・冬のイベントの代名詞だった「知床ファンタジア(オーロラファンタジー)」が、昨年ついにその歴史に幕を閉じました。そして今年から新たに始まったのが、この「知床流氷フェス」です!
テント内ではココアやホットワイン、知床チェプ饅等、あたたかい飲食物が販売されています。
会場内で一際異彩を放つアイスタワー
横から見ると結構な奥行きがあります。内部はなんと......
バーになってま―――――す!!!!!
このアイスバー、見た目は寒そうですが内部の気温は氷と同じ0℃程度のため、意外にあたたかく感じます。これなら万が一酔い潰れて寝てしまっても安心?です!
大型空中テントや、グランピングテント等々、会場内には他にも色々な催しが
まだまだ紹介しきれない「知床流氷フェス2017」の詳細についてはこちら
https://www.facebook.com/shiretokoryuhyofes/ (知床流氷フェス実行委員会Facebookページ)
http://blog.shiretoko.asia/2016/12/2017130228.html(知床斜里町観光協会)
知床流氷フェスは2月28日(火)まで開催中です!
流氷が接岸していよいよ冬真っ盛りの知床へ是非お越しを!
2017年02月03日来たーーー!!
知床国立公園 笠井 憲子
待ちに待った真冬の使者がやっと来ました。
流氷です。
プユニ岬から望む流氷
今年は2月2日に知床ウトロに接岸、遙かアムール川から長い旅をしてきた流氷が知床に到着しました。
知床は北半球で流氷が接岸する南限になっています。知床半島が流氷をキャッチするので、知床国立公園の入口にあるウトロは、流氷が溜まりやすく陸上から見やすいのです。
港の中にもびっしりの流氷
かつては海が覆われることから漁の期間を短くする厄介者とされてきましたが、知床の海を豊かにしてくれる、とても大事な仕組みを担っています。
豊富な栄養分を含んだ流氷は、春に溶けることで大量の植物プランクトンを発生させ、動物プランクトンの増殖を通じて、魚類やそれを食べる海棲哺乳類や海鳥と多くの生きものを育む生態系の基点となります。そうして育まれたサケ科魚類が秋には川を遡上し、ヒグマや大型猛禽類の食料となり、糞としてその栄養は森へと運ばれて行きます。
世界自然遺産に認められた知床の価値、流氷から育まれる命のドラマがここから始まります。
北の国から一足先にやって来ていたオオワシ「オレも待ってたぜ!」
2017年01月25日THE DAY of SHIRETOKO
知床国立公園 ウトロ 高橋 優太
流 氷!
ではありません。ウトロ港の中は水の流れが少なく、よく冷えるためか、冬になるとこのように蓮の葉状に結氷します。しかしこれは雰囲気流氷とでもいうべきもの。
はやくリアル・流氷が来ないものか....欲をいえば1月30日までに来ないものか!なぜ1月30日かって?それはもちろん、1月30日が「知床の日」だからです!
「知床の日」とは!!!
"毎年1月30日を「世界自然遺産・知床の日」とし、この日を中心として、シンポジウム、パネル展等の啓発活動を行い、道民や来訪者、事業者、関係行政機関・団体が一丸となって知床の保全等に取り組む機運を高めるとともに、知床の顕著な普遍的価値に対する道民等の理解の増進を図ることとしたい。"
(北海道知事決定『「世界自然遺産・知床の日」について』より)
ということで、昨年3月の制定後、初の「知床の日」を迎えます。知床について、より多くの人々に、より深く知ってもらうため、1月30日前後は知床に関連したイベントが盛りだくさん!札幌と道東地域で同時多発開催、その一部をご紹介します!
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● 札幌
知床の日フェスタ:
【展示】知床地域の博物館紹介(道庁赤れんが庁舎) 1/28(土)~2/10(金)
【展示】観光情報センター「世界自然遺産・知床」コーナー( 〃 ) 常設
【物品販売】期間限定!知床プチ物産展( 〃 ) 1/28(土)~2/12(日)
【ランチ】知床の「美味しい」をおすそわけ(道庁本庁舎AKARENGA-CAFE) 1/30(月)~2/3(金)
【シンポジウム】環境道民会議ウインターミーティング
「世界自然遺産・知床の日」メモリアル2017(札幌市教育文化会館小ホール) 1/30(月)
● 道東地域
【展示】知床の日、知床世界遺産の価値に関するパネル展示
・ 知床世界遺産センター、知床自然センター(斜里町ウトロ地区) 絶賛展示中
・ オホーツク総合振興局ロビー(網走市) 1/26(木)~2/3(金)
・ 羅臼ビジターセンター(羅臼町羅臼地区) 絶賛展示中
・ 根室振興局ロビー(根室市) 1/26(木)~2/3(金)
地元協賛イベント: (1/30の参加者に記念品を進呈!)
【野外フェス】知床流氷フェス2017(斜里町ウトロ地区) 1/30(月)~
【ハイキングツアー】厳冬期の知床五湖エコツアー( 〃 ) 1/22(月)
【ハイキングツアー】流氷ウォーク( 〃 ) 1/28(土)~
【ウォッチングツアー】流氷クルージング(羅臼町羅臼地区) 1月下旬~
その他にもまだまだあります!イベント詳細&最新情報はこちらから!
「世界自然遺産・知床の日」記念イベントカレンダー(北海道環境生活部)
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ところで、何故1月30日が「知床の日」に選ばれたのか?語呂合わせなどではありません。選ばれたその理由とは....もうお分かりでしょう、そう「流氷」です!
沖に流氷が見え....ない!!!
"知床は、北半球において流氷が接岸する南限であり、この流氷の影響を受けた海と陸の生態系の豊かなつながりが高く評価されて、世界自然遺産に登録されたため、知床の豊かな生態系を支える出発点として重要な意味を持つ「流氷」にちなみ、遺産登録年(平成17年)の知床における流氷接岸初日の1月30日を「世界自然遺産・知床の日」とするものである。"
(北海道知事決定『「世界自然遺産・知床の日」について』より)
知床の豊かな生態系は、冬に流氷が運んでくる膨大な栄養分に端を発しています。
流氷がやって来る日=生態系の連鎖が始まる日だとすれば、世界遺産登録年の流氷接岸日1月30日を「知床の日」としたのも納得ではないでしょうか。
当初は盛夏の観光客がたくさん訪れる時期を知床の日とする案もあったそうなのですが....。
知床の短い夏がまばゆく輝くのは、半年近くに渡って雪に覆われる長い長い冬があるから、と言っても過言ではないと思います。厳冬期の知床こそ、是非とも訪れていただきたい「ガチの知床」です。
そんなわけで知床の日、1月30日に丁度いい具合に流氷が来てくれれば、大変ドラマチック、かつ、おめでたいのですが、果たして....?
岩尾別登山口の掲示板につづく、羅臼岳山開き準備第2弾!携帯トイレブースの冬囲いを取り外しに行ってきました!!!今シーズン初めての山での仕事に昂ぶりを抑えきれない!!!!!知床国立公園ウトロの高橋です!!!!!!!!
羅臼岳山頂。羅臼平はすっかり雪が消えハイマツの海に変わりました。
「携帯トイレブース」、それは読んで字の如く、携帯トイレを快適に使用するために建てられた小屋です。羅臼岳登山道では銀冷水に設置されています。
工具を背負っていざ出発。極楽平から先はまだまだ雪が多く、登山道も埋まっています。この時期は入山者がほとんどおらず、踏み跡も無いのでとても道に迷いやすいところです。
ダケカンバと残雪の迷路を進むと、突如現れる青い何か。シートで覆われた携帯トイレブースです。見たところ厳しい冬を無事乗り越えた模様。というわけで早速作業開始です。
完 成
中に大便用が、外に小便用があります。
携帯トイレをこんなふうにセットして使います。
準備は完了、あとは7月2日(日)の山開きを待つのみ!
みなさん、羅臼岳に登る際は必ず!携帯トイレ持参でお願いします!!!
※ 携帯トイレは下記の場所で販売しています。
【斜里町内】
・ 木下小屋
・ 岩尾別ユースホステル
・ 知床自然センター
・ 知床五湖パークサービスセンター
・ セブンイレブン(斜里ウトロ店)
・ 知床世界遺産センター
・ 道の駅うとろ・シリエトク
【羅臼町内】
・ 羅臼ビジターセンター
・ むらたスポーツ
羅臼岳山頂にて携帯トイレの普及を祈願する様子