知床国立公園 ウトロ
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2012年11月19日求む!レンジャー&AR
知床国立公園 ウトロ 伊藤典子
先日、知床世界遺産センターに東京農業大学の学生26名が来館しました。
引率者は、日頃からお世話になっている、オジロワシの研究者である白木先生だったのですが、先生から数日前に、学生に何か話して欲しいという依頼がありました。学部3年生になると、気になるのは就職についてです。自然保護官とアクティブレンジャーの仕事説明を頼まれました。
遺産センターに着いて最初は館内の自由見学。オオワシの実物大のぬいぐるみを見ても、さすが見慣れているため、その大きさに驚きません。さらにレクチャールームにて映像を見ました。その後、いよいよ山岸Rから自然保護官についての説明とアクティブレンジャーの説明を私から。

人前で話すことはないので、非常に緊張しました。また、準備の段階であらためて自分の仕事を確認することができ、学生にアクティブレンジャーの仕事を無事伝えることができました。
この日記を読んでいるあなた、アクティブレンジャーいかがでしょうか?
引率者は、日頃からお世話になっている、オジロワシの研究者である白木先生だったのですが、先生から数日前に、学生に何か話して欲しいという依頼がありました。学部3年生になると、気になるのは就職についてです。自然保護官とアクティブレンジャーの仕事説明を頼まれました。
遺産センターに着いて最初は館内の自由見学。オオワシの実物大のぬいぐるみを見ても、さすが見慣れているため、その大きさに驚きません。さらにレクチャールームにて映像を見ました。その後、いよいよ山岸Rから自然保護官についての説明とアクティブレンジャーの説明を私から。
人前で話すことはないので、非常に緊張しました。また、準備の段階であらためて自分の仕事を確認することができ、学生にアクティブレンジャーの仕事を無事伝えることができました。
この日記を読んでいるあなた、アクティブレンジャーいかがでしょうか?
2012年11月15日いさり火がやってきた
知床国立公園 ウトロ 伊藤典子
夜が明るい。

網走沖に、イカ釣り漁船の灯りが灯っています。約40年ぶりに操業した昨年に続いてのことです。
『スルメイカを追ってイカ釣り船が集結。市史の記録によると1965年が最後。北大大学院桜井泰憲教授(海洋生態学)によると、斜里・網走沖は76年以来、この季節は水温が低い状態が続いていたが、昨年から水温が上昇し、暖流に乗って道東海域からイカがくるようになった。「ただ今後も続くかはわからない」』※北海道新聞2011/10/19 P23(オホーツク版)一部抜粋
昼間でも、海に目を向けると、多くの漁船。夜も昼も漁をしているのでしょうか。そして、なぜ海に目を向けるのかというと、11月に入り、海岸線の巡視に力を入れているからです。それは、鳥インフルエンザの早期発見や、漂着する可能性のある場所において、衰弱や死亡した鳥類の有無を確認するためです。
この日の異常は無し。

堤防の上にはウミウにゴメ達。漁船からのおこぼれを狙っているのでしょうか。
オホーツク海での漁の許可期間は12月31日まで。波の状態がよければ、漁の灯りを楽しむことができます。
網走沖に、イカ釣り漁船の灯りが灯っています。約40年ぶりに操業した昨年に続いてのことです。
『スルメイカを追ってイカ釣り船が集結。市史の記録によると1965年が最後。北大大学院桜井泰憲教授(海洋生態学)によると、斜里・網走沖は76年以来、この季節は水温が低い状態が続いていたが、昨年から水温が上昇し、暖流に乗って道東海域からイカがくるようになった。「ただ今後も続くかはわからない」』※北海道新聞2011/10/19 P23(オホーツク版)一部抜粋
昼間でも、海に目を向けると、多くの漁船。夜も昼も漁をしているのでしょうか。そして、なぜ海に目を向けるのかというと、11月に入り、海岸線の巡視に力を入れているからです。それは、鳥インフルエンザの早期発見や、漂着する可能性のある場所において、衰弱や死亡した鳥類の有無を確認するためです。
この日の異常は無し。
堤防の上にはウミウにゴメ達。漁船からのおこぼれを狙っているのでしょうか。
オホーツク海での漁の許可期間は12月31日まで。波の状態がよければ、漁の灯りを楽しむことができます。
2012年10月31日嵐の後には・・・
知床国立公園 ウトロ 伊藤典子
こちら知床ウトロでは、29日に風が強く吹き、横殴りの雨が降りました。身の危険を感じる程であり、非常に珍しく、<知床五湖閉鎖>です。
そこで風のおさまりを確認した後、急遽、自然公園財団の方と合同で遊歩道の見回りを行いました。

強風の割には、倒木も無く、思ったより被害はありませんでした。風で吹き集められた落ち葉は、そのままにしておくと、遊歩道がドロドロになってしまうので、除去。水たまりの水切り、遊歩道上の枝の除去を行いました。

この日も依然雨が降っていたのですが、時折日が差し、虹と湖という、素敵な光景を堪能することができました。

また、旅の途中で羽を休めている白鳥の姿も確認できました。これから冬を過ごす濤沸湖か屈斜路湖にでも向かうのでしょうか。
そこで風のおさまりを確認した後、急遽、自然公園財団の方と合同で遊歩道の見回りを行いました。
強風の割には、倒木も無く、思ったより被害はありませんでした。風で吹き集められた落ち葉は、そのままにしておくと、遊歩道がドロドロになってしまうので、除去。水たまりの水切り、遊歩道上の枝の除去を行いました。

この日も依然雨が降っていたのですが、時折日が差し、虹と湖という、素敵な光景を堪能することができました。

また、旅の途中で羽を休めている白鳥の姿も確認できました。これから冬を過ごす濤沸湖か屈斜路湖にでも向かうのでしょうか。
2012年10月30日ヒグマも飛び入り!?小清水高校の皆さんによるボランティア活動
知床国立公園 ウトロ 高橋 優太
紅葉もピークを過ぎ、知床連山は尾根に冠雪、いよいよ冬の気配を感じる今日この頃。小清水高校の皆さんがボランティア活動で訪れ、フレペの滝遊歩道を直してくださいました。
フレペの滝に続く遊歩道は、今年も沢山の利用者が歩いたことで道が削れ、ひとたび雨が降ると大きな水たまりやぬかるみができてしまっていました。ここに砂利を敷くことで水はけを改善し、歩きやすい遊歩道に戻す、というのが今回の作業です。
この日は小雨がぱらつき気温も低いというあいにくの天気だったのですが、生徒の皆さんは大変にぎやか!若いって素晴らしい!知床財団職員の方から作業の説明をうけると、3班に分かれて早速とりかかります。

砂利を現場へ運ぶチーム
一輪車で砂利を遊歩道へ運び、敷いてはならし、ならしては運ぶ。スタートから三十分ほどがたち、作業にも慣れてきたところへ飛び入り参加者が……そうです、ヒグマです。作業をしていた遊歩道からはわずか30~40mほどのところ。これは危険、ということで、そばにある100㎡運動ハウス内へ避難しました。ヒグマを間近で見た生徒の皆さんは大興奮(引率の先生方も大興奮)です。

窓辺に集まりヒグマを観察中
知床財団の方々によって追い払い・安全確認がおこなわれたのち作業再開。思わぬアクシデントがありましたが、何はともあれ遊歩道の補修は完了です。

運ばれてきた砂利を敷くチームと、補修された遊歩道
小清水高校の皆さん、どうもありがとうございました!是非またプライベートでもお越しください!
フレペの滝に続く遊歩道は、今年も沢山の利用者が歩いたことで道が削れ、ひとたび雨が降ると大きな水たまりやぬかるみができてしまっていました。ここに砂利を敷くことで水はけを改善し、歩きやすい遊歩道に戻す、というのが今回の作業です。
この日は小雨がぱらつき気温も低いというあいにくの天気だったのですが、生徒の皆さんは大変にぎやか!若いって素晴らしい!知床財団職員の方から作業の説明をうけると、3班に分かれて早速とりかかります。

砂利を現場へ運ぶチーム
一輪車で砂利を遊歩道へ運び、敷いてはならし、ならしては運ぶ。スタートから三十分ほどがたち、作業にも慣れてきたところへ飛び入り参加者が……そうです、ヒグマです。作業をしていた遊歩道からはわずか30~40mほどのところ。これは危険、ということで、そばにある100㎡運動ハウス内へ避難しました。ヒグマを間近で見た生徒の皆さんは大興奮(引率の先生方も大興奮)です。

窓辺に集まりヒグマを観察中
知床財団の方々によって追い払い・安全確認がおこなわれたのち作業再開。思わぬアクシデントがありましたが、何はともあれ遊歩道の補修は完了です。

運ばれてきた砂利を敷くチームと、補修された遊歩道
小清水高校の皆さん、どうもありがとうございました!是非またプライベートでもお越しください!
2012年10月18日お疲れ様の冬支度
知床国立公園 ウトロ 伊藤典子
羅臼岳の初冠雪を迎え、紅葉も落ち着いてきた知床。これから流氷が来るまでの間は、静かな知床を楽しむことができます。
知床五湖は、10月21日から自由利用期として、「地上遊歩道」は、手続き無しに無料で遊歩道の散策をする事ができます。ただし、本年は依然ヒグマの出没が続いていますので、「ヒグマが出た時の対処法レクチャー」を受けてから散策するのを勧めます。「高架木道」は変わらず、どなたでも利用する事ができます。
さて、その高架木道の特徴の一つ、木道回りには電柵が設置してあります。ヒグマが登ってきた際、びっくりさせて、くい止めるためですね。そんな夏のシーズン中、休まず動き続けてくれた機械・・・を守るための「小屋」の防腐処理をしました。海の近くでもあり、冬の間は厳しい環境の中に置かれる、小屋! お疲れ様でした。

ペンキ塗り職人の高橋AR
また、羅臼岳の玄関口である岩尾別登山口の前にある大看板も冬終い。知床各所に設置してある、利用者カウンターやインターバルカメラも事務所に戻りつつあります。
冬が近づく、という事を実感するのが、知床の道路が閉鎖されていくということ。
下記の様な日程になっていますので、こちらに来る際にはお気を付けください。
○カムイワッカ・・・11月1日11:00にゲート閉鎖
○知床五湖・・・・・11月26日11:00にゲート閉鎖
○知床峠・・・・・・10月24日~30日:夜間ゲート閉鎖(17:00~翌9:00)
10月31日~11月6日:夜間ゲート閉鎖(15:00~翌10:00)
11月7日15:00にゲート閉鎖
知床五湖は、10月21日から自由利用期として、「地上遊歩道」は、手続き無しに無料で遊歩道の散策をする事ができます。ただし、本年は依然ヒグマの出没が続いていますので、「ヒグマが出た時の対処法レクチャー」を受けてから散策するのを勧めます。「高架木道」は変わらず、どなたでも利用する事ができます。
さて、その高架木道の特徴の一つ、木道回りには電柵が設置してあります。ヒグマが登ってきた際、びっくりさせて、くい止めるためですね。そんな夏のシーズン中、休まず動き続けてくれた機械・・・を守るための「小屋」の防腐処理をしました。海の近くでもあり、冬の間は厳しい環境の中に置かれる、小屋! お疲れ様でした。
ペンキ塗り職人の高橋AR
また、羅臼岳の玄関口である岩尾別登山口の前にある大看板も冬終い。知床各所に設置してある、利用者カウンターやインターバルカメラも事務所に戻りつつあります。
冬が近づく、という事を実感するのが、知床の道路が閉鎖されていくということ。
下記の様な日程になっていますので、こちらに来る際にはお気を付けください。
○カムイワッカ・・・11月1日11:00にゲート閉鎖
○知床五湖・・・・・11月26日11:00にゲート閉鎖
○知床峠・・・・・・10月24日~30日:夜間ゲート閉鎖(17:00~翌9:00)
10月31日~11月6日:夜間ゲート閉鎖(15:00~翌10:00)
11月7日15:00にゲート閉鎖
2012年09月28日ヒグマの動き
知床国立公園 ウトロ 伊藤典子
なにかとヒグマの話題が多い本年ですが、知床五湖に関していえば、ヒグマが居着いてしまい、地上遊歩道の開放できる日が少なかったです。現在は、山へヤマブドウやドングリを食べに行ったのか、川へサケを捕りに行ったのか・・・。開放の日が多くなってきています。
知床五湖が利用できるかどうかは、朝に調査を行い、その際目視や新たな食痕の有無を確認するのですが・・・。もう少し、知床五湖のヒグマの動きを把握できないものかと、考え取り付けたのが、センサーカメラ。
早速、ヒグマがミズバショウを食べたあとがある!との確認を行った後、急いでセンサーカメラの確認。撮影されたのは、早朝4時20分。まだ知床五湖が開園されていない時間にヒグマが来たようです。
人はヒグマのすみかにお邪魔している、というのが知床のルールですが、開園時間外に五湖に来て!というのが本音です。

バッチリ撮影されていたヒグマ
この後、写真中央方向へ消えていった

ちゃんと動いているかなー と確認。(山岸R)
※9月25日からカムイワッカ方面、マイカー規制解除になりました。10月下旬まで通行可能ですので、是非おこしください。昨年、紅葉の美しさにびっくり!穴場です。
知床五湖が利用できるかどうかは、朝に調査を行い、その際目視や新たな食痕の有無を確認するのですが・・・。もう少し、知床五湖のヒグマの動きを把握できないものかと、考え取り付けたのが、センサーカメラ。
早速、ヒグマがミズバショウを食べたあとがある!との確認を行った後、急いでセンサーカメラの確認。撮影されたのは、早朝4時20分。まだ知床五湖が開園されていない時間にヒグマが来たようです。
人はヒグマのすみかにお邪魔している、というのが知床のルールですが、開園時間外に五湖に来て!というのが本音です。
バッチリ撮影されていたヒグマ
この後、写真中央方向へ消えていった
ちゃんと動いているかなー と確認。(山岸R)
※9月25日からカムイワッカ方面、マイカー規制解除になりました。10月下旬まで通行可能ですので、是非おこしください。昨年、紅葉の美しさにびっくり!穴場です。
2012年09月21日知床に秋の気配ちらほら(※気温を除く)
知床国立公園 ウトロ 高橋 優太

枯れハンゴンソウとオホーツク海
9月の3連休が過ぎ、8月のお盆休み以降人も自然もフル稼働していた知床半島に、ようやく秋の気配が漂い始めました。
観光やマス釣りの皆さんでにぎやかだったウトロの町は、少し人通りが減りました。
連日連夜、知床五湖や岩尾別温泉付近に現れたヒグマも、徐々に目撃頻度が下がってきました。
フレペの滝の遊歩道を歩いてみれば、盛夏にはハンゴンソウとワラビが大繁茂していたジャングルが、今やすっかり枯れ尾花。秋空にひょろひょろと立ち枯れを残すのみです。
……なんて秋の予感はちらほらすれども「いやあ、もうすっかり秋ですねえ」としみじみするには程遠い残暑が続いています。暑い!連日27~28℃とまだまだ思いっきり夏ですよこれは!
例年であれば、9月も半ばを過ぎれば山は色づき始めるはずですが、今年は未だ青々とした夏山です。この調子であれば知床の紅葉真っ盛りは、丁度タイミング良く10月2週目の三連休に当たるかもしれませんね。夏・ハイシーズンの知床は熱くにぎやかでもちろん楽しいですが、すこし落ち着いた秋・紅葉の知床をゆるり堪能するのもオススメです。

紅葉の知床連山を知床五湖より望む(2011年)
2012年09月14日知床連山コース変更(二ッ池)
知床国立公園 ウトロ 伊藤典子
知床連山の縦走路の中程にある野営指定地二つ池付近の登山道のルート変更を行いました。沼の周りはぬかるみ易く、希少な植物も有りました。そのため、沼の周りを避け、迂回するようにハイマツの伐採作業。ぬかるみを避ける様に複線化してしまった登山道には、切り出したハイマツを束ね、水の流れを抑えるよう、埋め込みました。また、以前のルートに入らないよう、バリケードを作りましたので、迷い込みも無いことと思います。

複線化した登山道にハイマツを敷いた様子。どんな経過をたどるか楽しみ。植生の回復がみられるでしょうか。

新ルート第一号の登山者。地元山岳ガイドとお客さん。(ピンク)テープカット。うれしいとの言葉をいただきました。
私も、この道が安全に利用されますよう、祈っています。
複線化した登山道にハイマツを敷いた様子。どんな経過をたどるか楽しみ。植生の回復がみられるでしょうか。
新ルート第一号の登山者。地元山岳ガイドとお客さん。(ピンク)テープカット。うれしいとの言葉をいただきました。
私も、この道が安全に利用されますよう、祈っています。
2012年09月10日シャトルバス推奨
知床国立公園 ウトロ 伊藤典子
知床が一年で最も混雑すると思われるお盆の時期は過ぎましたが、9月の連休も負けずに混雑する時期となっています。この時期にはカムイワッカ湯の滝に行くにはマイカー規制がかかります。
9月15日から24日までの間、カムイワッカ湯の滝に行くのには、シャトルバスのみの通行になります。また、シャトルバスを利用すれば、知床で一番訪れる人が多い「知床五湖」に入るのも渋滞は関係ありません。五湖で途中下車し、散策後、カムイワッカに行くこともできます。
今年のお盆の時期、知床五湖に入るために、一番渋滞した日は、何と1.5km!これからのマイカー規制期間中は、これほど混まないとは思いますが、渋滞の発生は予想されます。この際、シャトルバスに乗車していれば、渋滞のストレスを感じることなく、優先的に通過することができます。

大きく伸びた渋滞。知床五湖まで、約600m

シャトルバスなら、脇をすり抜けて優先的に入れる。
※マイカー規制詳細は下記のアドレスを確認してください
→http://www.town.shari.hokkaido.jp/shiretoko/point/8p_kamuiwakka.htm
9月15日から24日までの間、カムイワッカ湯の滝に行くのには、シャトルバスのみの通行になります。また、シャトルバスを利用すれば、知床で一番訪れる人が多い「知床五湖」に入るのも渋滞は関係ありません。五湖で途中下車し、散策後、カムイワッカに行くこともできます。
今年のお盆の時期、知床五湖に入るために、一番渋滞した日は、何と1.5km!これからのマイカー規制期間中は、これほど混まないとは思いますが、渋滞の発生は予想されます。この際、シャトルバスに乗車していれば、渋滞のストレスを感じることなく、優先的に通過することができます。
大きく伸びた渋滞。知床五湖まで、約600m
シャトルバスなら、脇をすり抜けて優先的に入れる。
※マイカー規制詳細は下記のアドレスを確認してください
→http://www.town.shari.hokkaido.jp/shiretoko/point/8p_kamuiwakka.htm
知床五湖は地形が複雑。遊歩道でヒグマに遭遇した際、引き返して入り口に戻るか、そのまま前に進むか、登録引率者の方が判断します。そこで、ヒグマの動きが把握することができれば、さらに的確な判断ができるようになります。また、地形がわかれば、さらに判断材料が増えるでしょう。
発信器を装着したヒグマの軌跡をたどることにより、知床五湖のどのポイントで遭遇する可能性が高いか確認を行いました。また、移動経路を知ることで、次に遊歩道上で遭遇する場所を知ることができました。
雪の上に残された親子ヒグマの足跡を見つけ、GPSデータのルートとほぼ同じルートを利用しているのを発見。これは、発信器を装着したヒグマに限らず、他のヒグマも同じ場所を利用することもあるのですね。
ヒグマだって歩きやすいところを歩く方がいいですもんね。
私たちの歩いたすぐ横に新しい親子ヒグマの足跡が・・・
遠くに見えるは、高架木道。今シーズンは高架木道からヒグマを多く確認しました。
また、来年度以降、このルート上にセンサーカメラを設置することで、個体の識別やヒグマの利用時間を把握することができるようになるでしょう。ヒグマと、五湖を上手に一緒に利用していければいいですね。
※登録引率者とは・・・
ヒグマが出没した際に的確な判断と対応ができるか筆記試験と実技試験の合格者。5月10日から7月31日までの間は、ヒグマ活動期とされている。この時期に地上遊歩道の散策をするには、この登録引率者と一緒にでないと散策できない。(高架木道は利用可)