ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2012年9月

14件の記事があります。

2012年09月28日ヒグマの動き

知床国立公園 ウトロ 伊藤典子

なにかとヒグマの話題が多い本年ですが、知床五湖に関していえば、ヒグマが居着いてしまい、地上遊歩道の開放できる日が少なかったです。現在は、山へヤマブドウやドングリを食べに行ったのか、川へサケを捕りに行ったのか・・・。開放の日が多くなってきています。
 知床五湖が利用できるかどうかは、朝に調査を行い、その際目視や新たな食痕の有無を確認するのですが・・・。もう少し、知床五湖のヒグマの動きを把握できないものかと、考え取り付けたのが、センサーカメラ。
早速、ヒグマがミズバショウを食べたあとがある!との確認を行った後、急いでセンサーカメラの確認。撮影されたのは、早朝4時20分。まだ知床五湖が開園されていない時間にヒグマが来たようです。
 人はヒグマのすみかにお邪魔している、というのが知床のルールですが、開園時間外に五湖に来て!というのが本音です。



バッチリ撮影されていたヒグマ
この後、写真中央方向へ消えていった


ちゃんと動いているかなー と確認。(山岸R)

※9月25日からカムイワッカ方面、マイカー規制解除になりました。10月下旬まで通行可能ですので、是非おこしください。昨年、紅葉の美しさにびっくり!穴場です。

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2012年09月28日支笏湖と赤い空

支笏洞爺国立公園 支笏湖 福家 菜緒

皆さん、こんにちは。
支笏湖には突然、秋が来ました。残暑残暑と言っていたかと思えば、突如長袖・フリース出勤。道に舞う葉っぱは増えてきたものの、木々の染まり具合はまだまだ、紅葉の見頃はもう少し先になりそうです。

さて急に冷え込んだ先週9月21日、夕方事務所から窓の外を見ると、木々の隙間にわずかに見える西の空が大変なことになっていました。急ぎ足で職務を終え、湖を見渡せる場所に急行です。




次第に赤く染まってきました。




【写真上】恵庭岳 【写真下】風不死岳

なんともドラマティック。


さらに、昨年の同じ日、平成23年9月21日に笠原Rによって撮影された空がこちら。



負けました。

というように、1年前の同じ日もまた大変な夕焼けになっていたようです。夏が終わり、秋到来の最初の日はこのように支笏湖が赤く染まるのでしょうか。
こうなると…。平成25年9月21日は、支笏湖の夕日に乞うご期待です!

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2012年09月26日利尻山登山道合同整備

利尻礼文サロベツ国立公園 稚内 山本 貴之

 残暑の厳しかった今年の利尻島ですが、最近は秋らしい冷たい風を感じるようになってきました。ようやく秋が来たかと思っているうちに、間もなく利尻山に初冠雪の報せが届くことでしょう。

 さて、ちょっと前の話になるのですが、去る9月7日に利尻町、利尻富士町、利尻森林事務所、稚内自然保護官事務所による、登山道の合同整備を行いました。
 登山道の荒廃を防ぐため、平成17年から地形や地質に合わせて様々な工法を試しながら山頂直下のスコリア地帯で登山道の補修を行っており、今年で8年目になります。


整備作業の様子

 利尻山の上部はスコリアというもろい火山礫が降り積もっていて、それを覆う薄い土壌と植生によって固定されています。登山者が滑りやすいスコリアを避けて歩きやすい植生の上を歩くことで植生が踏まれ、踏圧と雨水等によって土壌が流失し、下層に堆積していたスコリアが顔を出します。スコリア自体もその結束力のなさから踏圧や雨水によってどんどん流されていきます。そういった悪循環が繰り返され、あるところでは3m以上も浸食され、またあるところでは数mの幅に登山道が広がっています。


通称「3mスリット」と呼ばれる浸食された登山道

 下の写真左は、先に述べたように登山者がスコリアを避けて植生に踏み込んでしまうために広がりつつある場所です。そこで、写真右のように木柵を設けて登山道の拡幅を防ぎ、植生を保護しています。
 このように、利尻山で行っている登山道補修は植生の保護、回復を主な目的としており、その目的を達成する手段として登山道の歩きやすさを向上させているのです。



 利尻島は離島という条件もあり継続的に登山道の保全にあたる人材の確保が難しく、その技術や予算も不足しているのが現状です。それでも地元の関係機関が連携し、これからも継続して技術や思いを伝えていくことが大切だと思います。そして登山者一人ひとりにも、山を守ろうとしている人たちがいることや、自分の一歩一歩が自然を壊しも守りもするのだという思いを持って登山を楽しんでもらえたらと思います。


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2012年09月21日知床に秋の気配ちらほら(※気温を除く)

知床国立公園 ウトロ 高橋 優太


枯れハンゴンソウとオホーツク海

9月の3連休が過ぎ、8月のお盆休み以降人も自然もフル稼働していた知床半島に、ようやく秋の気配が漂い始めました。

観光やマス釣りの皆さんでにぎやかだったウトロの町は、少し人通りが減りました。
連日連夜、知床五湖や岩尾別温泉付近に現れたヒグマも、徐々に目撃頻度が下がってきました。
フレペの滝の遊歩道を歩いてみれば、盛夏にはハンゴンソウとワラビが大繁茂していたジャングルが、今やすっかり枯れ尾花。秋空にひょろひょろと立ち枯れを残すのみです。

……なんて秋の予感はちらほらすれども「いやあ、もうすっかり秋ですねえ」としみじみするには程遠い残暑が続いています。暑い!連日27~28℃とまだまだ思いっきり夏ですよこれは!

例年であれば、9月も半ばを過ぎれば山は色づき始めるはずですが、今年は未だ青々とした夏山です。この調子であれば知床の紅葉真っ盛りは、丁度タイミング良く10月2週目の三連休に当たるかもしれませんね。夏・ハイシーズンの知床は熱くにぎやかでもちろん楽しいですが、すこし落ち着いた秋・紅葉の知床をゆるり堪能するのもオススメです。


紅葉の知床連山を知床五湖より望む(2011年)

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2012年09月19日交通事故にご注意!!

苫小牧 平 尚恵

みなさん こんにちは!!

お久しぶりですね。
なんだかとても慌ただしく、傷病鳥の搬送に明け暮れていました。

そうなんです!! 今夏で、なんと6羽のオオタカの幼鳥(巣立ちして間もない若鳥)が保護されているのです。

いったいどうしたと言うのでしょうか??
昨年は、1年を通して3羽の保護だったにもかかわらず、今年はすでに6羽!! 

主な個体の容体としては、衝突事故と思われる骨折や内臓器の損傷が見受けられます。


右尺骨を骨折しているオオタカ。9月5日保護。
左上:センターへ搬入直後(骨折によって飛べないが、元気はある様子。搬送中に段ボールを食い破って飛び出すパフォーマンスも!) 左下:9月18日現在(かなり元気です。)右:右尺骨の骨折部位(痛々しいですが、仮骨が形成されてきて経過は順調です。)



発見される場所にも特徴があります。
それは、人間の生活圏に近い所(道路脇や街路樹の下、民家の近く)などで多く発見されているのです。

詳しく調査してみないと何とも言えませんが、オオタカと人間の生活圏が重なり合った結果事故が起きているのではないか??と私は考えています。

特に今年は道路脇での発見が多く、車との衝突も1つの要因ではないか?と睨んでいるのです。
そこで、タイトルにもあるように安全運転を心がけましょう。
野鳥は思わぬ所から飛び出してきます。
特に親離れして間もない幼鳥は、まだ飛行や状況判断が上手に出来ず、誤って車の前に飛び出してしまう事があります。人間の子供と同じですね。

特に、猛禽類というワシやタカの仲間は上空から急降下して獲物を捕らえることもあるので、私たちの全くの死角から飛び出してくることがあります。


北海道のすばらしい景色を楽しみながら、ゆっくりのんびりと人にも動物にも優しい運転を心がけて行きましょう!



珍しい患者さんのヨタカ。9月17日保護。
実はヨタカは鳥獣法に掛かる希少鳥なのです。
左:センター搬入直後(右翼を骨折している可能性あり。レントゲンで確定診断を行います。) 右上:滅多に見られないヨタカのアップの横顔。くりくりの目がキュートですね。 右下:くちばしの小ささにだまされるな!!口を開けるとこんなに開きます。エサを与えて体力を付けます。

ヨタカ:ヨタカ目、ヨタカ科 ←そのままですね。
鳴き声はキョキョキョと連続して鳴きます。
口を開けながら空を飛び回り口に入ってきた虫を食べます。
あぁ、だからこんなに口が開くんですね。
昼間は木の枝の上でじっとしています。

 
ps:ウトナイ湖にはヒシクイ御一行が、見えてますよ~。
もうそんな時期なんですね。 


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2012年09月14日温根内木道 自然情報マップ

釧路湿原国立公園 釧路湿原 小林 美保

鶴居村にある温根内ビジターセンターには
釧路湿原の中を歩くことができる木道があります。
その木道の自然情報マップを更新しました。

9月に入りましたが、昨年に比べて蒸し暑い日が続く釧路湿原国立公園です。
そんな中でも生きものは、同じように四季の移ろいを知らせてくれます。
木道では秋の知らせを連れてウメバチソウが咲き始めましたよ!

◆お知らせ◆
パークボランティアによる定点解説を行います。(参加無料・申込み不要)
 ・日時:9月16日(日)10:00~12:00、13:00~15:00の間
 ・場所:温根内木道
みなさまのお越しをお待ちしております!

「温根内木道 自然情報マップ」
*画像をクリックすると大きくなります




また、釧路湿原東部の湖沼にはガンやカモの仲間がやって来始め、
にぎやかになりつつあります。


9月5日には、ヒシクイもしくはオオヒシクイと思われる渡り鳥
(北海道では旅鳥)がシラルトロ湖上空を旋回していました。
ロシアからやって来て、これから本州で越冬するのですが
一部の鳥たちは北海道に立ち寄り、栄養を蓄えて、さらに南へ向かいます。

彼らに出会うと 秋そして冬への心構えが始まる私がいます。

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2012年09月14日知床連山コース変更(二ッ池)

知床国立公園 ウトロ 伊藤典子

知床連山の縦走路の中程にある野営指定地二つ池付近の登山道のルート変更を行いました。沼の周りはぬかるみ易く、希少な植物も有りました。そのため、沼の周りを避け、迂回するようにハイマツの伐採作業。ぬかるみを避ける様に複線化してしまった登山道には、切り出したハイマツを束ね、水の流れを抑えるよう、埋め込みました。また、以前のルートに入らないよう、バリケードを作りましたので、迷い込みも無いことと思います。



複線化した登山道にハイマツを敷いた様子。どんな経過をたどるか楽しみ。植生の回復がみられるでしょうか。


新ルート第一号の登山者。地元山岳ガイドとお客さん。(ピンク)テープカット。うれしいとの言葉をいただきました。
 
私も、この道が安全に利用されますよう、祈っています。

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2012年09月14日大雪山マイカー規制のお知らせ

大雪山国立公園 上川 大久保 智子

2011年は9月22日に旭岳で初冠雪が記録されたのですが、今年はまだ暑い秋の大雪山・上川です。暑いけれど朝晩は気温が下がり始め、例年に比べゆっくりですが、少しずつ色づき始めています。


9/12の赤岳のコマクサ平の様子。
ウラシマツツジ、クロマメノキなどが赤く染まっています。

いまのところ枯れている葉っぱも少なく、このままじっくり冷えてくれれば、綺麗な紅葉が望めるかもしれません。
紅葉といえば、今年も大雪山の銀泉台・高原温泉地区では、マイカー規制を行います。日にち、時間などお間違えの無いようにお気をつけ下さい。

・道道銀泉台線
 期間:9月14日(金)午後7時~9月23日(日)午後5時
 期間中は24時間一般車両は通行できません。
・町道高原温泉線
 期間:9月21日(金)午後7時~9月30日(日)午後4時30分
 16時30分から19時までの間は通行可能です。
 高原山荘宿泊者は通行可能です。

問い合わせ先:上川町役場
参照URL:

さて、今年はどんな紅葉を楽しめるのでしょうか。

*少しずつ染まりゆく大雪山の様子*


9/13お鉢平から黒岳方面を望む。


9/13当麻乗越からの沼の平。黄金色の草に彩られたたくさんの沼のコントラスト。


9/13チングルマの輝く綿毛と、場所によって紅葉の進みが違うチングルマの葉の模様で彩られていました。

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2012年09月13日新しいPV誕生!

支笏洞爺国立公園 支笏湖 福家 菜緒

皆さん、こんにちは。
例に洩れず支笏湖も残暑です。

さて先日9月8日(土)、平成24年度支笏洞爺国立公園・支笏湖地区パークボランティア養成研修会を開催しました。パークボランティア(以下PV)の詳細については、前回の日記をご覧ください。

→ 8月16日『パークボランティアを募集します』


さてさて今回の支笏湖地区でのPV養成研修は実に9年ぶりの開催でした。研修参加者は27名。PV養成研修では、午前中の講義で、支笏洞爺国立公園、PV制度、支笏湖地区におけるPV活動、支笏湖地区の動植物などについて、自然保護官やPVにより解説されました。



【1】北海道地方環境事務所 国立公園・保全整備課 廣瀬課長による挨拶 【2】【3】笠原自然保護官による挨拶、国立公園の解説 【4】国立公園・保全整備課 河村自然保護官によるPV制度の解説 【5】参加者自己紹介 【6】PV宮本さんによる動植物の解説 【7】PV青山さんによるPV活動の解説


さらに午後はビジターセンターから休暇村園地に移動、お待ちかねの青空の下での研修です。アイスブレーキングで少し気持ちをほぐしていただき、さらにリスクマネージメント(ハチなどの対策)のお話があったあと、PV青山さん・宮本さんの解説により、2班に分かれて実際の観察会形式での野外研修が行われました。展望台から支笏湖を望みながら周辺の山々について解説を聞いたり、植物や動物の説明を聞いたり、千歳川の青を堪能したりしました。



【1】山線鉄橋を渡って休暇村園地へ移動 【2】千歳川の青がお出迎え 【3】PVによるリスクマネージメントのお話 【4】展望台にてPVより支笏湖の自然について解説 【5】参加者どうしの話も弾んでいる様子 【6】湖畔橋で千歳川を眺めながら解説 【7】小さいゲスト・エゾアカガエル


最後に廣瀬課長より、参加者の皆さんにPV養成研修修了証書が手渡されました。そしていよいよ…参加者の意向を問う時です。今回の研修を受けてみて、やっぱりPVになりたい!という方に、「登録申請書」を書いて提出していただくと、PV登録となります。どきどき。

研修会終了後こっそり、提出していただいた登録申請書を数えてみると、27名全ての方が提出してくださいました。わーい。スタッフ全員笑顔で、研修が終了したのでした。

これまでの26名のPVの先輩方に、新しい27名を加え、今後は53名体制でPV活動を行っていきます。PVさんは今年の活動から徐々に参加していただける予定です。皆さんの活躍に乞うご期待です。





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2012年09月11日羅臼町とヒグマたち

知床国立公園 羅臼 菅原 弘貴

今年は、ヒグマの目撃情報が異常に多いといっても過言ではありません。

私は、今年の4月から羅臼に住み、ここまでたくさんのヒグマが姿を現す町なのだと驚いています。4月から8月末までの羅臼町でのヒグマの目撃情報はなんと300件以上にのぼっています。

 これからの季節9月~11月くらいまでは、ヒグマは冬眠のために食いだめをします。
山ではドングリや他の木の実、川では鮭などを食べ、行動も活発になってきます。特にここ知床では、世界的に見てもヒグマの生息数が多く、人里に現れる可能性が高くなっています。


浜に現れるヒグマ

 ヒグマが人里におりて、もし人間の食べ物の味を覚えてしまったら、人間の食べ物を求めて頻繁に町に姿を現すようになってしまいます。

そうなれば・・・・

人を襲って食べ物を奪おうとするヒグマになってしまう可能性があります。その結果多くのヒグマを駆除しなければならなくなります。

ヒグマに餌を与えるということは、きわめて危険な行為であるということを知っておいてください。ヒグマには絶対にえさを与えないでください!

 多くの方が、ヒグマについて興味を持ち、正しい知識を身に付けて、ヒグマとのつきあい方を考える事で、ヒグマと人間の共生に少しでも近づいていけると思います。

是非皆さんもヒグマについて考えてみてください。


知床連山の風景

 自然環境は日々変化していくものだと、自然を観察していて改めて感じています。
今後も知床羅臼の自然環境を見つめ、情報を発信していきたいと思います。

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