支笏洞爺国立公園
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2020年02月14日支笏洞爺国立公園指定70周年記念 冬の七条大滝自然観察会!
支笏洞爺国立公園 當山真貴子
今年は雪不足で、雪かきの回数が少なかったと感じる今日この頃。
みなさんは、いかがお過ごしでしょうか?(^^)
さて、先日(2/2)に千歳市役所さんとの共催行事「冬の七条大滝自然観察会」を開催しました。
※参加者:13名(小学生:3名、20代~60代:10名)
8:00に千歳市役所に集合し、そこからマイクロバスに乗り、七条大滝へ!
七条大滝に続く林道を歩いていると、子供達が素敵なオブジェを見せてくれました(^^)
雪を固めて土台にし、その上にツルアジサイやノリウツギ、イワガラミ等を生け花のように飾っていました♪
大人には思い付かない子供達の発想力の高さに驚かされました☆
目的地の七条大滝を見る予定でしたが、滝壺まで続く階段が凍結し、滑りやすくなっていたため、
昨年度と続き、安全面を考慮し、上から眺める方法となりました。
もし、降りることができた場合は、下のような景色が眺められます。
1/27(月)下見時の様子
小休憩をし、駐車場へ引き返そうとしたその時、マリモのような木を発見!
※クリックすると大きくなります。
謎の丸い塊の正体は「てんぐ巣病」という病気でした。
「てんぐ巣病」とは、樹木、野菜、草花等に発生し、発病すると、枝や茎の1か所または株元から、小枝や小さな葉を多く生じます。病名は、症状が言い伝えで天狗のすみかとされる場所に似ることに由来し、その部分を「てんぐ巣状」と呼んでいます。考えられる病原は二つあり、一つは「糸状菌(カビの仲間)」の一種で樹木に感染します。もう一つは「ファイトプラズマという細菌」で、主に野菜や草花などに感染しているそうです。
今年は、雪不足で、スノーシューは履かず、七条大滝も上から眺めることになりましたが、エゾリスの足跡、赤い実が特徴的なツルウメモドキ、クマゲラが突いた大きな食痕、雪だるまのようなシマエナガ等を見ることができ、参加者の皆さんは、冬の景色を満喫していました。
2019年12月26日2019年を振り返って~支笏洞爺国立公園指定70周年~
支笏洞爺国立公園 當山真貴子
日中でも気温が氷点下になり、寒さが身に染みる支笏湖。
報告書作成等に勤しんでいる當山です。
さて、今年は支笏洞爺国立公園が国立公園に指定されて70周年目♪(1949年5月16日指定)
この節目を記念し、「今、見つめ直そう。いちばん身近な山と森と湖を」をコンセプトに、本公園の魅力を広く地域内外に向けて発信すると同時に、多くの方々に本公園の魅力を発見してもらう取り組みを実施しました。
☆支笏洞爺国立公園指定70周年シンポジウム☆
9月28日に洞爺湖文化センターで「支笏洞爺国立公園指定70周年シンポジウム」を開催!
「どう活かす?どう守る?みんなに愛される国立公園の未来形」というテーマで、各地域の関連自治体、企業、団体、一般のお客様等、約160名の方々にお越しいただきました。
始めに、「基調講演1」一般財団法人自然公園財団専務理事の阿部宗広氏から「国立公園~地域で活かし、守る日本の宝~」と題して、洞爺湖でのレンジャー時代の思い出話を織り交ぜながら、日本の国立公園の歴史・概要や支笏洞爺国立公園の特徴、保護及び利用者の増加策、将来の課題等について説明していただきました。
次に、「基調講演2」ミュージアムアドバイザーの染川香澄氏から「人々の経験を豊かにするには-ミュージアムでの先進的なプロジェクト」と題して、関心を持たない人に利用してもらうために数々の事前調査、試験イベント等による多角的な意見の集約と試行錯誤を繰り返した事例が紹介されました。現場の一人一人が自分の頭で考え、チームで取り組み、慣習に囚われることなく、利用者も巻き込んで、楽しいプロジェクトをつくっていくことの重要性等について語っていただきました。
パネルディスカッションでは、「支笏洞爺国立公園 指定100周年に向けて」というテーマで国立公園内の各地区関係者が、本公園についてどのような自然・景観の保護、利用・サービスの提供、管理運営を行い、どういった空間に作り上げていくかについて議論されました。
各地域に共通する課題としては、自然体験プログラムを充実させ、各地域の滞在時間の延長を図る(もう一泊してもらう)ことが示唆されました。
私は特に、「高齢化等により営業の問題を抱える商店街への対策の必要性」や「国立公園利用者向けのアプリの開発(羊蹄山の冬季B.C.スキーの遭難対策として)」、「広大なエリアを管轄する国立公園のレンジャーを増員させること」が印象に残りました。
オーバーユースや商店街の後継者、レンジャーの少なさ、外来種問題等、多くの課題が山積みではありますが、新千歳空港が近くアクセスの良い立地で、地球の鼓動を感じる活火山と清澄な湖、それを囲む森林、道内屈指の温泉を満喫できる魅力が溢れ、まだまだ可能性を秘めている公園だと思います。利用に傾き過ぎるのではなく、この自然を活かしつつ、多くの方々に楽しんでいただき、"この自然を後生まで残していきたい"と思うファンが増えると更に良くなるのではないかと感じました。
☆支笏洞爺国立公園指定70周年記念マーク及びポスターの作成☆
広報・普及啓発に役立てるため、ロゴマークとポスターを作成しました。これらを見かけた際は、本公園のことを思い出していただけると嬉しいです(^^)
☆支笏洞爺国立公園指定70周年記念インスタグラムフォトコンテスト☆
インスタグラムアカウントを開設し、6月~11月までフォトコンテストを実施しました♪
※「10年後に残したいあなたのお気に入りの風景」をテーマとし、投稿された写真の中から毎月5名様に記念品をプレゼント!
投稿者の皆さんの写真は、普段、私が見ている景色とは違ったものが多く、視野が広がり、新たな魅力を再発見することができました。
☆支笏洞爺国立公園指定70周年 関連イベントカレンダー☆
地域のみなさんにご協力いただき、本公園の自然・まつり・アクティビティを楽しめるイベントを掲載したカレンダーを作成し、観光案内所や道の駅等に配布しています。3月まで掲載されているので、ご参加下さい。
※詳細はこちら↓↓
●支笏洞爺国立公園指定70周年事業について
http://hokkaido.env.go.jp/post_73.html
●イベントカレンダー(2019.10-2020.3)
ちなみに・・・
1月24日(金)から「千歳・支笏湖氷濤まつり」が始まりますが、そのプログラムで「支笏洞爺国立公園指定70周年記念○×クイズ」を実施する予定です。最後まで勝ち残った方々には、素敵な景品もご用意していますので、こちらにも是非、検討しながら、素敵な新年をお迎え下さい♪
※詳細はこちら↓↓
2019年11月28日アクティブ・レンジャー写真展~愛おしき北の生きものたち~開催中!
支笏洞爺国立公園 當山真貴子
みなさん、こんにちは。支笏湖ARの當山です。
さて、現在、11/2(土)より支笏湖ビジターセンターで、
「アクティブ・レンジャー写真展~愛おしき北の生きものたち~」を開催中です!
写真展の様子&オリジナル栞
写真展を通して、自然環境への関心と理解を深め、アクティブ・レンジャーや
希少種保護増殖等専門員の活動を知っていただけると幸いです(^^)
11/24(日)までの予定でしたが、12/4(水)まで延長中なので、是非、お立ち寄り下さい☆
※アンケートに回答いただけるとオリジナルのしおりをプレゼント☆
※次の開催地は、モンベル大雪ひがしかわ店です!
詳細はこちら↓↓
2019年11月28日支笏洞爺国立公園指定70周年記念 野鳥と冬芽の観察会♪
支笏洞爺国立公園 當山真貴子
紅葉シーズンを終え、すっかり葉を落とした木々が目立ち、時々、雪が舞う季節となった支笏湖。
みなさんは、いかがお過ごしでしょうか。
さて、先日(11/9)、「支笏洞爺国立公園指定70周年記念 野鳥と冬芽の観察会」を開催しました。
※参加者:10名(40~70代)
観察会の様子
パークボランティアから冬芽の解説を聞いていると、
木々の間をちょこちょこと飛び回る野鳥を発見!
野鳥の正体は「ゴジュウカラ」でした♪
ゴジュウカラは、上面が青灰色で嘴の基部から目の横に黒色のラインがあり、
腹部が白色の野鳥です。スズメくらいの大きさで、頭部を下に向けたまま、
木の幹を歩いて下りることができるのは、本種だけに見られる特徴です。
他には、キノコのムキタケや、モフモフのキタコブシの冬芽、エゾリス等が食べたであろうマツの実、
橙色の地衣類(ダイダイゴケ)等を観察することができました。
※写真をクリックすると大きくなります。
時折、雪が舞い、寒い中での観察会となりましたが、参加者の方々はパークボランティアの解説を
聞きながら、質問し合い、終始和やかな観察会となりました (^^)
2019年10月30日支笏湖の秋を満喫♪
支笏洞爺国立公園 當山真貴子
赤色や黄色に色づいた葉っぱの絨毯が日増しに増え、紅葉シーズンが終盤にさしかかっている支笏湖。
もう少し秋を楽しみたいなと感じている當山です。
さて、先日(10/12)、紅葉真っ盛りの中「紋別岳自然観察会」を開催しました。
※参加者:13名(10歳以下~70代)
観察会の様子
紋別岳の中腹付近にて、白色の細長いものを発見!
ここは、アオダイショウの目撃が多い場所なので、おそらくアオダイショウの抜け殻ではないかと
推定しましたが、しばらく子供達も釘付け♪やっぱり生きもの系は人気ですね(^^)
他にも、白色のヤマハハコの花や黄色のツルウメモドキの実、ヤマブドウの実等を
観察することができました。
途中でバテる子もいましたが、無事に山頂に到着!
支笏湖を眺めながら昼食
今回は、多くのお子さんがご参加いただき、友達同士で「もののけ姫」の歌を歌いながら登山をする子や
パークボランティアが持っていた2本のストックを真似て、落ちている枝を2本拾い杖代わりに登る子など・・・
終始賑やかな観察会となりました(^^)
最後のまとめでは、今日、観察することができた樹木(赤色に紅葉している葉はハウチワカエデ、
黄色はイタヤカエデ等)や「楽しかった」という感想をいただき、私まで嬉しくなりました。
また、支笏湖に遊びに来て欲しいなと感じた日になりました(^^)
☆おまけ☆
支笏湖園地の紅葉
2019年10月17日一緒に自然を守る活動をしませんか?
支笏洞爺国立公園 洞爺湖 増田 多美
皆さまこんにちは。
洞爺湖管理官事務所の増田です。
紅葉が見頃を迎え、そろそろ冬支度を始める季節ですね。
私は衣装ケースの整理がまだまだかかりそうですが、皆さま冬への準備は順調ですか?
さて、支笏洞爺国立公園洞爺湖地区ではパークボランティアの新規募集を行うこととなりました!
■ パークボランティアって?
環境省では、国立公園における施設の維持管理、美化清掃や自然保護の普及啓発といった各種活動について、自発的に協力していただける方々をパークボランティアとして登録しています。
登録は地区ごとに行っていて、全国の25国立公園40地区でなんと1500人以上(※)が活躍しており、支笏洞爺国立公園 洞爺湖地区では令和元年10月1日現在、21名の方が登録されています。(※平成24年のデータ。詳しくは環境省ホームページのパークボランティアのページをご覧ください。)
■ 主な活動内容は?
(活動の様子)
活動内容は少しずつ変化しますが、洞爺湖地区パークボランティアでは下記のような活動を主に行っています。
・美化清掃
・登山道や中島の巡視
・外来動植物の駆除
・倒木撤去など登山道の整備
・施設の簡単な整備 ...など!
■ どんな人がパークボランティアになっている?
年齢は20代~80代と幅広く、バリバリ働いている社会人はもちろん、子育てしながら働いているお母さん、定年後の第2の人生を楽しんでいる人など、様々な方が活躍されています。
子供の面倒を見るのが上手な人、トレイルランニングが趣味の人、看護師さん・学校の先生、野鳥・植物に詳しい人、火山マイスターとしても活躍されている人などなど...得意分野も職業もバラバラですが、共通しているのは自然が大好きということです。
■ 応募について
11月17日(日)に実施する養成研修に参加していただくことが登録の要件となります。
募集要件や応募書類、問合せ先など、詳細は環境省北海道地方環境事務所の下記のページをご覧ください。
(お知らせ)支笏洞爺国立公園洞爺湖地区パークボランティアの募集について
締切りは【 令和元年11月8日(金) 】です!
皆さまのご応募、お待ちしております(*^-^*)
2019年08月06日支笏洞爺国立公園指定70周年記念 夏の自然観察会♪
支笏洞爺国立公園 當山真貴子
夏休みに突入し、カヌーやダイビング等で楽しむ観光客で賑わっている支笏湖。
登山や外来種除去作業で汗を流している當山です。
さて、先日(8/3)、「支笏洞爺国立公園指定70周年記念 夏の自然観察会」を開催しました。
※参加者:4名(60~80代)
観察会が始まり、森の中を歩いていると、頭上に緑色の物体を発見!
このデコボコの実の正体は、人の握り拳に似ていることが由来の「キタコブシ」でした。
キタコブシとは、高さが約20mになるモクレン科の落葉樹で、家具や器具材等に利用されています。
花言葉は「友愛」・「友情」だそうです。
他には、白色の飾り花が特徴的なイワガラミ、黄色のダイコンソウの花、線香花火のようなウドの花、
空気の綺麗な場所で見られる地衣類(モジゴケ)等、お花と実の両方を楽しむことが出来ました。
気温が高く、暑い中での観察会となりましたが、参加者の方々は熱心にパークボランティアの
解説に耳を傾け、夏真っ盛りの支笏湖を楽しむ一日となりました(^^)
2019年07月08日草刈り作業に奮闘!
支笏洞爺国立公園 當山真貴子
気温の高い日が続き、新緑が美しい支笏湖では、各地で山開きやお祭り等のイベントが始まり、連日、多くの観光客で賑わっています。
さて、先日、業者さんやパークボランティアの皆さんと休暇村園地周辺の「草刈り・施設整備」を実施しました!(約20名)
歩道まで伸びてしまった草を刈り払い機や鎌で刈りました。
汚れた案内看板やフットライトの拭き掃除にも取り組みました。
今まで行きづらかった場所が通りやすくなり、看板も綺麗に♪
新人パークボランティアも多く参加いただき、いつもより賑やかな雰囲気の中での清掃となりました。
一人では半日以上時間がかかる作業が、約2時間で終えることができ、ご協力いただいた皆さんに感謝★
是非、綺麗になった園地の散策をしてみてはいかがでしょうか(^^)
2019年07月08日支笏湖ヒメマス漁解禁!~合同パトロール~
支笏洞爺国立公園 當山真貴子
投稿が遅くなってしまいましたが・・・汗
先月の合同パトロールについて報告させていただきます。
6/1~8/31は、支笏湖のヒメマス釣りの解禁期間ということで、解禁日の前後に市役所・北海道職員、警察署などの方々と合同パトロールを実施しました。
※通常、支笏湖での動力船は規制されています。
5/31は、解禁日より前に漁をしている船はいないか確認しながら、湖岸沿いにズラッと並ぶ船の数をカウントしました。
解禁当日の6/1は、午前2時に起床し、午前3時半頃に船上パトロールを開始!
湖上で釣り糸を垂らしている船の数を数えると・・・およそ160隻!
漁の禁止区域の場所で釣りをしている船を一隻発見し、注意をしましたが、その他の違反はありませんでした。
昨年は、小さいサイズのヒメマスが多かったと聞いていましたが、今年は「体長25cm程の4年魚が大漁に釣れている」とのこと。
最終日の8/31までルールを守りながら、誰も事故なく、釣りを楽しんでいただければと切に祈りました。
ただいま、支笏湖では「千歳・支笏湖 氷濤まつり」が開催されています♪
昼の全体の様子
よく層雲峡の「氷瀑(ひょうばく)まつり」と間違われることが多い「氷濤(ひょうとう)まつり」・・・笑
まだまだ認知度が低いのかなと感じつつも、「瀑」と「濤」は一体何が違うのか、辞書で調べてみました。
「瀑」とは、「川の水が高い所から落ちて飛び散る所、滝」。
「濤」とは、「大きくうねる波」。
「氷瀑」とは、「凍った滝、氷結した滝、南極などの氷河が流れ落ちている場所」。
「氷濤」とは、「湖の波しぶきで作った氷柱」。
まとめると・・・
☆滝を表した氷のオブジェが「氷瀑まつり」
☆波を表した氷のオブジェが「氷濤まつり」
個人的に上記のような違いで理解しようと思いました。
夜の全体の様子
今年は、雪不足でしたが、製作スタッフの方からは「雪が付着しなかった分、透明度が高く出来が良い」とのこと♪
ただ、今週は気温が上がり、溶けてしまい、氷像内に入るもの(苔の洞門等)は、安全の都合上、制限されていますが・・・毎年、12~14名のスタッフで一生懸命、氷像製作を行っています!
来年も1月下旬頃に開催予定なので、是非お立ち寄り下さい~(^^)/
※詳細情報↓↓
●千歳観光連盟 氷濤まつり情報
http://www.1000sai-chitose.or.jp/icefes.html
●支笏湖氷濤まつり Facebookページ
https://www.facebook.com/hyoutoumatsuri.shikotsuko